日本棋院小江戸川越支部 設立記念 「第4回 川越囲碁まつり」事業報告書 2015 年 11 月 1 日 川越 igo まち倶楽部 (1)事業の概要 ■事業名:日本棋院小江戸川越支部設立記念「第4回 川越囲碁まつり」 ~伝統と文化で新しい風を! プロ棋士と対局・百面打ち! ■主 催:川越 igo まち倶楽部(会長:関口一郎) 日本棋院小江戸川越支部(支部長:関口一郎) ■後 援:公益財団法人日本棋院、川越市、川越市教育委員会、川越商工会議所、小江戸 川越観光協会、川越市文化団体連合会、テレビ埼玉、FM NACK5、 J:COM 川越 ■協 力:日本棋院埼玉県支部連合会 ■実施日:2015 年 10 月 24 日(土) 、10:00~19:30 ■会 場:蓮馨寺 ■参加者:約 450 人 ★企画趣旨: 「囲碁」をテーマとし、 「伝統文化のまち川越」の地域特性を連動させた参加 体験型のまちづくり企画で、新しい文化創造・多様な世代の交流・青少年の健全な育成・ 観光振興といった地域活性化の推進と、囲碁文化の普及を目指す。 (2)実施状況 ①広報 <事前告知> ・チラシとポスターを作成し、市役所・観光協会・商工会議所・公民館などに配置。 ・川越 igo まち倶楽部および小江戸川越支部関係者と、親子 igo 教室の生徒にチラシを配 布すると共に、当会ホームページにも掲載。 ・市報や日本棋院ホームページ、週刊碁、碁ワールド、読売新聞にも掲載された。 <取材> 埼玉新聞、週刊碁、J:COM 川越の取材が入り、後日、報道された。 ②参加棋士(10 人) <特別対局> ●小林 光一 名誉棋聖(九段) <公開対局> ●小川 誠子 六段 <百面打ち> ●林 子淵 八段 ●青木 喜久代 八段 ●松本 武久 七段 ●宮崎 龍太郎 七段 ●安斎 伸彰 七段 ●平野 則一 五段 ●大澤 奈留美 四段 ●兆 乾 二段 1 ③イベント内容 <やさしい igo 講座> 10:00~11:30 ・講師:囲碁インストラクターの大澤摩耶さん ・囲碁スタッフ:当会関係者+囲碁部の高校生・大学生=18 人 ・参加者:大人および親子の初心者+親子 igo 教室の生徒=約 40 人が参加 ★囲碁インストラクターの大澤摩耶さんによる囲碁の話、ルール説明、自由対局、指導 碁、多面打ち、問題研究などを通じ、参加者は囲碁に親しんだ。 また、子どもたちに、囲碁キャラクターの缶バッチ「かわ碁え丸」を配ったところ、と ても喜ばれ、囲碁普及に一役買ったようである。 <開会セレモニー> 13:00~13:20 ・挨拶:関口会長、川合市長、小林光一名誉棋聖 ・棋士紹介、スケジュール説明 など <百面打ち大会> 1回目:13:20~14:50/2回目:15:05~16:35 ・プロ棋士 8 名と囲碁愛好家との対局(事前申し込み制) ・碁盤セットは、埼玉県支部連合会の協力により借用 ★4歳~88 歳の 109 人が参加。主に市内・県内の参加者が占める中、東京・神奈川・茨 城・千葉・大阪からの参加もあった。そして、腕に覚えのある強豪に交じり、今年は、 囲碁を始めて日が浅いと思われる参加者の姿が目立ったことが特徴で、川越における囲 碁の普及活動が着実に奏功している様子がうかがえる。 若手の参加は、川越高校・松山高校・大学の囲碁部の学生に加え、igo 教室で力をつけて きた子どもたちが参加できるようになったことは、誠に喜ばしい。 会場内は、プロ棋士の対局を見ようと、大勢の観戦者で賑わった。 <特別対局> 13:20~14:50 ・小林光一名誉棋聖(九段)と、地元の囲碁愛好家との三面打ち(自由見学) ・参加者:関口一郎(igo まち倶楽部会長)、仲川暁実(大学生)、溝口将人(高校生) ・大盤解説:小川誠子六段/聞き手は木谷正道氏 ・碁盤セット三面は、税理士会の協力により借用 ★毎年人気の企画で、小林光一名誉棋聖の対局をひと目見ようと、会場内は立ち見が出 るほど盛況だった。 <公開対局> 15:05~16:35 ・小川誠子六段と中村脩介君(自由見学) ・大盤解説:小林名誉棋聖/聞き手は木谷正道氏 ・寄贈された足付の立派な碁盤セットを使用 ★昨年は姉の中村文萌さんが参加したが、今年は弟の脩介君(小学 2 年生)が小川誠子 2 六段に挑戦。5 歳から囲碁を始め、現在は棋力四段で善戦した。 大盤解説の小林名誉棋聖と小川誠子棋士・木谷正道氏は、木谷道場の門下生。息の合っ た解説に、会場は大いに沸いた。 <小江戸まち歩き> 1回目:13:20~14:50/2 回目:15:05~16:35 ・観光ガイドの案内で、蔵のまちを散策(自由参加、観光客の飛び入りも可) ★好天に恵まれ、秋の1日、約 20 名の参加者は小江戸川越のまちを楽しんだ。 <まちなかコンサート> 16:50~17:45 ・尚美学園大学の学生有志によるフルート四重奏(自由参加) ★ドビュッシー〈小組曲〉より、星出尚志編曲〈四季の詩情メドレー〉、三浦真理〈思い 出は銀の笛〉より、 〈ふるさと〉などを演奏。心地よいフルートの音色に、棋士と参加者 は囲碁で疲れた頭が癒され、運営関係者もホッとするひと時となった。 <お楽しみ抽選会> 17:45~18:00 ・棋士の色紙プレゼント ★イベントの最後は、用意した色紙 18 枚を、抽選で棋士から直接プレゼント。 朝からずっとイベントに参加していた親子に、なんとか当たってほしいと、みんながハ ラハラドキドキ。最後の最後に、色紙と小林名誉棋聖の扇子が当たるという大ハプニン グとなって、会場内は大喜び。心温まるシーンとなった。 <交流会> 18:00~19:30 ・プロ棋士と運営関係者・会員との交流会。 ★プロ棋士を囲み、約 50 人が和やかに歓談する立食パーティー。 ④運営 ★当日は、igo まち倶楽部および小江戸川越支部の役員・運営委員・会員、日本棋院埼玉県 支部連合会、川越市職員、埼玉県庁碁友会、高校・大学の囲碁部の生徒、地元有志など、 スタッフ約 40 名が 8 時に集合。会場レイアウト図、スケジュール&役割分担表に基づき、 設営と準備に当たった。今回は 4 回目となるため、これまでの経験により現場対応力が一 層増したため、設営・イベントの運営・撤収などを、スムーズに行うことができた。 客殿では、棋士や来賓を接待するため、今年もお茶の先生と女性たちの接待チームを編成。 手際よく、心温まるおもてなしができた。 3 (3)その他 ①掲示物 ・会場内に、大正浪漫夢通り商店街と連携して開催する「igo キッズまつり」 (毎年 5 月 3 日開催、観光に訪れた約 500 人の親子が参加)や、月2回実施している「親子 igo 教室」 (蓮馨寺講堂および中央小学校で実施。生徒数約 90 人) 、 「igo キッズ・クリスマススペ シャル」などの様子を写真展示し、来場者に活動の一端を披露した。 ②igo まち ブルゾン ・今回初めて、 「igo まち倶楽部」のブルゾンを用意。運営関係者が着用することで、来場 者に対しスタッフであることを明示すると共に、スタッフ間での連帯感が一層高まった。 ③感想 <棋士・棋院関係者> ・他地域に比べ、川越の百面打ち参加者は、囲碁を始めて日が浅い人が多いように感じら れた。これは、川越の囲碁普及活動が、着実に地域に根付いていることを示すもので、 囲碁を愛し親しむ人が益々増えてくるのではないかと、楽しみである。 ・ “まちづくり”という視点を入れた囲碁活動は全国でも珍しく、市民ぐるみの活動がしっ かりと地域に根付いていることがわかる。 「川越モデル」が他地域へ展開していくとよい。 <参加者> ・川越の取り組みを学ぶため、数人で、会津若松から車で駆け付けた。幼児から若者・高 齢者までが、楽しく参加している様子がわかった。また、運営が実にスムーズ。組織が、 かなりしっかり整備されていると感じた。 わがまちでも、囲碁愛好家のみならず、広く参加を呼び掛けられるよう、また、組織づ くりや運営の方法も含め、検討したい。 ・故郷の佐賀の実家は、長年、中心になって囲碁活動を推進してきたが、川越の TV 報道を きっかけに、川越のやり方を学びたいと思っている。今日は、スペインからの留学生 2 人を連れてきたので、まち歩きに参加したい。 ・最後まで打ちたいので、百面打ちの時間が2時間くらいあるとよい。 ・川越市以外の人への早期周知を検討してほしい。 ・プロ棋士がたくさん参加されていて、感激した。 ・スタッフの皆さん、ご苦労様です。楽しい一日でした。 ④協賛 ・企画趣旨に賛同いただいた多くの方々のご協賛をいただき、つつがなく運営できたこと に対し、心より御礼申し上げます。 (4)今後の展開 ・囲碁ルールは万国共通であるため、今後は国際交流の視点を盛り込み、外国人観光客や 留学生・外国籍市民会議等に働きかけて、観光面での貢献も目指す。 4 (以上)
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