お 知 ら せ - 函館開発建設部

報 道 機 関
各 位
平成28年 3月16日
函館開発建設部 広報官
電話0138-42-7702
お
件 名
知
ら
せ
函館新外環状道路「函館IC~赤川IC」開通後1年
~渋滞の緩和、事故の減少、観光等地域活性化に寄与~
開通による主な効果
函館開発建設部が整備を進めている函館新外環状道路のうち、函館IC~赤川IC
が平成27年3月14日(土)に開通して1年を迎えました。この期間のストック効果等
についてお知らせします。
ストック効果:整備された社会資本が機能することによって、継続的及び中長期的に得られる効果
【効果1 並行する生活道路の渋滞が緩和】
□ 函館新外環状道路への交通転換により、並行する生活道路で発生していた
朝方および夕方における渋滞が緩和しました。
市道美原学園通:朝方約4割、夕方約8割の渋滞長が減少
□ 並行する生活道路の渋滞損失時間は、約2万人時間が改善、約2千人分の労働
力に相当し、生産力の向上に寄与しています。※H26.4~12とH27.4~12の比較
【効果2 並行する生活道路の安全性が向上】
□ 函館新外環状道路への交通転換により、並行する生活道路で発生していた
人身事故が半減し、安全性が向上しました。
※平成26年4月~27年1月:14件、平成27年4月~28年1月:7件
【効果3 函館の好調なインバウンド観光への活性化に寄与】
□ 函館空港と大沼公園等の主要観光地へのアクセス性が向上し、函館の好調な
インバウンド観光客の増加に寄与しています。
□ 函館空港国際ターミナルビルでは、増加するインバウンド観光客の受入施設
の増設、体制強化が平成28年3月より着手されます。
【効果4 交通アクセス向上により地域活性化に寄与】
□ 開通を契機に、函館では函館アリーナ及びフットボールパークが開業し、
スポーツ大会・コンベンション大会の開催数が昨年度から8件増加し、
参加者数は約24倍、約9,400人に増加しました。
□ バス事業者では、函館アリーナ及びフットボールパークの利用者も見込み
当該道路を利用するシャトルバスの新たな運行が予定されています。
【交通量】
□ 新たに開通した区間の年平均交通量は、約13,100台/日 でした。
□ 函館新道、函館・江差自動車道区間の交通量もそれぞれ増加し、函館都市圏
高速道路ネットワークへの相乗効果も見られます。
□ 大型車交通では、並行する産業道路との分担率が約5割となり、輸送の効率
化が進み、物流を支える道路として貢献しています。
【問合せ先】
所
属
函館開発建設部
道 路 計 画 課
函館開発建設部
広
報
官
役
職
名
氏
はたけやま
課
長
広報官
畑 山
電
名
話
あきら
朗
0138-42-8093
きまた
ゆうじ
木全
裕示
函館開発建設部ホームページ
0138-42-7702
http://www.hk.hkd.mlit.go.jp/
函館新外環状道路への交通転換により
並⾏する⽣活道路の渋滞が緩和
効果
○函館新外環状道路への交通転換により、並⾏する市道で発⽣してい
た朝⽅および⼣⽅における渋滞が緩和しました
た朝⽅および⼣⽅における渋滞が緩和しました。
○並⾏する⽣活道路の渋滞損失時間は、約2万⼈時間が改善、約2千⼈
分の労働⼒に相当し⽣産⼒の向上に寄与しています。
(H26.4〜12とH27.4〜12の⽐較)
■開通前の主な渋滞発⽣状況(H26.2.18)
■開通後の主な渋滞発⽣状況(H28.2.16)
函館IC
A
函館IC
A
函館新外環状道路
(函館IC 赤川IC)
(函館IC~赤川IC)
H27.3.14開通
【渋滞長】
朝:160m
【渋滞長】
朝:230m
赤川IC
【渋滞長】
朝:130m
夕: 50m
【渋滞長】
朝:230m
夕:210m
A’
A’
:渋滞長(朝)
:渋滞長(夕)
■交通量変化(A-Aʼ断⾯)
(千台/12h)
:渋滞長(朝)
:渋滞長(夕)
■渋滞⻑の変化
(m)
開通前
26 8
26.8
94
9.4
10 5
10.5
1.2千台減
4.7千台減
開通前
300
250
4.8千台減
市道⾚川⽯川線
市道美原学園通
230
200
約4割減
210
22.1
8.2
9.3
250
約8割減
130
150
5.8
300
開通後
230
約3割減
160
150
100
50
50
50
0
0
断⾯交通量の約2割が新外環状道路へ転換
開通前
200
100
開通後
(m)
開通後
朝方
朝方
夕方
資料:函館開発建設部
※開通前H26.2.18(⽕)、開通後H28.2.16(⽕)
道道函館上磯線 市道美原学園通 市道赤川石川線 新外環状道路
※朝⽅:7 9時 ⼣⽅:17 19時
