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2014年8月号
Vol. 4
ご挨拶 ~お盆に阿波踊りを見に行きました~
残暑がまだ厳しく,お暑い中ですが,みなさま,どのようにお過ごしでしょうか。私
は,お盆休みに,徳島市に阿波踊りを見に行きました。阿波踊りが開催されている期間
中,徳島市は,川沿いに屋台が立ち並び,お祭りムード一色となります。阿波踊りには,
伝統行事のイメージが強いですが,「敷居の低さ」も併せ持ったイベントです。踊り方
には正しいルールがあり,かなり練習を積んだ「本気」のグループが多く参加している
一方で,県外からの観光客の当日飛び入り参加もOKですし,外国人の方が観光旅行つ
いでに踊りの列に参加できます。踊りの掛け声として,CM代わりに,会社の名前を盛
り込んでいるグループもありました。後半になってくると,踊りをせずに,仮装して歩
くだけの参加者もいました。
「同じアホなら踊らにゃ損」という言葉どおり,踊りの参加にあたって敷居が非常に低
く,外部者や新しいやり方を排除しないところが全国から観光客を集めている理由のひとつだと感じました。
法律の小話 ~公正証書の利用方法~
法的手続きというと,
「裁判」というイメージが強いと思いますが,裁判以外の簡易な手続きのひとつとして今回
は「公正証書」をご紹介したいと思います。公正証書を作成しておくと,公正証書にもとづいていきなり強制執
行をすることが可能になります。たとえば,お金を他人に貸すときに公正証書を作って貸せば,万が一,約束ど
おりにお金を支払わない場合には,相手方の銀行預金口座を差し押さえたり,自宅を差し押さえたりすることが
できます。非常に強力な文書です。
契約書を作成するだけですと,強制執行をするためには,別途,裁判を起こさなければならず,コストや時間が
無駄に多くかかってしまいます。公正証書であれば,裁判をすることなく即時に強制執行をすることができます
ので,取引先が倒産しそうだというような緊急事態には大変に役に立つ文書です。
また,お金の貸し借り以外によく使われるのが,離婚や遺言のような,人生の重大な場面です。
とくにご高齢の方が遺言書を作るときには,後日に遺言の効力を争われることが多いため,
公正証書遺言にしておくことを,ぜひおすすめします。公正証書遺言であれば,
効力が問題視されることは,まずありません。
公正証書は,
「公証人」という特別な資格をもつ方が公証役場にて作成します。
事前に公証役場に,どのような文書をつくりたいか電話で打ち合わせをしておくスムーズです。
弁護士法人吉田泰郎法律事務所
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