創立30周年に寄せて

創立30周年に寄せて
特許庁長官
伊藤 仁
本年8月1日をもって、一般財団法人日本特許情報機構が創立 30 周年を迎
えられましたことを心よりお祝い申し上げます。
貴機構は、特許情報の充実と利用の促進を図ることにより、経済及び社会の
発展に寄与することを目的として昭和 60 年に設立されて以来、我が国におけ
る特許情報の総合サービス機関として着実に発展を遂げられました。
特許庁が発行する特許、実用新案、意匠、商標に関する公報や、出願から権
利化に至るまでの経過情報等の膨大な特許情報は、イノベーションを促進する
上で非常に価値のあるビッグデータの一つです。情報通信技術の発達によって
ビッグデータを活用することの有用性が広く認識されている昨今において、特
許情報をユーザーに広く普及し有効活用して頂くことが重要です。
このような中で、貴機構は、特許情報及び知的財産関連の我が国最大の専門
見本市である「特許・情報フェア&コンファレンス」を開催することで、特許
情報サービスを提供する民間事業者とそれを利用するユーザーとを繋ぐ架け橋
として我が国における特許情報の普及に多大な貢献をされております。さら
に、「特許情報普及活動功労者表彰」を行い、特許情報の普及活動に携わる人々
の意識を高め、特許情報の更なる普及と活用の促進にも多大な貢献をされてお
ります。グローバル化への対応として、特許文献の機械翻訳ワークショップを
開催する等して、機械翻訳の精度向上のための研究の裾野を広げてこられまし
た。このように、貴機構は、多面的に我が国の特許情報基盤を支える重要な役
割を果たされております。
今後とも、貴機構が新たな時代の要請に柔軟に対応しつつ、我が国における
特許情報の普及活用の促進に貢献されるとともに、ますます発展されることを
祈念いたしまして、創立 30 周年のお祝いの言葉とさせていただきます。