infiTOF Application Note 半導体製造プロセスガスの分析 A Kanomax company 半導体は、成膜・エッチング・クリーニングなど様々な工程を経て製造 されています。これらの製造工程では様々なガスが使われており、その 種類は30以上に及びます。その中の一つ、シラン(SiH4)ガスは反応性 に富んでおり、空気に触れると自然発火してしまうため、取扱いには注 意が必要です。 マルチターン方式飛行時間型質量分析装置infiTOFを用いてN2をベースと したシランガスの高分解能分析を試みました。 【分析対象】 シラン(SiH4)10 ppm N2 base 【分析方法】 ・分析対象ガスをEIイオン源に導入 ・イオン化電圧70 eV Base gas N2 (m/z 28.0062) 28.006 14N15N 29.003 infiTOF-UHV SiH2 (m/z 29.9926) (m/z 29.0031) 29.993 Background O2 (m/z 31.98983) 31.990 NO (m/z 29.9980) 14N15NH 29.998 N2H (m/z 29.01397) 30.011 (m/z 30.0109) CH4N (m/z 30.0344) 29.014 SiH3 (m/z 31.0004) 31.001 C2H6 (m/z 30.04695) 30.035 29.99 30 30.01 30.02 30.03 14N15NH3 30.04 30.05 31.98 31.99 32 CH3N (m/z 29.0258) C2H5 (m/z 29.03913) 29.026 28.99 29 29.01 29.02 29.03 29.039 14N15NH2 31.019 15NO 29.04 (m/z 30.9950) 28 28.5 29 29.5 30 (m/z 31.0187) 31.043 30.99 31 29.993 32.01 32.02 32.03 CH5N (m/z 31.0422) 30.992 29.003 0 m/z (m/z 32.0265) 32.026 30.047 31.01 31.02 31.03 31.04 31.990 31.001 30.5 31 31.5 32 Silane 10 ppm N2 base 【結果】 高質量分解能分析を行った結果、下記のバックグラウンド成分を検出しました。 ・SiH( と同整数質量のバックグラウンド成分として14NO、14N15NH、CH4N、C2H6 2 整数質量m/z 30) ・SiH( と同整数質量のバックグラウンド成分として15NO、14N15NH2、CH5N 3 整数質量m/z 31) ・バックグランドO( と同整数質量のバックグラウンド成分として14N15NH3 2 整数質量m/z 32) 【結論】 infiTOFの高分解能分析によって、主成分や バックグランドと同整数質量の成分を検出することが可能です。 日本カノマックス株式会社 分析ソリューションズ事業室 [email protected] http://www.kanomax.co.jp/solutions/mass/ □大阪営業所 □東京営業所 大阪府吹田市清水2-1(〒565-0805) TEL:(06) 6877-0177 FAX:(06) 6879-6849 TEL:(03) 5733-6583 FAX:(03) 5733-6584 AAN004-3J
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