「カワラヒワ」千里の鳥・万博の鳥 (A4版第37回)

「 カワラヒワ」
カワラヒワ 」 千里の鳥・万博の鳥
(A4版第37回)
(千里タイムズ20
(千里タイムズ201
1
5
年
10月
10
月
号原稿)
20
万博公園探鳥会を初めて開催したのが今か
秋の渡りの季節、コサメビタキ・エゾビタキ
ら30年前、昭和60(1985)年2月16日でした。ど
などが、園内の明るい落葉樹林に休んでおり、
んな鳥が出てくれるか心配していたが、カワラ
カワラヒワもアキニレに集まっている。こんな
ヒワの群がアキニレ~アキニレへと何回も飛
鳥たちとの出会いを楽しみに園内を一巡する。
び回るなど、鳥の種類も個体数も予想以上に多
日時 10月10日(土)9:30~15:00
く観察できて、ホッとした思いがある。
集合 自然文化園中央口
カワラヒワはスズメとほほ同じ体長15㎝ほ
解散 日本庭園の予定
ど、黄緑褐色の小鳥で、太い嘴と翼にある黄色
担当 足立道成氏他
が目立つ。スズメとほぼ同じ所にいると、遠目
持ち物 筆記具・名札・弁当、あれば双眼鏡・
にはスズメと思われるが、羽を広げ飛ぶと翼の
野鳥図鑑。
黄色い部分が透けて見えること、尾羽の真ん中
服装 ハイキングと同じ。
が凹んだ逆M型であることから、カワラヒワと
参加費 大阪支部会員100円、非会員200円
わかる。
他に万博公園入園料250円が必要
カワラヒワは万博公園内でも繁殖している
吹田野鳥の会主催
が、秋~春に見られる大部分は、より北の繫殖
万博公園平日探鳥会
地から越冬に来た個体で、アキニレ・ナンキン
10月後半になると万博公園内で越冬する冬
ハゼなど木の実が好きなこともあり、毎冬数百
鳥第一陣の渡来が期待できる頃、ジョウビタ
羽のカワラヒワが観察できる。
キ・アトリ・マヒワなどが来ていないか、探し
アキニレは9月に花が咲き、10月に青い実を
つつ自然文化園を一巡する。
つけるが、今月の写真は、その熟していない青
い実をカワラヒワが食べに来ている所である。 日時 10月27日(火)9:30~12:00
集合 自然文化園中央口
万博公園では芝生広場や疎林に、アキニレが数
解散 自然文化園内の予定
多く植えられており、カワラヒワは翌年春頃ま
担当 有賀憲介氏他
で、アキニレの間を飛び回っている。アキニレ
持ち物 筆記具・名札・双眼鏡・野鳥図鑑。
の実が無くなる4月には、同属のハルニレの実
弁当は自由。
(3月に花、4月に実)が餌となり、ハルニレの実
服装 ハイキングと同じ。
も無くなる頃、カワラヒワは少数の留鳥を残し
参加費 吹田野鳥の会会員無料、非会員200円
て、繫殖地へ戻っていく。
他に万博公園入園料250円が必要
カワラヒワの漢字名は「河原鶸」、名前の
通り河原に住んでいる時は、ヨモギ・セイタカ
アワダチソウ・ススキなど草の実派であるが、 問い合わせ 090-6901-1425(平ひら 軍二)
メール:[email protected]
草はらの少ない万博公園では木の実派、アキニ
レ・ハルニレの実を中心に、ナンキンハゼの実
****** ( 写真)
写真 ) ********
やアカマツ・コノテガシワなどの種子を利用し
ている。
種 名:カワラヒワ
しかし、花の丘のお花畑で、ヒマワリ・コ
撮影年月:2014 年 10 月 10 日
スモスなどの熟した実に集まり、地上でタンポ
撮影場所:万博公園
ポの実を啄んでいるのを見ると、本来は草の実
撮影者:有賀憲介
派の鳥であることがわかる。
日本野鳥の会大阪支部主催
万博公園定例探鳥会