経営財務 (コーポレートファイナンス) 経営 一年 藪領一 流れ 内容の説明(30分程度) 質疑応答(10分程度) 経営財務とは? 経営財務=資金を調達し、運用する事。 なぜ資金を運用するのか? ↓ もっとお金が欲しいから。 NPV法 (正味価値現在法) ある投資案を決定する際に利用する評価指標 の一つ。 ファイナンスの世界では一般的に使われている。 予備知識1:銀行金利 お金は銀行に預けることによって無リスクで増 やすことが可能である。 予備知識2:期待キャッシュフロー 期待キャッシュフロー =将来もらえるであろう収入 =収入の期待値 さいころゲーム • ex)さいころが奇数の目が時100万円、偶数 の目の時は500万円もらえる。 賞金 確率 賞金×確率 奇数の目 100万 円 0.5 50万円 偶数の目 500万 円 0.5 250万円 ↓ 期待キャッ シュフロー 300万円 予備知識3:現在価値 将来のお金の価値を現在の貨幣価値に直して 計算する。 10年後 100万円 今は? 具体例 預金金利は3%とすると….. 10年後の100万円 ↓ 1,000,000÷(1+0.03)^10=744,093, 1,000,000 900,000 800,000 700,000 600,000 500,000 10年 後 今 NPV法の使い方 期待キャッシュフロー÷(1+銀行金利)−投資費 用 ↓ 現在価値へ この値が0より大きいときは投資すれば利益が 出る。 逆に0より小さいときは投資すれば損失がでる。 具体例 ドバイの「ミレニアム・ミリオネア」 一枚約3万円で5000枚発行されていて、そのうち一枚が約一億 円の宝くじ。金利は1%とする。 期待キャッシュフロー=(一億×1/5000)+(0×4999/5000)= 20000円 20000÷(1+0.01)−30000=19802−30000=-10198 NPV法のメリット • 計算モデルが非常にシンプルである。 • 貨幣の時間的価値が考慮されている。 • 具体的な数字で投資案の価値尺度が表され る。 NPV法のデメリット • 期待キャッシュフローの計算ができることが 前提にある。 • 銀行金利が将来にわたり一定である保証は どこにもない まとめ 経営財務=資金を調達し運用すること。 NPV法は資金を運用する際に、投資案の決定をす るために使う評価指標である。 NPV法の大きな特徴は投資案を現在の貨幣価値 に直して計算できる事である。 実際のビジネスの場面ではこれ以外の様々な評 価指標を組み合わせて投資案を決定する 参考文献 • 『コーポレート・ファイナンス-理論と現実-』 著:中村竜哉 • 『1からのファイナンス』 著:榊原茂樹 岡田 克彦 • 『ストーリでつかむファイナンス理論』 著:永 野良佑 • http://www.biwako.shigau.ac.jp/eml/nenpo/Vol12_2005/shinoda_vol1 2.pdf
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