EDCバリアによる域外流出対策事例 ① -(1)概要 EDCバリアによる域外

EDCバリアによる域外流出対策事例 ① -(1)概要
資料提供: 株式会社テルム
● 敷地外への汚染流出防止を最優先
土壌ガス濃度分布図(低感度手法)
TCEgas
(ppm・V)
【井戸番号1、2、3 】
汚染源対策箇所
汚染源のVOC濃度低下を目的
EDCバリア施工位置
1000
200~300倍に希釈したEDC及びEDC水溶液を
井戸から注入
観測井戸
●
500
土壌ガス調査地点
100
1
50
【井戸番号4、5 】
EDCバリアを形成
●
予想地下水流向
10
3~5倍に希釈したEDC及びEDC-E水溶液を
注入(削孔注入法)
2
4
●
【 EDCバリア】EDC注入箇所イメージ
バ
】
注 箇
ジ
1.5m
2
3
●
●
(千鳥配置)
5
●
敷地外
民家
EDCバリアによる域外流出対策事例 ① -(2)結果
EDCバリア
TCE
cis-DCE
1,1-DCE
0.1
0.01
0.001
VOC類濃度[mg/L]
0
2
VOC類濃度[m
mg/L]
40
60
経過日数[日]
80
1
100
0.1
0.01
0
20
1,1-DCE
5
0.01
0 001
0.001
20
40
60
経過日数[日]
80
100
TCE
cis-DCE
1,1-DCE
100
10
1
0.1
0.01
20
40
60
80
100
経過日数[日]
→ 汚染源の濃度低減を確認
40
60
経過日数[日]
80
100
TCE
cis-DCE
1,1-DCE
VC
エチレン
10
1
0.1
0 01
0.01
0.001
0
0.001
0
(C)エコサイクル㈱
1
cis-DCE
0.1
TCE
cis-DCE
1,1-DCE
VC
エチレン
10
0.001
TCE
0
3
20
4
VOC類濃度
度[mg/L]
1
1
VOC類
類濃度[mg/L]
VOC類濃度[mg/L]
V
汚染源へEDC注入
20
40
60
経過日数[日]
80
100
→ 敷地外への汚染流出を防止
(環境基準値以下確認)
EDCバリアによる域外流出対策事例 ② -(1)概要
● 目的: 敷地外への汚染流出対策 (敷地内は浄化施工中)
● 施工概要: 敷地境界近傍に、EDCバリア(全長約400m、深度8~9m)を設けました。
【参考】
EDCバリア井戸施工概要
タンク等からEDC/EDC-Eを
自然注入
<断面図イメージ>
注入方法として、通常の井戸注入(左図)と削孔注
入法を併用しています。
削孔注入法は井戸のように再注入できませんが、低
コストで抑えられるメリットがあります。
EDCバリア 削孔注入法概要
EDC/EDC-Eの拡散
イメージ
地下水流向
帯水層
<断面図イメージ>
帯
水
層
<平面図イメージ>
井戸数65本 全長約240
井戸数65本、全長約240m
4m
地下水流向
<平面図イメージ>
注入井戸
地
下
水
流
向
ミニロータリーパーカッション
式掘削機で地面に孔を掘り、
直接EDC/EDC-Eを注入
/
EDC/EDC-E
注入
4m
・・・
4m
4m
2m
全長約140m
地
下
水
流
向
注入井戸
2m
2m
・・・
2m
2m
観測井戸
EDCバリアによる域外流出対策事例 ② -(2)結果
10
100,000
VOC濃
濃度[mg/L]
生成
1
生成
0.1
注入井戸1
注入井戸2
注入井戸3
注入井戸4
90,000
80 000
80,000
70,000
TOC
C[mg/L]
TCE
cis-1,2-DCE
,
1,1-DCE
塩化ビニル
エチレン
60,000
50,000
40,000
30,000
0.01
減少
減少
20,000
10 000
10,000
0.001
0
0
100
200
300
0
50
経過日数[日]
100
150
200
経過日数[日]
250
300
注入井戸2m下流の観測井戸においてVOCの減少と
VOC類の分解生成物(塩ビ・エチレン)の生成が観測
されました。
250日経過後も注入井戸において
浄化剤の残留が確認されました。
→EDCバリアによるバイオ分解効果を確認
→ EDCバリアの効果保持能力を確認
敷地内のVOC汚染を数年単位の工期で段階的に進めるに当たり
敷地内のVOC汚染を数年単位の工期で段階的に進めるに当たり、
施工中の汚染域外流出対策として、EDCバリアの有効性を確認することができました。
(C)エコサイクル㈱