OCCICH Br IOCOCH CH

低臭性サイゴー油剤の〈効力実験データ〉
「低臭性サイゴー
サイゴー油剤」
油剤」は「シント
シントーカレート油剤
カレート油剤」
油剤」の後発製品
後発製品で
製品で、防腐成分
防腐成分を
成分を変更し
変更したものです。
Ⅰ.カレート油剤
カレート油剤の
油剤の概要
1.成分及び性状
(1)防蟻成分
・商品名
エクスミン(一般名 ペルメトリン)
・化学名
3-フェノキシベンジル(1RS)-シス、トランス-3-(2,2-ジクロロビニル)-2,2-ジメチルシク
ロプロパンカルボキシラート
・構造式
Cl
C
H
C
O
Cl
C
H3C
(2)防腐成分
・商品名
・化学名
・構造式
O
C
H2
CH3
O
サンプラス
3-ブロモ-2,3-ジヨード-2-プロペニル エチル カルボナート
Br
C
I
O
I
O
C
C
H2
C
O
C CH3
H2
(3)製剤の性状
・有効成分含有量
・外観
エクスミン
0.2%
サンプラス
0.75%
微黄色~淡黄色の透明な液体
2.用法用量
(1)用途
(2)使用濃度
(3)処理量
木部処理剤
原液で使用する。
吹付または塗布処理 300mL/m2
穿孔注入処理 適量
施工にあたっては、(社)日本しろあり対策協会「防除施工標準仕様書並びに安全管理」に準じて使用す
ること。
3.カレート油剤の特長
【特長】
(1)木材の食害防止・防腐効果が高く、長期に効果が持続します。
(2)シロアリに対し速効的作用を有します。
(3)散布者および居住者にとって、毒性の低い製剤です。
【留意点】
-1-
(1)カレート油剤は水棲生物に対して毒性がありますので、十分に注意して下さい。
(2)カレート油剤は変色することがあるので、十分に注意して下さい。
(3)その他の注意事項については、5 頁以降の取扱上の注意をよく読んで下さい。
-2-
Ⅱ.カレート油剤
カレート油剤の
油剤の安全性
1.急性毒性
急性経口毒性:
急性経皮毒性:
急性吸入毒性:
ラット LD50:
ラット LD50:
ラット LC50:
2.皮膚刺激性
ウサギ
中程度
3.目刺激性
ウサギ
極く軽度
>5000 mg/kg
>2000 mg/kg
>5000 mg/m3
Ⅲ.水棲生物に
水棲生物に対する安全性
する安全性
エクスミン(原体)
コイ
TLm (48ht): 0.043 ppm
ミジンコ
TLm (3hr) : >10 ppm
*魚毒性がありますので、池、井戸、養殖池、地下水等へ流出する可能性のあるところへの使用は避けて
下さい。
-3-
Ⅳ.防蟻・
防蟻・防腐効力
1.エクスミンの防蟻効果
(1)試験方法 所定薬量となるように各種の薬剤をベニヤ板上に処理し、40℃、暗黒下で保存した後、イエシ
ロアリの職蟻を放虫して 24 時間後の死虫率を求めた。
(2)試験結果 下表に示した。
薬剤
エクスミン
有機燐剤 A
(3)所見
処理量
(g/m2) 0 日
0.5
100
1.0
100
20 日
100
100
死虫率(%)
80 日 140 日
360 日
100
100
100
14
0
5
720 日
100
0
40℃の過酷劣化条件においても、エクスミンの 0.5g/m2 処理で、2 年後も 100%の死虫率を示し
た。
2.カレート油剤の基礎試験及び野外試験
(1)試験方法の種類
①防蟻効力試験(JTCAS 第 1 号)
(木材片種;アカマツ)
耐候操作
職蟻平均死亡率(%)
平均重量減少率(%)
無
有
無処理
100
100
7
1.57
0
12.57
