平成27年度 M1 科目名 科目コード 基礎医学入門 組織細胞生物学 INBM 030 単位数 責任者 5 神経生物学・形態学講座 小池 正人 (基礎医学入門 全体) 学習内容・概要 組織細胞生物学では、基礎医学の基本となる解剖学、生理学、生化学の観点から細胞を理解するための21コマの講義を実施する。講義に併せて、組織学(顕微解剖学)の 総論とその実際を観察するための実習を行う。人体を構成する器官は、その主たる機能を実行する細胞群(実質細胞)とそれを支える環境(支持組織)からなる。同一の機能を 持つ細胞の集団を組織という。器官は、様々な組織の集団で構成される。また、器官には組織を支えるための骨格となる構造がある。組織細胞生物学の真の目的は、人体の医 学生物学的な構成原理を学ぶことである。この理解のために、実習で光学顕微鏡に習熟することが求められる。 学習目標 [一般目標] ①生物を構成する分子の基本的構造および機能を説明できる。 ②細胞内小器官の基本的構造と機能を説明できる。 ③細胞膜の基本的構造と機能を説明できる。 ④細胞間相互作用の分子メカニズムについて説明できる。 ⑤細胞周期および細胞分裂機構を説明できること。 [到達目標] ①人体を構成する基本単位である細胞について、その構造と機能について理解することができる。 ②多細胞生物の細胞間相互作用について分子レベルで理解することができる。 ③諸講義で登場した臓器の構造と役割についての概略を説明できる。 自己学習(準備学習) ①②は指定教科書につき、必ず必ず購入し、講義実習に持参すること。 ①「Essential 細胞生物学」(Albertら著 中村桂子・松原謙一監訳 南江堂) ②「Ross組織学」(Ross&Pawlina著 内山安男・相磯貞和監訳 南江堂) 組織学実習で学習した内容、および解剖学用語(日本語、英語)について良く復習しておくこと。神経生物学・形態学講座担当の講義のプレテスト・ポストテストで出題する予定 です。 ( 333 ) 必修科目(基礎医学入門) 必修科目(基礎医学入門) ( 334 ) 平成27年度 M1 学習上の注意点 組織細胞生物学は、基礎医学の最初のステップであり、これ以降の講義を理解するための基礎になる。したがって、ここからよいスタートを切ることが、今後のステップに進むた めの重要である。そのため、理解しにくい項目がある場合にはそのままにせず、講義担当者に積極的に質問すること、連続性のある講義を休まないようにすることが大切であ る。講義にあわせて下記教科書を用いた予習・復習を行う習慣を出来るだけ早く身につけることが重要である。また、資料集は教科書ではなく、講義の補助に過ぎないことに留 意されたい。講義ではこれら教科書および資料集の中の特に重要なポイントが強調される。従って講義に出席して効率良く学習するスタイルを早く身に付けることが肝要であ る。 組織学は織物に例えると総論の縦糸と各論の横糸からなり、人体のミクロレベルの構造を理解するためにはどちらも必須である。総論では人体を構成する上皮、支持、筋、神 経の4組織の成り立ちを細胞レベルで学習する。各論では循環器系、消化器系など各器官レベルの組織構築について「四大組織の組み合わせ」の視点で学習する。従って、 基礎医学入門で得られる組織学総論の知識はM2ZoneAの組織学各論の円滑な学習のために極めて重要であり、十分に習熟する必要がある。 組織細胞生物学は様々な臓器の細胞を例に挙げて講義が進められる。言い換えると、様々な臓器について学習する初めての機会となる。一連の講義で学習した臓器の構造 と役割についての概略を理解しておくことは、今後の講義実習を円滑に進める上で重要となる。 