(No.2,031)〈マーケットレポートNo.3,952〉 2014年12月30日 世界の「投信マネー」 12月の「投信マネー」は流出傾向強まる 株式ファンドは流出超へ インドは流入超が継続 ■EPFRグローバルによれば、2014年の株式 ファンドは、資金の出入りの激しい展開でした。 米国ファンドは年間を通じて流入超でしたが、 2013年に比べその額は大幅に減少しました。 ■12月(第3週まで)の株式ファンドの動向を見る と、資金の流出が鮮明です。12月は、原油価 格(WTI先物)が60米ドルを割り込み世界経済 の減速懸念が広がったことから、株式市場も 激しい値動きとなり、米国や中国では利益確 定の動きが強まりました。 ■一方、インド株式ファンドは安定して資金が 流入しており、7カ月連続で流入超となってい ます。 債券ファンドへの流入鈍化 1年を通じては先進国に回帰 ■債券ファンドは、1年を通じ、欧州、米国といっ た先進国への回帰を強めました。12月は流 入額が鈍化しています。 ■新興国ではインド債券ファンドが10月、11月 と2カ月連続で流入超過です。週次では、12 月は今のところ大きな変化が認められません が、金融緩和への期待も強まっており、月次 データでは流入超となる可能性があります。 大きな流出入が継続 株式ファンドへの資金流出入(投資対象国・地域別) 年・月 NIEs4 ASEAN4 インド 2013 833 2014 524 ▲ 1,710 中国 は流入超 トルコ メキシコ GEM 210 ▲ 4,135 ▲ 5,851 ▲ 342 米国 (単位:百万米ドル) 英国 欧州(除 日本 く英国) 65 10,119 181,278 ▲ 210 15,334 44,896 4,500 ▲ 8,765 ▲ 350 ▲ 2,883 ▲ 5,101 48,971 ▲ 7,723 ▲ 2,810 12,645 1 ▲ 776 ▲ 260 ▲ 660 1,890 143 ▲ 722 ▲ 10,702 ▲ 1,328 199 3,272 5,250 2 ▲ 670 ▲ 121 ▲ 294 ▲ 1,037 ▲ 7 ▲ 236 ▲ 7,305 12,759 632 1,611 4,555 3 ▲ 970 104 4 ▲ 1,206 ▲ 29 5 6 7 246 ▲ 3,313 ▲ 280 ▲ 377 ▲ 291 ▲ 760 1,233 ▲ 257 ▲ 160 38 8 1,255 ▲ 163 9 227 ▲ 232 10 2,191 ▲ 155 69 ▲ 175 ▲ 3,896 18,902 ▲ 871 ▲ 1,189 186 ▲ 330 ▲ 103 ▲ 245 ▲ 34 2,139 ▲ 43 ▲ 247 6,995 ▲ 3,402 ▲ 2,005 ▲ 2,353 2,263 ▲ 106 ▲ 186 935 ▲ 1,503 ▲ 76 ▲ 354 5,744 ▲ 6,851 ▲ 449 ▲ 3,977 715 12 ▲ 438 ▲ 215 162 ▲ 3,516 2014 642 ▲9 99 ▲ 135 1 139 ▲1 2 ▲ 33 ▲ 17 3 ▲ 19 42 4 172 20 5 ▲ 29 6 7 ▲ 45 中国 350 ▲ 6,207 15,799 ▲ 156 ▲ 273 は流入超 1,856 434 262 ▲ 19,501 米国 ▲ 106,428 英国 ▲1 7 ▲ 6,814 ▲ 1,076 73 ▲ 14 ▲ 6,366 24,384 ▲ 635 ▲ 33 ▲7 8 ▲ 480 ▲ 22 ▲1 8 ▲ 1,628 1,871 欧州(除 日本 く英国) ▲ 4,306 15,201 ▲ 1,042 ▲ 36 ▲ 1,164 86,488 180 491 (単位:百万米ドル) 1,647 ▲ 589 ▲ 242 ▲ 1 ▲ 239 1,280 1,247 ▲ 1,291 ▲ 3,928 ▲ 69 ▲ 397 ▲ 5,957 ▲ 20,239 ▲ 762 トルコ メキシコ GEM 1,921 547 7,203 ▲ 2,496 ▲ 2,696 ▲ 1,957 ▲ 34 ▲ 500 21,525 債券ファンドへの資金流出入(投資対象国・地域別) ASEAN インド (*) 643 127 4,040 1,432 ▲ 54 ▲ 66 ▲ 1,007 9,332 ▲ 2,155 508 ▲ 15 2013 3,444 ▲ 13,193 ▲ 1,430 5,974 ▲ 70 年・月 2,229 ▲ 40 ▲ 563 721 ▲ 3,176 香港・韓 国・シンガ ポール 522 1,143 1,570 ▲ 2,566 117 8,465 700 ▲ 43 11 ▲ 75 6,666 30 34,056 200 3,291 45 4,080 ▲ 40 7,600 ▲ 233 3,360 79 7,450 ▲ 48 1,972 ▲6 5,939 18,082 228 1,170 ▲8 ▲ 79 ▲ 10 ▲5 ▲ 98 ▲ 1 ▲ 352 ▲ 16 ▲ 63 70 ▲ 31 ▲ 4 ▲ 136 ▲ 11 ▲8 5,025 5,213 41 341 2 22 ▲ 29 ▲ 7 ▲ 214 ▲5 6 4,019 2,590 320 5,876 88 9,681 10 ▲ 636 ▲ 11,228 538 5,153 233 94 1,434 ▲ 11 8 12 7 ▲ 174 291 ▲ 46 9 ▲ 116 ▲ 30 ▲ 643 200 ▲ 17 4,898 13 ▲ 855 ■2015年の世界経済は緩やかな回復が続く見 10 ▲ 114 ▲ 3 923 179 ▲ 9 11 ▲ 2,078 6,538 ▲ 307 3,716 41 通しです。潤沢な流動性と低インフレの継続 11 44 4 1,549 156 ▲ 44 ▲ 15 ▲ 399 15,456 57 2,598 13 が想定される中、相対的に高い利回りや収益 を求める傾向が続くと思われます。こうした中、 12 ▲ 50 ▲ 0 ▲ 0 ▲ 95 ▲ 22 15 ▲ 2,269 1,797 ▲ 98 1,065 ▲ 236 (注1)データ期間は2013年、2014年。2014年は1月から12月。14年12月は第3週まで。 週次データは月次データに比べて対象となるファンドのカバー率が低いため、月間で合計して 金融政策 、通 貨 、商品 、地政学リ スクなど も月次データと一致しない。 様々なリスクに敏感に反応して、投信マネー (注2)債券ファンドのASEAN(*)はタイ、マレーシア、インドネシアの合計。GEM:世界新興国市場。 NIEs4:香港、台湾、韓国、シンガポール、ASEAN4:タイ、マレーシア、フィリピン、インドネシア。 は大きな流出入を繰り返すと考えられます。 分類はEPFR GLOBAL。 (出所)EPFR GLOBALのデータを基に三井住友アセットマネジメント作成 2014年12月26日 2014年を振り返るキーワード「アジアの政権交代」で成長期待が高まる(アジア) 2014年12月24日 2015年の米国経済の見通し 個人消費を中心に堅調な景気が持続 ■当資料は、情報提供を目的として、三井住友アセットマネジメントが作成したものです。特定の投資信託、生命保険、株式、債券等の売買を推奨・勧誘す るものではありません。■当資料に基づいて取られた投資行動の結果については、当社は責任を負いません。■当資料の内容は作成基準日現在のもので あり、将来予告なく変更されることがあります。■当資料に市場環境等についてのデータ・分析等が含まれる場合、それらは過去の実績及び将来の予想で あり、今後の市場環境等を保証するものではありません。■当資料は当社が信頼性が高いと判断した情報等に基づき作成しておりますが、その正確性・完 全性を保証するものではありません。■当資料にインデックス・統計資料等が記載される場合、それらの知的所有権その他の一切の権利は、その発行者お よび許諾者に帰属します。■当資料に掲載されている写真がある場合、写真はイメージであり、本文とは関係ない場合があります。
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