当日の授業説明パネル - 「物語映像において音楽には何が出来るのか

女子美オープンキャンパス 2015
ご来場のみなさまへ
女子美術大学芸術学部アートデザイン表現学科 2 年次の「サウンドデザイン演習」は、映
像における音楽の働きに着目し、
「物語映像において音楽には何ができるのか」を「音楽制作
実技」と「講義」の両面から学ぶ授業です。
本授業では、実技のみならず、映像音楽に秘められた可能性を引き出すことを企図し、映画
音楽研究の成果を反映させています。このような〈理論〉と〈実技〉の両面からの授業例は、
美術大学はもちろん、音楽大学を含めても国内で稀少です。
本日は、第 8 回目講義『西欧近代主義と音楽:自律藝術の誕生と限界』を公開します。
「すべての藝術は絶えず音楽の状態を憧れる」との言葉にみる通り、18 世紀後半の西欧で誕生し
た「西欧近代藝術」は音楽を模範として発展したものであり、進歩と純粋化をめざす
「自律藝術」 として特徴づけることができます。
講義では、この「自律藝術」の誕生の背景と、その限界の確認をとおして、 西欧近代主義
を批判的に検討することで、現代の日本のアートに求められている論点の抽出を目指します。
どうぞ、本公開授業において、
「普段の女子美の授業」の様子の一端をご体験ください。
2015 年 7 月 20 日
【授業担当者】 石井拓洋:アートデザイン表現学科 非常勤講師
専門は音楽文化学、映画音楽研究、作曲。東京芸大作曲科卒。また同大大学院博士課程にて、音楽美学、20 世紀アメリ
カ史学との関連から映画音楽を研究する。現在までに、東京芸大 AMC、武蔵野美大映像学科で講師を勤める。