大切なのは意欲。 そして継続する力です びらとりトマトの味は最高! 新規就農に最適です 平取町は北海道⽇⾼地方に位置し、人口 5,530 人、 良い作物と⽀援体制がいくら充実していても、 農家⼾数 422 ⼾、耕地⾯積 4,790ha の農業を基幹産業 新規就農は簡単なことではありません。 とする町。北海道の中でも降雪量が少なく、夏に冷涼な 就農するためには、農地や施設など多額の資⾦が必要で 気候は、トマトづくりに最適な環境です。 あり、農作業は不規則で労働時間も⻑く、就農できずに 平成 24 年の販売額が約 39 億と全道一を誇るトマト産 リタイヤする人もいます。 地・平取町で作られた栄養豊かでおいしいトマトは、遠 く関⻄まで出荷されています。 小規模で大型機械を必要とせず、価格も安定している 平取町では、自⼰資⾦があり多少の困難があっても乗 り越えられる、 “本当に農家をやっていける”意欲ある元 気なご夫婦を募集しています。 トマトは、新規就農に最適です。 努⼒次第で安定した農業経営が可能なのです。 充実した支援システム 全く知らない土地で新たに農業を始めるとなると、と ても不安になると思います。 平取町のトマト栽培では、大型選果施設の完備により 販売システムが整っており、共同育苗施設、土壌診断施 専門スタッフがサポート 平取町地域担い手育成センターは平取町農業⽀援セ ンターに専門スタッフを置き、農業や生活環境などに 関する相談・質問に、メールや電話で親切に対応して います。 設、研修実践農場、営農指導体制などの支援システムも 充実、そしてトマト農家約 150 ⼾は、新規就農者をと ても好意的に受け入れています。 また平取町では、新規参入者に対し、就農時 500 万 円を上限に補助⾦を⽀給しています。 どんな小さな事でも お気軽にご相談下さい 就農までのフローチャート ●リース農場で就農 ●機械の導入 ●農地賃貸、購入 ●就農支援資金の借入 1年間 ●就農予定地の調査、就農計画樹立 ●農地・住宅の決定 就農 研修2年目 10 月頃 研修2年目 実践農場で研修 ( ) 6~8ヵ月 ( ( ) ) ※新・農業人フェア ※農業体験会など への参加 ●就農計画を立て、北海道の認定農業者になる 農家研修 研修初年目 ●選考結果を本人に通知 選考・結果通知 ●申込書に必要事項を記入し申し込む ●必要書類 ※募集要領参照 を添付して提出 申込書提出 ●現地調査は事前に連絡が必要 現地調査 ●まず平取町農業支援センターに問い合わせる ●北海道農業担い手育成センターで就農相談を行う 就農相談 毎年 10 月 毎年 11 月 ※各種研修の受講 (機械化研修・経営研修) 実践農場と研修生住宅 農業研修生は、約半年間の農家研修の後、実践農場で1年間受入農家の指導 を受けながらトマトの実際栽培を⾏い、就農するための技術を習得します。 平成 12 年に紫雲古津実践農場が建設され、多くの農業研修生が研修に励ん できましたが、平成 23 年には振内実践農場が建設され、町内2カ所の実践農 場となり、各農場1⼾ずつの研修生受入が可能となりました。 紫雲古津実践農場 また平成 24 年には、振内地区に 1 棟2⼾の農業研修生住宅(3LDK)が完 成し、平成 25 年に本町地区にも同様の研修生住宅が整備される予定です。 ■実践農場の設備■ 敷 地 ⾯ 積 施設 栽培ハウス 機械格納庫 管理用休憩室 機械 トラクター その他 農業研修生住宅 紫雲古津 振 内 96a 70a 100 坪×8 棟 200 坪×4 棟 シート張りハウス×1棟 プレハブ 4.5 坪×1棟、簡易トイレ 37ps×1 台 45ps×1 台 フロントローダー、温水ボイラー 温風暖房機、動⼒噴霧器、畦⽴機 香田文雄さん (49歳)大阪府出身 ●平成12年 研修開始 ●平成14年 就農 北海道はあこがれの地。びらとりトマトに出会い就農を即決 「毎日朝早くから出勤して、仕事を終えて家に帰るのは深夜。子どもたちとの会話もできなかったんです」大阪で 弁当店の店長をしていた香田文雄さんが、就農を考えるようになったのは、そんな多忙な日々の中でした。 「忙しすぎて家族と接する時間が少なくなってしまい、このままで良いのか悩んでいました。農業なら、家族みん なで働けるし、やり甲斐もあるんじゃないかと思って」 就農するために文雄さんが選んだのは、北海道でした。 「中学生の頃から松山千春さんが大好きで、オールナイトニッポンをよく聴いていました。その時から北海道に あこがれていて、将来住みたいと思っていました」 大阪で開催された『北海道新規就農相談会』に奥さんの理世(みちよ)さんと参加、そこではじめて耳にした平取 という名前の町でしたが、 「 『ぼくが探していたのはこの町だ! 