(社)日本しろあり対策協会性能基準(JTCAS 第 5 号)に合格
②防腐効力試験(JTCAS 第1号)
項目
耐候操作
供試菌名
樹種名
無
有
無
効力値
有
無処理試験体の平均重量減少率(%)
平均重量の
減少率(%)
オオウズラタケ
ナミダタケ
カワラタケ
スギ
1.0
0.0
95.8
100.0
23.6
アカマツ
0.4
0.2
98.9
99.4
34.9
ブナ
2.8
3.3
86.9
91.6
21.4
(社)日本しろあり対策協会性能基準(JTCAS 第 5 号)に合格
③鉄腐食性試験(JTCAS 第3号)
カレート油剤
無処理
重量減少率(%)
鉄腐食比
1.02
0.96
1.06
-
(社)日本しろあり対策協会性能基準(JTCAS 第 6 号)に合格
-4-
④吸湿性試験(JTCAS 第 4 号)
吸湿率(%)
吸湿比(%)
16.2
16.2
1.002
-
カレート油剤
無処理
(社)日本しろあり対策協会性能基準(JTCAS 第 6 号)に合格
⑤野外試験 1
試験場所:鹿児島県日置郡吹上町
試験方法:JTCAS 第 1 号野外試験
試験結果:処理区では 2 年間にわたり食害を認めず、充分な効果が確認された。
(1 処理区 5 本、5 反復)
No.
処理区
1
2
3
4
5
無処理
1年後
2年後
健全
健全
健全
健全
健全
食害有り
わずかな食痕
健全
わずかな食痕
健全
健全
食害有り
⑤野外試験 2
試験場所:鹿児島県日置郡吹上町
試験方法:木部処理杭試験
試験結果:2 年後経過後の調査で、カレート油剤 0.2%(有効成分)処理区では、全く食害を認めず、
十分な効果が確認された。
濃度(%)
0.1
0.2
0.4
-
カレート油剤
無処理
シロアリ被害指数*
1 年後
0
0
0
6.6
2 年後
1
0
0
7.4
*0~8;供試材にシロアリの接近を認めない
~加害により供試材の痕跡を消失
-5-
Ⅴ.取扱上の
取扱上の注意
使用前に必ず下記の取扱上の注意を読み、十分理解した上で使用して下さい。
【使用に際しての注意】
1. 用法及び容量を厳守して使用して下さい。間違った使い方をされた場合、生じた事故についての責任は負うこ
とができません。
2. 使用目的以外への環境に影響を与えないために、養殖池、井戸、地下水などを汚染する恐れのある場所、蜜
蜂、蚕(桑)、水棲生物等に被害を及ぼすおそれのある場所では使用しないで下さい。
3. 薬剤の原液は引火のおそれがありますから、火気のある場所では取り扱わないで下さい。また、電気火花が発
生しそうなところでは電源を切ってからにして下さい。
4. 本剤と他の薬剤とを混合したり、加熱したりしないで下さい。
5. 居住者が薬剤に曝露されないよう細心の注意を払ってください。施工現場の近隣にも施工の旨を通知し、同
意を得た上で施工して下さい。散布した薬液は、地形、風などの状態によっては周辺に飛散し散布後しばらく
の間はその影響が周辺に及ぶことがありますので周辺への飛散防止の対策を取り、又、特に病人、特異体質
者、妊婦、乳幼児等必要があると思われる時は、薬剤の影響の無い場所に移動させて下さい。
6. 薬剤によって、アレルギー症状やカブレ等を起こしやすい特異体質の人は、薬剤の処理作業には従事しない
で下さい。
7. 食品、食器、飼料、おもちゃ、寝具、衣類、愛玩動物、観賞魚、植物、貴重品、美術品、楽器、電気製品等は
あらかじめ他へ移すか、あるいは格納し、薬剤がかからないようにして下さい。
【使用に際しての注意】
