平成 27 年 1 月 30 日 浦安市市街地液状化対策事業に関する条例骨子案に対するパブリックコメント 住所 〒279-0011 浦安市美浜三丁目 20 番 4 号 氏名 辻 純一郎 浦安市市街地液状化対策事業に関する条例骨子案につき、以下、意見を述べます。 1)上記条例案は凍結し、平成 21 年 3 月制定の浦安市災害対策基本条例の改正で臨むべき こと。 ・格子状地中壁工法が実現するか否か、先行き不透明な中で、市街地液状化対策事業に特 化した条例策定は時期尚早である。 ・格子状地中壁工法が抱える建築制限や六価クロム問題といった格子状地中壁工法が抱え る課題を市民に伏せたまま、外堀を埋めつつ、何が何でも格子状地中壁工法を強行する、 という強引な手法は圧政以外の何物でもない。 ・他方で 3.11 震災を受け、新たな規定も必要であろう。 ・本条例の提案を取り下げ、平成 21 年 3 月制定の浦安市災害対策基本条例を以下のような 追加条文を追記すること、即ち、浦安市災害対策基本条例の改正で十分である。 ・追加条文案: ○条 浦安市の埋め立て地は液状化による被害発生の可能性が高いので、土地の所有者、 占有者又は管理者は、液状化対策を講じるよう努めるものとする。 2.市長は、土地の所有者、占有者又は管理者が液状化対策を講じることができるよう、 必要な情報を提供し、建て替え等に当たっては必要な助言を行うものとする。 *必要な助言の例 → 基礎は布基礎でなくべた基礎が望ましい。万一の沈下修復工事に備 え境界は 1m 以上確保するのが望ましい、などの建築ガイダンスを制定する。 2)情報を包み隠さず開示し、不都合な事実も理解した上で、街区住民の合意形成が成り、 格子状地中壁工法となった場合には、維持管理規定が必要である。この場合に盛り込む べき内容は上記骨子案とは異なるものであり、国交省ガイダンスに沿った内容とすべき である。 ・すなわち、格子状地中壁工法の契約合意の見通しが出た段階では、当該街区を対象とす る維持管理規定(条例)の制定を検討すべきである。 ・この場合、国交省ガイダンスは、地区計画に位置づけた条例を求めており、規定すべき 内容は、土地の売買の際には告知義務があること、格子状地中壁の損壊防止、格子状地 中壁に直接荷重をかけないことなどの建物の建て方に係る規定、更には液状化対策施設 設置者による地上権の設定を甘受する必要があることなどを盛り込む必要がある。 *今回の条例案とは似て非なる内容である。
© Copyright 2025 ExpyDoc