11月1日号を掲載しました。

JA全厚連情報
(毎月 1日
発行)
№1037 2015 年 11 月 1 日
目
□
次
研修医、指導医など 197 名が参加.....................................
1
第8回厚生連病院研修医全国大会を開催
□
~社会の変化を捉え未来につながる看護管理 PartⅡ~について研修 ......
3
第 37 回厚生連病院看護部長研修会、全国から 114 名が参加
□
平成 28 年度政府予算案について聴取..................................
5
農民の健康を創る会 本年度第1回総会を開催
通信員だより
外来窓口事務職員を対象とした接遇研修を実施中(大曲厚生医療センター) 7
『ブラックジャックセミナー』開催(能代厚生医療センター) 8
寄附講座「茨城県腎臓疾患地域医療学講座」の設置に関する協定締結式(JA茨城県厚生連) 10
救急医療功労者厚生労働大臣表彰受賞(総合病院水戸協同病院) 11
相模原協同病院 DMATが出動しました(相模原協同病院) 12
相模原協同病院 伊勢原協同病院 地域の防災 災害訓練に参加(JA神奈川県厚生連) 13
地域完結型医療福祉の拠点として両小野診療所完成(JA長野厚生連) 15
学術講演会を開催(JA静岡厚生連遠州病院) 17
特別養護老人ホームいはらの里で敬老のお祝い(特別養護老人ホームいはらの里) 18
秋の催し きよみ祭り開催(介護老人保健施設きよみの里) 19
お知らせ
◇会議日程
全国厚生農業協同組合連合会
JA全厚連
〒100-6827 東京都千代田区大手町 1-3-1 JAビル
TEL(03)3212-8000 FAX(03)3212-8008
E-Mail: [email protected]
(経営支援グループ)
http://www.ja-zenkouren.or.jp
編集責任者 瀧 幹男
20
JA全厚連情報
№1037 2015 年 11 月 1 日
研修医、指導医など 197 名が参加
第8回厚生連病院研修医全国大会を開催
全国厚生連病院長会(会長:前原和平・白河厚生総合病院長)は 10 月2日・
3日、神奈川県横浜市の「ワークピア横浜」において第8回厚生連病院研修医全
国大会を開催し、研修医、指導医 153 名のほか、事務職員など合計 197 名が参
加した。
大会は、大会長でJA神奈川県厚生連・相模原協同病院の高野靖悟病院長の
開会宣言で始まり、大会実行委員長で同病院の井關治和副院長の挨拶、全国厚
生連病院長会の前原和平会長の挨拶、本会の松本誠悦・経営支援部付課長から
の活動内容紹介「厚生連について~相互扶助にもとづく協同組合医療の実践~」
が行われた。
1日目は、基調講演「この国とこの星と私たち~はやぶさからのメッセージ
~」(的川泰宣・JAXA宇宙航空研究開発機構・名誉教授)および実技演習、
2日目は、ディスカッション「これから求められるコミュニケーションスキル
とは」および特別講演「コミュニケーションスキルと接遇」
(田口淳一・東京ミ
ッドタウンクリニック院長、川筋美奈・同クリニック コンシェルジュ統括責任
者)が行われ、大会副会長で相模原協同病院の橋本光三副院長の閉会挨拶で締
めくくられた。
今回は「臨床研修医に求めら
れる医療技術とは」を大会テー
マとしており、1日目の実技演
習では ①心臓超音波、②腹部超
音波、③頸動脈超音波、④消化
管手縫い吻合、⑤腹腔鏡下手術
操作、⑥挿管手技―について2
自ら実技指導する高野大会長
つの会場に分かれて演習を行っ
た。2日目のディスカッション「これから求められるコミュニケーションスキ
ルとは」では、ロールプレイとグループディスカッションを行った。ロールプ
レイでは、グループの中から医師役・患者役・家族役をそれぞれ1名決め、ビ
1
JA全厚連情報
№1037 2015 年 11 月 1 日
デオ録画をしながら 10 分間のロールプレイを行い、その後、録画を確認しなが