成績評価方法 ・原則、定期試験・プレテスト、ポストテストの得点に基づき総合的に判定します。 ・総合成績に平常点(授業態度など)を加点することはありませんが、講義の2/3以上欠 席すると受験資格を失うというルールがありますので注意してください。 指定教科書・参考教科書・参考書等 ①②は指定教科書につき、必ず必ず購入し、講義実習に持参すること。 特に②はM1組織細胞生物学、M2ZoneA組織学各論全般に渡り使用し、教科書の内容 も試験範囲としますので、全員購入して下さい。本書はアトラスも兼ねているので、実習 中も必要となります。 ①「Essential 細胞生物学」(Albertら著 中村桂子・松原謙一監訳 南江堂) ②「Ross組織学」(Ross&Pawlina著 内山安男・相磯貞和監訳 南江堂) 注意:細胞生物学は多くの講座が関与するため、上記教科書を用いない講義もありま す。 シラバスの予習に関する項目を参照し、講義に臨んで下さい。 平成27年度 M1 科目名 科目コード 基礎医学入門 組織学実習 INBM 030 単位数 責任者 5 神経生物学・形態学講座 小池 正人 (基礎医学入門 全体) 学習内容・概要 組織細胞生物学では、基礎医学の基本となる解剖学、生理学、生化学の観点から細胞を理解するための21コマの講義を実施する。講義に併せて、組織学(顕微解剖 学)の総論とその実際を観察するための実習を行う。人体を構成する器官は、その主たる機能を実行する細胞群(実質細胞)とそれを支える環境(支持組織)からなる。同一 の機能を持つ細胞の集団を組織という。器官は、様々な組織の集団で構成される。また、器官には組織を支えるための骨格となる構造がある。組織細胞生物学の真の目的 は、人体の医学生物学的な構成原理を学ぶことである。この理解のために、実習で光学顕微鏡に習熟することが求められる。 人体のミクロレベルの解剖学である組織学は織物に例えると総論の縦糸と各論の横糸からなり、人体のミクロレベルの構造を理解するためにはどちらも必須である。総論 では人体を構成する上皮、支持、筋、神経の4組織の成り立ちを細胞レベルで学習する。各論では循環器系、消化器系など各器官レベルの組織構築について「四大組織 の組み合わせ」の視点で学習する。従って、基礎医学入門で得られる組織学総論の知識はM2ZoneAの組織学各論の円滑な学習のために極めて重要であり、十分に習熟 する必要がある。 学習目標 [一般目標] ①顕微鏡の使用方法を修得する。②バーチャルスライドの使用方法を習得する。 ③細胞の構造を光学顕微鏡、電子顕微鏡レベルの細胞の構造を説明できる。 ④上皮組織を細胞レベルで説明できる。⑤結合組織の構造と機能を説明できる。 ⑥各種血球の組織学的分類ができる。⑦軟骨・骨組織の構造と機能を説明できる。 ⑧筋組織の構造と機能を説明できる。⑨神経組織の構造と機能を説明できる。 [到達目標] ①上皮組織、結合組織、血球、骨・軟骨、筋組織、神経組織を組織標本の上で同定できる。 ②人体各器官の組織標本を顕微鏡で観察してその組織構築を同定できる。 ③電子顕微鏡写真でいろいろな細胞の形態上の特徴を記載し、機能との関連を考察できる。 ④各実習で観察した臓器の構造と役割についての概略を説明できる。 自己学習(準備学習) <予習>神経生物学・形態学講座オリジナルの実習書を配布する。講義内容と照らし合わせながら、予習すること。各々の実習における指定教科書の予習箇所は次の通り。 ①細胞:「Ross組織学」2 核以外の細胞構造(23-70頁)、「Essential 細胞生物学」第1章 細胞とは(1-36頁)、第15章 細胞内区画と細胞内輸送(493-528頁) ②上皮:「Ross組織学」5 上皮組織(98-145頁) ③結合:「Ross組織学」6 結合組織(146-181頁)、9 脂肪組織(238-246頁) ④血液:「Ross組織学」10血液 (264-279頁) ⑤骨:「Ross組織学」7 軟骨組織(182-201頁)、8骨組織(202-237頁) ⑥筋:「Ross組織学」11筋組織(280頁-317頁) ⑦神経:「Ross組織学」12神経組織(319-353頁) <復習>実習終了時にチェックリストを配布する。日本語の解剖学用語に対応する英語を記入し、自分で確認できたか確認すること。確認できなかった項目は、上記教科書や各種アトラス でその構造を復習しておくこと。 本実習では内分泌系、生殖器、感覚器を除く様々な臓器の切片を観察する。各実習で観察した臓器については、その構造と役割についての概略について学習するように。 ( 335 ) 必修科目(基礎医学入門) 必修科目(基礎医学入門) ( 336 ) 平成27年度 M1 学習上の注意点 < 実習及び実習室の利用について > ①忘れ物をしないこと:実習書、教科書、資料集、白衣(一部の実習で必要)を持参し、適宜資料を参照しながら実習を進めること。②遅刻、欠席(忌引および学校伝染病などやむを得ない 場合以外)早退は一切認めない。③事前に予習を行うこと。④実習時間終了後も7時までは部屋の使用を認める。最後の者は必ず神経生物学・形態学講座まで終了の連絡(内線3505)を すること。⑤飲食禁止。⑥実習室では携帯電話の使用(電話/端末としてもカメラとしても)を禁ずる。⑦先輩の過去のノートを実習室に持ち込むのは厳禁。携帯に撮影した像の利用につい ても同様。 < 標本及び備品の利用について > ①標本は予備がほとんどない貴重なものばかりである。扱いに注意すること。万が一破損した場合はすぐに教員に届け出ること。②光学顕微鏡を乱暴に取り扱わないこと。不具合が有れば すぐに教員に問い合わせること。③共通の実習書を使用した後は必ずもとの場所に返却すること。 < 自身の安全のために > 血液の実習では血液塗抹標本の作成を行うため、白衣を持参・着用すること。 < 復習の重要性 > 組織学実習で学習した内容、および解剖学用語(日本語、英語)について良く復習しておくこと。神経生物学・形態学講座担当の講義のプレテスト・ポストテストで出題する予定です。 成績評価方法 ・原則、実習試験(筆記試験および口頭試問)の得点に基づき総合的に判定します。 ・総合成績に平常点を加点することはありませんが、実習は全出席が原則であり、正 当な理由がない欠席は総合点からの大幅な減点対象となるか、受験資格を喪失しま すので注意してください。 ・実習態度や実習書・チェックリストの課題の達成状況が著しく不良な場合も、総合点 からの減点対象とします。 指定教科書・参考教科書・参考書等 神経生物学・形態学講座で作成した実習書を配布するが、実習書だけで実習に臨ま ないように。かならず、以下の教科書を持参して下さい。 指定教科書の①はアトラスも兼ねているので、実習中も有用です。 ①「Ross組織学」(Ross&Pawlina著 内山安男・相磯貞和監訳 南江堂 ②、③は参考書である。 ②「組織細胞生物学」(Abraham L. Kierszenbaum著 内山安男監訳 南江堂) ③「標準組織学 総論 第4版」(藤田恒夫、藤田尚男著 医学書院) 基礎医学入門(組織細胞生物学) 日時 2/2 火 平成27年度 M1 担当 神経生物学・ 形態学講座 小池 正人 授業タイトル 組織細胞-1:細胞の構 造-1 サブ・タイトル 細胞の成り立ち 神経生物学・ 形態学講座 小池 正人 組織細胞-2:細胞の構 造-2 細胞の成り立ち 生化学第一講座 奥野 利明 組織細胞-3:核と染色 体 核の構造 3限 2/2 火 キーワード 準備学習(予習・復習等) 細胞膜、細胞内膜、細胞 ①②ともに指定教科書とす る。