高知大発海洋資源研究と教育,生物多様性からひもとく海底下掘削

土佐湾沖の海底にあるメタンハイドレートを
掘り出す国家プロジェクトを高知県に誘致して、
日本を資源大国にすると共に、
高知県の活性化の一つの起爆剤にすることを目的に
高知県
メタンハイドレート
開発研究会 主催
講演会のご案内
入場無料
7 20
と き:2015 年
月
日 ( 月・祝 ( 海の日 ))
午後 2 時∼ 4 時 30 分
ところ:高知市立自由民権記念館
(高知市桟橋通 4 丁目 14-3 TEL088-831-3336)
講演テーマ
司会進行 坂本
孝幸氏(高知県新エネルギー議員連盟事務局長、高知県議会議員)
講演 1「高知大発海洋資源研究と教育 - メタンハイドレートと農学海洋科学部の立ち上げ -」60 分
講師:徳山 英一氏(高知大学海洋コア総合研究センター長、土佐経済同友会メタンハイドレート委員長)
講演 2「生物多様性からひもとく海底下掘削」30 分
講師:木村 穣氏(四国森林管理局業務管理官、前文部科学省深海地球探査企画官)
講演 3「地方創生の方向は?高知の歩むべき道は?
∼物の豊かさよりも、心の豊かさを∼」30 分
講師:鈴木 朝夫氏(東京工業大学名誉教授、高知工科大学名誉教授)
講演 4「虫の目、鳥の目、私の目」20 分
講師:川村 貞夫氏 (高知県エコ議員連盟事務局長、高知市議会議員)
∼質問や情報交換∼ 10 分
閉会あいさつ 黒岩 正好氏(高知県エコ議員連盟副会長、新エネルギー議員連盟会員、高知県議会議員)
主催:高知県メタンハイドレート開発研究会 理事長 鈴木朝夫(携帯
090-3461-6571 [email protected] 高知工科大学名誉教授・東京工業大学名誉教授)
問合せ
連絡先
事務局 坂本耕平(携帯
090-2781-7348 [email protected]「高知ファンクラブ」運営事務局)
後援:高知大学・高知大学海洋コア総合研究センター 高知県 高知県教育委員会 高知市 高知市教育委員会
高知大学は 2016 年度に農学部を
「農学海洋科学部」に改編する計画!
メタンハイドレート
○ 燃える氷 ともいわれ、メタンと水が「低温高圧」の
環境下で結合した結晶のこと。
○日本近海での資源量は、国内での天然ガスの年間使用量
( 約 900 億㎥ ) の約 100 年分あるといわれている。
○水分子の籠状結晶の中にメタン分子が含まれる。
メタン分子と水分子の比は 8:46。
容積にしてメタンハイドレート 1 からメタンガス 170 が出る。
海底資源や海洋生物の分野の教育を推進するため、高知大学は 2016
年に農学部を農学海洋科学部に改編する計画を進めている。研究施設だ
った高知大学海洋コア総合研究センター ( 南国市物部 ) を初めて学部教育
に活用して、資源や環境問題の研究者を育成する。
・・・目玉は海洋コア総合研究センターを活用して、海底資源の産業利用
などを学ぶ海洋資源科学科。・・・同センターは海底掘削資料 ( 海洋コア )
の保管・研究を手掛ける国内唯一の専門施設
で、2003 年の開設から 12 年間の研究蓄積を基に、人材育成を目指す。
・・・同センター教授で海洋地質学が専門の村山雅史さんは「高知の陸と
海の豊富な資源を総合的に理解し、県に根付く産業を興せる人材を育成し
たい。教育をすることにより、研究も進むといった好循環が生まれると思
う」と意気込んでいる。(2015.4.29 付け高知新聞記事より抜粋)
メタンハイドレートを掘り出す国家プロジェクトの
拠点を高知県に置く事の優位性は!
