国政モニター会議における 意見及び要望

国政モニター会議における
意見及び要望
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鹿児島県・
鹿児島県・宮崎県在住国政モニター
宮崎県在住国政モニター会議
モニター会議(
会議(8 月3日 於:鹿児島市)
鹿児島市)
○
「安全な
安全な街づくり」
づくり」
○
防犯カメラ設置については犯罪抑止になると
思うので反対ではない。しかし、設置基準がマ
地域での活動として、大きく分けると住民、
チマチである。運用基準が統一されていないの
自治体、警察の活動の3つになると思う。地域
で、犯罪が起きたときに映像を提供する、しな
住民の活動としては、ボランティア活動が主で
いといった問題が発生すると思う。運用時間、
自主活動になるが、注意喚起の看板の設置等に
設置場所、プライバシーの問題等大まかでいい
よる事件・事故の未然防止や犯罪誘発要因の解
ので統一した基準を示してほしい。
消・除去などが考えられる。自治体の活動とし
(鹿児島県
ては、地域住民の活動支援や意識啓発の広報活
25歳)
販売・サービス・労務職
女
動、相談窓口の設置などがある。そして警察に
は地域住民の活動への指導・助言といった支援
○
指宿市の駅前交番はいつもパトロール中で留
のほか、地域で発生している犯罪情報のさらな
守の看板がかかっていることが多い。警察官の
る提供が求められる。
巡回訪問は警察官が替わった時に年1回程度で、
最近は、ストーカー、少年犯罪、パソコンを
普段警察官が近所を見回るということはない。
使った専門知識を必要とする犯罪や凶悪犯罪な
深夜に爆音を響かせながら暴走族が走りまわっ
どが増えていて、警察官の数が足りないと思う。
ている。警察に通報してもイタチごっこのよう
大都市における警察官は食事時間もないような
である。夜間の暴走族の取締りを強化してほし
忙しさのようである。都市部と地方における警
い。
察官の配置の見直しを検討してほしい。
(鹿児島県
33歳)
りで増えているが、自治会に入っていない人が
仕事に追われて、町内会の活動にすら参加で
多く、隣近所で顔を知らない人が増えている。
きない状況で、地域安全活動に貢献できない。
地域のふれあいの場を深めるようなことも必要
地域の協力が安全な街づくりには必要だと思う
ではないか。
○
事務職
女
最近、都会からのUターン族や独身世帯が周
ので、行政サイドから雇用主などに働きかけ、
また、防犯灯が少なく、歩道、自転車道が狭
勤労者が地域安全活動に取り組む環境を醸成す
いので、整備してほしい。鹿児島では障害者の
るような指導をしていただけないだろうか。
ための配慮がなされていないと思うので、バリ
(鹿児島県
31歳)
販売・サービス・労務職
男
アフリーの観点からも、推進してほしい。
(児島県
主婦
46歳)
○
安心して歩けない。取り締まりを強化してほし
ある。夜間はすべからく明るくしてほしい。ま
い。空き交番も多いと感じる。その代わりに情
た、留守の交番が多いようだが、警察官が常駐
報提供をしてほしい。自治会を通して、回覧版
していてほしい。(鹿児島県
69歳)
等で事件・事故を未然に防ぐ方法などの啓発に
テレビで安易な殺人の場面が多い。本屋でも
努めてほしい。全てを警察でやろうとすると大
○
地域によっては、夜間の公園が暗いところが
無職
男
青少年には有害と思われるような雑誌が氾濫し
変なので、民生委員などにお願いしたらどうか。
ている。こういうものが犯罪発生の大きな原因
になっていると思う。もう少し規制があっても
(宮崎県
○
いいのではないか。
(鹿児島県
主婦
64歳)
結論から言うと、交番を充実させてほしい。
先日発表された内閣府世論調査の結果でも
70歳)
56%の人が「日本は安全な国ではない」と回答
自分が住む地域は、比較的富裕層が多く、セ
しているが、日本の安全神話は崩壊しつつある
キュリティ会社と契約している家も多い。また
のではないか。各地区においても防犯協会や
高齢者が多いことから、家宅侵入犯から狙われ
NPO、ボランティア団体が自主的な防犯活動
やすい、危ない街だと思われる。昔あったコミ
を行っているが、やはり中心となるのは警察で
ュニケーションは今はほとんどなく、住民参加
ある。空き交番の解消策として、例えば警備会
型の一体感ある活動はほとんどないように感じ