①「Ross組織学」 内小器官、細胞質 2 核以外の細胞構造(23-70 頁) ②「Essential 細胞生物学」 第1章 細胞とは(1-36頁)、第 細胞内小器官、細胞質、 15章 細胞内区画と細胞内輸 核、核小体、核膜 送(493-528頁) 4限 2/3 水 2限 2/5 金 神経生物学・ 形態学講座教員 組織学実習:細胞 授業形式 到達目標 注意点 ①細胞のさまざまな研究法に 2/8の細胞内区画と 細胞内輸送-1,2と関 ついて説明できる。 ②細胞内小器官の構造と機 連して学習すること 講義 能、およびその構成分子につ いて概説できる。 ③ミトコンドリア、ペルオキシ ソームの構造と微細構造とそ の機能について説明できる。 ④小胞体、ゴルジ体、リソソー 講義 ムについて、その生理的な役 割について説明できる。 核、核小体、核膜、染色 Essential 細胞生物学(原書第 核の構造、内容物、染色体と 興味のある学生は、 体 3 版) 5 章(p171-195)を読ん ゲノムDNAの関係、DNAの基 ワトソン「二重らせ 本構造を理解し、説明できる ん」(ISBN-10: でくること。 406183715X)を読む ようになること。 ことを薦める。 光学顕微鏡の使い方を学 細胞膜、細胞質、核、細 関連講義の教科書と資料集 び、光学顕微鏡で細胞の 胞内小器官(ミトコンド を復習したうえで、実習書を リアとゴルジ装置)、染 予習しておく。 構造を観察する 色体、染色法 3限 2/5 金 ① 組織学標本と顕微鏡の取 り扱い方を知る。 ②組織学標本の観察とスケッ チの目的と意味を知る。 ③1個の細胞について光学 顕微鏡で得られる像を理解 する。 ①実習に必要な、教 科書、実習書、資料 集などを忘れないこ と。 ②目的を理解して観 察・スケッチをする。 講義 実習 4限 2/8 月 神経生物学・ 形態学講座 小池 正人 組織細胞-4: 細胞内区画と細胞内輸 送-1 神経生物学・ 形態学講座 小池 正人 組織細胞-5: 細胞内区画と細胞内輸 送-2 神経生物学・ 形態学講座 小池 正人 組織細胞-6:上皮組織 1限 2/8 月 2限 2/9 火 2限 細胞内区画とタンパク質 核膜、ミトコンドリア、 ①②ともに指定教科書とす の選別 ペルオキシソーム、小胞 る。①「Ross組織学」 体、リボソーム、シグナ 2 核以外の細胞構造(23-70 頁) ル配列、シャペロン ②「Essential 細胞生物学」 第1章 細胞とは(1-36頁)、第 細胞内における小胞の輸 小胞体、ゴルジ体、分泌 15章 細胞内区画と細胞内輸 送 小胞、リソソーム、エン 送(493-528頁) ドサイトーシス、エキソ サイトーシス、ファゴサ イトーシス、SNARE ①細胞内での物質の輸送機 2/2の細胞-1, 2 構の原理について説明できる と関連して学習する ②小胞体、ゴルジ体、リソソー こと ムについて、その生理的な役 割について説明できる。 ③小胞による分泌経路、エン ドサイトーシスについ て説明 できる。 上皮組織の基本構築と分 単層上皮、重層上皮、扁 「Ross組織学」(Ross & 類、腺組織 平上皮、立方上皮、円柱 Pawlina著 内山安男・相磯貞 上皮、多列上皮、移行上 和監訳 南江堂) 4組織:概念と分類(92-97 皮、基底膜、腺組織 頁)、5 上皮組織(98-145頁) ①上皮組織の種類を列挙し、 2/18の細胞接着・細 それぞれの形態学的特徴と 胞の極性と関連して 学習すること 機能を説明できる。 ②接着複合体とは何か説明 できる。 