【国庫補助事業】 平成27年度老人保健事業推進費等補助金(老人保健健康増進等事業分) 事業実施計画書 特別養護老人ホームにおける管理栄養士の今後のあり方に関する調査研究 ① ② 事 業 名 事業 特別養護老人ホームにおける管理栄養士の実態(モチベーションを含む)把握、 事 業 実 施 目 的 管理栄養士養成校の実態と意識、管理栄養士配置施設の意識(メリット)を調 査し、特別養護老人ホームにおける管理栄養士の今後の可能性を明らかにする とともに、重度化傾向にある利用者のサービスの質の向上に資する要件を検証 して、人材確保の方策について検討する。 1.委員会の開催(予定時期) ③ 事 業 実 施 計 画 第1回:平成27年7月、第2回:平成27年11月、第3回:平成27年2月を目途に事 業検討委員会を開催。さらに、事業の進行にあわせて具体的な内容を年3回開催 予定のワーキング委員会にて検討する。 2.特別養護老人ホームにおける栄養管理に対する業務内容及び意識調査のヒ アリング・インタビュー調査 平成27年7月から8・9月にかけて、特別養護老人ホームの管理者を対象に、栄 養管理に対する意識に関して訪問調査によるヒアリングを行う。また、管理栄 養士を対象に、業務内容・意識に関してオープン式インタビュー調査を行い、 質問票を作成する。 3.管理栄養士の業務内容、意識、研修等に関する実態調査 (管理栄養士が深く関わる個別ケアによる質向上の可能性研究) 平成27年8月~9月にかけて、特別養護老人ホームに勤務する管理栄養士を対 象として、質問票を用いて業務内容や研修への参加状況等の実態と意識につい て調査を行う。同時に専門的知識の程度等の確認などを行う。 4.管理栄養士養成校における「介護保険施設での栄養管理に関する意識・教 育内容」に関する調査 平成27年9月~10月にかけて、管理栄養士養成校にて応用栄養学等の教育に従 事している教員を対象として、質問票を用いて介護保険施設での栄養管理に関 する意識・教育内容に関する実態調査を行う。並行して、当該校のシラバス等 の提供または閲覧を依頼し、教育内容や教育時間などを客観的に把握する調査 も実施する。 5.特別養護老人ホーム管理者を対象とした意識調査 平成27年10月~12月にかけて、特別養護老人ホーム管理者を対象として、質 問票を用いて、「管理栄養士の栄養管理に対する意識・理解等」に関する調査 を行う。 ④ 事 業 実 施 予 定 期 間 平成27年6月5日 から 平成28年3月31日 まで ⑤ 事 業 実 施 予 定 場 所 公益社団法人 日本栄養士会 1.検討委員会の設置・運営 ⑦ 事 業 内 容 学識経験者、施設管理者、管理栄養士養成校、管理栄養士等からなる有識者 委員会を設置し、特別養護老人ホームにおける管理栄養士の業務内容の実態と 今後の可能性について検討する。(年3回) 2.特別養護老人ホームにおける栄養管理に対する業務内容及び意識調査のヒ アリング・インタビュー調査 特別養護老人ホームの管理者10人程度を対象に、栄養管理に対する意識に関 して訪問調査によるヒアリングを行い、特別養護老人ホーム管理者を対象とし た意識調査の質問票を作成する。また、管理栄養士10組程度を対象に、業務内 容・意識に関してオープン式インタビュー調査を行い、管理栄養士の業務内容、 意識、研修等に関する実態調査の質問票を作成する。 3.管理栄養士の業務内容、意識、研修等に関する実態調査 (管理栄養士が深く関わる個別ケアによる質向上の可能性研究) 特別養護老人ホームに勤務する管理栄養士を対象として、質問票を用いて業 務内容や研修への参加状況等の実態と意識について調査を行う。同時に専門的 知識(栄養マネジメントに加えて24時間シート、ICFシート等)の程度等の確認 などを行う。地域を考慮して全国からほぼ均等に対象者(管理栄養士)を抽出 する。予定対象者数は1000人程度とする。 なお、調査対象となる管理栄養士は、特別養護老人ホームに勤務し、かつ、当 公益社団法人日本栄養士会福祉事業部に所属する者とする。当該事業部が実施 している専門研修の参加の有無を考慮して(できるだけ1:1となるように) 抽出し、両群間において、業務(サービス)内容・意識などに差があるか否か を検討することを主な目的とする。同時に、業務(サービス)内容・意識に関 連する諸要因を明らかにすることも目的とする。 4.管理栄養士養成校における「介護保険施設での栄養管理に関する意識・教 育内容」に関する調査 管理栄養士養成校にて応用栄養学等の教育に従事している教員を対象として 実態調査を行う。並行して、教育内容や教育時間などを客観的に把握する調査 も実施する。 5.特別養護老人ホーム管理者を対象とした意識調査 特別養護老人ホーム管理者を対象として、質問票を用いて、「管理栄養士の栄 養管理に対する意識・理解等」に関する調査を行う。調査対象施設は、「事業 内容 3.管理栄養士の業務内容及び意識、研修等に関する実態調査」の対象者 (管理栄養士)が勤務する施設の管理者とし、相互の関連を明らかにすること を主な目的とする。 (補足)各調査において、東京大学大学院医学系研究科社会予防疫学教室(佐々 木敏[教授]、他)、武庫川女子大学生活環境学部食物栄養学科(雨海照祥[教授]、 他)の学術・技術的協力を得る。 6.報告書の作成および成果の公表計画 ①報告書の作成(平成28年1月~3月)・配布 ②平成27年度(公社)日本栄養士会福祉事業部全国リーダー研修会での公表 ③(公社)日本栄養士会ホームページでの掲載 ④論文としての公表 ⑧ 事業の効果及び活用 方法 特別養護老人ホームの管理栄養士が介護の現場で活かす専門知識を明らかに するとともに、その専門知識を生かしたサービスの質の向上を図ることにより、 重症化する利用者のサービスの質の効率的・効果的な向上に資することができ る。さらに、その専門知識を検証し、人材確保対策の方策として資することが できる。
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