仕 1 様 書 業務名称 平成 28 年度東淀川区中学生勉強会事業 2 事業目的と概要 生活保護世帯など経済的に困難な世帯では、家庭における学習環境の問題などから相対的 に高校進学率が低く、高校中退率が高い現状にある。そのため将来、就労の範囲が狭まり、 結果的に貧困の世代連鎖を生じている。本事業はこれらの貧困の世代連鎖を断ち切ることを 目的とする。 上記目的を達成するために、学習機会に恵まれない生活困窮世帯の中学生を対象に、自己 肯定感を高め、意欲喚起を促す居場所と高校に入学して中退を防止する基礎的な学力を形成 する場を兼ね備えた勉強会を区内2箇所で原則週に1回ずつ実施する。 3 業務内容 目的を達成するために、次の業務を行う。ただし、保護者との連絡調整及び対象中学生の 募集については、発注者が行う (1) 勉強会の運営 ・区内2箇所で1時間30分の学習支援を6月から3月までの間にそれぞれ原則週 1 回ず つ実施する。ただし土曜日、日曜日、祝日及び年末年始を除く。 ・実施場所については、発注者が確保する。 (2) 個別の学習支援の実施 ・対象者の実情に応じて有償ボランティアなどをマッチングさせ、マンツーマンの学習支 援を行う。 ・毎回、担当した有償ボランティアなどによりその日の学習内容、対象者の状態等を 記録する。 (3) 学習支援計画の策定・評価 ・個々の対象者ごとに支援計画で目標を設定し、実施後の目標達成状況を判定する。 ・事業終了時、対象者及び有償ボランティアに事業に関するアンケートを行う。 (4) 研修会の企画及び開催 ・有償ボランティアなどを対象に研修会を企画し、年5回以上開催する。 (5) 区役所との連携 ・必要に応じて、受注者と発注者の協議及び情報交換を行う。 ・保護者との連携が必要な場合は、発注者にその内容を報告する。 ・保護者との連絡調整については発注者が行い、受注者に報告する。 (6) 有償ボランティアの管理事務 ・有償ボランティアを募集し、名簿を作成して管理する。 ・有償ボランティアの募集は、発注者の助言を受けて行うこと。 ・有償ボランティアの出欠管理及び報奨金の支払いを行う。 4 委託期間 契約日から平成 29 年3月 31 日まで 5 対象者及び人数 生活保護受給世帯を含む生活困窮世帯の中学生 40 名程度 定員は1会場につき 20 名程度とする 6 適用範囲 (1) この仕様書に規定する事項は、受注者がその責任において履行するものとする。 (2) 受注者は、契約書及び仕様書に明示のない場合、又は疑義を生じた場合は、発注者と協議 するものとする。 7 業務体制 (1) 業務には、事業の実施目的を達成するために必要な知識及び経験があり、また学習支援に 熱意がある者とし、「3業務内容(1)~(6)」が実施・活動できる次の者(非常勤でも可)が 従事すること。 ア 学習支援コーディネーター 事業の責任者である学習支援コーディネーターを1名以上配置すること。 イ 学習支援サポーター 学習支援を行う有償ボランティアなどを、マンツーマンによる指導に対応できる人数 以上配置すること。 ウ 学習支援アシスタント 学習支援実施時、業務全般についてサポートを行う学習支援アシスタントを会場ごとに 1名以上配置すること。 (2) 業務実施は、次の日時、場所及び実施体制で行うこと。 ア 区内2箇所で1時間 30 分の学習支援を6月から3月までの間にそれぞれ原則週 1 回ずつ 実施する。 ただし、土曜日、日曜日、祝日及び年末年始(平成 28 年 12 月 29 日~平成 29 年1月3 日)を除く。 イ 事業の進捗については、当区の要望に基づき、書面で定期報告すること。 ウ 個人情報の管理については、大阪市個人情報保護条例に基づき、厳重に行うこと。 エ 事業終了後に事業報告書を提出すること。また必要に応じて挙証書類の提出を求める場 合がある。 オ 天候不順の場合は、大阪市の事業実施判断基準(午後 3 時時点で大阪管区気象台が大阪 市内に「暴風警報」または「特別警報」を発表している場合は中止)に従う。 (3) 8 (1) 事業を実施する会場は、受託後に委託者との協議のうえ決定する。 事業実施計画書、事業実施中間報告書及び事業実施報告書の作成 事業実施計画書は、契約締結後 14 日以内に作成し提出すること。なお、事業実施計画書 には次の項目を記載すること ア 事業実施の基本方針 イ 事業実施の方法 ウ 事業実施工程計画(スケジュール) エ 事業実施体制 オ 収支計画 (2) その他必要事項 事業実施中間報告書は、平成 28 年 10 月 31 日現在で作成し、14 日以内に区役所に提出す ること。なお、事業実施中間報告書には次の項目を記載すること。