講義 講義 ( 337 ) 必修科目(基礎医学入門) 講義 必修科目(基礎医学入門) ( 338 ) 基礎医学入門(組織細胞生物学) 日時 2/9 火 担当 神経生物学・ 形態学講座教員 授業タイトル 組織学実習:上皮組織 サブ・タイトル キーワード 準備学習(予習・復習等) 上皮細胞の形態と配列を 単層扁平・立方・円柱上 関連講義の教科書と資料集 観察して上皮を分類す 皮、重層扁平上皮、多列 を復習したうえで、実習書を る。 上皮、腺、微絨毛、基底 予習しておく。 膜 神経生物学・ 形態学講座 小池 正人 組織細胞-7:結合組織 結合組織の構成要素 神経生物学・ 形態学講座 小池 正人 組織細胞-8:細胞外マ トリックス 神経生物学・ 形態学講座教員 組織学実習:結合組織 3限 平成27年度 M1 到達目標 ① 上皮組織を構成する細胞 の形態とその配列の種類を 知り、多様な機能との関係を 理解する。 ②終末部と導管からなる外分 泌腺の構造を知る。 2/9 火 授業形式 注意点 ①実習に必要な、教 科書、実習書、資料 集などを忘れないこ と。 ②上皮組織とその下 に存在する結合組 実習 織や血管、神経との 関係を知る。 4限 2/10 水 1限 2/10 水 細胞の周りの世界 ①②ともに指定教科書とす る。①「Ross組織学」(Ross & Pawlina著 内山安男・相磯貞 和監訳 南江堂) 6 結合組織(146-181頁)、9 脂肪組織(238-246頁) 基底膜、コラーゲン、プ ②「Essential 細胞生物学」 ロテオグリカン、ムコ多 第20章 細胞のつくる社会 糖症 (689-699頁) 細胞外基質、膠原線維、弾 性線維、間葉、疎性結合組 織、密性結合組織、線維芽 細胞、マクロファージ、肥 満細胞、脂肪細胞、形質細 胞 ①結合組織の種類と構成する細 胞を列挙し、それらの形態学的 特徴と機能を説明できる。 ②それぞれの結合綴織が存在す る臓器を列挙できる。 講義 ①細胞間質(線維成分と基 質)の種類を列挙し、その特 徴を説明できる。 講義 2限 2/12 金 結合組織の構成要素につ 疎性・密性結合組織、膠 関連講義の教科書と資料集 いて学習する。皮下組織 原線維、弾性線維、線維 を復習したうえで、実習書を の伸展標本を作製する。 芽細胞、脂肪細胞、肥満 予習しておく。 細胞、マクロファージ 3限 2/12 金 ① 結合組織は、細胞成分と 豊富な細胞間質からなること を理解する。 ②結合組織の3種類の線維と 細胞成分それぞれの特徴を 理解する。 ③疎性結合組織、緻密結合 組織の違いを理解する。 4限 2/15 月 2/15 月 2限 ①血液細胞の形態、種類、機 血液の構成成分と白血球 赤血球、白血球、顆粒白 「Ross組織学」(Ross & Pawlina著 内山安男・相磯貞 能を説明できる。 の分類 血球、好中球、好塩基 球、好酸球、リンパ球、 和監訳 南江堂) B細胞、T細胞、単球、血 10血液(247-264頁) 小板 神経生物学・ 形態学講座 鈴木 ちぐれ 組織細胞-9:血球の種 類と役割 神経生物学・ 形態学講座 鈴木 ちぐれ 組織細胞-10:骨髄と造 血球は骨髄で造られる 血 1限 ①実習に必要な、教 科書、実習書、資料 集などを忘れないこ と。 ②伸展標本を作製 するため白衣を忘れ ないこと。 ③全身に存在する 結合組織の役割を 包括的に理解する。 多能性造血幹細胞、骨髄 「Ross組織学」(Ross & 系幹細胞、リンパ系幹細 Pawlina著 内山安男・相磯貞 和監訳 南江堂) 胞、造血促進因子 10血液 (264-279頁) ①造血器の構造と機能につ 「細胞の分化」につ いて血球の分化を いて説明できる。 ②血球の分化について説明 例に学習する。 