研 修 会 の ご 案 内 平成27年度 農業農村地理情報システム研修会

研 修 会
の ご 案 内
平成27年度 農業農村地理情報システム研修会
農業農村工学会技術者継続教育機構 認定プログラム申請中(CPD 8 単位予定)
と
き
受講方法
平成 27 年 9 月 1 日(火)~平成 28 年 3 月 31 日(木)
Web講座(eラーニング形式)
公益社団法人 土地改良測量設計技術協会
〒105-0004 東京都港区新橋 5 丁目 34-4
TEL 03-3436-6800
FAX 03-3436-4769
E-mail [email protected]
URL http:www.sderd.or.jp
近年、農業農村整備事業分野において、農業農村地理情報システム技術を活用した業務が増加し
つつあります。特に、土地改良施設等の管理システムへのGISの活用をはじめ当面する課題につ
いて専門家等の講義を通じ技術知識と水準の向上を目指し、その資質向上を図る目的で実施いたし
ます。
本研修会は、当協会が実施する農業農村地理情報システム技士養成事業実施規定の第 8 条第 2 項
に規定する『農業農村地理情報システム技士』の資格登録更新研修に指定しています。
なお、本研修は、農業農村工学会技術者継続教育機構の認定プログラムとしての申請を行ってい
ます。
(CPD
8 単位予定)
1. 研修の実施要領
1)研修対象者
農業農村整備事業に携わる実務者
・農業農村整備事業に携わる、国、都道府県、市町村、県土連、土地改良区等の職員
・農業農村整備事業(測量・設計・施工等)に携わる民間業者の実務担当者
・農業農村地理情報システム技士有資格者(※資格の登録更新指定研修会 )
2)日時
平成 27 年 9 月 1 日(火)~平成 28 年 3 月 31 日(木)
※必ず、期間内に選択された講座は、全て修了させてください 。
3)研修内容
次に示す、ア.農業農村地理情報システム関連講座とイ.農業農村Webカレッジ講座の両方を
受講する必要 があります。
また、選択された全ての講座を平成 28 年 3 月 31 日(木)までに修了されないと農業農村地理情
報システム技士の更新要件を満たすことは出来ません のでご注意ください。(修了できなかった場
合でも受講料は返却いたしません ので、予めご了承ください。)
ア.農業農村地理情報システム関係講座
次の 3 コースから 1 コースを選択してください。
なお、1コース当たりの受講に要する時間は合計約 360 分程度となっています。
◆Aコース:
①GISの現状と展望について
②GISの基礎知識
③調査・計画・設計に係わるコンサル業務への適用について
④GISの利活用事例について
◆Bコース:
①GISの現状と展望について
②用排水施設等の利用・管理に係わるシステムへの適用
③農業農村整備における情報化の推進について
④NN-GISのライフサイクル
◆Cコース:
①GISの現状と展望について
②農地・水の利用・管理及び防災への適用
③農業水利施設ストックマネジメントの概要
④データベースの構築
注)講師等により、内容が一部変更される場合があります。
イ.農業農村Webカレッジ講座
農業農村Webカレッジ講座の講座番号1から講座番号 54 の計 54 講座の中から1講座を
選択してください。
講座内容の詳細は文末の「農業農村Webカレッジ講座の内容」を参照してください。
なお、1講座当たりの受講に要する時間は約 120 分程度となっています。
4)受講場所
各自、インターネットに接続できる環境にてパソコン等を使用して受講ください。
5)募集人員
定員はありません。
6)参加費用(受講料)
7,200円 (農業農村地理情報システム関係講座(1コース)と農業農村 Web カレッジ講
座(1講座)分)
7)振込先
下記の郵便局口座へ、郵便局備付けの青色の払込取扱票を使用してお振り込みください。
加入者名:
(公社)土地改良測量設計技術協会
口座記号番号:00120 -1-97558〔郵便局〕
※1 振込手数料は申込者負担でお願いします。
※2通信欄には「農業農村地理情報システム研修会および「受講者氏名 (複数人をまとめて
お振込頂く場合は、受講者が確認できるようにお願いします)」を忘れずにご記入 くださ
い。
※3 お申し込みされても入金前でしたら受講をキャンセルできます。キャンセルする場合に
は必ず入金前に行ってください 。ご入金後の受講者様のご都合によるキャンセルについて
