施行後 2 ヶ月半の時点で - 株式会社ヒューマネージ

2016 年 3 月 15 日
株式会社保健同人社
株式会社ヒューマネージ
企業のストレスチェック義務化対応、なかなか進まず。
施行後 2 ヶ月半の時点で、「情報収集中」の企業が 6 割を超えることが明らかに。
~株式会社保健同人社と株式会社ヒューマネージ、企業のメンタルヘルス担当者アンケートの結果を発表~
株式会社保健同人社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:古川 弘和、以下保健同人社)と株式会社ヒ
ューマネージ(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:齋藤 亮三、以下ヒューマネージ)は、本年 12 月 1 日
に施行した「ストレスチェック制度」(労働安全衛生法の一部を改正する法律)について、企業のメンタルヘルス
担当者に実施したアンケート調査の結果を発表しました。
施行後 2 ヶ月半の時点で、準備が完了しているのは 5%未満。
いまだ 6 割以上の担当者が「情報収集中」と回答。
労働安全衛生法に基づく「ストレスチェック制度」施行後 2 ヶ月半(2 月 15 日)の時点において、準備状況につ
いて「ほぼ完了している」と回答した担当者は 5%未満。一方、6 割を超える担当者が「検討中/情報収集中」と
回答しました。
前回(施行 1 ヶ月前)のアンケートと比較すると、「ほぼ完了している」が約 3 ポイント、「施策を決めて準備中」が
約 9 ポイント増加しています。少しずつ前進はしているものの、まだ準備が整っていない企業も多い状況が明ら
かとなりました。
Q:「ストレスチェック義務化」対策の準備状況を教えてください。
今回
前回
(施行後 2 ヶ月半)
(施行 1 ヶ月前)
企業の関心は、“やらなければならないこと”に即した、より具体的な内容へ。
ストレスチェック制度への理解が進んでいることの表れか。
ストレスチェック義務化に対応するにあたり、懸念されている点を訊いたところ、「高ストレス者への対応」がトッ
プ。次いで同率で、「規程の整備」「ストレスチェック実施後のフォロー体制」が続きました。
前回(施行 1 ヶ月前)のアンケートと比較すると、“懸念”として挙げる担当者の割合がいずれも増えており、特
に「高ストレス者への対応」「規程の整備」は大きく増加しています。
Q:「ストレスチェック義務化」の取り組みに際して、懸念されている点をお知らせください。(複数回答)
今回
前回
(施行後 2 ヶ月半)
(施行 1 ヶ月前)
差
高ストレス者への対応
52.7%
34.4%
+18.3 ポイント
規程の整備
48.7%
35.8%
+12.9 ポイント
ストレスチェック実施後のフォロー体制
48.7%
42.3%
+ 6.4 ポイント
医師面談の実施
36.0%
28.1%
+ 7.9 ポイント
担当者の業務負荷増大
34.0%
30.9%
+ 3.1 ポイント
上位 5 項目:
また、ストレスチェック義務化対応の外部委託先を選ぶ際に重視するポイントを訊いたところ、上位は(1)費用
(2)ストレスチェックの信頼性 (3)システムの使い勝手 (4)セキュリティ体制 (5)制度コンサルティング/情報
提供、の順になりました。
前回(施行 1 ヶ月前)のアンケートと比較すると、「費用」がトップであることは変わらないものの、その割合は減
少、他の項目との差が縮まり、「ストレスチェックの信頼性」との差はほとんどありません。
懸念として「高ストレス者への対応」「規程の整備」を挙げる担当者が増えていること(前述)をあわせて考えると、
ストレスチェック制度への担当者の理解が徐々に進み、より具体的で運用に即した事柄へ関心が移っていると
考えられます。
Q:外部委託先を選ぶ際に重視するポイントをお選びください。(複数回答)
上位 5 項目:
今回
今回
前回
(施行後 2 ヶ月半)
(施行 1 ヶ月前)
費用
48.7%
8.1 ポイント減
56.8%
ストレスチェックの信頼性
48.0%
4.3 ポイント増
43.7%
システムの使い勝手
42.0%
5.1 ポイント増
36.9%
セキュリティ体制
39.3%
38.5%
制度コンサルティング/情報提供
28.0%
-(今回から選択肢に追加)
TEAMS EAP コンサルタントの考察
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ストレスチェック義務化の施行から 2 ヶ月半。法は施行されているにもかかわらず、6 割以上のメンタルヘルス担
当者様が「検討中/情報収集中」と回答し、予想以上に多くの企業様で準備が整っていない現状が明らかにな
りました。
要因として、「2016 年 11 月末までに、ストレスチェックを 1 回実施すればよい」と認識されている担当者様が多く
いらっしゃることが挙げられます。しかし、実施までには、経営者による方針表明、衛生委員会にて実施方法な
どの検討、社内規程として明文化、実施体制の決定(制度担当者、実施者、実施事務従事者)等、決めなけれ
ばならない/整備しなければならないことが多数あります。実施者をお願いする産業医の先生などとの調整を考
えると、時間的な余裕はそれほどありません。
ストレスチェック制度は、制度の理解~運用まで専門的な知識が必要とされることが多く、また、企業様によって
様々な課題が考えられることから、企業のメンタルヘルス担当の方がお一人で取り組まれるのは大変です。協
力的な産業医の先生と一緒に制度をつくる、有益な情報提供ができるストレスチェックの提供会社を見つける、
ストレスチェック実施業務の設計まで外部に依頼するなど、自社の状況に応じて、外部の専門家を戦略的に使
うことが、ストレスチェック義務化への正確な対応、その後の活用(組織の生産性向上)へつながるのではない
でしょうか。
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調査概要
内容
ストレスチェック義務化に関するアンケート
対象
企業のメンタルヘルス担当者様
実施期間
2016 年 2 月 15 日
有効回答数
150 名
企業向け EAP(従業員支援プログラム)サービス『TEAMS』とは:
1988 年、電話健康相談から EAP サービスをスタートし、専門職による相談・研修・コンサルティングサービスに
強みを持つ保健同人社と、2003 年、ストレスチェックを提供開始、特に一次予防に強みを持ち、採用支援シス
テムではシェア第 1 位*、新卒採用向け適性検査ではシェア第 3 位*のヒューマネージが共同で提供する EAP
サービス。890 法人 761 万人以上の利用実績を誇ります。
*「就職希望企業ランキング(大学 文系全体・理系全体)」(2015 年 6 月、日本経済新聞社調べ)における採用支援システムならびに適性検査のシェア(ヒューマネージ調
査による)
保健同人社 会社概要
http://corp.hokendohjin.co.jp/corporate/data
ヒューマネージ 会社概要
http://www.humanage.co.jp/company/
本件に関するお問い合わせ
株式会社保健同人社 業務グループ 広報担当:藤木(ふじき)
e-mail
:[email protected] tel
:03-3234-6111
fax
:03-3234-6110
fax
:03-5212-7180
株式会社ヒューマネージ 広報グループ 担当:山口(やまぐち)
e-mail
:[email protected]
tel
:03-5212-7170
以上