で切る。 実習 講義 講義 基礎医学入門(組織細胞生物学) 日時 2/15 月 平成27年度 M1 担当 神経生物学・ 形態学講座 全教員 授業タイトル 組織学実習:血液 サブ・タイトル 血球を分類する キーワード 赤血球、白血球、血小 板、リンパ球、骨髄 神経生物学・ 形態学講座 砂堀 毅彦 組織細胞-11:軟骨およ 軟骨・骨の構築 び骨組織 神経生物学・ 形態学講座 砂堀 毅彦 組織細胞-12:骨の発生 骨化のメカニズム とリモデリング 生化学第一講座 奥野 利明 組織細胞-13:細胞骨格 細胞形状の維持と変化に マイクロフィラメント、 Essential 細胞生物学(原書第 与るタンパク質 マイクロチューブル、中 3 版) p22-25、p571-577を読 間径フィラメント、アク んでくること チン、チューブリン、重 合、+端、−端 細胞骨格を構成する中間径 授業の最後に授業 フィラメント、微小管、アクチン の内容について、小 フィラメントの構造や機能が説 テストを行う。 明できる。 Essential 細胞生物学(原書第 組織細胞-14:細胞運動 細胞の運動に関する構造 モータータンパク、 と分子 ATPase、滑り説、小胞輸 3 版) p577-607を読んでくる 送、アメーバ運動、細胞 こと 分裂 モータータンパク質が小胞輸 授業の最後に授業 送に関わることを理解する。 の内容について、小 細胞運動における細胞骨格 テストを行う。 の役割が説明できる。 3限 2/15 月 授業形式 準備学習(予習・復習等) 到達目標 注意点 関連講義の教科書と資料集 ①血液細胞の形態、種類、機 ①実習に必要な、教 を復習したうえで、実習書を 能を説明し、顕微鏡下に同定 科書、実習書、資料 集などを忘れないこ 予習しておく。 できる。 ②骨髄の構造について説明 と。 ②血液塗抹標本を できる。 作製するため白衣を 実習 忘れないこと。 4限 2/16 火 1限 2/16 火 2限 2/17 水 1限 2/17 水 生化学第一講座 奥野 利明 ①軟骨組織の種類を列挙し、 それらの組織学的特徴と機 能を説明できる。 ②骨組織の組織学的構造お よび骨芽細胞と破骨細胞の 機能を説明できる。 骨芽細胞、破骨細胞、膜 「Ross組織学」(Ross & ③骨形成過程を組織学的観 性骨化、軟骨内骨化、骨 Pawlina著 内山安男・相磯貞 点から説明できる。 端軟骨、リモデリング、 和監訳 南江堂) ④関節の構造を組織学的に 8骨組織(202-237頁) 関節 説明できる。 軟骨細胞、骨芽細胞と骨 細胞、コラーゲン、ヒド ロキシアパタイト、破骨 細胞、骨層板、緻密質、 ハヴァース系 「Ross組織学」(Ross & Pawlina著 内山安男・相磯貞 和監訳 南江堂) 7 軟骨組織(182-201頁)、8 骨組織(202-237頁) 骨学実習で長管骨 と海綿骨の断面の構 造を良く観察してお くこと。 講義 講義 講義 講義 2限 2/17 木 3限 神経生物学・ 形態学教員 組織学実習:軟骨およ び骨組織 軟骨と骨の構造を観察す ガラス軟骨・弾性軟骨・ 関連講義の教科書と資料集 を復習したうえで、実習書を る。 線維軟骨、ハヴァース 系、骨層板、骨芽細胞と 予習しておく。 骨細胞、破骨細胞、軟骨 内骨化 2/17 木 ① 軟骨・骨組織を構成する 細胞と細胞外基質を知る。 ②軟骨・骨組織の成長と代謝 について理解する。 ③膜内骨化と軟骨内骨化の メカニズムを理解する。 ①実習に必要な、教 科書、実習書、資料 集などを忘れないこ と。 ②骨組織が生きてい て変化し続ける組織 であることを理解す る。 