【 社会福祉事業:第 1 種 養護老人ホーム 】 平成26年度 養護老人ホームひばり園 事業報告 1.基本方針 (1)利用者のサービスに関する計画に基づき、社会復帰の促進及び自立のために必要な 支援及び訓練その他の援助を行う事により、利用者がその有する能力に応じ自立した 日常生活を営むことができるようにすることを目指す (2)利用者の意思及び人格を尊重し、常に利用者の立場に立ってサービスを行うよう努めな ければならない (3)利用者の各ユニットは、明るく家庭的な雰囲気を有し、地域や家族との結びつきを重視 した運営を行う (4)社会福祉事業に関する熱意及び能力を有する職員による最適なサービス提供に努める (5)行政機関、福祉施設を含む関係機関と密接な連携に努める (6)介護認定を受けている利用者が最適な介護サービスを受けられるように調整を図る (7)国・県等の関係法及び条例等を順守して、福祉事業を行う 2.支援方針 (1) 利用者がその有する能力に応じ自立した日常生活を営むことができるように、利用者 の心身の状況に応じて、社会復帰の促進及び自立のために必要な支援を適切に行う (2) 利用者へのサービス提供は、支援計画に基づき、漫然かつ画一的なものとならないよ う配慮して行う (3) 職員は、利用者へのサービス提供並びに生活支援の提供に当たっては、懇切丁寧を 旨とし、利用者またはその家族に対し、サービス提供上必要な事項について、理解しや すいような説明を行う (4) 利用者へのサービス提供に当たっては、当該利用者または他の利用者等の生命または 身体を保護するため緊急やむを得ない場合を除き、身体的拘束その他利用者の行動を 制限する行為を行ってはならない (5) 前項の身体拘束等を行う場合には、別に定める規定を遵守しなければならない (6) 身体に対する苦痛・言動による精神的な苦痛を与える等の体罰は行ってはならない 3.事業実施計画 (1) 園 内 ① 生活支援 1) 全職員は、利用者の方がどのようなサービス提供を求めているのかニーズ の把握を行い、個別契約型外部介護サービスの利用等最適なサービス提 供・生活支援を行う 2) 業務の効率化を図り、職員も居住者の一員として対話を重視し、利用者の 方と共にやすらぎのある生活づくりを行う 3) 機能低下予防のため、個々の状況に応じた介護予防に努める 4) 全職員からのサービス・業務の効率化等についての企画・提案書の提出を 推進し、評価と褒賞を行う 5) 記録業務の充実と簡素化を図る 6) 利用者の方が、季節感を感じることができるように、園全体の物品と利用 者の私物整理に努める ② 各種教室 ・民謡教室 ・手芸教室 ・囲碁将棋教室 ・カラオケ教室 (各、月 2 回) ・地域老人クラブ(月 1 回) ≪ 評 価 ≫ 生活支援の計画は、おおむね計画通りに実施された 平成26年度から実施した カラオケ教室については、多くの利用者様に好評である (2) 園 ① ② ③ ④ 外 レクリエーションを兼ねた日帰り旅行、地域講座への参加 町内会・老人クラブ等活動への参加協力 ボランティア活動及び奉仕活動への参加に対する協力を推進する 利用者の社会的な孤立を防ぐため、身元引受人や家族、行政機関との連携強化 ≪ 評 価 ≫ 日帰り旅行は、春と秋の2回実施した (3) 健康・環境管理 健やかな生活を送るために、医師の指示を受け、常に健康状態を把握しながら早期発 見、早期対応を図る。また、疾病の予防するための健康相談等の個別支援を図る ① 疾病の再発防止、合併症の予防と早期発見、早期治療 ② 月1回以上、嘱託医師による内科健康相談 ③ 看護師による健康相談、健康管理の個別支援の実施 ④ 年2回健康診断、任意によるインフルエンザ予防接種及び肺炎球菌ワクチンの 予防接種の適宜実施 ⑤ 委託事業者による病害虫、鼠駆除 ⑥ 感染症対策 ⑦ 職員の健康管理 職員の健康保持、増進のため「労働安全規則第 44 条」に 基づき次のとおり、健康診断を行う ≪ 評 価 ≫ おおむね予定通り実施された (4) 給 食 ① 嗜好調査及び残食状況を基に献立を作成し、利用者個人に適した栄養量の確保と 共に食事に楽しみが感じられ、季節感と湯気のある食事を提供する ② 限られた食材からバラエティー豊かな食事を提供し、器や盛付け等の食事環境に 心を配り、五感で味わうことができる等の工夫した食生活を提供する ③ 利用者の方々が自分の好みで選択できる食事を提供する ④ 適温給食の実施 ⑤ 地場産品等の食材調達を実施 ⑥ 職員の安全及び衛生管理のもとで、利用者の方々が直接調理できる機会をもって いただく ≪ 評 価 ≫ 予定通り実施された。カレー作りの機会も前年度に引き続き設けることができた (5) 事故防止と防災対策の強化 利用者の安全と防災意義の啓発と事故防止及び防災対策の強化に努める ① 定期的防災訓練の年2回実施(内1回は消防署立会いによる総合防災訓練) ② 委託契約による専門業者との合同で、各種防災設備の点検と整備 ③ 関係機関、近隣施設、地域との連携強化(防災協力員との合同訓練の実施) ④ 事故防止の強化、防火管理者による建物設備及び敷地内定期巡回検査 ⑤ 専門業者による園内消毒等の実施による食中毒の防止 ⑥ 防災用品の整備 ⑦ 防災計画 防災計画は別に定める ※ 消防設備等の操作方法、設置場所の把握、非常口・避難路の障害物の除去、 利用者同士の相互協力 ≪ 評 価 ≫ おおむね予定通り実施された (6) 運営方針 ・法人「理念」 、 「基本方針」に沿い、施設が一体となって、職種間・職員間の連携を取る ・職員一人ひとりが自分の業務を常に見直す姿勢とチェック機能の充実を図る ≪ 設定目標 ≫ 部門・担当 看護師 生活相談員 生活支援員 給食係 リスクマネジメント委員 身体拘束廃止委員 感染症対策委員 個人情報保護委員 総務課 (会計・人事・庶務) 設 定 目 標 利用者の健康管理・病気の早期発見 救命救急講習(救急蘇生法・AEDの使用法)の開催(年1回) 関係機関(主に措置市町村)やご家族との連携 支援計画の充実 社会復帰への相談、支援 利用者お一人お一人が、快適で潤いのある生活を送れるように支援する 各居室内整理整頓の支援 安全・安心な食事作り 嗜好調査を充実し、利用者の嗜好にあった食事を提供し、残食を減らす 定期的な委員会の開催 5/19 9/30 12/15 事故防止の内部研修 定期的な委員会の開催 8/26 11/24 3/17 高齢者虐待防止の為の研修開催 定期的な委員会の開催 4/28 7/28 10/27 1/26 マニュアルの見直しと周知徹底 定期的な委員会の開催 全職員への 6/16 2/26 個人情報保護についての啓蒙 正確、確実、早急な対応を心がける 利用者・職員の立場にたった業務をする ≪ 評 価 ≫ どの部門も おおむね予定通り実施された ≪ 総合評価 ≫ ・平成26年度においては、全体的におおむね事業計画通り行うことができた ・感染症の面においては、同じユニット内でインフルエンザに罹患された方が2名いらした 同ユニット内の他7名の方、また他のユニットの方には感染は広がらなかった 体調を崩され、免疫力が低下した時に罹患されてしまったのではないか、と推測する インフルエンザ以外の感染症の発症はなかった ・ここ最近、利用開始となった利用者様は、精神的な疾患を持つ方が多く、その対応には 専門的な知識と相談援助技術を要すると痛感している 精神科の病院へ医療保護入院となった方が2名、任意入院となった方が2名いらした またひばり園を利用されてから、新たに精神科の病院を受診するようになった方は、5名 定期通院ではなく臨時に通院の必要な方は、常時2~6名、いらっしゃるという現状である ・要介護状態があがり、介護保険施設へ移られた利用者様は、3名いらっしゃる ひばり園に在籍しながら、特別養護老人ホーム等のショートステイを利用した方は、4名 そのうち現在も3名の方が利用している ・要介護状態の重度化、障害(視覚障害、聴覚障害) 、精神疾患、触法高齢者、と様々な生きづらさ をお持ちの利用者様とそのご家族様、また地域の方々に、より安心できる生活の場を提供していく ことが、今後も求められていくと思う 【 社会福祉事業:第 2 種 老人短期入所事業 】 平成26年度 ひばり園短期入所事業 事業報告 1.基本方針 (1) 原則として65歳以上の方であって、疾病その他の理由において、居宅での生活が一時的 に困難になった方が、介護保険法で定める短期入所生活介護サービスをやむを得ない事由に より利用できない場合に利用していただく (2) 市町村が行う、 「緊急避難事業」 「生活管理指導短期宿泊事業」 「レスパイト事業」等の委託 を受け、各々の事業の主旨に沿って利用していただく (3) 会員制の個別契約によって、 「65歳以上で、居宅において介護を受けることが一時的に 困難になった方」 、 「身体介護および介助を必要としない方」 、 「医療行為を必要としない方」 、 「介護保険のサービスを使える状態にない方」を条件に利用していただく 2.支援方針 (1) 利用者の心身の健康保持及び権利・擁護を基本に、利用者個々の有する能力に応じ、自立 した日常生活が営めるように支援する (2) 利用者の意思及び人格を尊重し、常に利用者のプライバシーの保護に努め、利用者の立場 に立ったサービスを提供する (3) 地域社会や家庭との結びつきを重視し、利用者が地域社会や家族との接触ができるように 支援するとともに、施設の情報を公開する 3.事業実施計画 (1)市町村からの委託事業 市町村との契約は、積極的に周辺市町村担当職員の説明の機会を設け、ひばり園の短期入所事業 について、周知を図る 入院先からの利用の場合には、措置機関および家族に必ず付き添っていただく (2)個別契約 ①重要事項説明書の活用及び中長期的な利用となっている方との契約書の取り交わしを 実施する ②ホームページでの情報公開をはじめとして、主に美里町の住民の方々にサービスの存在を 知って頂く 利用状況 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10 月 11 月 12 月 1月 2月 3月 計 平均 延べ利用 人数 委託 0 2 2 1 1 0 5 2 1 2 2 1 19 1.58 人 会員制 0 2 1 1 0 1 1 2 2 2 3 5 20 1.66 人 延べ利用 日数 委託 0 24 39 14 4 0 88 56 31 50 30 31 367 30.6 日 会員制 0 6 9 1 0 15 23 27 36 61 42 75 295 24.6 日 ≪評価≫ 計画通り実施された。利用者数は、月により変動があるが、通年を通じて微増傾向である 中でも虐待事由による利用が増えている。平成26年11月から利用中の方については、法人として 利用継続の必要性と諸般の事情を勘案し、利用料の減免を行ったことは、大きく評価したい 平成27年度においても、地域貢献事業として利用料の補助も随時検討しながら、この事業について の周知を図りたい
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