センサーユーティリティー手順書

EasyAG・EnviroSMART 用
センサーユーティリティー手順書
太陽計器 株式会社
作成:2004 年 12 月
古林 義明
1
はじめに:
センサーユーティリティーソフトウェア Intelligent Probe Configuration Utility を使用して、
センサーユーティリティーの作業をおこないます。
このソフトウエアは Sentek 社製プロファイル土壌水分センサーEasyAG、EnviroSMART に
空気と水の状態を記録させ、センサーごとの個体差をなくす、センサーユーティリティーの作業を
行うことができます。
ソフトウエアをインストールすると、デスクトップ上に写真のアイコンができます。
こちらをクリックして実行してください。
写真 1
実行すると写真1の画面が表示されます。
使用する COM ポートを設定してください。
センサーユーティリティーケーブル、12V、G を正しくセンサーに接続してください。
EasyAG は 1 番に 12V、2 番に G(写真 2)、EnviroSMART は 1 番に 12V、4 番に G です(写真 3)
正しく接続したら、電源を ON にしてから Connect をクリックしてください。
写真 2
写真 3
2
1.画面説明
写真 4
センサーと Connect すると、写真 4 のような画面になります。
(センサーは EasyAG を使用しています)
写真 5
画面中央の表(写真 5)は以下のものを意味します。
・
Sens Addr
センサーのアドレス
・
Depth
センサーの深度
・
High/Air
センサーの周りが空気のみの状態
・
Low/Water
センサーの周りが水のみの状態
・
Equation ABC
補正値
3
写真 6
画面下部のアイコンです。(写真 6)
・
Auto-ditect Sensors
接続しているセンサーの数を読み直します。
表示したセンサーの数と実際接続しているセンサーの数が合わないとき使用してください。
(主に Enviro SMART)
・
Backup Configuration
センサーユーティリティーの結果を使用しているパソコン内に cfg ファイルとしてセーブします。
・
Restore Configuration
パソコン内にセーブされている cfg ファイルを読み込みます。
・
Read From Probe
現在プローブ内にセーブされているデータを読み込みます。
・
Write To Probe
センサーユーティリティーの結果をプローブに書き込みます。
写真 7
画面右下の表示です。(写真 7)
・
Address
使用するプローブのアドレスです。
・
Version
使用するプローブのバージョンです。
4
2.作業説明
写真 8
Connect をしたら、まずは Sens Addr を確認してください。
実際に付けているセンサーの数と表示されているセンサーの数が違う場合、
(例えば実際に付いているセンサーの数は 5 個なのに画面の表示は 16 個になっているなど)
Auto-detect Sensors をクリックして、実際の数と表示が一致したのを確認してください。
もし一致しない場合はもう一度センサーを確認してください。
(EnviroSMART の場合センサーのアドレス、コネクター部分を確認してください)
一致した事を確認したら、周りが空気のみの状態を覚えさせます。
センサーの半径 20cm 以内に何も物がない状態を作り、(写真 9)
青矢印が指しているチェックボックスをクリックしてください。
※必ずアクセスチューブに入れて作業をしてください
写真 9
5
写真 10
するとクリックしたチェックボックス色が変わり、数値が変化します。
数値が大きな変化をしなくなったら、もう一度クリックして作業を終了してください。
(目安は変化幅が 50 以下になった時)
値を変更すると、文字の色が黒から赤に変わります。
同様の作業を 2 番目以降のセンサーでも行ってください。
次に周りが水のみの状態を覚えさせます。
水を入れた状態のキャリブレーションコンテナにセンサーを挿し、周りが水のみの状態を作り(写真 9)
青矢印が指している指すチェックボックスをクリックしてください。
写真 11
空気の時同様、チェックボックスの色が変わり、数値が変化します。
同様の作業を全センサーでおこなってください。
6
写真 12
次に補正値の設定をします。
出荷段階では Sentek 社が一般土壌と定義をしている土壌での補正値が入っています。
そのまま使っても問題ないのですが、生データを記録し Excel を使って後からデータの加工や
ご自分で算出した補正値に基づいて補正をかけることも可能です。
ここでは生データを取る状態に設定します。
Equation A;B;C の各センサーの欄をダブルクリックし、1;1;0 とキーボードで入力し、変更してください。
7
写真 13
次にアドレスの設定をします。
<キャンベル社のデータロガーを使用する場合>
アドレスをつける事によって 1 つの C ポートで複数のプローブに
接続する事ができます。
設定するアドレス番号を入力してください。
1 つの C ポートに 1 本のみ接続する場合は 0 のままで大丈夫です。
すべての設定が終わったら、Write To Probe をクリックしてください。
写真 14
写真 14 のウインドが出てきますので、OK をクリックしてプローブに書き込んでください。
8
写真 15
すべての数字が黒くなったら終了です。
画面右の Disconnect をクリックし、パソコンとの接続を切ってください。
センサーユーティリティーの手順は以上です。
電源が入っている状態で配線を抜くとショートする危険があります。
必ず電源を OFF にしてから配線を抜いてください。
9