法人ポータル - 九都県市首脳会議

千葉市提案
法人番号、法人ポータル(仮称)の利活用について(案)
ICT を活用した社会基盤である「社会保障・税番号制度」の運用が平
成28年1月から開始されるため、全国の人口の約3割を擁する首都圏
の自治体においては、同制度の影響が極めて大きいことを認識し、制度
の円滑な導入に取り組んでいるところである。
一方、法人等に指定され通知・公表される法人番号及び法人等に係る
ワンストップサービス等を実現する法人ポータル(仮称)は、その利活
用による経済的インパクトが飛躍的に拡大することが期待されており、
民間企業等の事業所が多く所在している首都圏の自治体においては、本
来であれば、積極的な利活用の手法を九都県市が連携して具体的に検
討・提言すべきところである。
しかしながら、法人ポータル(仮称)については、国において、いま
だ具体的な機能、工程等が示されていない状況であり、また、法人番号、
法人ポータル(仮称)の利活用により、産業の活性化及び事業者手続き
の簡略化につなげるには、利用場面に配慮した機能を整備する必要があ
ることから、次の事項について要望する。
1
法人ポータル(仮称)に係る具体的な機能、工程等を早期に示すこ
と。
2
「世界最先端 IT 国家創造宣言」(H27.6.30 閣議決定)において検
討されている「個人番号カード及び法人番号を活用した官民の政府調
達事務の効率化」を実現すること。
(1)調達情報、補助金の情報等、国・地方公共団体から事業者向けに
発信する情報を集約化し、事業者が情報を一元的に閲覧、取得する
ことができる機能を盛り込むこと。
なお、集約する情報の精査に当たっては、費用対効果を考慮する
こと。
(2)国・地方公共団体が保有する調達情報等の事業者情報を共有し、
業務の効率化を図ることができる機能を盛り込むこと。
(3)国・地方公共団体から事業者への連絡や通知を行うことができる
プッシュ型サービスを行うことができる機能を盛り込むこと。
3
法人番号、法人ポータル(仮称)の導入に当たっては、事業者にとっ
て利便性が向上するものとし、過度な負担が生じないよう配慮すること。
4
法人番号、法人ポータル(仮称)の導入に伴って地方に新たな経費負
担が生じることがないよう、引き続き、国の責任において必要な財政措
置を講じること。
平成27年11月
日
総務大臣
高市
早苗
様
財務大臣
麻生
太郎
様
経済産業大臣
林
幹雄
様
内閣府特命担当大臣(科学技術政策)
島尻
安伊子
様
内閣府特命担当大臣(経済財政政策)
甘利
明
様
情報通信技術(IT)政策担当
社会保障・税一体改革担当
九都県市首脳会議
座長
千葉県知事
森 田 健 作
埼玉県知事
上 田 清 司
東京都知事
舛 添 要 一
神奈川県知事
黒 岩 祐 治
横 浜 市 長
林
川 崎 市 長
福 田 紀 彦
千 葉 市 長
熊 谷 俊 人
さいたま市長
清 水 勇 人
相模原市長
加 山 俊 夫
文 子
法人番号、法人ポータル(仮称)の利活用について
第68回九都県市首脳会議
平成27年11月9日
千 葉 市
1
法人番号
3 法人ポータルによる課題解決 ⇒ 要望項目2
・法人その他の団体を識別するための番号として、国税庁が、1法人あたり1つ付番
・法人の名称及び所在地と併せて公表し、誰でも自由に利用が可能
(1)事業者側の事務効率化
現状の課題イメージ
法人番号を検索キーにして、法人の名称・所在地の確認が容易に
わかる。
法人ポータル等により、行政機関間で情報連携。行政手続の申請等
のワンストップ化を実現し、法人等の負担を軽減
・法人情報の検索・利用を容易にし、法人番号の利用価値を高めるポータルサイト
・法人のワンストップサービス等を実現するために必要な機能を実装
行政機関が登録する
情報を集約・一元化
調達情報
補助金情報
法人等
一括検索・確認が可能に
法人関連情報
(オープンデータ)
法人等
自治体A
調達審査
入札書
自治体B
過去の
履行実績
確認
法人ポータル
調達審査
事前に
自治体Bが
登録した
履行実績
確認
添付書類不要
情報共有により添付書類が不要に
(3)プッシュ型サービスの実施による事業者・行政の事務効率化
現状の課題イメージ
1
自社法人情報表示
自治体A
入札書
履行実績等の確認書類が必要
情報
登録
参照
解決イメージ
添付書類
【参考】法人ポータルの構成イメージ
国等
登記情報、調達情報、
補助金情報
一括確認
自治体B
現状の課題イメージ
⇒ ・国において検討段階の状況が続いており、地方が具体的な検討を行うことは困難
・現時点で考えられる要望を実施
2
調達情報
補助金情報
(2)国・地方公共団体間の情報共有による行政事務効率化
○「法人番号」と「法人ポータル」の利活用により経済的インパクトが飛躍的に拡大
○民間企業等の事業所が多く所在している首都圏では、本来であれば、積極的な利活用
の手法を九都県市が連携して具体的に検討・提言すべき
法人ポータル
法人ポータル
自治体A
各自治体の情報や登記簿を個別に確認
法人ポータル(仮称)
法人等
法人等
登記簿
個
別
に
確
認
効率化、取引情報の集約等が可能に
ひろがる。
2
法人等
事業者情報等に、法人番号をキー項目として追加し、名寄せ作業の
つながる。
解決イメージ
解決イメージ
法人等
他の
行政機関
法人等
自治体
お知らせ機能
電子メールの通知
郵送による通知
自治体
法人ポータル
送付内容
等により、
個別に送付
通知
一元的に
確認
個別に確認
電子私書箱
自治体
電子的送
付により、
郵送費等
削減
3
通知
一元的な送付・確認が可能に
複数機関に
一斉手続き
4
申請
届出
個別に電子メール・郵送等により送付
プッシュ型サービス
5
ワンストップサービス
申請
届出
------------------------------------------------------------------------------①国、自治体等の行政機関は、保有する事業者情報を法人ポータルに登録
②法人等は、行政機関が登録した調達情報や、自社法人情報を効率的に検索・利用
③行政機関は、現状の郵送等に代わって、法人ポータルを通して法人等へ通知を送付
④ワンストップサービスを活用して、法人等は一括申請(届出)を実施
⑤法人等の申請(届出)情報を、法人ポータルのワンストップ機能で関係団体に展開
4 その他の要望事項
○
法人ポータルに関する早期の情報開示
○
事業者の利便性向上・負担軽減
○
国による適切な財政措置
⇒
⇒
⇒
要望項目1
要望項目3
要望項目4