昨年 12月22日に「シニアのための金融知識セミナー」が東京・日本橋で開催されました。第 1 部は落語家立川平林氏による「落語で学ぶ投資詐欺～こんな手口にご用心！～」、第 2 部はファイナンシャル・プランナー内山貴博氏の「聞いてナットク！だまされないための投資のキホン」。その一部をご紹介しましょう。お孫さんに色々と買ってあげたいとか、ゆとりある生活を送るには年金だけでは厳しいという内山 FP 総合事務所代表取締役。ファイナンシャル・プランナー（ＣＦＰ）、一級ファイナンシャル・プランニング技能士。証券会社勤務を経て 2006 年に独立。ゆとりある老後生活には年金だけでは足りないうちやまたかひろ内山貴博さん見方ができます。っておきたい知資産運用の基礎知識費は預貯金など安全資産で確保し、しばらく先送りできるお金を投資して運用するといった“お金の色分け”が大事」と内山先生は強調します。投資の知識を正しく持つためには、少額からでも実践して勉強していくことが大切です。内山先生がまず覚えてほしいと呼びかけるのが「金融商品のリスクとリターンは比例すること」。「『リスク』という言葉は『危険』という意味で使われることファイナンシャル・プランナー「ゆとりある老後生活にはいくら必要とお考えですか？」と冒頭からファイナンシャル・プランナーの内山先生。夫婦２人で 22 「もし、手元に２０００万円あ 16 生活する必要額は月万円。ゆ 94歳5カ月 35 ったとしても、運用せずに毎月 2% 10 とりある生活なら万円必要と 87歳3カ月 23 万円を取り崩していくと、 0% るのではないでしょうか。【知 85歳3カ月年くらいでなくなってしまうん 2% ト結果です。 15万円 81歳8カ月っトクコラム①参照】 4000万円 0% です」と内山先生。それを少し 10万円取り崩し可能期間（何歳でなくなるか）でも運用することができると、 2000万円年平均収益率個人差はありますが、月々の年金受給額が平均・２万円で月々の取り崩し額が多いと思いますが、金融用語提供／日本証券業協会　http://www.jsda.or.jp/manabu/index.html お問い合わせ先／ 03-3667-8020 としての『リスク』は、“ 不確証券知識普及プロジェクトマスコットキャラクター「とうしくん」 65歳時点の金融資産老後のプランが随分と違ってく 6 5 歳の夫婦が毎月 2 0 万円の年金をもらいながら、不足分を貯蓄から取り崩したなら、何年もつのでしょうか。2000 万円を毎月10 万円ずつ取り崩すとして、全く運用しない場合、81 歳８ヵ月のときになくなりますが、毎年平均２％の収益率で運用できれば、85歳３ヵ月までもちます。4 0 0 0 万円で 15 万円取り崩す場合、２％の収益率で運用できれば 94歳５ヵ月までもちます。特にこれから不安になるのが増税やインフレ。「日々の生活年金をもらいながら貯蓄を取り崩すと何歳までもつ？いうのが年金生活者のアンケーム❶ 知っトクコラ 2016 年から導入されたジュニア NISA は子ども（未成年者）のための「少額投資非課税制度」です。親・祖父母等が拠出した資金で親権者等が子どものために代理して運用を行うことができます。お子さま、お孫さまの将来の資金づくりのために、ジュニアNISAを活用してみませんか。日本証券業協会のホームページでは、ジュニア NISA 活用法の動画などを公開しておりますので、是非ご覧ください。検索だまされないための投資のキホンすから、趣味を満喫したいとか、ジュニアNISAを活用しよう性を十分に理解し、納得してから購入することが大切ですが、どうしても理解できないものには手を出さないことです。投資についてはインターネットでも多くの情報を得られます。「パソコンを使うのが苦手という人は、ジュニアＮＩＳＡがスタートするので、この機会にお子さん、お孫さんと教育資ム❷ 知っトクコラ実性”あるいは“ばらつき”です。リターンは投資の成果であり、投下した金額に対する収益率（主に％表示）のことです。例えば、株価は毎日上がったり下がったりしますが、その上下のばらつきこそがリターンを生み出すことにつながります。ローリスク・ローリターンの代表が預貯金、ハイリスク・ハイリもっと詳しく知りたい方は日証協　学ぶ金についてお話しながら、一緒「安全・確実で収益性の高い金融商品」はありません！投資詐欺でよく使われる誘い文句ですので、だまされないためにも、例えば、投資のセカンドオピニオンとして中立的な立場から情報提供を行っている専門家や機関から情報を得ることも大切です。ターンの代表が株式です。リス FP内山先生のワンポイント・アドバイスに調べるのも、よい投資の勉強「必ずもうかる」「あなたにだけこっそり教える」といった話には、必ずウラがある。「ヒラリン」という架空の未公開会社の株の投資詐欺を題材に落語で呼びかけるのは、落語家の立川平林さん。こうした未公開会社の株を証券会社が電話で勧誘することなどない！と笑いを交えながら、つい話にひっかかりそうな場面で危うさを訴えていました。クとリターンは比例するので、 2005年立川談志に入門。独演会のほか、防犯落語（振り込め詐欺、悪質商法注意啓発落語、消費者教育）などの講演活動を行う。の機会になるでしょう」（内山立川平林さんローリスク・ハイリターンの金たてかわひらりん落語家先生）。【知っトクコラム②参照】「必ずもうかる」「あなたにだけ」にご用心！！融商品はありえないのです」金融商品は内容を理解して購入しようできるだけリスクを減らしながらリターンを追求することが上手な資産運用につながりますが、投資の世界では資産を株式や債券など様々な金融商品に分散投資することでリスクを軽減することができると言われています。資産を分散投資する金融商品の代表例として投資信託がありますが、投資信託には様々なリスク・リターンの商品があります。投資をする際には商品投資でだまされないためには？聞いてナットク！