ゲムシタビン (GEM) は膵癌に対して全身投与されるが丶 膵癌に対する

28Rpm21S
A
U
C
ゲムシタ ビン肝動 注化学療法時 の
の非線形性
○ 横野 里奈 1,3,本 田 恭子 1,3,高林 真貴子 3
,山崎 舞子 1,3,田 原 2,3,島 田 拓弥 1,
宮地 佑佳 3
,洋本 -樹 1,2,3,荏 吉道 1,2,3,田島 秀浩 4,北川 裕 久4
,太 田 哲生 4,
移植外 )
宮本 謙一 1
,
2
,
3
(
1
金沢大薬 ,2金沢大 院医 ,3金沢大病院薬 ,4金沢大病院肝胆搾 ・
【目的】ゲムシタ ビン (
GEM) は腰痛 に対 して全身投与 され るが、腰痛 に対す る
手術 は侵襲が大 き く、術後補助化学療法の開始の遅延や 、免疫力低下による GEM
の減量が必要 となる症例がある。GEM は大部分が肝臓 に取 り込まれ、シチジンデ
ア ミナーゼ によ り不活性型 の 2',2'ジフルオ ロデオキシ ウリジン (
d
Fd
U) に代
謝 され る。従 って、腰癌の肝転移 に対 して肝動注 (
HAI
)化学療法 を施行す ること
によ り、全身的な副作用 を軽減 し、肝転移巣-の曝露 を高めるこ とができる可能
性 がある と考 え られ る。 しか し、肝抽 出率が低下す る と副作用 の発現率が高まる
可能性 があるため、GEM HAI時の肝抽 出率の飽和の有無 を明 らかにす ることを本
研究の 目的 とした。
【
方法 】金沢大学附属病院臨床試験審査委員会 による承認 を得 て、謄胆道癌肝転
移症例 に対 し肝動注 リザーバー よ り 30分かけて GEM を投与 し、投与 中お よび投
与終了後 に末梢血 を採取 した。肝取 り込みの飽和性 は、ラッ トを用いた Li
ve
rupt
a
ke
i
nde
x法 に従い、肝抽 出率で評価 した。GEM、d
Fd
U は LCMS法によ り定量 した。
【
結果 】GEM の血 中濃度時間下面積 (
AUC)は非線形性 を示 し、高投与量で顕著
に増大 した。一方、d
Fd
U の AUC は低投与量か らほぼ一定値 を示 し、投与量 に依
存 しなかった。 また、 ラ ッ トで も投与量の増大 に伴 い肝抽 出率の低下が観 察 され
たが、いずれの場合 も d
Fd
U はほ とん ど検出 され なかった。
【
考察 】GEM を HAI後の肝抽 出率は高投与量で飽和 し、AUC は非線形性 を示す
ことが示唆 された。d
Fd
U-の代謝 は低投与量で既 に飽和 してい ることか ら、高投
与量での AUCの非線形性 の原 因は主 として肝取 り込み過程 の飽和である可能性 が
考 え られた。