らグループ毎にディスカッションを行い、グループの代表者がその結果内容を
発表した。
どちらのセッションでも研修医からの質問にすぐ対応できるよう、各ブース
には指導医が待機しており、2日間共通して活発な討論が行われ、充実した大
会となり盛会に終了した。
次回、第9回厚生連病院研修医全国大会は、広島県で開催予定。
2
JA全厚連情報
№1037 2015 年 11 月 1 日
~社会の変化を捉え未来につながる看護管理PartⅡ~について研修
第37回厚生連病院看護部長研修会、全国から114名が参加
本会は 10 月8日、9日、東京・御茶ノ水の「東京ガーデンパレス」において、
第 37 回厚生連病院看護部長研修会を開催し、22 厚生連から 114 名が参加した。
本年度の研修会は「社会の変化を捉え未来につながる看護管理 PartⅡ」がテー
マであった。冒頭、本会の瀧幹男・常務理事が開会挨拶を、宇野郁子・JA北
海道厚生連総務人事部看護室長が挨拶を行い、瀧常務が中央情勢報告を行った
後、2日間にわたり以下のプログラムを実施した。
(1日目)
(1)
講演「医療政策の方向性を踏まえた戦略的病院経営」
(井上貴裕氏・千葉大学医学部附属病院 病院長企画室長
病院長補佐 特任教授)
(2) 講演「厚生労働省の目指す地域包括ケア」
(大島一博氏・内閣官房 健康・医療戦略室 次長)
(3) 報告「厚生連看護問題検討会の取組」
(新宅祐子氏・JA広島厚生連 統轄看護部長)
(4) 情報交換
(5) 報告「厚生連 看護職合同就職説明会を振り返って」
(松本誠悦・JA全厚連 経営支援部付課長)
(2日目)
(6) 講演「平成 28 年度診療報酬改定その前に今、何が起きているのか」
(福井トシ子氏・日本看護協会 常任理事)
(7) 特別講演「そのうち小猫と動物縁~病気をしたから今がある~」
(江戸家小猫氏・ものまね・演芸家)
このうち、(1)で井上氏は、平均在院日数の短縮や入院延患者数の減少、新入
院患者数が頭打ちの状況であることなど、今、急性期で起きている現象につい
て説明し、医療事業利益の決定要因である①入院診療単価、②新入院患者数、
③逆紹介率について、それぞれ目標達成に向けた取組み事例を紹介した。
(2)では、大島氏は、進む高齢化と人口減少の現状や将来推計などについて
3
JA全厚連情報
№1037 2015 年 11 月 1 日
説明し、医療保険制度を持続していくには、地域包括ケアと予防・健康管理
が重要であるとした。地域包括ケアについては、医療機関の機能分化・連携
や在宅医療の普及が必要であるが、地域づくりやコミュニティづくりなど介
護や医療だけにとどまらない住まいや生活支援サービスも重要であり、医療
関係者にも生活支援等のサポートをお願いしたいと述べた。
(3)で新宅氏は、本部・本所に看護の統括部門を設置している厚生連の代表が、
年に2回自主的に集まり開催している『厚生連看護問題検討会』の取組として、
「厚生連病院の看護情報データ収集事業」において実施した看護情報データの
集計結果等を報告し、データの活用方法や今後の進め方について説明があった。
(4)では、あらかじめ事務局より病床
規模毎に座席と座長を指定したうえで、
①PNS、②認定・専門・特定看護師、
③地域包括ケア、④看護師確保、⑤看護
学校、⑥新人教育、⑦職場環境(ワーク
ライフバランス)、
⑧その他―についての
8題のテーマからフリーディスカッショ
ン形式で行った。参加者からは「活発な
意見交換ができ、時間があっという間だった」
、
「他の病院の様子がわかり参考
になった」、「来年以降も続けて欲しい」などの声があった。
(5)では、本会の松本課長より4月 18 日に開催した「厚生連看護職合同就職
説明会」の経緯と今後の対応等について報告をした。
(6)で福井氏は、診療報酬・介護報酬を理解するためには、改定の意図・しく
み・プロセスを知ることが重要であるとし、
「先を読み、求められる医療を実践
するためには社会保障制度全体の大きな動きを把握することが重要」
