平成26年度 保育所における食育に関する調査書の調査結果について

平成26年度 保育所における食育に関する調査書の調査結果について
1 保育所における食育の取り組み状況
<食育に関する計画の策定について>
1
2
3
4
施設の保育課程に盛り込んでいる。
保育の年間指導計画に盛り込んでいる。
6年間の発達過程を見通し、ねらいと内容の系統化を図っている。
子どもの環境(家庭の食生活等)を把握して、計画を策定している。
市立保育所
民間保育所
100%
100%
80%
80%
60%
H24
H25
40%
H26
20%
60%
H24
40%
H25
H26
20%
0%
0%
1
2
3
1
4
2
3
4
<コメント>
施設の保育課程や保育の年間指導計画に盛り込み、食育の計画を作成することは、市立、民間と
もに例年95%を超えており、定着したと考えられる。
平成25年度から、子ども中心の食育が実施されているか確認するため、子どもの環境を把握してい
るかの項目を追加した。市立保育所は90%程度、民間保育所では80%程度でほぼ横ばいだった。
<食育に関する記録を作成、計画・実践の評価について>
民間保育所
市立保育所
100%
評価を
行って
いない
50%
評価を
行って
いる
100%
評価を
行って
いない
50%
評価を
行って
いる
0%
0%
H24
H25
H26
H24
H25
H26
<コメント>
実践の評価をしている保育所は、市立保育所は97%となり、増加が見られた。
民間保育所はほぼ横ばいだった。
実施するだけではなく、評価し、その後の計画に生かしていく、PDCAサイクルが行われるよう今
後もさらに推進していく。
<児童に対する食育活動について>
ラベル
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
内容
給食のメニュー紹介
給食食材を見る(触れる)体験
お手伝い
地域(日本)の伝統的な食事に関わる体験
調理体験
飼育、栽培体験
楽しく食べる食事環境づくり
配膳、片づけに関わる体験
三色・四色などの食品群わけ
言葉かけや使用食器など食事環境に関する配慮
マナーに関する意識づけ
市立保育所
100%
90%
80%
70%
60%
H24
50%
H25
40%
H26
30%
20%
10%
0%
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
民間保育所
100%
90%
80%
70%
60%
H24
50%
H25
40%
H26
30%
20%
10%
0%
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
<コメント>
お手伝い、食事環境づくりについては、平成25年度からの項目、また、調理体験は平
成24年度までは年齢に分けて調査していたが、平成25年度からは年齢は問わず、質
問項目とした。
給食のメニュー紹介や配膳、片付けに関わる体験については、市立保育所、民間保
育所ともに95%を超えており、給食を通じた食育が展開されていることが見受けられ
る。
また、地域の伝統的な食事に関わる体験が、引き続き、市立保育所、民間保育所とも
に増加が見られた。
<児童に対する食育活動を実施している担当者>
内容
ラベル
1 園長
2 保育士
3 栄養士
4 調理担当者
5 その他
市立保育所
100%
民間保育所
100%
90%
90%
80%
80%
70%
70%
60%
60%
50%
H24
40%
H25
30%
H26
20%
H24
50%
H25
40%
H26
30%
20%
10%
10%
0%
園長
保育士
調理担当者
0%
その他
園長
保育士
栄養士
調理担当者
その他
<コメント>
平成25年度とほぼ同様で、市立保育所では、保育士、調理担当者が中心となり、民間保育所では、
栄養士が配置されている園も多いためか、保育士と栄養士が中心となり実施されている。
その他としては、看護師との意見が多かった。
<保護者に対する食育活動について>
ラベル
内容
食に関する相談や講習会の開催
1
2 給食だより(園作成)などの配付
3 給食レシピの紹介
4 サンプル提示
5 その他
市立保育所
100%
民間保育所
100%
90%
90%
80%
80%
70%
70%
60%
60%
H24
50%
H24
50%
H25
40%
H26
H25
40%
30%
30%
20%
20%
10%
10%
0%
1
2
3
4
5
H26
0%
1
2
3
4
5
<コメント>
サンプル掲示は、市立保育所で100%となった。
全体的な傾向は変化が見られず、相談や講習会の開催は、市立保育所で60%程度、民間保
育所で45%程度となっている。
その他としては、給食試食会との意見が多かった。
<保育所における食育に関する指針について>
① 『楽しく食べる子どもに~保育所における食育に関する指針~』の中にある「5つの子ども像」
民間保育所
市立保育所
100%
100%
80%
80%
60%
知らない
60%
知らない
40%
知っている
40%
知っている
20%
20%
0%
0%
H25
H26
H25
H26
② 「5つの子ども像」を考慮し、計画を策定している。
市立保育所
民間保育所
100%
100%
80%
80%
60%
考慮していな
い
60%
考慮していない
40%
考慮している
40%
考慮している
20%
20%
0%
H25 H26
0%
H25 H26
<コメント>
「保育所における食育に関する指針」について、平成25年度より調査を行っていますが、市立
保育所、民間保育所ともに、「5つの子ども像」を知っている保育所や、考慮して計画を策定して
いる保育所の増加が見られた。
2 今後の食育推進事業について
平成25年度と同様の質問項目で実施しました。
食育に関する計画の策定は市立保育所、民間保育所ともに例年95~100%で推移してお
り、記録の作成、評価は市立保育所で97%となり、増加が見られました。
児童に対する食育活動については、今年度についても、市立保育所、民間保育所とも
に地域(日本)の伝統的な食事に関わる体験の増加が見られました。日本の行事や地域
の特徴を生かした郷土料理を、給食を通して子ども達に伝えている保育所が増えている
と考えられます。
また、第2次食育推進基本計画にも盛り込まれている「保育所における食育に関する
指針」の普及について平成25年度より調査を行っていまが、「5つの子ども像」を知っ
ている保育所や、考慮して計画を策定している保育所ともに増加が見られました。引き
続き普及を図り、活用を促進していきます。
今後も、発達過程を見通し、ねらいと内容の系統化を図り、子どもが中心となる生活
に根差した食育の取り組みを園全体で実施すること、また、実施するだけではなく、計
画・実践・評価そして再計画という循環的なプロセスの一環で行っていけるよう、研修
等を通して保育所の食育を推進していきます。