は、受講料の返却はできません のでご了承ください。
7)申込方法
原則として、協会ホームページ(http://www.sderd.or.jp) からの申込みをお願い致します。
電話,FAX,E-Mail による申込みはお受けできませんので予めご了承くださいますようお願い申
し上げます。
ただし、申込み者がインターネットをご利用できない環境にある場合は、当協会 技術部(古
木)までご連絡ください。
8)申し込み受付期間
平成 27 年 8 月 24 日(月)~平成 28 年 2 月 29 日(月)
※受講には、合計約8時間必要となります。日数に余裕を持たせてお申し込みください。
9) その他
研修会に関する問い合わせは、当協会 技術部へお願いします。
農業農村Webカレッジ講座の内容
講座
番号
講座名(上段)/講師名(下段)
農業土木技術者の役割 (TPP の時代を前に)
1
2
大串和紀 ((公社)土地改良測量設計技術協会 客員フ
ェロー)
農業農村工学が取り組む「問題土壌」
成岡 市 (三重大学大学院 教授)
3
農業と水質
白谷栄作 ((独)農村工学研究所 業務推進室長)
江戸時代の土木技術を探る
4
5
6
7
8
松本精一 ((公社)土地改良測量設計技術協会 客員フ
ェロー)
”農業水利の歴史に学ぶ” -筑後川中流4堰を例として
-
黒田 正治 (九州大学 名誉教授)
地球環境の時代に 農業農村整備を通じて私たちは何を
目指すか
中道 宏 (元日本水土総合研究所 理事長)
農業土木技術者の倫理
村田稔尚 ((公社)日本技術士会 倫理委員会委員)
水と土の文化論 -農の立場から-
大橋欣治 (東京農業大学 客員教授)
9
八郎潟干拓地の土壌と水環境
佐藤 敦 (秋田県立大学 名誉教授)
10
水土の歴史を振り返る (農業土木事業史)
元杉昭男 (東京農業大学 客員教授)
現場に根差した農村工学技術論
11
12
勝山達郎 ((公社)土地改良測量設計技術協会 客員フ
ェロー)
農業農村整備の今日的役割
髙嶺 彰 ((一社)地域環境資源センター 総合技術監)
13
生存基盤とその技術を考える
14
川尻裕一郎 ((一社)農業農村整備情報総合センター 客
員研究員)
畑地かんがいの計画と設計について
中野芳輔 (九州大学 名誉教授)
15
ストックマネジメント支える技術開発
中嶋 勇 ((独)農村工学研究所 上席研究員)
内
容
農業と農村にとって厳しい状況の中、これまで
の農業土木を振り返ると共に、農業土木技術
者の今後の役割について考える。
農地土壌に焦点をあて、農業農村工学が立ち
向かうべき「問題土壌」への取組み等について
学ぶ。
水質基準の意味と農業用水基準、農業と水環
境との関係及び農業用水の水質保全の目的と
対策について学ぶ。
印旛沼堀割普請の古文書をもとに、江戸時代
の普請体制、堀割普請の測量・設計及び工事
費積算等について学ぶ。
筑後川中流4堰を例として、農業水利の歴史を
学ぶと共に、今後の展望等について考える。
地球環境問題の発生要因、取組み状況及び
将来予測を知ると共に、農業農村整備を通じ
て私たちは何ができるかを考える。
技術者とは何か。技術者倫理とは何か。農業
土木技術者の倫理、組織の技術倫理等につい
て学ぶ。
生物の生存基盤である地球、「水」の持つ多面
的な意味・機能等、水と土の文化論について、
農の立場から学ぶ。
八郎潟の生い立ちと干拓の歴史、八郎潟干拓
の光と影及び残存湖における水質改善の動向
等について学ぶ。
弥生時代以降の農業土木の歴史を年代毎に
振り返ると共に、今後の農業土木事業の展望
について考える。
世界から見た日本の農業、農村の現状につい
て知ると共に、地域農業と地域社会の現場に
求められていることについて学ぶ。
土地改良の歴史、土地改良と他の公共事業と
の主な違い、課題や取り組み状況等について
学ぶ。
我々の生存基盤(用水はその代表的なもの)と
その技術(農業土木)の意味と特徴について学
ぶ。
畑地かんがいの計画と設計の策定手順、用水
計画、かんがい方法等の留意点等について学
ぶ。
農業水利施設の現状、劣化症状、地震・豪雨
による破壊症状等を知ると共に、ストックマネジ
メントを支える技術等について学ぶ。
講座
番号
16
17
18
19
20
講座名(上段)/講師名(下段)
農業水利施設のストックマネジメント -戦略的な保全管
理対策と今後の動向-
長束 勇 (島根大学 教授)
水路システムの水理・水利用機能診断
中 達雄((独)農村工学研究所 水利工学研究領域長)