4限 ( 339 ) 必修科目(基礎医学入門) 実習 必修科目(基礎医学入門) ( 340 ) 基礎医学入門(組織細胞生物学) 日時 2/18 木 担当 神経生物学・ 形態学講座 曽高 友深 授業タイトル 組織細胞-16:筋組織 神経生物学・ 形態学講座教員 組織学実習:筋組織 サブ・タイトル 筋の種類と構造 2限 2/18 木 3限 キーワード 筋原線維と横紋、アクチ ンフィラメント・ミオシ ンフィラメント、筋細胞 の接着、筋鞘と筋小胞 体、白筋・赤筋 平成27年度 M1 準備学習(予習・復習等) 「Ross組織学」(Ross & Pawlina著 内山安男・相磯貞 和監訳 南江堂) 11筋組織(280頁-317頁) 到達目標 注意点 ①平滑筋・心筋・骨格筋の組織 学的特徴と機能、分布を説明し、 その差異を指摘できる。 ②運動神経終末(運動終板)の構 造と機能を説明できる。 骨格筋・心筋・平滑筋を 骨格筋細胞、心筋細胞、 関連講義の教科書と資料集 ① 3種類の筋組織の光学顕 区別する。 平滑筋細胞、筋原線維と を復習したうえで、実習書を 微鏡レベルでの形態的特徴 を知る。 横紋、運動終板、筋紡錘 予習しておく。 ② 筋細胞の配列や結合組 織・血管・神経との関係を理 解する。 2/18 木 授業形式 講義 ①実習に必要な、教 科書、実習書、資料 集などを忘れないこ と。 ②3種類の筋組織の 形態と機能を比較し て理解する。 実習 4限 2/19 金 組織細胞-15: 細胞接着・細胞の極性 神経生物学・ 形態学講座 村上 志津子 組織細胞-17:神経組織 中枢神経系の構成要素 -1 神経生物学・ 形態学講座 村上 志津子 組織細胞-18:神経組織 末梢神経系の構成要素、 シュワン鞘、神経節、神 「Ross組織学」(Ross&Pawlina ①末梢神経組織を構成する -2 神経組織の変性・再生 経筋接合部、ワーラー変 著 内山安男・相磯貞和監訳 細胞や構造を説明できる。 ②神経組織の変性・再生に 南江堂12神経組織(319- 性、神経分化 ついて例を挙げて説明でき 353頁) る。 講義 生理学第一講座 小西 清貴 組織細胞-19:興奮の発 神経細胞の電気的な活動 静止電位、活動電位、イ 資料集を事前に一読し、不明 静止膜電位、活動電位がど 点を調べておくこと。 のような機序で発生するか、 生、伝導、伝達 と、すばやく正確に情報 オンチャネル、無髄神 発生した活動電位がどのよう 経、有髄神経、シナプ を伝え処理する仕組み に軸索を伝導し、シナプスで ス、伝達物質、受容体 伝達されるかを説明できる。 講義 1限 2/19 金 細胞の相互認識および結 インテグリン、カドヘリ 「Essential 細胞生物学」 第20章 細胞のつくる社会 合の機構 ン、接着複合体、微絨 (700-710頁) 毛・線毛 「Ross組織学」 5 上皮組織(98-145頁) 神経生物学・ 形態学講座 小池 正人 ニューロン、神経細胞 体、樹状突起、軸索、神 経線維、髄鞘シナプス、 神経膠細胞 ①細胞間の接着に関与する接着 2/8の上皮組織と関 分子の種類と特徴を説明できる。 連して学習すること ②極性のある細胞の構造的特徴 について説明できる 「Ross組織学」(Ross&Pawlina ①中枢神経組織を構成する 著 内山安男・相磯貞和監訳 細胞や構造を説明できる。 ②シナプスの基本構造と機能 南江堂12神経組織(319- を説明できる。 353頁) 講義 講義 2限 2/22 月 1限 2/22 月 2限 基礎医学入門(組織細胞生物学) 日時 2/22 月 平成27年度 M1 担当 神経生物学・ 形態学講座教員 授業タイトル 組織学実習:神経組織 サブ・タイトル キーワード 準備学習(予習・復習等) 神経系を構成する細胞と ニューロンの樹状突起・ 関連講義の教科書と資料集 線維を見る。 