』って感じでしたね」 トマト栽培による新規就農対策を推進している町なら、とすぐに気持ちが固まったそうです。 様々な苦難に直面し、家族の絆を再確認 家族みんなで農園を大きくしたい そして、平成 12 年から受入農家の仲山浩さん(現 JA 平取町組合長)のもとで研 修を開始。 「仲山さんにはトマト栽培に関するあらゆる事を、厳しく指導していた だきました。慣れない農作業の毎日に『辛い』と思うことも多々ありましたが、 香田さん一家はご夫妻、お母さん、お子さん 3 人の 6 人家族。家族揃って 社交的で、地域の活動にも積極的に参加しています。 「就農については初めは主人が考え、正直なところ不安もたくさんありまし た。でも、腹をくくってがんばるしかない、と」 この時の経験が今、活きています」 その後、実践農場での研修を経て、農業開発公社のリース事業によりビニー ルハウス、トラクター等を導入し、平成 14 年に就農。 「就農後 5 年間は、リース農場のリース料の支払いに追われ大変でした。就 農当初は、トマトの後作としてきゅうりを栽培していたんですが、作業が追いつ かず、うまくいかなかった。結局 2 年栽培して、きゅうりはやめてしまいました」 様々な苦労がありながらも、平成 19 年には念願の住居を新築。 と語る、明るく働き者の理世さん。その仕事ぶりは近隣農家の奥さんたちが唸 るほど。体を動かすのが大好きな理世さんは、お子さんたちと共に『義経なる こ会』に所属し、YOSAKOI ソーラン踊りを楽しんでいます。また、地域の人た ちとミニバレーボールチームを作り、週 2 回の練習にも欠かさず参加していま す。 「YOSAKOI やミニバレーを通じてたくさんの人たちとの交流が深まり、元 気の源となっています」 長男の剛さんは、滋賀県にあるタキイ研究農場付属園芸専門学校を卒業し、 また同じ年に、新規就農者の親睦組織『新芽会』を立ち上げるなど精力的に 後継者として戻ってきました。長女の智美さんも高校を卒業し、就農しました。 活動してきた文雄さんですが、平成 20 年に大病を患い、長期療養を余儀なくさ 「子どもたちが大きくなって、農業を一緒にやれるのは嬉しい」と文雄さん。 れました。 「この時は、地域の人たちや新規就農の仲間たちに、なにかと助け 香田農園を大きくしていきたいですね」 家族の絆も更に強くなった気がする、と言います。 高橋賢司さん 「労働力も増えましたし、 今後は栽培ハウスを 3,000 坪程度までに増やしたい。 一度はやめてしまったきゅうりの栽培も、またやりたいです。家族みんなで、 てもらいました。感謝しています」 (51歳)北海道出身 ●平成14年 研修開始 ●平成17年 就農 奥さんが農業に積極的。それが成功の秘訣 「農業、始めちゃってどうしようかと思ったけど、基本的に自分の我慢強い性格には向いていた。奥さんが旦那以上に農 業に積極的。それが軌道に乗るまでの苦労を乗り切る秘訣ですね」 現在、パイプハウス 11 棟、1,636 坪のトマト専業農家として就農 9 年目を迎えた高橋賢司さんは、北海道千歳市の出 身。大学を卒業後は、埼玉県で学習塾の講師をしていました。転職を考えていましたが、農業は全く考えてなかったと 言います。そんな賢司さんの考えを変えたのは、奥さんの明日香さんだったとか。 「うちのカミさんは農業大学出身。生き物が好きだし、いずれは田舎で農業をやりたいと考えていたようです」 高橋さんご夫妻が東京で開催された新規就農相談会に参加したのは、平成 12 年のことでした。 1 年間吟味の末、娘さんの一言で平取での就農を決意 北海道農業担い手育成センターの就農コーディネーターから、受入体制のしっかりしている平取町をいち押しで推薦 されましたが、当初はまだ就農に対して積極的でなく、即決とはなりませんでした。本州の果樹産地へ問い合わせした り、北海道の他町とも就農相談したりした結果、「酪農をやることも考えたけど、就農するには多額の資金が必要で、厳 しかった。平取町は資金面でのハードルも『なんとかクリアできるかな』と」 そして、平成 13 年に現地調査として家族で来町。訪問した紫雲古津実践農 場でトマトの試食をした娘さんの「すごく美味しかった! 」という一言が決定 打になり、平取町での就農を決意したそうです。 平成 14 年から受入農家の山崎雄一さんの指導を受けながら、 紫雲古津実践 農場で農業研修を開始。通常は数ヶ月間の農家実習を終えてから実践農場で の研修となりますが、高橋さんは農家実習なしで研修に入りました。 