水資源機構における水路施設のリスク管理について -
増加する施設の老朽化対応を中心に-
井爪 宏 ((独)水資源機構 技術管理室次長)
開水路システムの管理技術 (愛知用水二期事業の事
例)
益田和範 ((公財)愛知・豊川用水振興協会 副理事
長)
ため池の被害と診断・対策
堀 俊和 ((独)農村工学研究所 上席研究員)
ダム・ため池の設計施工の留意点
21
22
増田明徳 ((株)三光技術コンサルタント 技師長)
地域資源を活用したバイオマス利活用の展開方向
柚山義人 ((独)農村工学研究所 上席研究員)
農村地域における自然再生エネルギーの総合的活用
23
中坪秀彰 (NTC コンサルタント(株) 開発事業 新規事
業担当部長)
生物多様性と生態系配慮について
24
森 淳 ((独)農村工学研究所上席研究員)
水田生態工学入門
25
水谷正一 (宇都宮大学 名誉教授)
農村振興におけるGISの活用
26
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木下貴裕 (熊本県土地改良事業団体連合会 事業部
主任)
水田の高度利用を可能とする地下水位制御システム
FOEAS
若杉晃介 ((独)農村工学研究所 主任研究員)
土地改良事業用地調査等請負業務事務処理要領質疑
応答集及びその一部改正内容について
(公社)土地改良測量設計技術協会用地部
用水路を拓く-アフガンに命の水を-
中村哲 (医師 PMS(ピースジャパン・メディカル・サービ
ス)総院長 ・ 農業土木技術管理士)
水利システムの機能と性質
樽屋啓之((独)農村工学研究所 上席研究員)
アースダム・堰の耐震照査(動的解析)について
加藤智雄((独)水資源機構 総合技術センター マネー
ジャー)
農業水利施設を利用した小水力発電
後藤眞宏((独)農村工学研究所 上席研究員)
内
容
性能管理による機能保全、機能保全対策の各
段階における課題、機能保全実施における今
後の動向等について学ぶ。
用水路システムの水利機能診断カルテの事例
等により、事業計画上の水路システムの水利用
機能の着眼点等について学ぶ。
事例をもとに、増加する施設の老朽化対応を
中心に、水路施設の現状と課題、リスク管理に
ついて学ぶ。
愛知用水二期事業を事例に、水需要変化への
対応、二期事業における設計の特徴、水管理
システムについて学ぶ。
事例をもとに、地震や豪雨によるため池被害の
現状、ため池の診断方法、ため池の減災対策
方法等について学ぶ。
永年、フィルダムの設計・施工管理に携わって
きた中で得た、ダムの設計施工における留意
事項等について学ぶ。
バイオマスの情勢・情報、農工研の取組状況
及び健全なバイオマスタウンの構築と運営等に
ついて学ぶ。
自然エネルギーやバイオマスエネルギー等の
再生可能エネルギーを効率的に組み合わせた
発電ポテンシャル等について学ぶ。
誤解しやすい点・意外な点を中心に、農業農
村整備事業の現場を意識しながら、生態系と
生物多様性について学ぶ。
資源循環型の農村社会、二次的自然の変質と
望ましい二次的自然、水田生態工学による環
境修復方法等について学ぶ。
GIS の歴史等を振り返ると共に、GIS の活用事
例をもとに、農地の自主管理における GIS の活
用方法等について学ぶ。
転作時の安定多収効果及び水稲栽培時の省
力化や節水効果等が期待できる地下水位制
御システムFOEASについて学ぶ。
土地改良事業用地調査等請負業務事務処理
要領の質疑応答集及びその一部改正内容に
ついて学ぶ。
戦時下の東部アフガニスタンに農業用水路を
建設し、荒れた砂漠の地をアフガン屈指の穀
倉地帯に復活させた方法を学ぶ。
水利システムの更新事業を成功させるために
必要な、水利システムの機能と性能の基本的
な考え方について学ぶ。
アースダム・堰の耐震照査を動的解析により解
説し、今後の耐震照査について学ぶ。
我が国の小水力利用、小水力発電の基盤、農
業水利施設を利用した小水力発電の現状と今
後の展望について学ぶ。
講座
講座名(上段)/講師名(下段)
番号
33 水利権制度と河川水資源問題
岡本雅美(元日本大学生物資源科学部 教授)
34
35
36
ため池の耐震設計例と米国ダム管理例
上田一美((公社)土地改良測量設計技術協会 客員フェ
ロー)
板羽目堰の構築・開放技術の継承と地域づくり
中村好男(東京農業大学地域環境科学部生産環境工学
科 教授)
自動減圧弁を用いたパイプラインの機能診断
稲垣仁根(宮崎大学農学部 教授)
37
