高槻ライフサポート協会 会報5号(PDF)

病院前救護の充実を!
2005.12月 2周年記念号
VOL5
高槻ライフサポート協会通信
NPO 法人
現在会員数
45名
高槻ライフサポート協会は、12月から2月までAEDの設置と、
心肺蘇生法啓発のための「高槻キャンペーン」をおこないます。
編集部では会員の皆様からの投稿を募っています。
関連記事3面
どんなことでも結構ですので、どしどしお寄せ下さい。
ホームページからメールででも結構です。
Mail [email protected] URL http://www16.ocn.ne.jp/~t-life/
医療の空白地帯をなくそう
副理事長
森田 大
vol..5
消防白書を閲覧すると全国の救急隊員による心肺蘇生実施件数が掲載されており、病院外心
肺停止傷病者発生の概数を掴むことができる。図1に示すごとく、毎年おおよそ5%ずつ増加
しており、2005年は10万件を越えようとしている。このうち急病によるものが約75%
を占めている。推定心原性の割合を抽出することは困難であるが、おおよそ50%から60%
の間になるものと思われる。
消防白書の数値は、死体現象が認められ
NPO 法人
る場合等は心肺蘇生の対象とならず、不搬
送として取り扱われているために、実態を
過小評価している可能性がある。
本来は検死対象者を含めての全病院外心肺
停止傷病者の実態を調査するべきであるが、
医学的にも社会的にはまったく注目されて
いない。
図2は、大阪府において家人や周りの人が
気付かないうちに死亡していて、不搬送と
なる傷病者は年により変動はあるが、全病
院外心肺停止傷病者の尐なくとも43%を
占めることを示している。
当然、自損例が約3割と多くを占めるが、
就寝中に心原性と考えられるいわゆる「ぽ
っくり病」で急死し、家人が起床してはじ
めて冷たくなっているのを発見される事例
も多くを占めているのではないかと推測す
る。不搬送といえども家人や周りの人が早
期に発見しておれば病院へ搬送している筈
高槻ライフサポート協会から
寄附のお願い
AED 設置のための寄附を募っています。
AED1台購入費用は最低でも29万円、
設置のためのボックスには、5万円か
ら15万かかります。1台でも多く購
入できるように寄附にご協力願います。
お知り合いの中で、賛同くださる方が
おられましたら、是非声をかけてくだ
さい。高槻市の AED マップも作成予定
です。
右のマークは
『あなたの勇気が命を救う
高槻キャンペーン』
のシンボルマークです。
である。
このような急死者が発端者となり、他の血縁関係者に Brugada 症候群や QT 延長症候群のよう
な新たな疾患が発見され、続く急死者を未然に予防する手だてが取れるようになるかもしれ
ない。とくに,若壮年層での突然死のある家族歴をもつ患者さんには、注意深い指導、禁忌
薬剤への配慮が必要になる。
(次号につづく)
100000
90000
80000
70000
60000
件数
50000
40000
30000
20000
10000
0
1998年
1999年
2000年
2001年
2002年
2003年
急病によ る 心肺蘇生実施件数
55660
61284
61819
65198
68299
71367
合計
75214
82334
83409
87245
90670
94119
図1 全国の救急隊員による年次別心肺蘇生実施件数
43%
57%
CPA搬送数( 大阪府)
CPA不搬送数( 大阪府)
図2 大阪府における院外心停止例の病院搬送と不搬送の割合
「声」を出すこと
「声」を出すこと
「声」を出すこと
高槻ライフサポート協会理事
西本
泰久(大阪医科大学救急医療部)
よく心肺蘇生の講習では、倒れている人を発見したら
「大丈夫ですか?」
「わかりますか?」
と声をかけるよう指導されます。
さらに、意識がなければ
「誰か来てください!」
「そこの黒い服のあなた!」
「意識がない 60 歳くらいの男性が倒れています。119 番に連絡して救急車を
呼んでください。もしあれば AED を持って帰ってきてください。」
と声をかけてくださいと指導されます。
どうでしょう。あなたは、実際に、町中で大きな声を出したことがありますか?
