4. 大 気 汚 染 防 止 法 に基 づく「特 定 粉 じん排 出 等 作 業 実 施 届 出 書 」につ いて ○大気汚染防止法 (特定粉じん排出等作業の実施の届出) 第 18 条 の 15 特 定 粉 じ ん 排 出 等 作 業 を 伴 う 建 設 工 事 ( 以 下 「 特 定 工 事 」 と い う 。) の 発 注 者( 建 設 工 事( 他 の 者 か ら 請 け 負 つ た も の を 除 く 。)の 注 文 者 を い う 。以 下 同 じ 。) 又 は 特 定 工 事 を 請 負 契 約 に よ ら な い で 自 ら 施 工 す る 者( 次 項 に お い て「 特 定 工 事 の 発 注 者 等 」 と い う 。) は 、 特 定 粉 じ ん 排 出 等 作 業 の 開 始 の 日 の 14 日 前 ま で に 、 環 境 省 令で定めるところにより、次に掲げる事項を都道府県知事に届け出なければならな い 。た だ し 、災 害 そ の 他 非 常 の 事 態 の 発 生 に よ り 特 定 粉 じ ん 排 出 等 作 業 を 緊 急 に 行 う 必要がある場合は、この限りでない。 一 氏名又は名称及び住所並びに法人にあつては、その代表者の氏名 二 特 定 工 事 を 施 工 す る 者 の 氏 名 又 は 名 称 及 び 住 所 並 び に 法 人 に あ つ て は 、そ の 代 表 者の氏名 三 特定工事の場所 四 特定粉じん排出等作業の種類 五 特定粉じん排出等作業の実施の期間 六 特定粉じん排出等作業の対象となる建築物等の部分における特定建築材料の種 類並びにその使用箇所及び使用面積 七 特定粉じん排出等作業の方法 2 前 項 た だ し 書 の 場 合 に お い て 、当 該 特 定 粉 じ ん 排 出 等 作 業 を 伴 う 特 定 工 事 の 発 注 者 等は、速やかに、同項各号に掲げる事項を都道府県知事に届け出なければならない。 3 前 2 項 の 規 定 に よ る 届 出 に は 、当 該 特 定 粉 じ ん 排 出 等 作 業 の 対 象 と な る 建 築 物 等 の 配置図その他の環境省令で定める事項を記載した書類を添付しなければならない。 ○札幌市生活環境の確保に関する条例 (特定粉じん排出等作業の実施の届出) 第 53 条 大 気 汚 染 防 止 法 第 18 条 の 15 第 1 項 及 び 第 2 項 の 規 定 に よ る 届 出 に は 、同 条 第3項に規定する書類のほか、規則で定める書類を添付しなければならない。 【解説】 特 定 工 事 の 発 注 者 又 は 自 主 施 工 者 は 、 特 定 粉 じ ん 排 出 等 作 業 開 始 の 14 日 前 ま で に 、大 気 汚 染 防 止 法 に 基 づ き 、「 特 定 粉 じ ん 排 出 等 作 業 実 施 届 出 書 」を 都 道府県知事(札幌市内においては札幌市長)に届け出なければなりません。 9 4.1 届 出 要 件 法 第 18 条 の 15 に 定 め る 特 定 粉 じ ん 排 出 等 作 業 の 実 施 の 届 出 要 件 は 表 4-1 のとおり。 表 4-1 対象建築物等 特定建築材料※1の種類 対象作業 ※1 届出要件 建築物その他の工作物 吹 付 け 石 綿 ( 0.1% を 超 え て 石 綿 を 含 有 す る 吹 付けロックウール、吹付けひる石等を含む。) 石 綿 を 含 有 ( 0.1% を 超 え て ) す る 断 熱 材 、 保 温材、耐火被覆材 建 築 物 等 を 解 体 し 、改 造 し 、又 は 補 修 す る 作 業 であって、石綿が飛散する恐れがある作業※2 特 定 建 築 材 料 に 該 当 す る 建 築 材 料 の 例 は 表 4-2 に 示 す と お り 。 