“機能分化”“チーム医療”の観点で

その①
年度診療報酬改定 作 ら れ る こ と に な っ て い ま
医療が変われば、介護が変わる
平 成
の 施 行 が 目 前 に 迫 っ て き ま す。こ の た め 診 療 報 酬 改 定
し た。毎 日 の よ う に 全 国 各 と は い え、医 療 機 関 だ け が
地で改定セミナーが開催さ 理解していればよいという
れています。今回の改定は ものではありません。さら
﹃地 域 医 療 構 想 を 後 押 し す に、〝 私 た ち の 病 院 は 急 性
、
〝ク
る 改 定﹄と 位 置 づ け ら れ て 期 だ か ら 急 性 期 だ け 〟
います。2年後には、医療・ リニックだからクリニック
というわけには
介護の同時改定とともに、 だ け 〟 ――
第7次医療計画及び第7次 いかなくなってきました。
介護保険事業計画も同時に 診療報酬が変われば﹃患者﹄
経営診断のプロが
アドバイス 第151回
MMPG会員紹介 株式会社佐々木総研
代表取締役 佐々木 大
福岡県北九州市。1986年設立。医
療・福祉・介護を中心に、地域に
根差したワンストップのコンサル
ティングに定評がある。
筆者紹介(長 幸美)
福 岡 県 出 身。2 0 1 5 年 株 式 会 社
佐々木総研入社。経営コンサルテ
ィング部経営支援課、シニアコン
サルタント。20年の病院勤務経験
を活かした医療・介護にまつわる
様々な相談に従事。
株式会社佐々木総研 代表取締役 佐々木 大(ささき はじめ)
の流れも変わってきます。 例えば、患者の入院時に がります。
﹁入院診療計画書﹂﹁看 入院時だけではありませ
社会保障を充実するために は、
は、財源をいかに確保する 護計画﹂を作成します。こ ん。その患者が安心して退
のか、ということも重要な のほかにも﹁リハビリ総合 院出来るよう、医療必要度
﹁栄養評価﹂
﹁薬 学 管 の 高 い 高 齢 者 を 介 護 す る た
議 論 の 1 つ に な っ て い ま 計画﹂
す。つまり、
﹁効率化﹂
﹁適 理﹂など、入院中の必要な め﹃地域の介護力の強化﹄
をなくし、
﹁機能分化﹂
﹁チ 者 が 高 齢 者 だ っ た 場 合 に は﹃
時間365日の対
正化 の
」 観 点 で 財 源 の 無 駄 計画が立てられますが、患 や、生活を支えていく上で
塊 の 世 代が
きがい﹂や﹁価値観﹂等を るところです。
ことでどのような支援が必
つまり、医療者も団 そのためには医師や看護師 しょうか?次回は、事例を
ア﹂ …
歳以上となる だけではなく、それぞれの 通して具体的な支援や対応
後にも先にも﹁地域包括ケ 把握することも必要です。 どのような対応ができるで
を推進する﹄とあります。 うに受け止めているのかを の方が体調を崩したときに
は﹃地域包括ケアシステム また、そのことをどのよ 要になるのでしょうか?そ
すが、その中の重点課題に ればなりません。
を軸として進められていま かを患者とともに考えなけ で﹁暮らし続ける﹂という
定と同様に、
﹃4つの視点﹄ も踏まえて、何が必要なの ひとりの﹁人﹂が地域の中
今回の改定でも前回の改 把握し、機能予後の見通し このように地域に住まう
す。
さらには﹁生 評価が大きくなってきてい
ことが求められているので 能や生活状況、
の観点で効率的に
﹁支える﹂ ことだけではなく、生活機 回の診療報酬改定の中でも
ー ム 医 療︵多 職 種 協 働︶
﹂ は、これらの病態に関する 応﹄が必要となります。今
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よいのでしょうか?
果、それが多職種協働でカ 式 会 社 佐 々 木 総 研 / 長 幸
なり、情報の共有にもつな
では、何を考えていけば ンファレンスを行うことと 美︶
る必要があります。
て、自院の機能を明確にす ことが重要となります。結 います。その②へつづく
︵株
2025年の地域を見据え ﹁専 門 職﹂も 関 わ っ て い く について考えてみたいと思
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“機能分化”
“チーム医療”の観点で