※朝⽅:7-9時、⼣⽅:17-19時
資料 函館開発建設部
資料:函館開発建設部
交通転換に伴う渋滞緩
※開通前H26.2.18(⽕)、開通後H28.2.16(⽕)
和により、並⾏する産
■産業道路の速度
■開通前の産業道路(冬期)
業道路の速度が向上。
■開通後の産業道路(冬期)
(km/h)
25
開通前(H26.12)
20
21.4
20.7
15
10
開通後(H27.12)
約1.6倍
約1.7倍
12.2
13.2
5
0
H26.3撮影
H28.1撮影
7時台
8時台
区間:函館新道×産業道路〜美原交差点
地域(バス事業者)の声
集計条件:12⽉平⽇朝ピーク(7〜9時)上下平均
• 開通後は、並⾏する産業道路だけでなく、函館IC〜産業道路間の国道5号や並⾏する市道も
渋滞が緩和され、⾯的に効果が発現しています。
函館新外環状道路への交通転換により
並⾏する⽣活道路の安全性が向上
効果
○ 函館新外環状道路への交通転換により
函館新外環状道路への交通転換により、通学路に指定されている並
通学路に指定されている並
⾏道路での⼈⾝事故が開通前14件/(4⽉〜1⽉)から開通後7件/(4⽉
〜1⽉)と5割減少し、通学路の安全性が向上しています。
■並⾏道路の⼈⾝事故発⽣状況
函館IC
函館新外環状道路
対象区間
函館IC
赤川IC
赤川IC
石川
市道赤川石川線
赤川
:主な通学路
:開通前 H26.4~H27.1
:開通後 H27.4~H28.1
■並⾏道路の⼈⾝事故件数
▼市道⾚川⽯川線
(件/10カ月)
5
4
4
3
2
1
0
開通前
▼産業道路
▼市道合計
2件減
2
(百台/12h)
開通後
小型車
大型車
(百台/12h)
300
250
200
▼市道美原学園通
(件/10カ月)
12
10
10
8
6
4
2
0
開通前
■並⾏道路の交通量(⾞種別)
198.6
約3割減
139.7
150
131.8 50
資料:函館⽅⾯本部
開通前:H26.4〜H27.1, 開通後:H27.4〜H28.1
約2割減
200
242.6 204.9 100
50
5
開通後
大型車
220.8
188.4 5件減
0
268.4
250
150
100
小型車
10 1
10.1 79
7.9 開通前
開通後
0
25 9
25.9 15 9
15.9 開通前
開通後
資料:函館開発建設部
※開通前H26.2.18 (⽕) 、開通後H28.2.16 (⽕)
効果
函館の好調なインバウンド観光への活性化に寄与
○ 函館における外国⼈観光客が増加するなか函館新外環状道路が開通
しました。函館空港と⼤沼公園等の主要観光地へのアクセス性が向
上し、観光活性化に寄与しています。
○ 外国⼈観光客増加に対応するため、函館空港の国際線ターミナルビ
ルの改修・⼊国審査場の増設など、平成28年3⽉に着⼿されます。
■函館空港と主要な拠点(観光地)へのアクセスルート
■函館空港の国際線乗降客数
⼤沼国定公園
森町
(万人)
過去最高
を記録
25
大沼公園IC
20
20.5
16.2
12.6
15
大沼国定公園
函館IC〜⾚川IC開通
H27.3
10
6.8
5
0
七飯IC
(仮称)
H24年
七飯町
七飯藤城IC
H25年
H26年
H27年
資料:H24〜26 年空港管理状況調書
H27年
函館開発建設部
七飯本町IC
七飯大川IC
函館市
北斗中央IC
北斗市
・H26年から27年にかけての増加
観光消費額:約26億円増加に相当
⇒函館空港〜主要観光地のアクセス
向上により更なる観光客増加が期待
北斗
追分IC
※第5回北海道観光産業経済効果調査結果
((観光消費額)を使⽤し函館開発建設部が試算
■外国⼈のレンタカー貸渡件数
2,000
拠点間の移動ルート例
開通前のルート
開通後のルート
事業者(空港ビル事業者)の声
・ここ数年の函館空港国際線の乗客数増加に対応する
ため、国際線ターミナルビル改築を予定しています。
北海道ブ ムが続けば更なる利⽤者の増加が期待さ
北海道ブームが続けば更なる利⽤者の増加が期待さ
れます。
・東京などから外国⼈の個⼈旅⾏者が増加すれば、レ
ンタカーで移動する⼈も増えると思うので、新外環
状道路の整備により観光圏域の拡⼤や観光時間の増
加が図られると思います。
1,030
784
ー
・移動ルートは最短移動時間で設定
1,543
12倍に増加
)
(
函館空港
貸
渡
件
数
台
外 1,500
国
人
レ 1,000
ン
タ
カ 500
129
0
H24年
H25年
H26年
H27年
資料:函館地区レンタカー協会調べ
事業者(レンタカー会社)の声
・函館空港から観光地へレンタカーで移
動する外国⼈も増加しており、今年は
去年に⽐べ更に増えています。当該道