表 4-2 特定建築材料に該当する建築材料の例 施行令における区分 建築材料の具体例 ①吹付け石綿 ②石綿含有吹付けロックウール(乾式・湿式) 吹付け石綿 ③石綿含有ひる石吹付け材 ④石綿含有パーライト吹付け材 石綿を含有する断熱材 ①屋根用折版裏断熱材 (吹付け石綿を除く 。) ②煙突用断熱材 ①石綿保温材 ②石綿含有けいそう土保温材 石綿を含有する保温材 ③石綿含有パーライト保温材 (吹付け石綿を除く 。) ④石綿含有けい酸カルシウム保温材 ⑤ 石 綿 含 有 バ ー ミ キ ュ ラ イ ト (ひ る 石 )保 温 材 ⑥石綿含有水練り保温材 ①石綿含有耐火被覆板 石綿を含有する耐火被覆材 ②石綿含有けい酸カルシウム板第二種 (吹付け石綿を除く。) ③石綿含有耐火被覆塗り材 ※2 特 定 粉 じ ん 排 出 等 作 業 と は 、建 築 物 等 を 解 体・改 造・補 修 す る 作 業 の 場 所 か ら 排 出・飛 散 す る 特 定 粉 じ ん が 大 気 汚 染 の 原 因 と な る も の に 限 っ ている。 よって、例えば配管の曲線部のみが石綿含有保温材で覆われている場 合に、保温材で覆われていない直線部分を切断して取り外し、当該作業 の場所から特定粉じんが排出・飛散しないのであれば、特定粉じん排出 等作業に該当せず、届出は不要である。 10 4.2 実 施 届 の内 容 特 定 粉 じ ん 排 出 等 作 業 実 施 届 出 書 の 作 成 及 び 提 出 に あ た り 、留 意 す べ き 事 項 は 表 4-3 に 示 す と お り 。 表 4-3 届出作成及び提出時の留意事項 届出日 作 業 開 始 ※ 1 の 14 日 前 ま で 届出者※2 発注者又は自主施工者 提出先 提出部数 札幌市環境局環境都市推進部環境対策課大気騒音係 札幌市中央区北 1 条西 2 丁目 札 幌 市 役 所 本 庁 舎 12 階 南 側 2部(審査終了後、1部を写しとして返却。) 法施行規則様式第3の4のほか、以下の書類を添付して提出する こと。 ①付近見取り図、建築物の配置図、作業箇所見取り図 ②管理体制組織図(発注者(担当者の連絡先を明記)、元請業者 (特別管理産業廃棄物の管理責任者を明記)、下請業者、石綿 濃度測定業者、産業廃棄物収集運搬業者、最終処分先と連絡先 などが分かる組織図) ③作業場平面図・断面図(主要寸法を記入し、石綿使用箇所を明 記すること) ④集じん・排気装置の位置、排気口の位置、作業場の隔離状況、 前室の設置状況を示す図面 ⑤工事看板・事前調査結果の掲示位置、特別管理産業廃棄物の一 時保管場所を示す図面 添付書類 ⑥濃度測定方法※3、濃度測定箇所を示す図面(作業中:集じん・ 排気装置の排気口、前室の入口、施工区画の直近外周、隔離養 生撤去前:作業場内) ⑦除去等作業のフローチャート ⑧特定粉じん排出等作業の工程表 ⑨特定粉じん排出等作業の施工面積の積算書 ⑩養生シート・薬剤の数量、集じん・排気装置による換気回数の 積算書 ⑪使用予定機材等一覧表(負圧除じん装置・エアシャワー・高性 能真空掃除機等の機器、薬剤、養生シート、梱包袋、保護衣、 工事看板等の型式及び予定台数) ⑫廃棄物の処理方法 ⑬その他、上述した事項を説明する資料 ※健康保険証、特定化学物質等作業主任者技能講習修了証の写し 等、個人情報に係る書類の添付は不要です。 11 ※1 作 業 開 始 の 日 と は 、除 去 等 作 業 に 係 る 一 連 の 作 業 の 開 始 日 で あ り 、工 事 そ の も の の 開 始 日 で は な い 。具 体 的 に は 、除 去 に 先 立 ち 作 業 区 画 の 養 生 、集 じ ん・排 気 装 置 の 設 置 等 の 飛 散 防 止 の た め の 作 業 を 開 始 す る 日 で ある。 ※2 特定粉じん排出等作業の実施の届出は発注者又は自主施工者の代表 者名により、代表者印を押印の上、提出すること。 届 出 者 は 、法 人 に あ っ て は 代 表 者 と な る が 、代 表 者 以 外 の 方( 例 え ば 支店長など)が届出をする場合には、代表者の委任状が必要となる。 ※ 3 作 業 中 の 集 じ ん・排 気 装 置 の 排 気 口 で の 濃 度 測 定 に つ い て は 、法 に 規 定 す る「 粉 じ ん を 迅 速 に 測 定 で き る 機 器 」に よ る 粉 じ ん 測 定 を 、他 の 地 点( 前 室 の 入 口 、除 去 作 業 場 の 直 近 の 外 周 )の 測 定 時 間 と 同 等 又 は そ れ 以 上 の 時 間 に お い て 実 施 す る こ と に よ り 、特 定 粉 じ ん 濃 度 測 定 に 代 え る ことができる。 12
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