住宅用外装材の長期耐久性評価手法に関する標準化に関する調査研究

基準認証研究開発委託費
住宅用外装材の長期耐久性評価手法に関する標準化に関する調査研究
実施計画(概要版)
財団法人建材試験センター
1.背景・目的
○ 近年住宅についても長寿命化の必要性が高まっており、「200年住宅」に向け
た取り組みが進められている。
○ 住宅の長寿命化には外装部材の長期耐久性が必須であり、我が国の外壁の約8割
を占める窯業系外装材においてもさらなる長寿命化が検討されているところ。し
かし、現状では総合的な長期耐久性の予測評価手法は確立しておらず、評価手法
の開発が望まれている。
○ 本研究(平成20年度から3ヵ年計画)では、主に窯業系外装材を対象とした長
期間の耐久性について予測可能な評価手法を確立し、標準化を行うことを目指す。
2.調査研究内容
初年度である本年度は、以下の課題を計画している。
(課題1)基礎調査及び劣化メカニズム調査
•
劣化要因、劣化現象、評価対象とする耐久性指標、試験方法の調査
•
メンテナンス理由、長寿命品開発上の課題等の実態調査
•
耐久性の評価指標となる劣化因子の劣化メカニズムの調査
(課題2)試験条件のモデル化
•
より長期の耐久性を予測可能とする試験条件、新たに規定すべき試験項目と
その試験条件、自然環境で起こり得る複合劣化を評価するための試験条件等
の検討
(課題3)検証試験等の準備
•
実際の劣化状況把握のためのサンプル採取の開始
•
長期耐久性の試験条件設定のための検証試験の開始
3.実施体制
(財)建材試験センター内に、「長期耐久性評価手法標準化委員会」(仮称)(委員長:
野口貴文
東京大学准教授)を設置する。
4.実施期間・予算
期間:3ヶ年(平成20年度∼22年度)の計画