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平成27年度 小規模事業者情報発信事業
食品卸売業の新規事業を契機とした経営改革支援
事業者
支援機関・協力機関
有限会社二幸
公益財団法人 しまね産業振興財団
企業の概要
大正15年創業の外食産業食材総合卸売業。島根県東部の飲食店、ホテル・旅館、給食施設
等に固定の取引先があり売上は安定していたが、利益率の低さが課題であった。
売上高3億1千万円。従業員19人。
支援の概要
 支援の経緯
当社では新事業展開策として10年ほど前からオリジナル商品開発に取り組んできたが十
分な成果がなかった。しかし、当時東京の勤務先から戻って入社した現社長は新商品完
成・販売へ強い意志を持っていた。財団では新たな商品開発をプロジェクトとして成功
させることは、円滑な事業承継にもつながると考えて支援を開始した。
 経営課題へのアプローチ
①新商品開発から出店に至る一環した支援
自社で開発していた牛肉の佃煮を具とした「おやき」の開発・販売を検討。地元からも
受け入れるよう、一部の具材の地元企業への製造委託を提案した。出店に当たり経営革
新計画の承認などの施策活用により、初期投資を抑えた。
②出店後の多面的なブラッシュアップ支援
店舗レイアウト改善や、催事出店による売上カバーなどの提案や催事情報の提供、意匠
登録への相談対応など多面的に支援を図った。
③当社の屋台骨となる卸売業の営業人材育成への支援
円滑な事業承継の終了後には、当社の屋台骨を支える営業人材育成に着手。専門家派遣
を行いながら、営業社員の意識改革を進めている。
 支援成果
①地元食材を活用した「出雲そばおやき」「島根和牛ライスバーガー」などの新商品開発。
②新商品の小売店舗売上は年3,000万円を達成。全体売上の10%を占めるまでに成長。
③社員モチベーションもアップして卸売上も増加(H24年1.9億円→H27年3.1億円)
注目ポイント
 複数の事業課題に優先順位を付けて連続した支援
新商品開発・小売出店は円滑な事業承継と経営改善のきっかけになると判断して集中
的な支援を図り、その後に卸売業の経営改革や営業人材育成を図った。
 現社長のメンターとしての機能
新事業を牽引するリーダーとして、さらに営業強化など本業改善に奮闘する新社長の
メンターとして財団の職員が機能し、様々な相談に乗って経営改革を支えた。