日本の
メタンハイドレート分布
高知県の立地条件 ( 地の利を活かす )
(1) 高知新港・FAZ がある。
(2) 高知大学に「海洋コア総合研究センター」が誘致されている。
(3) 高知龍馬空港も 2500mの滑走路になっている。
(4) 高速道から伸びる高規格道が、FAZ や空港を結んでくれる。
(5) 海岸近くに多くの平地がある。
<当会主催の講演会>
世界に 3 カ所のコアセンターが高知にある
掘削船「ちきゅう」などが掘った海の底の地層を管理
している所。
アメリカ ( テキサス州 ) とヨーロッパ ( ドイツ・ブレーメン )
と日本 ( 高知海洋コアセンター ) にある。アメリカは
太平洋の東半分と
大西洋の西半分の
海洋コアを保存し、
ヨーロッパでは
大西洋と地中海の
コアを、日本はイ
ンド洋と太平洋の
西半分のコアを
地球深部探査船
保存している。
「ちきゅう」
(平成 25 年 7 月 25 日 中嶋重光高知市副市長 ( 当時 ) の講演
「高知市新エネルギービジョンと土佐湾沖のメタンハイドレート」より抜粋)
県内の動向:高知県
21.5 文化環境部長が資源エネルギー庁に対し政策提言 ( 土佐湾沖の賦存量調査 )
22.5 同
23.1 知事が資源エネルギー庁と意見交換
24.4 知事が経済産業省政務官に対し政策提言 ( 実用化の加速化、土佐湾沖の賦存量調査 )
25.4 知事が資源エネルギー庁長官に政策提言 ( 実用化の加速化、土佐湾沖の賦存量調査、
高知新港の活用、本県を陸揚げ基地とした開発計画の策定)
県内の動向:高知市
22.8.23 庁議早朝勉強会「メタンハイドレート開発の現状と今後の課題」
高知大学海洋コア総合研究センター 安田尚登氏
25.3 新エネルギービジョン策定 海底メタン導入施策
25.5.27 庁議・市議勉強会「高知県沖のメタンハイドレートエネルギー資源としての期待」
高知大学海洋コア総合研究センター長 徳山英一氏
提言内容
①メタンハイドレートの実用化に向けた取り組みを加速すること。
②土佐沖での詳細な賦存量調査を実施すること。
・海底地形調査の実施
・深い水深、早い潮流の土佐湾沖をフィールドにした掘削試験の実施 ③詳細調査の活動拠点として高知新港を活用すること。また、陸揚げ基地として高知県を
位置付けた開発計画を策定すること。
メタンハイドレートを分解する基本的な手法
①温度を上げる(加熱法)
②圧力を下げる(減圧法)
メタンハイドレートの相平衡
海洋環境でメタンハイドレートが
安定に存在する圧力・温度時範囲
出展:( 独 ) 産業技術総合研究所
地質調査総合センター
圧力条件で、
色をつけた温度 - が生成する。
ト
ー
メタンハイドレ 度は破線のようなので
地層中で実際の温 ドレートが存在する
地層中にメタンハイまでの間だけとなる。
のは海底から BSR
メタンハイドレートの相平衡
地震探査法と BSR
石油・天然ガス探鉱で、石油・天然ガスを含む地層
の分布を調べるのに利用されているのが地震探査法。
地震の様な振動を人工的に発生させ、その振動を利
用して地質探査を行うもので、この振動は音波なので、
音波探査ということもある。
海中で発生した音波は、海中→海底→地層中と伝わ
っていく。音波はどんどん地層中を伝わるだけでなく、
海底や地層と地層の境界で反射して、また海中に戻ってくる。
この戻ってきた音波をストリーマーケーブルと呼ば
れる受振器で記録することにより地層の状態を間接的
に把握するのが地震探査法。メタンハイドレートを探
すのも、この地震探査法が有効と考えられている。
地震探査記録の中に通常の地層の重なり方では説明
できない「線」が現れることが知られていた。
海底に並行して現れる記録なので「BSR(Bottom
Simulating Reflector:海底擬似反射面)」と呼ばれている。
そして、BSR はメタンハイドレートの存在を示す反射
面であることが、その後の研究により分かってきた。