展望 - JA 全中

展望
JAの進むべき道
第27回JA全国大会に思う
ただ今、農協法等の改正案につい
成果が求められていることを踏まえ、
て国会での審議が続いています。J
今大会の意義は、3 つの基本目標に
A関係の参考人あるいは地方公聴会
ついてJA・連合会・全国連・中央
でのご意見には共感するところが多
会がおのおの自己改革の取り組み事
く、同志の思いに熱く込み上げてく
項を自己改革工程表に具体的に落と
るものがあります。
し込み、組合員はじめ地域の方々の
一方で、本年10月14、15日の第
27回JA全国大会の議案の検討を進
谷口 肇
(JA全中専務理事)
めています。大会の目的は、全国の
参加を得て、5 年見直し(附則51条)
に立ち向かう意志結集にあると考え
ます。
JAの共通の意志を決定し、これを内外に表
JAグループには、1,000万人の組合員が
明することです。
おります。国民の10%に相当する足元の組合
前回の第26回大会は、次代へつなぐ協同を
員のメンバーシップが大きく強化されれば、
主題に、持続可能な農業と豊かで暮らしやす
JAに対する内外の高い評価につながるもの
い地域社会の実現に向け “ 3 つの戦略” を策
と確信します。正組合員も准組合員も多様
定実践し「食と農を基軸として地域に根ざし
で、期待には乖離があるので、対応ぶりを仕
た協同組合」を目指す姿として掲げました。
分けて考える必要があります。質を高めて多
こうした中、政府は昨年 6 月、活力創造プ
くの組合員にJAは必要だと発信いただきま
ランを掲げ、農協改革を提起してきました。
しょう。
そこで、総合審議会の議論を経て「JAグ
組織外に対しても、今まで以上に農業・J
ループの自己改革」を決定し、前回大会のコ
Aの理解を広げていかなければならず、それ
ンセプトを引き継ぎつつ “ 3 つの基本目標(農
ぞれの対外広報を展開しましょう。
業者の所得増大、農業生産の拡大、地域の活
昨年 6 月、与党取りまとめの最後に「 5 年
性化)
” とする自己改革に取り組むことを表明
間を農協改革集中推進期間とし、農協は、重
しました。
大な危機感をもって、以上の考え方に即した
政府与党の検討経過や国会審議等の情勢か
自己改革を実行するよう、強く要請する」と
ら、自己改革のさらなる具体化と着実な実践
あったことを私は忘れません。
かい り
2015/08
月刊 JA
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