社に交番の留守を依頼したり、協同でパトロー
る。ハード面は驚くほど進化しているが、逆に
ルするなど民間の力を活用したらどうか。また、
コミュニケーションなどソフト面は、それに頼
女性を狙った犯罪が非常に多いが、女性警察官
りきっているように思う。
の存在は犯罪の防止、早期検挙に有益であると
〇
(宮崎県
○
無職
自営業主・家族従事者
男
男
48歳)
警察官の数が少ないと思う。ささいなトラブ
ルがあって注意をすると、今の若者は3∼4人
思うので、交番に女性警察官の配置を義務付け
てほしい。
○
(宮崎県
無職
男
67歳)
警察官の制服は犯罪抑止に効果大だと聞いた
の集団で暴力で向かってくるので注意できない。
ことがある。予算上の制約もあるだろうが、警
派出所に飛び込んでも、警察官が不在。トラブ
察官の制服姿で街の巡回任務を主とする、ボラ
ルの制止に入って、逆に不当な思いをすること
ンティアではない警察予備隊のようなものを設
もあるので、関わりあいたくないと思う人が増
置できないか。
えていると思う。無人の交番を早くなくしてほ
しい。
(宮崎県
無職
男
61歳)
○警察庁生活安全局
また、一時停止違反を取り締まっているそば
色々な御意見をお聞かせいただき感謝したい。
で、駐車違反の車や違法改造車などは見逃して
皆様からいただいた御意見は、日頃、私どもが
考えている問題意識と同じであり、ごもっともな
いるので、きちんと取り締まってほしい。
(宮崎県
○
販売・サービス・労務職
男
54
御意見であると思う。今日頂いた御意見は多岐に
歳)
渡っており、一つ一つお答えする時間もないので、
公園、緑道、一般道の街灯を増設してほしい。
まとめてコメントさせていただく。
また、現在ガソリンスタンドなどにはあるが、
先程も内閣府世論調査で半数以上の者が「日本
「お助けハウス」を一般家庭にももっと増やす
は安全ではない」と回答しているとの話があった
など強化してほしい。それから、ドライバーの
が、今の日本の治安概況については、全国の刑法
マナーが悪く、赤信号でも止まらない車があり
犯の認知件数は、平成14年は過去最高で285万件、
昨年は2.2%減って279万件となっている。これら
てもらうことが非常に大切である。そのためには、
の数は、比較的治安がいいと言われていた昭和期
皆さんが今住んでいるところで何が起きているの
が約140万件前後で推移していたのでその2倍に上
か、それを防ぐためにはどうしたらいいのかとい
る数である。内容も路上強盗、空巣等の身近な犯
った情報が素早く手に入らなければならない。警
罪が増えているほか、最近では子どもの連れ去り
察では、地域における事件情報のみならず、不審
事件なども目立っている。このようなことから、
者による声かけ事案等の情報についても広く提供
国民の不安感がより増大していると言える。これ
するよう努めている。情報の内容も、多発してい
だけ犯罪が増加している一方で、警察官の数はあ
る犯罪の手口を分析して、例えば、ひったくりの
まり変わっていない。そのため、検挙が犯罪発生
防止策としてカバンは車道側に持たないなど、具
の急増に追いつかない。これまで警察はどちらか
体的な留意事項を示している。情報提供の方法は、
と言えば犯人の検挙に重点を置いてきたが、これ
警察官の巡回連絡時の防犯指導をはじめ、インタ
からはそれだけではなく、犯罪の発生自体を抑止
ーネットのホームページ、ミニ広報誌、新聞の折
しなければならないということから、昨年1月か
込チラシ、携帯電話のメールを活用した情報の提
ら全国警察を挙げて犯罪発生の抑止に力を入れて
供等、様々な媒体を通じて、少しでも多くの人に
いる。しかしながら、これは警察のみではできず、
情報が届くよう努めている。それから、講習会に
地方公共団体や地域住民の皆さんの協力が不可欠
鍵の専門家を呼んで、ピッキング、サムターン回
である。警察庁では、昨年8月には当面緊急かつ
し等の泥棒の手口とその防止策を実演したり、警
重点的に取り組むべきプログラムとして『緊急治
察官が学校に赴き、子どもの連れ去り防止訓練を
安プログラム』を策定している。また、昨年12月
するなど、参加・体験・実践型の防犯指導を進め
には内閣総理大臣を長とした犯罪対策閣僚会議に
ている。毎年10月には、防犯協会と警察とが中心
おいて『犯罪に強い社会の実現のための行動計