と述べた。
(7)では、江戸家小猫氏が、自らの闘病経験を交えつつ、再発を繰り返す病気
と向き合いながらどのように家業を受け継ぐ決意を固めたか、動物の鳴き真似
を交えながら講演され、会場の参加者からは度々笑いが起こっていた。
(7)の終了後、佐藤田鶴子・JA秋田厚生連由利組合総合病院看護部長が閉会
挨拶を行い、研修会は終了した。
4
JA全厚連情報
№1037 2015 年 11 月 1 日
平成 28 年度政府予算案について聴取
農民の健康を創る会 本年度第1回総会を開催
自由民主党の国会議員で結成する「農民の健康を創る会」
(会員 111 名、会長:
宮腰光寛衆議院議員・富山2区)の本年度第1回総会が、10 月7日、自由民主
党本部7階「704」で開催された。
総会には、宮腰会長、宮下一郎事務局長(衆議院議員・長野5区)
、西川公也
幹事(衆議院議員・比例北関東ブロック)をはじめ、衆・参の会員議員計 59
名が出席(本人出席 19 名、代理出席 40 名)した。
また、農林水産省・厚生労働省
からは、末松広行・農村振興局長
をはじめ審議官・担当課長など 10
名が出席し、JAグループからは、
本会の加倉井豊 ・経営管理委員
会会長のほかJA全中・JA全厚
連・JA北海道厚生連の役員が出
席した。
農民の健康を創る会・宮腰会長
当日は、農林水産省・厚生労働
省から平成 28 年度政府予算概算要求について説明が行われた。また、9月6
日・7日に行われた現地視察後の動向(遠軽厚生病院の産科医引き揚げにかか
る対応状況)について、JA北海道厚生連の園木専務から報告を行った。続い
て、本会の加倉井会長がJAグル
ープを代表して挨拶を行い、引き
続きJA全中の加賀常務、本会の
瀧常務より要請を行った。
JA全中からは、①認知症施策
関係(認知症介護実践者等の養成
研修会の体制の充実化)
、
②高齢者
の住まいの整備関係(小規模特養
への農協の参入)
、
③介護報酬の見
挨拶する本会・加倉井会長
直し(農山村地域への加算)―の
5
JA全厚連情報
№1037 2015 年 11 月 1 日
3項目を要請し、本会からは、①医師の偏在の解消、②救命救急センター運営
費補助金の維持、③診療報酬における医療資源の少ない地域に配慮した評価の
拡充、④消費税損税の解消―の4項目を要請した。
出席した議員からは、医師偏在の原因は 10 年前の医師臨床研修制度の導入に
より大学病院に残る研修医が減り、大学の医師派遣機能が低下したからである
とし、研修医制度の在り方を見直してほしいという意見があった。また、現場
の願いは医師偏在の対策をシステム化することであるとし、医師の地方勤務の
義務化などについて憲法第 22 条(職業選択の自由)違反と言われないように知
恵を絞って検討するよう求めた。
6
JA全厚連情報
№1037 2015 年 11 月 1 日
外来窓口事務職員を対象とした接遇研修を実施中
(大曲厚生医療センター)
JA秋田厚生連・大曲厚生医療センター(小野地章一病院長)は平成 26 年5
月に現在の建物に移転し、病院名も「仙北組合総合病院」から「大曲厚生医療
センター」に改称しました。新築工事が進む中、
大仙市との情報交換の場として「大仙市医療・行
政連携連絡会」が設置されました。その中でよく
議題に上るものが「職員の接遇」
「外来受診の待ち
時間」
「駐車場」であることから、
「接遇向上」と
「待ち時間対策」を絡めて外来窓口事務職員を対
象とした接遇研修を行いました。
研修は継続的に行い、
「自己評価・目標設定」
「委
託先による患者アンケート・覆面ラウンド」
「外来
職員の相互チェック」「講義型研修」
「高齢者疑似
体験」といった内容を複数回開催いたします。
「高齢者疑似体験」の研修では、アイマスク
やヘッドホンで視覚・聴覚を低下させ、固定具
等で関節を固定し、
さらに重りで敏捷さを奪い、
「受診申込書を書く」
「廊下を歩く」
「階段の上
り下り」
