野ばら 2015年 9月号 - 沖縄カトリック中学高等学校

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2015年
2015年 9 月1日(火)
「アクティブラーニング(能動的学習)型授業の可能性」
数学科 本村 直樹
みなさんは、アクティブラーニングという言葉を聞いたことがありますか?
課題の発見と解決に向けて主体的・協働的に学ぶ学習であるアクティブラーニングは、平成 26 年
11 月 20 日中央教育審議会の下村文部科学大臣の諮問の中にも盛り込まれたところから注目が集ま
っています。アクティブラーニングを導入し、その特性を生かして、生徒のコミュニケーション能
力を育成することにより、文科省が打ち出している新学習指導要領の「生きる力」の育成に繋げ、
教養を豊かにすることは、人生を豊かな色に染め上げます
将来の沖縄、いや世界を背負っていく子供たちの「時代を生き抜く力」を培うことができると考え
校長 夏見隆晴
ます。
実際、私の授業にアクティブラーニングを授業に導入してみると、生徒はミニホワイトボードを
活用しながら巧みに教え合いを進めていきます。教え合いを通して、自分の言葉で表現し、学んだ
時々、生徒と話しながら感じることがあります。それは、彼ら彼女らは将来社会に出た時に、多
くの人たちとの会話を上手に成すことができるのだろうかということです。確かに、いわゆる若者
文化といわれる事柄については、詳しく雄弁に語ることができます。わたしなどは聴いていて、
「そ
うなのか、知らなかった」ということで、早速書店に走り適当なものを見つけて、俄か知識を詰め
込むことにしています。そして、若い友人をまた一人増やすきっかけをつくることができたかなと
喜んでいます。
わが子の教育に現在関わっている親御さんや教師の務めは、つまるところ、かれらの人生を豊か
な色に染め上げることに手を貸すということではないでしょうか。そのための手段として大変役立
つものに「会話」があります。勿論、中学高校生との会話がそれほど簡単だとは、わたし自身も思
っていません。だからこそ、わたしたち大人が勇気を出して、かれらとの会話に挑戦していく必要
があるのです。今の時代、中学高校も時代の動きの中で生徒たちに本当に多くの課題を強制してい
ます。そしてかれらもその必要性も理解しています。でも何か足りない、と感じているのがこの年
頃のものの考えなのです。
その不足しているところを埋めていくことができるのが、主に親であり続いてわれわれ教師であ
ると、わたし自身は考えています。どの分野の仕事であれ、それを真の意味で豊かなものにするた
めには、教養の方が単なる技術よりも大きな意味を持っていると、多くの人が考えているのではな
いでしょうか。自分の仕事は自分が責任をもって成し遂げなければならないのですが、どのような
仕事であっても、他者の協力が加わったものの方が出来栄えが良いように思います。誰かと、直接
関係のないように思われる話をしているときに、ふと良いアイデアが浮かぶという経験を、わたし
たち皆が持っているはずです。
アメリカ合衆国の大学病院に派遣されたかつての教え子が、帰国しての話の中に「食事中、特に
コーヒ-になるまでは仕事の話はしないのです。先生から教わった西洋の美術や建築の話など、い
わゆる教養が話材として要求されるのです。本当の国際化とはこういうことであったのですね」と
話してくれたことがありました。国際化(グローバリゼイション)が、教育の世界でも叫ばれてい
る今日、わたしたち教師も機会あるごとに教養の必要性を生徒たちに伝えておりますが、わたした
ちの力だけでは不十分です。是非とも、保護者の皆さん方も自分のお子様方に、またその友達にも、
社会生活で身に付けた教養の内容を話して聞かせて欲しいものです。与えられた自分の人生を豊か
なものに染め上げ、そうすることによって多くの人たちの人生の豊かさにも寄与できるような人生
を、子供たちにも伝えることができれば、こんなに嬉しいことは無いと、わたしは考えています。
ことをアウトプットすることで、自分自身の理解度の定着も図ります。授業者として何より驚かさ
れたことは、意外とみんな教えたがりであることでした。自分の言葉で伝えることの楽しさを一度
知ると癖になるようで、生徒は、楽しみながら授業に取り組んでいます。50 分間の授業を一言も話
さずに居ることと、自分の考えを誰かに伝えながら過ごすことは学力の定着に大きな差が出るとい
っても過言ではありません。(下図参照 出典「アメリカ国立訓練研究所(National Training