となり、地域住民の参加を得て、全国地域安全運
画』が策定され、関係省庁を挙げてその推進に努
動を行っている。このほか、警察官と地域住民の
めているところである。さらに、警察庁では、今
合同パトロールを実施するなど、地域住民のニー
年6月には、
『犯罪に強い社会実現のための地域再
ズに出来るだけ答えるようにしているところであ
生プラン』を打ち出し、消防、市町村、警察が連
る。
携し、地域住民やボランティア団体などが行う自
次にハード面の施策として、警察では、道路、
主防犯活動を支援することとしているところであ
公園といった公共施設、あるいは共同住宅の構造
る。
について、犯罪防止に配慮した環境設計を行うこ
さて、今日のテーマである「安全な街づくり」
とにより、犯罪被害に遭いにくい街づくりを推進
は、地域住民、地方公共団体と警察とが協同して
している。例えば、道路の場合にはひったくり防
取り組む課題である。これには2つの側面がある。
止に有効なガードレールを設置したり、暗い所に
ひとつは、地域安全運動といったソフト面の施策
は防犯灯を設置する。これらは、H12年に警察庁
であり、もう一つは、先程ご意見にもあった防犯
が策定した「安全・安心まちづくり推進要綱」の
灯の整備などのハード面の施策である。
中に、道路、公園、駐車場等における防犯基準と
まず、ソフト面の施策に関しては、犯罪被害防
して定められている。また、アパート、マンショ
止の支援として、犯罪情報、地域安全情報の提供
ン等の共同住宅については、H13年に国土交通省
に努めている。犯罪被害を防ぐためには、地域住
と共同で共同住宅に係る防犯上の留意事項を策定
民の方が防犯意識を高め、有効な防犯対策をとっ
し、その普及に努めている。このほか、緊急時に
ボタンを押すと警察に通報がいくスーパー防犯灯
近所との挨拶はもとより、不審者への声かけ等出
や子ども緊急通報装置の普及に努めている。スー
来るところからやることが大切で、長続きするの
パー防犯灯については、H13年度以降これまで、
ではないかと思う。
国費モデル事業、補助金事業として23地区283基、
このほか、犯罪の発生原因がテレビの影響や雑
県の単独予算で9地区118基設置されており、H
誌の氾濫であるという御意見があったが、コンビ
16年度は全国16地区に設置を予定している。子ど
ニ業界などでは、青少年の健全育成の観点から、
も緊急通報装置については、池田小学校事件を受
一定の有害図書についてはビニール包装しないと
けて、H14年度に国費モデル事業として、全都道
店で売れないようにしているなど、対策を講じて
府県それぞれ1通学区に7基づつ設置しており、
いるところである。
H16年度も設置を予定している。街頭防犯カメラ
以上、まとめてコメントさせていただいた。警
については、警視庁とか石川県警などが繁華街に
察では、地域住民、ボランティア団体の支援が今
街頭防犯カメラを設置して犯罪抑止に努めている。
年大きなテーマとなっており、現在各種の施策を
また、一定の防犯基準を満たしているマンション
推進しているところであるが、本日皆さんから頂
を防犯モデルマンションとして登録する制度が、
いた意見を参考にさせていただきたい。
広島、静岡、大阪、北海道、京都、大分などで構
築され、運用されているが、こうしたものについ
ては今後一層住民のニーズが高まっていくのでは
ないかと思う。
先程、空き交番の充実を図ってほしいという意
見があったが、交番は地域住民の安心の拠り所と
なっているので、警察官の増員、勤務形態、交番
の配置の見直しを行い、空き交番の解消に努めて
いるところである。また、交番の活用については、
警視庁などでボランティア活動の連絡所として交
番を活用するなどの例がみられるところである。
警備業者の活用については、これまで緊急地域雇
用創出特別基金事業を活用するなどして、警察や
市町村が学校周辺のパトロール等に警備員を雇用
しているところである。
街頭防犯カメラの話があったが、防犯カメラに
は警察が設置するもの、自治体や商店街が設置す
るものなどがあり、それぞれが地域の実情に応じ
た形で運用しているところである。全国的な基準
を作ったらどうかということについては、今後の
推移をみながら必要があれば検討していかなけれ
ばいけないと思う。
仕事が忙しくて、ボランティア活動に参加する
機会がないという話があったが、自主防犯活動は、