インドネシア:3ヵ月連続の利下げ (PDF)

インドネシア:3ヵ月連続の利下
下げ
インドネシア: 利下げと足元の
の金融市場の動向
XXXXX
ご参考資料 2016年1月18日
ご参考資料 2016年3月18日
・インドネシア中央銀行(以下、BI)は、3月17日まで開かれ
れた金融政策決定会合において政策金利を0.25%引き下げ
6.75%としました。また、市中銀行がBIに預ける翌日物預金
しました。また、市中銀行
預ける翌日物預金 に対して支払われる預金ファシリティー金利と、貸出ファシリ
対して支払われる預金 ァシリティ 金利 、貸出 ァシリ
ティー金利もそれぞれ0.25%引き下げました。
・利下げの発表を受けて、インドネシアの株式市場は上昇し、通
通貨ルピアも安定的に推移しています。
(図表1)消費者物価指数(CPI)上昇率(前年同月比)と政策金利の推移
(2013年1月~2016年3月)
景気刺激を目的として、3会合連続で利下げを実施
BIは、2015年12月まで10会合連続で政策金利を据え置いた後、
。
2016年1月から3会合連続で合計0.75%の利下げを発表しています。
BIは声明文で 「2016年 2017年のインフレ圧力の低下見通し」と
BIは声明文で、「2016年、2017年のインフレ圧力の低下見通し」と、
「国際金融市場の先行き不透明感が薄らぎマクロ経済が安定してい
ること」が今回の利下げの背景とし、「世界経済の成長が鈍化してい
ることもあり、利下げによって国内需要を喚起し、経済成長をてこ入
れすること」が目的であると述べています。
インドネシア政府は2015年9月から経済回復に向けて、経済政策
パッケージを第10弾まで発表しており、経済成長を持続するため、
BIも協調して利下げを実施しています。
ファンダメンタルズの改善から通貨は安定的に推移
(%)
10
9
消費者物価指数(CPI)上昇率
政策金利
政策
利
8
7
6
5
4
中央銀行のCPI上昇率
目標3.5%~5.5%
(2013年、2014年)
同目標
3%~5%
3%
5%
(2015年)
3
2013/1
2013/7
2014/1
2014/7
2015/1
2015/7
2016/1
出所:Bloomberg L.P. のデータに基づきイーストスプリング・インベストメンツ (年/月)
作成。*CPIについては2月分まで。
政策金利の引き下げにも関わらず、通貨ルピアは、昨年末より対米
ドルで上昇傾向にあります。ファンダメンタルズの改善を好感した海
外からの資金流入が続いています。ただし、対円では米国の利上げ
ペースが鈍化する見通しにより 足元で急速に円高米ドル安が進ん
ペースが鈍化する見通しにより、足元で急速に円高米ドル安が進ん
だ結果、ルピアの上昇幅は限定的なものとなっています。
(円) (図表2)インドネシアルピア(対円、対米ドル)の推移
1.00
(2015年1月1日~2016年3月18日)
BIは、世界経済の鈍化見通しから輸出の伸びに関しては悲観的な
見方をしていますが、政府支出と投資の拡大、また家計消費が依然
として強いことから、2016年の経済成長率予想は、昨年の成長率を
上回る+5.2~5.6%としています。
0.90
BIは追加利下げの可能性を示唆、ただし慎重に見極め
(米ドル)
0.8
ルピア高
0 95
0.95
0.75
対円(左軸)
0.85
0.7
対米ドル(右軸)
ルピア安
0.80
0.65
2015/1
2015/4
2015/7
2015/10
2016/1 (年/月)
出所:Bloomberg L.P.のデータに基づきイーストスプリング・インベストメンツ作成。
対円は100ルピア、対米ドルは10,000ルピア当たりの推移。
BIは世界的な原油安によってインフレ圧力は今後も低下するとみて
(図表3)ジャカルタ総合指数の推移
おり、2016年のインフレ見通しについては目標レンジ内に収まると (ポイント)
(2015年1月2日~2016年3月18日)
みています。また、今後の金融緩和の継続については、「国内のマ 5,600
クロ経済と金融システムの安定に関する予測や見通しを熟慮し、追
5,200
加金融緩和は慎重に決める」としながら、追加利下げに含みを持た
せました。中国が2月に預金準備率を引き下げ、米国も金融引き締 4,800
めペースを年内2回程度に留めると示唆しており、インドネシアには
更なる利下げ余地があると考えます。次回の金融政策決定会合は、
、 4,400
4月20~21日に開催される予定です。
4,000
(年/月)
2015/1
2015/4
2015/7
2015/10
2016/1
出所:Bloomberg L.P.のデータに基づきイーストスプリング・インベストメンツ作成。
※当資料はイ ストスプリング イン ストメンツ株式会社が情報提供を目的として作
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作成したものであり、特定の金融商品等の勧誘・販売を目的とするものではありませ
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英国プルーデンシャル社はイーストスプリング・インベストメンツ株式会社の最終親会
会社です。最終親会社およびそのグループ会社は主に米国で事業を展開している
プルデンシャル・ファイナンシャル社とは関係がありません。
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金融商品取引業者 関東財務局長(金商) 第379号/加入協会 一般社団
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