「外来窓口で会話する」
「車いすに乗る」
「松葉杖で歩く」
「エレベーターに乗る」
「身障
者用トイレに入る」といった行動で、お年寄り
や身体の不自由な方の不便さを、身をもって体
験しました。参加した職員からは、
「こんなに不
自由だとは思わなかった。
」
「もっといたわらな
いと。
」といった声も上がり、接遇の基礎である「思いやり」が育つ様子が窺え
ました。
これからの研修で、高い接遇力を身に付けていきたいと思います。
(川上紗綾通信員)
7
JA全厚連情報
№1037 2015 年 11 月 1 日
『ブラックジャックセミナー』開催
(能代厚生医療センター)
JA秋田厚生連・能代厚生医療センター(近田龍一郎病院長)は、9月6日、
第3回目となる「ブラックジャックセミナー」を開催致しました。今年は能代
市内のほか三種町・藤里町・八峰町の中学生にも対象を広げ、86 名の申込みが
ありましたが、
応募者多数であったため抽選により定員 30 名の中学生が参加致
しました。
受付後、術衣に着替えた
生徒達は緊張した面持ちで
したが、これから体験する
ことへの期待感でいっぱい
のようでした。開会式・オ
リエンテーションを終え、
いよいよ手術室へ移動です。
帽子とマスク、滅菌ガウンや手袋を着用して現れた姿は、まさにブラックジャ
ックそのものです。少し照れもありながら、しっかり外科医のポーズを決めて
写真撮影。
セミナーの内容は、①手
術縫合体験
体験
②自動縫合器
③電気メス・超音波
メス体験
ニング体験
④内視鏡トレー
⑤腹腔鏡シミ
ュレーター体験があり、5
つのグループに分かれて順
番に全ての体験をしてもら
います。
自動縫合器体験では、
『ファイヤー』と言って器械のレバーを引くことを教え
てもらうと、生徒達がレバーを引くたびに『ファイヤー』と元気な声が手術室
に何度も響いていました。自分で縫合した模擬臓器を記念に持ち帰る姿が印象
的でした。各体験時間は 15 分であり『まだ続けたい!』という熱い声に惜しま
8
JA全厚連情報
№1037 2015 年 11 月 1 日
れつつ終了となりました。
閉会式では、院長から「未来の外科医認定証」を授与され満面の笑みがこぼ
れました。今後出会える医師の中に『ブラックジャックセミナーを体験したこ
とがきっかけで医師を目指しました。
』という声を聞くことが出来るよう、未来
ある若者が夢に近づけるお手伝いをさせていただきたいと思います。
(川上紗綾通信員)
9
JA全厚連情報
№1037 2015 年 11 月 1 日
寄附講座「茨城県腎臓疾患地域医療学講座」の
設置に関する協定締結式
(JA茨城県厚生連)
茨城県内の医師不足の解消を目指そうと、東京医科歯科大学に設置するJA
茨城県厚生連(高橋惠一・代表理事理事長)の寄附講座の調印式が9月 30 日、
同大学で開かれました。
「茨城県腎臓疾患地域医療学講座」では、講座に大学教
員を2人以上置き、腎臓疾患地域医療を担う新たな人材育成や総合病院土浦協
同病院(家坂義人病院長)の教育指導体制の構築、地域の医師不足改善、慢性
腎臓病の進展阻止に関する教育や研究に当たります。
式には、同大学の吉澤靖之学長、同厚生連の高橋惠一理事長、県保健福祉部
の近藤慶一次長ら関係者 19 人が出席し、
吉澤学長と高橋理事長が協定書に調印
しました。
開設期間は 11 月1日か
ら 2018 年3月 31 日で、11
月から総合病院土浦協同病
院に腎臓内科医師1人が派
遣されます。また、同講座
を契機に同大学との連携で、
総合病院土浦協同病院から
なめがた地域総合病院(清
水純一病院長)に腎臓内科
協定書の調印後、握手を交わす東京医科歯科大学の吉澤学長(右)
と県厚生連の高橋理事長
医師1人が派遣されます。
高橋理事長は「本会でも
県でも医師確保は喫緊の課題。土浦協同病院が拠点となり、なめがた地域総合
病院をはじめ、県内の腎臓疾患地域医療の教育体制の強化・充実に貢献したい」
と意気込みを語りました。
(内田大輔通信員)
10
