「ツツドリ」千里の鳥・万博の鳥 (A4版第36回)

「 ツツドリ」
ツツドリ 」 千里の鳥・万博の鳥
(A4版第36回)
(千里タイムズ20
(千里タイムズ201
1
5
年
20 9月号原稿)
ツツドリはカッコウの仲間、体長は33㎝と
日本野鳥の会大阪支部主催
ほぼキジバトと同じであるが、細身である。繫
万博公園定例探鳥会
殖地が日本~中国東北部~ロシアにあり、冬は
夏の暑さが一段落すると、ヒヨドリ・スズメ
フイリピン~オーストラリア北部で越冬する。 の留鳥たちがにぎやかさを取り戻し、コサメビ
大阪近郊では金剛山など南部の山地、センダイ
タキなど秋の渡り鳥も姿を見せる季節となっ
ムシクイ繁殖地でツツドリも繫殖している可
た。ツツドリなどを探しながら、園内を一巡し
能性はあるが確認できていない。しかし、春秋
たいと思っている。
の渡りの季節には、平野部の都市公園で良く観
日時 9月12日(土)9:30~15:00
察されている。
集合 自然文化園中央口
カッコウ科の鳥は「托卵」といわれる、自
解散 日本庭園の予定
分の卵を他の種に育てさせる習性を持ってい
担当 足立道成氏他
る。育てる方を仮親と呼ぶが、托卵する鳥は仮
持ち物 筆記具・名札・弁当、あれば双眼鏡・
親の巣に卵を産み込むと同時に仮親の卵を一
野鳥図鑑。
個取り除いて卵の数を同じにし、更にヒナは先
残暑厳しいと思われるので、熱中症対策
に孵化し仮親の卵をすべて巣外に放り出し、つ
に、水分補給は充分に。
いには仮親が運んでくれる餌を独り占めにし、 服装 ハイキングと同じ。
仮親より大きく育つ。
参加費 大阪支部会員100円、非会員200円
ツツドリの雛を育てる仮親はセンダイムシ
他に万博公園入園料250円が必要
クイの場合が多いが、体長3倍、体重10倍もあ
吹田野鳥の会主催
る大きなヒナを、小さな仮親が育てている写真
高槻萩谷タカ渡り観察会
を見ることがある。仮親はなぜ、自分の10倍も
9月下旬は渡り鳥の主役、サシバ・ハチクマ
ある体重の子に餌を運ぶのか、メリットはない
の渡りが観察できる季節。大阪府内で最も数多
と思われ、努力は報われるのかどうか不思議で
くのタカがカウントされている高槻萩谷総合
ある。一方、托卵するツツドリは、自分よりず
公園で、上空を飛ぶタカの渡りを観察する。
っと小さい仮親センダイムシクイに、子を託す
日時 9月23日(水祝)8:50~12:00
ことに心配がないのか、子育て苦労が無いとは
集合 JR摂津富田駅北口広場(高槻市バス1番
いえ自分で育てると繫殖効率が上がると思わ
乗り場。9:05発「萩谷行」に乗車し、萩谷
れるので、托卵する側にも不安定要素が大きい。
総合公園下車。
カッコウでは仮親ホオジロが托卵を防ぐ対
解散 同公園内の予定
策を確立したため、仮親をオナガに変えたとい
担当 足立道成氏他
う事例があるとのこと、托卵という習性が安定
した状態とは思えないので、いつまで続くか、 持ち物 筆記具・名札・双眼鏡・野鳥図鑑。
弁当は自由ですが、午後も観察を続けられ
今後どんな方向へ行くのか興味津々である。
る方は、現地には販売店が無いので、バス
さて今日の写真、ツツドリが好きな毛虫を
乗車前に準備のこと。
ゲットし、満足そうにしている所である。
服装
ハイキングと同じ。
ツツドリは、繁殖期のオスの「ポポ、ポポ」
参加費 吹田野鳥の会会員無料、非会員200円
という鳴き声が、筒を叩くような響きであるこ
とから「筒鳥」となった。秋の渡りでは声を出
ひら
さないが、春5月ころの金剛山で、靄の中から
問い合わせ
090-6901-1425(平
軍二)
「筒を叩く」音を聞き、ツツドリの名前の妙に
メール:[email protected]
感心したことがある。
****** ( 写真)
写真 ) ********
種 名:ツツドリ
撮影年月:2014年9月8日
撮影場所:万博公園
撮影者:有賀憲介