- コメント - 「私はサレジオ高専を卒業後、長岡技術科学大学に編入学し、先日、同大学院を修了しました。大学では学部を主席で 卒業したことで表彰を授かり、VOSという特待生として授業料免除で修士課程に進学しました。修士課程でも研究評価を4 位、学業成績をほぼオールAで修めたことで成果が認められ、奨学金返済免除の対象者となりました。そして、現在では NECソリューションイノベータ株式会社で新人SEとして働いています。 私が在籍していたサレジオ高専・情報工学科ではコンピュータの基礎的理論:計算機科学について広く学びました。とりわ け当時の私が所属していた研究室の長であり恩師である内田先生の「計算機概論」や「熱心な研究指導」によって「当該分 野において必要とされる専門的知識とそれらを応用する能力」が養われ、現在こうして成果を残すことができたのだと感じて います。 例えば、卒業研究論文の作成時は学生と一緒に夜遅くまで残って何度も紙が真っ赤になるほど添削してくれたり、質問に は何でも丁寧に答えてくれたりと大学では考えられないほど面倒見てくれたことを今でも覚えています。これが自ら学ぶ「大 学生」と一方的に教えてもらえる「高専生徒」の違いです。今からすると非常に恵まれた環境にいたのだと思うのと同時に、そ の環境を活用し、貪欲に知識を吸収してきた経験の差が結果につながったのだと思います。 在校生の方々はその恵まれた環境を最大限生かし、貪欲に知識を探求して高みを目指して欲しいと願います。また、保 護者の皆様方、特に学費の面で進学を諦めざるを得ない家庭は、私の例のように大学には成績優秀者に優遇措置や給付 奨学金などの制度があるということを念頭に置いて積極的に彼らに投資してほしいです。」
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