私は、大阪駅で目の前で人が倒れたことがありますが、最初の「大丈夫ですか?」
「誰か来てください!」と大きな声を出すのに大変な勇気が必要でした。
実際目の前の見知らぬ人に声をかけることは簡単なようで難しいことを実感しま
した。ましてや口対口人工呼吸を見知らぬ人に行うことはもっと難しいことです。
しかし、最初の一声がでた後は、案外次の行動はうまく行えました。
実際に目の前で人が倒れたときには、普段講習会に参加していただいている皆様
でも頭が真っ白になってしまうものです。
「最初の一声」を勇気を持って出すことがすべてにつながります。
ぜひ、「声を出す勇気」を持とうではありませんか。
高槻市の AED 設置場所 第2報
高槻市医師会がAED6台を高槻市に寄贈されました。高槻市ですでに設置済みの施設
に加えて、順次設置されます。
そのほかの設置予定民間施設は、今のところ
★ 高槻京都ホテル ★ 松坂屋 ★ 芥川商店街(セブンイレブン)★ 高槻自動車教習所
★ 高槻商工会議所 ★ 高槻センター街(ビル)となっています。
☆ 本年12月より、来
年の2月まで、倒れて
も安心の街-救命都
市高槻キャンペーン
を展開いたします。
☆ キャンペーン期間半
ばに市民向けの
AED の使用方法を
講習します。初心者
向けです。まずは触
ってみるところか
ら。3月18日(土)
にも同様の講習を開
催します。
☆ 場所、時間等の詳細
は、右のポスターを
ご覧下さい。
☆ 講師は、森田 大
大阪府三島救命救急
センター所長、野々
木 宏 国立循環器
病センター心血管内
科部長(予定)です。
☆ 共催として、厚生労
働省科学研究班、協
賛は、
(財)長寿科学
振興財団、
(財)大阪
府三島救急医療セン
ターです。
☆ 後援は、大阪府、高
槻市、高槻市医師会、
高槻市歯科医師会、
高槻市薬剤師会、高
槻商工会議所、高槻
ケーブル TV など
キャンペーンマークのバッジもただ今急ピッチで作成しています。欲しい方は事務局までお
知らせ下さい。事務作業量の関係上、メールがありがたいのですが、FAX でもけっこうです。
チラシを撒いてくださる方、置いてくださる方、ポスターを貼ってくださる方、貼るように頼
んでくださる方など、どんな形でも結構です。キャンペーンを手伝っていただける人を募集し
ていますので、ご連絡ください!
新聞記事から
スペースの関係で実際の記事のレイアウトとは異なっております
社員募集のご案内
実際に活動はできないけど。。。という方も歓迎!
会費で活動を支えて下さる方を募集しています。
会報などコピーして、お知り合いのかたに高槻ライフサポート協会を紹介していただけ
ませんか?新規入会希望の場合のご注意は、
ホームページ:http://www16.ocn.ne.jp/~t-life/ から申し込み書を印刷していただくか、
FAX やお電話、メールなどでお知らせください。連絡がなく、直接銀行振り込みをされ
た場合は、ご住所がわかりません。必ず別途お知らせ下さい。
高槻ライフサポート協会会員の皆さんへ
☆
会費を二重に支払われているかたがおられます。またお知らせ
いたしますが、来年度分として、処理をさせていただきますの
でご了承ください。
まだのかたは、
2005年度会費、3,000円を
納入してください。
郵便振込み用紙にての郵便振込み
または銀行振り込みでお願いします。
銀行の場合は、
入会費
3,000円
りそな銀行 高槻支店(208)
口座番号 普通 6427659
口座名義 特定非営利活動法人
高槻ライフサポート協会
年会費
合計で
3,000円
6,000円
郵便口座番号:00900‐7‐267518
口座名義は銀行と同じ
新規入会希望の方は、
です。
活動費用を維持するのに大変重要な会費です。もちろん寄附も大歓迎!
まだ会費を振り込んでおられない方はお早めに!すでに振り込まれた方はご容赦下さい。
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高槻ライフサポート協会も、設立して丸
2年が経過しました。AEDの設置も、高
槻医師会の寄附により、高槻ライフサポー
ト協会が協力をして、高槻ではさらに12
〒569-0805
大阪府高槻市上田辺町 6 番19号
グランベール小阪 2F
NPO 法人 高槻ライフサポート協会
箇所の増設となりました。健康で安全な街
づくりともなる、
「高槻キャンペーン」を市
TEL&FAX:072-683-9925
民とともに、成功させましょう。遠距離の
e-mail:[email protected]
かたはご注目していてください。また、引き
URL:http://www16.ocn.ne.jp/~t-life/
続き、いいアイデアがありましたら、どしど
しご意見をお寄せ下さい。
(編集部)
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事務局までご意見をお寄せ下さい。