また、ア~ウについては、 毎月末現在でも作成し、速やかに区役所に提出すること ア 対象者の出席状況 イ 有償ボランティアの派遣実績及び以降の予定 ウ 各回における対象者別支援内容報告書 エ 希望進路(中学3年生) オ 事業の課題・問題点の抽出及び改善への具体的な提案 (3) 事業実施報告書は、平成 29 年3月 31 日までに作成し、提出すること。なお、事業実施報 告書には次の項目を記載すること 9 (1) ア 事業実施内容の概要 イ 事業の実施方法 ウ 中学3年生の進路一覧 エ 対象者及び有償ボランティアへのアンケート結果 オ 事業の分析・効果の検証 カ 実施経費内訳書 その他必要事項 再委託について 平成 28 年度東淀川区中学生勉強会事業業務委託契約で規定する「主たる部分」とは、委託 業務における総合的企画、業務遂行管理、業務の手法の決定及び技術的判断等をいい、受注 者はこれを再委託することはできない。 (2) 受注者は、コピー、ワープロ、印刷、製本、トレース、資料整理などの簡素な業務の再委 託に当たっては、区役所の承諾を必要としない。 (3) 受注者は、上記(1)及び(2)に規定する業務以外の再委託にあたっては、書面により区 役所の承諾を得なければならない。 (4) 地方自治法施行令第 167 条の2第1項第2号の規定に基づき、契約の性質又は目的が競争 入札に適さないとして、随意契約により契約を締結した委託業務においては、区は、前項に 規定する承諾の申請があったときは、原則として業務委託料の3分の1以内で申請がなされ た場合に限り、承諾を行うものとする。ただし、業務の性質上、これを超えることがやむを 得ないと区が認めたとき、又は、コンペ方式若しくはプロポーザル方式で受注者を選定した ときは、この限りではない。 (5) 受注者は、業務を再委託に付する場合、書面により再委託の相手方との契約関係を明確に しておくとともに、再委託の相手方に対して適切な指導、管理の下に業務を実施しなければ ならない。 なお、再委託の相手方は、大阪市競争入札参加停止措置要綱に基づく停止措置の期間中の 者、又は大阪市契約関係暴力団排除措置要綱に基づく入札等除外措置を受けている者であっ てはならない。 10 その他 (1) 受注者は、雇用等を行った労働者の使用者として、労働基準法(昭和 22 年法律第 49 号)、 労働者災害補償保険法(昭和 22 年法律第 50 号)、職業安定法(昭和 22 年法律第 141 号)、最 低賃金法(昭和 34 年法律第 137 号)その他関係法令を遵守するとともに、これら法令上の一 切の責任を負い、かつ責任をもって労務管理を行うこと (2) 発注者の求めに応じ、適宜情報収集及び調査・分析等を行い、フィードバックを行うこと (3) 個人情報の保管・管理については、大阪市個人情報保護条例に基づき、厳重に行うこと (4) この仕様書に定めのない事項については、その都度、発注者と受注者において協議、調整 を行い決定する。 (5) 契約締結までの間に、発注者及び受注者により、本業務委託実施にあたり、仕様書の内容 確認及び事前の協議等を行う。 (6) 当事業に係る成果物は、区役所に帰属するものとする。 特記仕様書 (条例の遵守)【5条関係】 第1条 受注者および受注者の役職員は、この契約の履行に際しては、「職員等の公正な職務の 執行の確保に関する条例」(平成 18 年大阪市条例第 16 号)(以下「条例」という。)第5条に 規定する責務を果たさなければならない。 (公益通報等の報告)【6条2項・12 条2項関係】 第2条 受注者は、当該業務について、条例第2条第1項に規定する公益通報を受けたときは、 速やかに、公益通報の内容を発注者(東淀川区役所総務課)へ報告しなければならない。 2 受注者は、公益通報をした者又は公益通報に係る通報対象事実に係る調査に協力した者から、 条例第 12 条第1項に規定する申出を受けたときは、直ちに、当該申出の内容を発注者へ報告 しなければならない。 (調査の協力)【7条2項関係】 第3条 受注者および受注者の役職員は、発注者又は大阪市公正職務審査委員会が条例に基づき 行う調査に協力しなければならない。 (公益通報に係る情報の取扱い)【17 条4項関係】 第4条 受注者の役職員又は受注者の役職員であった者は、正当な理由なく公益通報に係る事務 の処理に関して知り得た秘密を漏らしてはならない。 (発注者の解除権)【21 条関係】 第5条 発注者は、受注者が、条例の規定に基づく調査に正当な理由なく協力しないとき又は条 例の規定に基づく勧告に正当な理由なく従わないときは、本契約を解除することができる。
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