No.16 調理中に取っ手が外れた片手鍋

生活関連事故品ファイル
生活用品
事故事例
16
No.
調理中に取っ手が外れた片手鍋
独立行政法人国民生活センターから平成 27 年 3 月 5 日付で、調理中に取っ手が外れた片手鍋の
商品テストの結果について情報が公開されました。
今回は鍋やフライパンに関して、繰返し使用した際の強度の評価を行う試験を紹介します。
試験を紹介します。
鍋の事故について
事故品の外観を観察すると、止めネジが腐食して折れており、
木製の取っ手が片手鍋本体からはずれていた。
原 因
取っ手とその取り付け部にすき間があり、水抜き用の穴が無かったことから、
かったことから
洗浄時などにすき間に入った水が、止めネジを腐食させ、破損に至ったと考えられる。
また、新品状態で強度の問題が無くても、繰返し使用しているうちに強度が低下し
破損する危険性もあります。
取っ手の繰返し強度
JIS S 2010
試験体の取っ手部分を固定し、満水容量の 2 倍の水の
質量に相当する力を容器中央に毎分 40 ∼ 50 回の速さ
で 10000 回繰返し加える。
判定基準
き裂、破損、変形、がたつき、水漏れなどがなく、
本体と取っ手との残留たわみは、3% 以下であること。
試験回数の根拠
なべ:耐久年数 5 年
(1 日 3 回調理で使用し、1 回につき、2 回負荷を想定)
フライパン:耐久年数 1 年
(1 日 2 回調理で使用し、1 回につき、15 回負荷を想定)
大阪事業所
生活用品試験センター
東京事業所
生活用品試験センター
10000 回