細胞体・軸索、髄鞘、有 を復習したうえで、実習書を 髄神経線維・無髄神経線 予習しておく。 維、末梢神経、神経節 病理・腫瘍学講座 樋野 興夫 組織細胞-20:細胞周 期・細胞分裂 がん細胞、染色体分配と がん、がん化遺伝子、中心 体、紡錘体、動原体、セン 細胞質分裂 3限 2/22 月 到達目標 ① 神経細胞(ニューロン)の 形態と極性を知る。 ② 中枢神経系と末梢神経系 の神経細胞と神経膠細胞を 知る。 ③無髄神経線維と有髄神経 線維の構造の違いを理解す る。 授業形式 注意点 ①実習に必要な、教 科書、実習書、資料 集などを忘れないこ と。 ②神経細胞の各部 位の形態と機能を理 実習 解する。 ①がん細胞の特徴を理解す ること ②染色体の構造を理解する こと ①がん遺伝子、がん抑 制遺伝子の機能の違 いについて ②染色体異常によって 生ずる病気について 4限 2/23 火 トロメア、テロメア、姉妹 染色分体、減数分裂、相同 染色体、配偶子形 2限 2/23 火 神経生物学・ 形態学講座教員 組織学実習:予備日 3限 2/23 火 4限 2/24 水 神経生物学・ 形態学講座 小池 正人 組織細胞-21:細胞死 実習 ①②ともに指定教科書とする。① ①細胞死の種類と具体的な 積極的な細胞死(アポ 例について説明できる。 トーシス)、受け身の細 「Ross組織学」 3細胞核(87-91頁) ②アポトーシスの分子機構の 胞死(ネクローシス) ②「Essential 細胞生物学」 概略を説明できる。 1限 2/25 木 講義 第18章 細胞周期(638-643頁) 4限 2/25 木 講義 関連講義の教科書と資料集 ① これまでの諸実習で十分 ①実習に必要な、教 を復習したうえで、実習書を に学習できなかった項目につ 科書、実習書、資料 集などを忘れないこ いて復習を行う。 予習しておく。 と。 以下の者は出席するこ と。 ①正当な理由があり欠席 た者で追実習が完了して いないもの。 ②これまでの実習状況を 鑑み追実習が必要である と判断された者 ③自主的に復習を望むも の。 細胞の死にかた ①がん遺伝子、がん抑制遺 伝子の機能について予習す ること。 ②染色体の構造について予 習すること 神経生物学・ 形態学教員 組織学実習:電子顕微 鏡の世界、まとめ 電子顕微鏡の原理を学 び、電子顕微鏡で撮影し た細胞・組織の構造を観 察する。 細胞膜、細胞質、核、細 関連講義の教科書と資料集 ①生体が4種類の組織によっ 胞内小器官、細胞骨格、 を復習したうえで、実習書を て構成されていることを標本 で理解する。 細胞間接着、筋線維、シ 予習しておく。 ② 電子顕微鏡写真を見て、 ナプス、髄鞘 細胞内小器官、細胞表面の 構造、隣接する細胞間の関 係などを読みとれるようにな る。 2限 ①実習に必要な、教 科書、実習書、資料 集などを忘れないこ と。 ②光顕と電顕それぞ れの特性を知る。 ③実習終了後各自 の標本を整理する。 ④希望者は実際に 電顕観察を体験す る。 ( 341 ) 必修科目(基礎医学入門) 実習 必修科目(基礎医学入門) ( 342 ) 基礎医学入門(組織細胞生物学) 日時 担当 授業タイトル 基礎医学入門定期試験 組織細胞生物学定期試験 2/29 月 基礎医学入門定期試験 組織学実習試験 3/1 火 組織細胞生物学定期試験 の再試験 3/4 金 サブ・タイトル キーワード 平成27年度 M1 準備学習(予習・復習等) 到達目標 注意点 授業形式
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