Laboratories)」
)また、リフレクションカードを用いて授業ルール(しゃべる、質問する、説明す
る、チームで協力する、チームに貢献する)の確認や、学習内容について分かったこと、分からな
かったことは何かということも確認しています。毎時間この作業を行うことにより、生徒は振り返
りを通して、学習の定着を確認し、次の時間の目標の目安を見出し、授業に臨むことができます。
私は、この夏もアクティブラーニングの研修に参加しました。これまでの伝統的な授業で培ったス
キル(話し方・板書など)に、研修で培ったファシリテーションなどの技術をハイブリッドして授
業の質を高めて参りたいと思います。
日・曜日
9/ 1日(火)
2日(水)
5日(土)
9日(水)
12日(土)
16日(水)
18日(金)
21日(月)
22日(火)
23日(水)
26日(土)
29日(火)
30日(水)
行事計画
生徒集会(平常授業)
English Festival
授業
職員会議
授業 PUP⑥
委員会活動③ 小2・中1交流会
高1・高2:スタディーサポート②、高3:駿台マーク模試①
敬老の日
国民の休日
秋分の日
授業
遠足(中1、中3、高1)
終業式、平和学習②
午後:生徒会レク
☆第12回
12回「沖縄の
沖縄の観光」
観光」意見発表コンクール
意見発表コンクール
グランプリ(
グランプリ(最高位)
最高位)受賞
優秀賞受賞
5年 上原 凜さん
3年 外間 光さん
・二人の本選の様子がテレビ放送されます。ぜひご覧下さい。
日時:9月6日(日)14:00~14:55 琉球放送(RBC)にて
☆タヒチアンダンス世界大会
タヒチアンダンス世界大会 13~
13~17 歳男子の
歳男子の部 優勝
5年 長谷川 海くん
・7月に南太平洋ポリネシアのタヒチ島で行われた大会では、アメリカ、メキシコ、
台湾などの10カ国や地域の代表が出場する中、長谷川くんが見事優勝に輝きまし
た!!
☆第60回全国高等学校軟式野球選手権南部九州大会出場
60回全国高等学校軟式野球選手権南部九州大会出場
・高校生野球部員10名が沖縄県の代表として出場。鹿児島工業高校と対戦し健闘
しました。
☆2015 年度 第1回実用英語技能検定 1級合格
☆2015年
2015年AIU高校生大使派遣
AIU高校生大使派遣
6年 朝永 主竜珠くん
主竜珠くん
☆平成 27 年度全国吟詠コンクール
年度全国吟詠コンクール沖縄県大会
コンクール沖縄県大会 少年の
少年の部 優勝
4年 榮 隆仁くん
隆仁くん
5年 上江洲 まりのさん
・難関の選抜試験を突破し、
「AIU 高校生国際交流プログラム」の高校生大使として、
7月19日から8月10日まで米国に派遣されました。また、上江洲さんは9月4日
のイングリッシュフェスティバルにて報告会をもちます。
・榮くんは7月26日に九州地区大会に出場し、8位入賞しました。
☆平成27
平成27年度沖縄県中学校総合体育大会体操競技
27年度沖縄県中学校総合体育大会体操競技
男子個人総合 2位
種目別 ゆか 3位、鉄棒 2位、跳馬 2位、あん馬
あん馬 2位
2年 中田 海斗くん
海斗くん
・中田くんは8月7日~9日に鹿児島で行われました九州中学校体育大会に派遣され、健闘しま
した。
☆第3回科学の
回科学の甲子園ジュニア
甲子園ジュニア中頭地区予選
ジュニア中頭地区予選 1位
2年 松島 果南さん
果南さん 赤嶺 義矢くん
桂 幸太郎くん
幸太郎くん 佐久本 理央さん
理央さん
1年 辺土 百々花さん
佐野 建斗くん
建斗くん
・第3回科学の甲子園ジュニア中頭地区予選は8月12日に行われ、中学生6名の生徒がチーム
ワークを発揮し、みごと第1位に輝きました。6名は中頭地区代表として9月24日沖縄県予選
に出場することが決まっています。引き続き応援よろしくお願いします!!
☆グローバル人材育成
グローバル人材育成キャンプ
人材育成キャンプ2015
キャンプ2015派遣
2015派遣
5年 リガーユ ユキさん
ユキさん
・8月3日~5日に福岡県で行われました留学生と2泊3日の異文化体験に参加しま
した。
☆メイク・
メイク・ア・ウィッシュ街頭募金参加
ウィッシュ街頭募金参加
・7月18日(土)午後3時40分より、パレット久茂地イベント広場において実施さ
れました街頭募金活動は、120名の生徒が参加しました。炎天下の中、元気な声で呼
びかけた結果、142,967円の金額が寄せられました。その日のうちに東京の本部
に送金され、8 月の下旬には Thanks カードも届きました。
活動に参加した皆さん、ご協力ありがとうございました。