路の整備により主要観光地へのアクセ
ス性が向上し、地域の観光活性化にも
寄与していると思います。
交通アクセス向上により地域活性化に寄与
効果
○開通を契機に、平成27年8⽉に函館アリーナ及びフットボールパーク
が開業し、函館におけるスポーツ⼤会・コンベンションの開催数が昨
年度から8件増加し、参加者数は約24倍、約9,400⼈に増加しました。
○バス事業者では、函館アリーナ及びフットボールパークの利⽤者も
⾒込み、函館新外環状道路・函館新道を利⽤するシャトルバス12本/
⽇の新たな運⾏が予定されています。
⽇の新たな運⾏が予定されています
■シャトルバス運⾏ルート
■スポーツ⼤会・コンベンション開催状況
(回)
9
10
七飯IC
(仮称)
七飯藤城IC
8
七飯町
6
4
函館アリーナ立地
で参加者数が増加
1
1,000
H25年度
2,000
400
H26年度
開催数
0
H27年度
参加者数
資料:函館国際観光コンベンション協会
七飯大川IC
※函館市⺠体育館(H25〜26)、函館アリーナ+フットボールパーク(H27)
北斗市
【函館アリーナの⽴地】
函館IC
北斗追分IC
赤川IC
停留所を少なく
し速達性を確保
速達性を確保
6,000
4 000
4,000
0
北斗中央IC
10,000
8,000
3
2
七飯本町IC
(人)
9,440
函館市
函館アリーナ
・最⼤収容⼈数約5000⼈
・平成27年8⽉に開業
・屋内スポーツの全国⼤会、プロリ
ーグの試合を始めコンサートなどに利⽤
日吉IC
フ トボ ルパ ク
フットボールパーク
五稜郭公園入口
函館アリーナ前
函館港
函館空港IC
湯の川温泉
:停留所
【バ 路線 新規運航 増台 増員】
【バス路線の新規運航、増台、増員】
・函館駅〜函館空港間シャトルバスを運⾏中。
・函館アリーナ⇔函館空港を結ぶバス路線はなく、
新函館北⽃駅⇔函館アリーナ⇔函館空港を結ぶ
シャトルバスを新規に運⾏。
・新たにバス3台導⼊。
・乗務員等5名を新規採⽤。
函館駅-函館空港
函館駅
函館空港
シャトルバス
事業者(バス事業者)の声
• 新函館北⽃駅から函館空港間のシャトルバスは、国道227 号(⼤野新道)の利⽤を想定していた
が、函館新道・新外環状道路を利⽤することで所要時間が短くなるため、ルートを変更した(距離
は⻑くなる)。7〜8 分程度短縮できる。
• 函館アリーナへのアクセスも良くなり、コンサートやイベント等での利⽤者も期待しています。
事業者(函館市)の声
・⼤会等の誘致にあたっては、交通アクセスの利便性は重要であり、新幹線や⾼規格道路の開通を
⾒越して整備した施設のため、最⼤限に⽣かしていきたいです。
利⽤
状況
函館IC
函館
IC〜⾚川
〜⾚川IC
IC開通後1年の利⽤状況
開通後1年の利⽤状況
○函館新外環状道路「函館IC〜⾚川IC」は開通後1年が経過し、平均
約13,100台/⽇が利⽤しています。
○函館・江差⾃動⾞道の交通量も15%増加し、函館都市圏⾼速道路ネッ
トワークへの相乗効果も⾒られます。
○これまで函館空港への主要物流ルートであった産業道路との⼤型⾞の
分担率が約5割となり、物流の効率化が進み、物流を⽀える道路とし
て貢献しています。
■ 利⽤状況
新函館北斗駅
平均交通量
13,100台/⽇
※H28年2⽉16⽇撮影
■ ⼤型⾞交通量
1
2
並⾏する産業道路との
⼤型⾞交通量の分担率は約5割。
開通前
100.0%
(H27 2)
(H27.2)
約5割利用
開通後
45.9%
(H28.2)
0%
20%
⼤型⾞交通を分担
54.1%
40%
60%
函館新外環状道路
80%
函館空港への物流ルート
100%
開通区間を利⽤するルート
並⾏する産業道路を利⽤するルート
木古内駅
産業道路
※2⽉の⼤型⾞12時間交通量
■ 函館都市圏⾼速道路ネットワークへの相乗効果
地域農協の声
・上ノ国町や江差町で収穫
された⾖類を函館空港まで
輸送する際に、函館新道の
七飯藤城ICまたは函館・
江差⾃動⾞道の北⽃追分
ICから⾚川ICまで利⽤す
るようになりました。
函館・江差⾃動⾞道、函館新道の交通量も前年に⽐べ増加。
1
(台/日)
■函館・江差⾃動⾞道
14,000
12,000
11,200
15%増
15
%増
13,000
2
■函館新道
(台/日)
25,000
20,000
22,100
21,200
4%増
10 000
10,000
8,000
15,000
6,000
10,000
4,000
2,000
0
5,000
0
開通前
開通後
開通前
開通後
※開通前:H26年3⽉15⽇〜H27年2⽉28⽇、開通後:平成27年3⽉15⽇〜H28年2⽉29⽇の⽇平均