(素案)概要[PDF:865KB]

高知県新エネルギービジョン(素案)
概
-平成 27 年度改定版-
要
■導入促進の意義・基本方針
■改定の目的
これまでの取り組みにより、太陽光発電を中心に、再生可能エネルギーの導入が急速に進んできましたが、固定
価格買取制度の導入など国のエネルギーを取り巻く環境が大きく変化してきており、また、大きな課題(送電網
の脆弱性による事業化の断念など)も発生しています。
こうした現状を踏まえ、更なる新エネルギーの導入を促進させるために、今回、新エネルギービジョンを改定す
るものです。
■計画期間
【導入促進の意義】
【基本方針】
方針① 新エネルギーの更なる
導入促進
地域メリットの創出
地球温暖化対策への貢献
持続可能なエネルギーの活用
方針② 新エネルギーを地域振
興に生かす
平成28年度~平成32年度の5年間(※制度改革等状況の変化に応じて適宜見直し)
■高知県のエネルギーの現況、課題と対応策
<高知県内の現況>
・固定価格買取制度により太陽光発電、木質バイオマス発電の導入容量が大幅に増加している。
・開発に長期の時間を要する小水力発電、風力発電の導入はあまり進んでいない。
・系統連系枠の問題や、自然環境・生活環境に係る問題が発生している。
種類
課 題
対
応
■目標値
策
 系統への接続の問題発生
全
体
太
陽
光
小
水
力
風
力
木
質
バ
イ
オ
マ
ス
そ
の
他
 系統の強化など国等への政策提言
 地産地消の仕組みづくり
 固定価格買取制度の見直しなど、制度上のリ  買取価格の設定など国等への政策提言
スク
 自然環境や生活環境への影響
 新エネルギー導入のルールづくり
 県外資本による事業で地域メリットが少な
 地域主体事業、県外資本事業等による地域振興に繋がる仕組みづ
い
くり
 地域の参画が少ない
 その他の新エネルギーの導入
 その他太陽熱、バイオマス熱利用等の調査研究
大・中  規制や手続きの不足によるトラブ  ガイドライン等による設備のスムーズな導入
ル発生等
規模
 投資コストが高い
 自家消費(系統接続設備の抑制)を前提とした普及促進
 売電以外の付加価値、メリットが  事業モデルによる事業性評価、売電以外の付加価値・メリットの
小規模
見えない
明確化
 蓄電池、電気自動車等の活用
 調査は継続実施しているが、未事業化
 河川のほか、農業用水路、上水道施設などの適地調査
 調査・設計等に費用がかかる
 調査・設計、手続きの費用の支援策の検討
 日常的な保守・管理が必要
 地域との連携策の検討
 中山間地域での身近な資源が未活用
 マイクロ水力(1kw 程度)発電の導入促進
 水利権等の法的手続きが複雑
 情報収集、円滑化方法の検討
 県外企業の参入が多い
 県内事業者、地域主体での導入拡大を図るための地域との連携の
仕組みづくり検討
 県境付近での対応が必要
 県境付近での県内市町村事業の支援
 環境影響評価、風況調査のコストと時間がか  調査・設計、手続きの費用の支援策の検討
かる
 沿岸部や中山間地域で未活用
 小型風力発電(20kW 未満)の導入促進
発電  2箇所の木質バイオマス発電所の  2箇所の木質バイオマス発電所への燃料安定供給によるフル稼
フル稼働
働を実現
利用
 原木の確保
熱利用  燃料配送、機器導入、燃焼灰の処
理等のコスト低減
 長期にわたる計画的な森林資源の
供給確保
共通
 県内自給率向上
 普及が進んでいない
 実用化の段階に至っていない
 地域での熱利用機器の導入(ボイラー、ストーブ等)拡大による
地産地消を推進







素材生産・製材販売の拡大
効率的な収集・運搬方法の検討、林地残材、切捨間伐材の活用
林業振興、森林・林業施策と連携した取組
経済性、環境性の PR など認知度向上のための普及啓発
普及拡大に向けた国等の動向の把握
地元企業による対応力強化
導入可能性を調査検討する
現行
中間目標
長期目標
平成 26(2014)年度
平成 32(2020)年度
平成 37(2025)年度
太陽光
199,130 kW
604,755 kW
(現行の 3.0 倍)
671,911 kW
(現行の 3.4 倍)
小水力
3,509 kW
4,585kW
(現行の 1.3 倍)
4,835 kW
(現行の 1.4 倍)
36,150 kW
87,270 kW
(現行の 2.4 倍)
103,270 kW
(現行の 2.9 倍)
発電
風力
調整中
木質バイオマス
合 計(※木質バイオマス除く)
238,789 kW
696,610 kW
780,016 kW
■施策体系
【基本方針①】
全体
太陽光
小水力
「新エネルギーの更なる導入促進」
・浮き彫りになっている課題(系統連系の
脆弱性など)への対応や地域で生み出し
たエネルギーを地域で活用していく仕組
み(地産地消)により、導入促進を図る。
基本
方針
①
調整中
【基本方針②】
「新エネルギーを地域振興に生かす」
基本
・県内企業の参画や雇用創出等により、地
域経済の活性化や県内産業の振興につな
げるとともに、地域への還流・貢献の仕
組みづくりを行う。
方針
②
風力
その他