JA全厚連情報
№1037 2015 年 11 月 1 日
救急医療功労者厚生労働大臣表彰受賞
(総合病院水戸協同病院)
「救急の日」に合わせ、本年度の救急医療功労者厚生労働大臣表彰式が9月
9日、東京都千代田区霞が関の厚生労働省で開かれ、地域の救急医療の充実に
向けて貢献した医療関係等 13 団体と個人 24 人に塩崎恭久厚生労働大臣から表
彰状が贈られました。
表彰は、長年にわたり地域
の救急医療の確保、対策の推
進に貢献した医療機関を含む
団体や個人が対象で、関係者
の意識高揚を図り救急医療の
充実強化を目的に 1983 年か
ら実施されています。
茨城県からは医療機関の部
で、JA茨城県厚生連(高橋
救急医療功労者厚生労働大臣賞を受賞した総合病院水戸協同病院
の平野篤院長(右)と栗原邦彦事務次長(左)
惠一・代表理事理事長)が運
営する総合病院水戸協同病院
(水戸市宮町)
(平野篤病院長)が受賞しました。
同病院は、2009 年に筑波大学附属病院水戸地域医療教育センターを設置し、
医師の教育体制を整備するとともに、総合診療を中心に診療体系を構築し救急
医療への取り組みを強化しました。
11 年にはICU(集中治療室)6床を新設しました。年間 4,000 件を超える
救急搬送を受け入れ二次救急医療機関としての役割を担っています。18 年には
新病院を建設し更なる診療体制の充実を図る計画です。
(内田大輔通信員)
11
JA全厚連情報
№1037 2015 年 11 月 1 日
相模原協同病院 DMATが出動しました
(相模原協同病院)
平成 27 年9月 10 日に発生した北関東・東北豪雨災害に対して、神奈川県の
要請を受け、9月 11 日に当院の災害派遣医療チーム(DMAT)が災害医療支
援のために出動しました。
DMAT(ディーマット)とは、大規模な災害・事故が発生した場合、災害
の急性期(災害発生から 48 時間以内)に迅速に活動できる機動性をもった、専
門的な訓練を受けた医療チームのことです。当院においても、救急治療を行う
ための専門的な訓練を受けた医療チームを編成するため、厚生労働省が実施す
る「日本DMAT隊員養成研修」を受講し、平成 26 年3月 27 日に神奈川県か
ら「神奈川DMAT指定病院」として指定されました。結成後は、主に院内で
の災害訓練の中心的役割を担い、また地域で開催される災害訓練等に積極的に
参加し、緊急時に対応ができるよう備えていました。
そして、9月に発生した豪雨災害にて、初めてDMATとしての出動が決定
しました。午前中に神奈川県より待機要請があり、その後参集要請に応じて茨
城県内の活動拠点本部の病院に向けて出動しました。現地では、決壊による浸
水で孤立した病院へドクターカーで向かい患者搬送等を行いました。
当院は引き続き、災害医療体制の整備や医療支援活動を積極的に行い、災害
医療に貢献してまいります。
(土田幸呼通信員)
12
JA全厚連情報
№1037 2015 年 11 月 1 日
相模原協同病院 伊勢原協同病院
地域の防災 災害訓練に参加
(JA神奈川県厚生連)
平成 27 年 8 月 30 日、JA神奈
川県厚生連・相模原協同病院(高
野靖悟病院長)、伊勢原協同病院
(髙畑武司病院長)は地域の防災
訓練に参加しました。
相模原協同病院は、相模総合補
給廠一部返還地で行われた相模原
市が主催する相模原市総合防災訓
練に参加しました。当日は高野病
相模原協同病院 相模原市総合防災訓練の様子
院長及び廣田事務部長、当院DM
AT隊員5名が参加し、救出救助・消火訓練や医療救護訓練、救護所運営訓練
など実践的な訓練をしました。
伊勢原協同病院は、伊勢原市が
主催する伊勢原市総合防災訓練に
施設用度課職員3名が参加しまし
た。市内中心部の桜台小学校にて
医療救護所運営訓練、負傷者搬送
訓練を行ったほか、7月に締結さ
れた「災害時粉ミルクに関する協
定」に基づき備蓄ミルク等の緊急
物資搬送訓練をしました。
伊勢原協同病院 負傷者搬送訓練の様子