1. 塗布面やプラスチック、石材、モルタル壁、白木等に薬剤が付着した場合は変色・変形する場合がありますの
で、覆い等の処置をして薬剤がかからぬようにして下さい。
2. 保護具(長袖の作業衣、作業帽、保護めがね、保護マスク、保護靴、ゴム手袋など)および使用する機械器具
は、あらかじめよく点検整備しておいて下さい。特に散布ホースの漏れについては、よく確認して下さい。なお、
屋内での使用の際は必ず換気を行って下さい。床下等、風通しの悪い空間で作業する場合には、換気に注
意して、長時間の作業は避けて下さい。また、換気方向が適切かどうか確認してから換気してください。
3. 薬剤は引火のおそれがありますから、火気のある場所では取り扱わないで下さい。また、電気花火が発生しそ
うなところでは電源を切ってからにして下さい。
4. 散布中は喫煙、飲食をしないで下さい。使用中または使用後にトイレに行くときは、手や顔をよく洗ってから行
って下さい。
5. 使用後は必ず、また薬剤が皮膚についたときは直ちに石けんと水でよく洗って下さい。万一、薬剤が目、口、
などに入った場合には直ちに水でよく洗い流して下さい。作業中に大量の薬剤を浴びた場合には、直ちに汚
染した衣類を脱ぎ、シャワーを浴びるなど大量の水で体に付着した薬剤を洗い落とし、清潔な衣類に着替えて
下さい。また、必要に応じて、医師の診療を受けて下さい。
6. 万一、誤って薬剤を飲み込んだ場合や、薬剤の使用により、頭痛、目や喉の痛み、咳、めまい、吐気、気分が
悪くなった場合等には、使用を中止し、清浄な空気の場所で安静にして、直ちに医師の診療を受けてください。
意思の診療を受ける際には、使用薬剤の名称、成分名、症状、被爆状況などについて出来るだけ詳細に医師
へ告げて下さい。
7. 作業時の衣類は他の衣類と区別して洗濯し、保護具も洗剤を使ってよく洗って下さい。
8. 薬剤処理に用いた機械器具類、及び、使用済みの空容器等は石けん水等でよく洗い、小児が触れないように
するとともに、他に転用しないで下さい。汚染した器物や洗浄液は、作業現場から持ち帰り、処分に当たっては、
自治体の条例や指導に従って処分して下さい。決して、河川、湖沼、下水道等の水系や地下水を汚染する恐
れのある場所には、捨てないで下さい。
-6-
【保管上の注意】
1. 使用後、残った薬剤原液は、ラベル表示のある元の容器で、密閉し、他のものと区別して保管して下さい。
2. 保管場所は、直射日光が当たらない乾燥した涼しい場所で、施錠できる専用倉庫に保管し、関係者以外触れ
ないようにして下さい。
【その他の注意事項】
1. 購入した薬剤は速やかにお使いになって下さい。
2. 使用に際してのご不明な点や事故等があった場合は、製造元へ連絡して下さい。
3. 漏洩した場合には、次のように処置して下さい。
① 薬剤が漏洩した場合は、吸収性の媒体、例えば砂、軽石、ボロ布、オガクズ等に吸着させ、広がりを阻止
して回収して下さい。
② 薬剤が漏洩し、火災の危険性が生じた場合には、すべての火元を止め、火災の誘発を防止する措置を
講じて下さい。
③ 漏洩した薬剤が井戸、池、河川などの水系に流入した場合は、直ちに警察または保健所に届出て下さ
い。
4. 火災事故の場合には次のように処置して下さい。
① 火災の拡大を軽減する最大の措置を講じて下さい。
② 薬剤が燃焼すると状況によっては、一酸化炭素などの人体に影響を及ぼすガスが発生する恐れがあるの
で、人や家畜を避難させて下さい。
5. その他の取扱については、日本木材保存剤審査機関の「木材保存処理作業の安全指針」に準じて下さい。
-7-