番号 授業科目名 開講期 物理実験学 223 英語表記 Methods in Experimental Physics 単位数 通年 年次 3年次 4単位 担当教員名 神田 展行 鐘本 勝一 荻尾 彰一 小原 顕 杉﨑 満 石川 修六 【授業の到達目標及びテーマ】 物理実験学は、物理実験を行う上で必要な基礎知識や基礎技術の一般的、系統的な理解を深めることを目 標とする。さらに、専門物理学実験で行うテーマに関連した、いろいろな実験方法・測定法について解説・ 講義する。また、現実の実験で得られた結果を公表する技術を養うため、専門物理学実験と合同で年1回 の発表会を行う。 【授業の概要】 次の7テーマについて、オムニバス形式で専門的立場から講義を行う。 テーマ;「電子回路」「磁気測定」「分光測定」「レーザー分光」 「真空技術」 「半導体物性評価」「放射線計 測」これに加えて、専門物理学実験と合同で年1回の発表会を行う。 【授業計画】 第 1 - 3 回 放射線計測学1(荻尾):宇宙・素粒子・原子核実験などの各種放射線を扱う実験に必 須な放射線計測の基礎的原理について学ぶ。 第 4 - 6 回 放射線計測学2(荻尾):宇宙・素粒子・原子核実験などの各種放射線を扱う実験に必 須な基礎的放射線計測装置と測定法について学ぶ。 第 7 - 9 回 真空技術(小原):真空の意味を説明し、気体分子運動論による気体の粘性流領域と分 子流領域、真空の作り方、真空ポンプの種類、真空度測定法について学ぶ。 第10-14回 半導体物性評価(鐘本):半導体の性質を決定する電子物性の基本について概説し、そ の物性を評価する実験技術について、輸送現象測定を中心に学ぶ。 第 13 回 発表会 第15-18回 磁気測定(石川):磁石(磁性)の起源と種類、磁性発現のメカニズムの理解の上に立 って、磁場の発生法、マクロとミクロの磁気測定法について学ぶ。 第19-21回 分光測定(杉﨑):電磁波全般を概観し、光と物質の相互作用を通して様々な物性情報 を得るための基本的な分光法について学ぶ。 第22-23回 レーザー分光(杉﨑) :レーザー発振の原理と実際のレーザー装置の概略を述べ、単色 性・可干渉性・大きな電場強度による非線形性等を利用した新しい分光法についても学 ぶ。 第24-28回 電子回路(神田):現代では殆どの物理実験で電子回路が使われている。授業では、電 気回路を理解するための基礎を学ぶ。 【テキスト又は参考書】 テーマ毎に参考書を推薦する。 【評価方法】 各テーマ毎に出題された問題のレポートによって評価する。 【コメント】 この講義は「専門物理学実験」とセットで受講することを前提とする。
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