また平成 27 年9月1日には、両病院とも政府広域医療搬送訓練に参加しまし
た。
この訓練は、政府を本部とした広域医療搬送に関する総合的な実働訓練で、
今回は県の中央部から東部にかけて震度6弱の地震が発生したという想定で行
われました。相模原協同病院は DMAT 隊員が広域搬送支援活動を行い、伊勢原協
同病院は通信・EMIS(Emergency Medical Information System:広域
13
JA全厚連情報
№1037 2015 年 11 月 1 日
災害救急医療情報システムの略称)入力訓練に参加しました。
いざという時に冷静かつ迅速な行動が取れるよう、これからも防災・災害訓
練に力を入れていきます。
(土田幸呼通信員)
14
JA全厚連情報
№1037 2015 年 11 月 1 日
地域完結型医療福祉の拠点として両小野診療所完成
(JA長野厚生連)
JA長野厚生連・富士見高原医療福祉センター(井上憲昭センター長)は 26
日、辰野町小野で新築した両小野診療所の竣工式と祝賀会を行いました。式に
は国会・県会議員、行政をはじめJA及び地元医師会、地域関係者ら約 80 名が
出席し、無事に完成した
感謝と今後の安全・繁栄
を祈願しました。
新診療所は、塩尻市と
辰野町で組織する両小野
国保病院組合が運営して
いた両小野国保診療所の
運営を引き継ぎ、移転新
新診療所前には広い駐車場が設けられている
築されました。国道 153
号線沿いに位置し、建物
は鉄骨平屋の延床面積 621.41 平方メートル。内科、神経内科、消化器内科、整
形外科、泌尿器科の5診
療科を設け、診察室4室、
処置室、検査室、内視鏡
室、CT室などを整えて
います。診療の他に短時
間通所リハビリテーショ
ンも行います。今後は、
地域密着型の小規模特別
養護老人ホームや老人保
健施設の併設も予定し、
玉串奉奠の様子
地域住民が医療と福祉を継続して受けられる体制づくりに力を入れていきます。
「パレスたつの」で開かれた祝賀会で、JA長野厚生連 内堀茂・代表理事理
事長は「この地に厚生連診療所を持てたことを嬉しく思う。このような機会を
与えてくださった両小野国保病院組合様に感謝する。本日を機に、本会の
15
JA全厚連情報
№1037 2015 年 11 月 1 日
理念としている医療活動を実践していきたい。10 月から厚生連の職員となる現
診療所職員の皆さん、心を新たに、共に地域の皆さんの期待に応えていきまし
ょう」とあいさつしました。同院
井上憲昭センター長は「高齢化が進行し人
口減少が続くなか、診療所の完成によって、両小野地区の人々が安心して暮ら
せる地域となるよう最新の医療と福祉を一体的に提供していきたい」と述べま
した。井上センター長も非常勤医師として診療にあたる予定です。
新診療所は 10 月1日に開所式を行い、診療を開始します。
両小野診療所のスタッフ一同
(高野里菜通信員)
16
JA全厚連情報
№1037 2015 年 11 月 1 日
学術講演会を開催
(JA静岡厚生連遠州病院)
浜松市中区中央にあるJA静岡厚生連遠州病院(水上泰延病院長)は9月 23
日、同区のホテルコンコルド浜松で学術講演会を開催しました。
今年で 21 回目となったこの講演会は、
JA静岡厚生連遠州病院と浜松市医師
会との共催で行っており、市民・医療関係者合わせて約 430 名が参加しました。
今回は「地域で備える減災対策」をテーマとして、浜松市危機管理課課長補
佐の小林正人氏による『大規模地震に備えて』と題した基調講演と、JA静岡
厚生連遠州病院副院長の橋本義弘医師による『大規模災害訓練を通じて~遠州
病院の役割~』と題した講演を行いました。
基調講演では地震の仕組みや浜松市の地域の特性、被害想定が説明され、そ
れに対する市の防災対策や災害があった時の動きなどが説明されました。橋本
医師の講演では今年6月にJA静岡厚生連遠州病院で行われたトリアージ訓練
の様子を、動画を用いて紹介しました。