寒冷地における水利施設の機能診断及び対策工法
38
緒方英彦(鳥取大学 准教授)
フィルダムの耐震性照査法とその問題点
39
小林 晃(関西大学 教授)
リスク評価からの機能保全対策検討の手筋
40
41
岩村和平((独)水資源機構 副理事長)
長期供用ダムの機能診断 -既設ダムの耐震性能調査
-
林田洋一(農村工学研究所 主任研究員)
トンネル耐震解析の取り組み
42
有野治((独)水資源機構 上席エンジニア)
農業水利コンクリート構造物の機能診断
渡嘉敷勝(農村工学研究所 主任研究員)
43
技術者倫理
44
大橋欣治(東京農業大学 客員教授)
ITを活用した用水管理(愛知用水の事例)について
小酒井徹(水資源機構 次長)
45
世界の水から日本の食料を考える
谷山重孝(ICID 名誉副会長)
46
農村の生活環境整備とエネルギー自給
山路英司(東京大学 教授)
47
土地改良事業における財産権の取扱ついて
藤本知夫(土地改良測量設計技術協会 技術研究委員)
48
公共補償について
高橋良功(土地改良測量設計技術協会 技術研究委員)
49
ほ場の総合的な排水改良技術の確立
北川巌(農村工学研究所 主任研究員)
50
農業土木分野における会計検査指摘事例の解説Ⅰ
市川啓次郎(元会計検査院国土統括検査室長)
51
長期供用ダムにおける地震観測記録に関する評価検討
手法
黒田清一郎(農村工学研究所 主任研究員)
内
容
「水利権」制度から、河川水資源の自然特性、
歴史・地理・経済・財政・政治・行政・水利土木
技術・水利組織等の実態を学ぶ。
2011 年東日本大震災のため池被害に関する
一考察及びアメリカ開拓局におけるダム管理の
一手法について学ぶ。
明治期から大正期に建設された板羽目堰の技
術と、貴重な水利資産として復元され、地域づ
くりに貢献する状況について学ぶ。
管路の固有振動周期と減圧弁の設置位置起
因する自励進藤の発生メカニズムについて学
ぶ。
寒冷地における水利施設の機能診断及び対
策工法について学ぶ。
全国のダムの耐震性照査をもとにダム委員会
での議論されている話題について学ぶ。
水利施設のリスク評価をもとに機能保全対策検
討の手筋について学ぶ。
既設農業用ダムに対する耐震性能調査に関す
る基本的な考え方と、その手法について学習
する。
水資源機構が進めている岩トンネルの耐震解
析の手法について学習する。
農業水利施設のコンクリート構造物を対象とし
た、機能診断フロー、劣化メカニズム、補修・補
強対策について、学習する。
今、何故技術者の倫理かについて、様々な失
敗の原因や事例を基に学習する。
ITを活用した集中監視制御を実現させている
愛知用水の事例報告と、水路システムの不具
合改善の取り組み事例を学習する。
世界の食糧需給と水の動向、北アフリカ、イン
ド、中国の事例を取り上げ、今後の水利用とそ
の問題点を学習する。
農村空間における生活環境をどのように整備
すべきか、また、我が国の農村エネルギーの自
給自足の可能性について学習する。
国営土地改良事業の実施に係る財産権等の
取扱方針、国営土地改良事業における更新事
業の影響の形態等について学ぶ。
国営土地改良事業の施行に伴う、公共施設等
に対する補償の方針及び機能を回復する現物
補償の方法等について学習する。
排水改良、機能低下や土壌特性に対応する追
加的な改良を併用したほ場の総合的な排水改
良技術を学習する。
最近の会計検査報告における農業土木分野
に関する指摘事例を学ぶことにより、同様な指
摘をうけないように学習する第 1 回目。
農業用ダムに設置されている地震計、および
その観測記録と評価解析手法について学習す
る。
講座
講座名(上段)/講師名(下段)
番号
52 農業土木分野における会計検査指摘事例の解説Ⅱ
市川啓次郎(元会計検査院国土統括検査室長)
53
54
農村振興技術者の今後を考える ~時代の要請に応え
ていくために~
太田信介(NPO 法人 美しい田園21 会長)
世界と日本の揚水器(機)・ポンプの歴史
富澤清治((公社)土地改良測量設計技術協会 客員フェ
ロー)
内
容
最近の会計検査報告における農業土木分野
に関する指摘事例を学ぶことにより、同様な指
摘をうけないように学習する第2回目。
時代の要請に応えていくために、農業農村技
術者の今後について学習する。(水路編)
古代から揚水機・ポンプは農業への利用に始
まり、世界各地で多数開発されてきた。この歴
史の一端を学習する。
※講師の方の役職等は、各講座作成当時のものです。