群馬県 - コダック

Customer's Voice
上毎印刷工業株式会社
100 社以上のお客様が利用する InSite を入口に
ワークフロー全体の効率を高めるため
CTP をコダックの Magnus 800 に入れ替えました。
Magnus 800 プレートセッターを導入し、Web によるデータ入稿から RIP、CTP まで
ボトルネックのないスムーズな仕事の流れを構築。ワークフロー改革のみならず「売れ
る印刷営業の仕組みづくり大学」にも参加し、全社を挙げて営業提案力の強化を目指す。
将来を見据えた確かな先見性で
の須江一夫氏は、導入の経緯と目的を次のよう
Magnus 800 に入れ替えて
ビジネスを展開する老舗印刷会社
に話している。
ボトルネックのないワークフローを構築
「InSite は当社とお客様を Web でつなぐこと
群馬県前橋市に本社を構える上毎印刷工業株
のできるツールです。当時はまだ営業マンが何
InSite を導入した当時、同社はすでに他社製
式会社は、県下の官公庁や地元企業を中心に質
でもお客様に届けなくてはならない時代でした。
CTP を利用していたため、製版工程には 2 つの
の高い印刷ビジネスを展開する地域密着型の印
しかし InSite を利用すれば、営業マンが雑務に
異なる RIP が共存していた。このため InSite と
刷会社である。40 名の従業員を擁し、DTP 制
追われることなく、本来の営業活動に専念できる
連携した Kodak Prinergy ワークフローシステム
作から製版、印刷、後加工まで一貫した生産工
と考えて、導入を決断しました」
は、印刷用 PDF の書き出しとプレフライトに特化
程を社内に構築している。同社は大正 15 年の創
導 入して 5 年が経つが、今ではデータ入 稿
し、面付け・刷版出力は他社製 RIP が担ってい
業以来、先見性と創造性を駆使しながら、企業価
や Web 校 正に InSite を活 用して いる顧 客 は
た。面付けの前後でワークフローが分断される
値の向上に挑戦してきた。2009 年に導入した
100 社以上に達している。InSite はまさに同社
ため、作業効率が悪く、RIP 解釈の違いによる出
Kodak InSite ポータルシステムは、同社の先見
のビジネスを変革した立役者そのものだった。
力事故もあったそうだ。こうした問題を解消する
には RIP と CTP がダイレクトにつながったワー
性と創造性を示す好例のひとつだ。専務取締役
クフローが必要と考えて、2014 年には CTP を
Kodak Magnus 800 に入れ替えることを決断
した。その理由について代表取締役社長の小口
有高氏は「InSite の存在が無視できなかった」と
話している。
「InSite を使い慣れているお客様が 100 社以
上いるなか、ワークフロー全体の最適化という視
点で考えると、コダック以外の CTP を選ぶとい
う選択肢はありませんでした。また当社のビジネ
スに必要なソリューションやサポートを真摯に提
供してくれるコダックへの信頼感も大きな理由の
ひとつでした」
新しいワークフローでは、InSite & Prinergy
代表取締役 小口 有高 氏
専務取締役 須江 一夫 氏
と Magnus 800 をダイレクトに接続してデータ
工務部制作課 課長 宮川 重信 氏
工務部制作課 樋澤 夏季 氏
Magnus 800 を導入し、刷版工程を無人化
入稿から PDF の書き出し、プレフライト、面付け、
が可能になる。同社でも導入から約半年でテン
同社だが、今はお客様の立場に立った提案力の
刷版出力までボトルネックのないスムーズで効率
プレートの数も増えて、作業の標準化とスピード
強化に取り組んでいると小口社長は次のように話
的な仕事の流れを実現した。CTP の出力スピー
アップに貢献している。制作課の樋澤夏季氏は、
している。
ドも毎時 11 版から 28 版と 3 倍近くになり、作
自分たちが面付けまで行うメリットについて、次
「お客様の現状や悩みを分析し、お客様のその
業効率の向上と相まって「出力までの時間は半分
のように説明してくれた。
先まで見通しながら、お客様本位のコンテンツを
になった」と工務部制作課 課長の宮川重信氏は
「従来はデータを初めて見る製版担当者が面付
提案できる力をつけようと、全社を挙げて取り組
驚いている。
けしていたので、内容を理解するのに時間がか
んでいます」
「これまで CTP 側で行っていた面付け作業も、
かっていました。今は制作担当者が面付けまで責
コダックとソフトブレーングループが共催する
DTP の担当者が行うようになりました。ワンクッ
任を持って行うので、時間短縮につながっていま
「売れる印刷営業の仕組みづくり大学」にも営業
ション挟むことがないので、スピードアップに大き
す。また最終データを取り違えるといった単純な
マン 3 名が参加し、学んだことを逐一社内で共
く貢献しています」
ミスもなくなりました。校了したジョブの印刷予
有している。また営業だけではなく制作現場の社
定を見ながら、自分たちのペースで作業を進めら
員も含めて、ソリューション提案型営業への転換
れるのもメリットですね」
も積極的に進めるなど、工場全体でお客様の利
面付け作業を DTP 部門に取り込み、さらに刷
版工程を無人化することで、CTP が置かれてい
る部屋は、電気を消したままで真っ暗だ。
DTP 担当者でもすぐに使える
Kodak Preps 面付けソフトウェア
同社では、Prinergy と連携した Kodak Preps
面付けソフトウェアを初めて導入したが、面付け
須江専務は従業員のスキルアップにもつな
益向上に貢献するためのお手伝いを目指してい
がったと喜んでいる。
る。
「コダックが私たちにタイミング良く提案して
「確かに制作課の負担は増えましたが、印刷や
くれるように、私たちも道具をお客様にうまく利
後加工を理解してデータをつくれるようになりま
用していただくための最適な提案をしていかなく
した。DTP だけでなく、印刷工程全体を見渡せ
てはならない」と須江専務は強調してくれた。同
るプロフェッショナルが育ってきていると実感して
社のビジネス拡大を、ハードとソフトの両面でコ
います」
ダックが徹底サポートしている。
の知識が少ない DTP 担当者でも「決まりさえ覚
えれば、操作は難しくなかった」という。Preps は
価格競争からの脱却を目指し、
様々な面付けパターンがテンプレートとして用意
ソリューション提案型営業に転換
上毎印刷工業株式会社
されており、印刷会社固有のパターンも保存でき
るので、一度つくれば同じような仕事での再利用
同社の先見性を示す事例は InSite だけではな
い。環境対策では廃液のでない無処理版を使用
し、印刷現場でも完全なノン VOC 化を図ってい
る。マット/コート紙では 240 線での標準印刷
を行い、徹底した品質管理で顧客からも高い評
価を得ている。コダックの SQUAREspot イメー
ジング技術と Kodak ColorFlow カラーマネジメ
ントツールが品質の標準化、安定化に大きく貢献
していることはもちろんである。このようにハー
ド面において充実した「道具」を取り揃えてきた
グラフィック コミュニケーション事業本部
この印刷物は、Kodak のサーマル CTP プレートと Sttacato FM スクリーニングを使用して印刷しています。
2015-1
代表取締役:小口有高
本社所在地:
〒379-2154 群馬県前橋市天川大島町 305-1
TEL:027-224-6245(代) FAX:027-224-6290
http://jomai.jp/