実際の災害時には、地域と医療機関の連携は不可欠であり、
自分たちが住み、
守るべき地域の具体的な災害対策を考える講演とあって参加者は熱心に聞き入
っていました。
講演をする小林氏
(中西彩乃通信員)
17
JA全厚連情報
№1037 2015 年 11 月 1 日
特別養護老人ホームいはらの里で敬老のお祝い
(特別養護老人ホームいはらの里)
静岡市清水区庵原町にあるJA静岡厚生連・特別養護老人ホームいはらの里
では、9月 12 日、敬老の日の9月 21 日に先駆けて敬老会を行い、利用者やそ
の家族、職員が参加しました。
敬老会は今年で6回目、賀寿を迎えた利用者をはじめ、利用者全員が胸に花
をつけ、健康と長生きをお祝いし、記念品が贈られました。
賀寿を迎えた利用者を代表し、今年 100 歳を迎えた成田清治さんが「これか
らも元気で頑張りたいと思います。お祝いをしていただきありがとうございま
す。
」とあいさつしました。
その後、職員より多年にわたり社会を支えてくれた皆さんに感謝をこめてギ
ターとハーモニカの演奏や、手品ショーが披露され、演奏に合わせて皆で歌っ
たり、仕掛けのわからない手品に驚いたりして楽しい時間を過ごしました。
賀寿を迎えた皆さん
(中西彩乃通信員)
18
JA全厚連情報
№1037 2015 年 11 月 1 日
秋の催し きよみ祭り開催
(介護老人保健施設きよみの里)
静岡市清水区興津東町にあるJA静岡厚生連・介護老人保健施設きよみの里
(奥川恭一朗施設長)では、10 月 17 日、
『きよみ祭り』を開催しました。
今回 16 回目となるこのきよみ祭りは毎年開かれており、
今年も利用者とその
家族、地域住民など多くの人が訪れました。
奥川施設長は「きよみ祭りはJA組合員や地域住民、多くのボランティアの
協力で開催されており、職員もこの日の為に準備を行ってきた。この場が更な
る絆を深める機会となるよう期待したい。
」と挨拶しました。
お祭りは恒例となった清水区の庵原地区に昔から伝わる『砥鹿(とが)太鼓』
の迫力ある演奏から始まり、踊りや職員による余興が披露されると、笑い声と
拍手がわきおこっていました。
施設内ではJAしみず女性部による野菜、加工食品などの販売や職員による
ちらし寿司やお菓子、フランクフルトなどの出店もあり、入所者や訪れた人々
はお祭りを満喫していました。
きよみ祭りのようす
(中西彩乃通信員)
19
JA全厚連情報
№1037 2015 年 11 月 1 日
□会議日程
11月16日(月) 厚生連部課長会議 (東京・大手町・KKRホテル11階「孔雀の間」)
11月18日(水) 理事会 15時30分から(東京・大手町・JAビル27階「全厚連会議室」)
11月19日(木) 厚生連経営管理職員層育成研修会(東京・八重洲・TKP東京駅八重洲カンファレンスセンター「ホール8C」)
~20日(金)
11月28日(土) 病院長セミナー 10時から(東京・御茶ノ水・東京ガーデンパレス2階「天空」)
11月30日(月) 理事会
1 5 時3 0 分から(東京・大手町・JAビル2 7 階「全厚連会議室」)
12月 2日(水) 経営管理委員会 15時30分から(東京・大手町・JAビル27階「全厚連会議室」)
平成28年
1月13日(水) 理事会 15時30分から(東京・大手町・JAビル27階「全厚連会議室」)
1月20日(水) 厚生連常勤役員・参事会議 13時から(東京・大手町・KKRホテル東京11階「孔雀の間」)
2月04日(木) 厚生連会長会議 13時から(東京・大手町・KKRホテル東京10階「瑞宝の間」)
2月17日(水) 理事会 15時30分から(東京・大手町・JAビル27階「全厚連会議室」)
2月19日(金) 経営管理委員会 13時から(東京・大手町・JAビル27階「全厚連会議室」)
3月03日(木) 臨時総会 11時から(東京・大手町・JAビル4階「401会議室」)
3月16日(水) 理事会 15時30分から(東京・大手町・JAビル27階「全厚連会議室」)
20