大曲地域渋滞対策検討業務

Ⅰ.道路交通事業分野
Knowledge Consulting for Solution
●代表業務.
大曲地域渋滞対策検討業務
秋田県大仙市大曲地域で毎年8月下旬に開催される
大曲花火大会※における渋滞対策マネジメントを実施
▲大会提供花火
※大曲花火大会(全国花火競技大会)とは
全国の花火師が技量を競う「競技大会」と
して歴史があり、花火の質や量が最大規模。
毎年、大会終了後の一斉開放により著しい渋滞が発生
*大会観光客は近年は60万人を上回り、大曲地域の人口(4万)の約15倍の来訪
*観光客は主にマイカーで来訪するものの、駐車場容量は約3割と不足し、市内にて5,000台
以上の路上駐車が発生
*特に大会終了後は車両が一斉帰宅するため、市内及び周辺市町村にて著しい渋滞が発生
*大型貨物車などの通過交通が大会当日にもかかわらず、市内に流入
*H15年度大会(対策前)での総渋滞損失時間は平常時の約16倍
▲大仙市大曲地域の道路状況
対策検討のポイント
●大会主催者や道路管理者、交通管理者、NPOなどの関係機関と連携し、検討会を運営
●「道路交通対策」と「総合交通対策」の両視点で検討
●マイカー利用者に対し、駐車場の適正利用のほか、総合交通への利用転換を含め、
「自主的に渋滞を出来るだけ回避するような交通行動を行うように誘導する」モビリティー
マネジメントに重点を置いた対策を検討
▲検討会の様子
=具体施策=
※道路交通対策:1~4、総合交通対策:5
1.大会終了後における渋滞の事前回避策として、
大会開始前の「渋滞エリア(会場近く)から離れた『帰る方向寄り』の駐車場利用」を促進
○大会前の事前(ホームページやチラシ等を活用)と大会当日(看板、横断幕を活用)の移動中において行動変容を促進
<「メディアミックスによる情報提供」で行動変容を促す>
○その他、携帯サイトによるリアルタイム情報提供(駐車場満空情報、渋滞情報)を実施
2.新規供用した自専道(大曲西道路)を活用した「お帰りルート」誘導による交通分散を実施
3.臨時駐車場として道路用地(ランプ高架下)を有効活用し、駐車場容量不足に貢献
4.「道路情報板」や「ラジオ情報」「迂回路マップ」等の提供によって、通過交通を徹底的に排除
5.マイカー以外の新たなアクセス手段を提供
○隣接市の道の駅(大規模駐車場)を活用し、パーク&ライドを試行
・パーク&シャトルバスと鉄道利用を試行実施(H16)
・パーク&シャトルバスを試行実施(H17)
○情報媒体を利用した総合交通乗り換えの自主的な行動変容を促進
・公共施設駐車場とJR駅を活用したパーク&レールライドの実施を広報(H16~)
・路線バスを活用したパーク&シャトルバスと鉄道利用の実施を広報(H16~)
▲道路用地を活用
した駐車場
▲シャトルバス
の運行
クリック
CCTV画像情報
(左:駐車場満空情報、右:渋滞情報)
~対策の効果~
▲マイカー利用者への情報提供
◆関連ホームページ(弊社作成)
大曲花火アクセスNAVI
http://www.oh-hanabi.com
迂回路案内情報
H17年度では
・大会終了後の速度低下継続時間が
各方面 で減少。
・総渋滞損失時間がアウトカム目標の
約1割減を達成。
※H18年度も地域と協働により、
対策を継続実施予定