「いきなり“実践”だったので、作業の手順もわからず苦労の連続でした。 研修期間は考える暇もないほど、農作業に追われていましたね」 その後、振内のリース農場で平成 16 年に就農。就農して 2 年目から、農業 のコツがだんだんわかってきた、という賢司さん。 「作業が遅れてしまったときは、トマトに『ごめんね』と声をかけるつもりで 管理してあげる。トマトは、愛情をかければそのぶん答えてくれますから。2 人の受入農家さんからも、農業での大切なポイントを教えてもらいました」 山崎さんからは作物に接する心構えを、合理的な管理は藤江一博さんから 教えていただいたそうです。 新規就農者と既存農家は良きライバル 「農業が好きだから、農作業は苦にならない」という明日香さん。 田舎暮らしにもすっかり慣れましたが、住宅だけが悩みの種でした。 「古い住宅だったので、寒いし、3 人家族には手狭でした。何より、トマト 栽培ハウスから離れていたので、娘を家に 1 人残して作業するのが心配で。 」 就農 5 年目にして、念願の新居も構えました。 「地域での信用を得るには、まず農業に対して真剣に取り組むこと、良いも のを(たくさん!?)生産することではないでしょうか。新規就農者も地域の農家 の人たちもライバル心をもって農業に取り組む。お互いに良い刺激になって いると思います」と賢司さん。 現在は、出荷用にトマトと小松菜のみを栽培していますが、今後は 「自家消費用としても、いろいろな作物の栽培にチャレンジしたい。自分で 作った小麦でパンを焼いたりしてみたいですね」 募集戸数 2戸 申込締め切り 10 月末日 参入条件 ① 経営者(世帯主)の年齢が原則20歳以上45歳以下の心身共に健康で、自立経営を営む能力を有する者 ② 平取町内に就農し、自立経営を営むこと ③ 農業経営に対する家族の積極的な協力が得られ、夫婦で研修できること ④ 十分な自己資金があること(500万円以上) ⑤ 就農まで研修カリキュラムに従い、2年間程度の事前研修を受けること ⑥ 就農後は JA 平取町の組合員となり、生産資材の購入、生産物の販売は JA 平取町を利用すること 研修期間 平取町の支援対策 ① 新規就農者用リース農場を JA 平取町が整備し、 ① 1 年目は農家で研修 町が500万円を上限に助成 ② 2年目は実践農場で栽培研修(2年目の秋に就農) ② 家賃の1/2を助成(助成金上限・月額15,000円) 対象作物 ① 施設野菜(トマト、きゅうり、メロン、ほうれんそう) ③ 機械化研修、経営研修(農業大学校)受講費用の 助成 ② 花き(切花) 申込方法 選 考 ① まず平取町農業支援センターに問い合わせる 選考時期 ② 北海道担い手育成センターに登録し、就農相談を 11月下旬頃、選考結果を申込者に通知 行うこと ③ 申込書に必要事項を記入し、申し込むこと ※ 申込希望者は、申込書提出前に現地調査のため 必ず平取町に来町して下さい 選考のポイント ● 就農に対する意欲 ● 自己資金力 ● 家族の協力(特に配偶者) 申込に必要な書類 ※申込書に添付して提出 ● 戸籍謄本(戸籍全部事項証明書) ● 年齢(39 歳以下が有利) ● 家族構成(家族数の多い方が有利) ● 健康診断書(本人および配偶者) ● 自己資金を証明する書類(預貯金残高証明書等) その他、詳しくは ● 個人情報利用目的説明書 平取町地域担い手育成センターWEB サイトへどうぞ 申込・問い合わせ先 平取町農業支援センター(平取町地域担い手育成センター) 〒055-0107 北海道沙流郡平取町本町 30 番地 7 TEL 01457-2-2383 FAX 01457-2-4245 email [email protected] http://www.d2.dion.ne.jp/~bamc/ (公財)北海道農業公社 北海道農業担い手育成センター 札幌センター 〒060-0005 札幌市中央区北5条西6丁目1-23 北海道通信ビル6階 TEL 011-271-2255 FAX 011-271-3776 首都圏センター 〒102-0093 東京都千代田区平河町2-6-3 都道府県会館15階 北海道 IJU「移住」情報センター内 関⻄センター 〒530-0014 大阪府大阪市北区鶴野町1-9 梅田ゲートタワー9階 ホクレン農業協同組合連合会大阪支店内 ▼相談ダイヤル▼ (相談時間:平日 9:00~17:00) 0570-044-055
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