実地問題

午 後
平成 27 年度
試
土地区画整理士技術検定
験
【実
問
題
地】
次の注意をよく読んでから始めてください。
1唖これは実地試験の問題です。表紙とも 14 枚、問題あります。
2唖解答用紙の表紙に、検定地・受検番号・氏名を間違いのないように記入してください。
3唖問題及び問題は必須問題です。必ず解答してください。
4唖問題から問題までは、選択問題です。
このうち問題を選択して解答し、選択した問題番号を解答用紙の表紙の所定の欄に記入して
ください。
※選択した問題番号の記入が無い場合、又は指定数を超えて解答した場合は、採点の対象となり
ませんので、十分に注意してください。
5唖解答は解答用紙の定められた範囲に簡潔に記述してください。
なお、計算過程を記入する必要はありません。
6唖解答を訂正する場合は、消しゴムできれいに消してから訂正してください。
7唖この問題用紙の余白は、計算等に使用してさしつかえありません。
解答用紙は計算等に使用しないでください。
8唖解答用紙を必ず試験監督者に渡した後に退室してください。持ち帰りは厳禁です。
9唖この試験問題は、試験終了時刻(16 時 30 分)まで在席した方のうち希望者に限り、持ち帰りを
認めます。
途中退室した場合は、持ち帰りできません。
この試験問題用紙は再生紙を使用しています。
土地区画(実地).mcd
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問題
土地区画整理事業に関する次の
〜
の設問に答えよ。
1 換地計算に関する以下の設問に答えよ。
ただし、換地計算に当たっては比例評価式換地計算法を用いることとする。
なお、解答に当たっての計算過程の記述は要しない。
【表挨】は、土地区画整理事業における施行前及び施行後の宅地の種別ごとの地積及び総
◯
評価指数を表したものである。
(イ)〜(ハ)を算出するための算定式を【表−】の中の記号A〜Uを用いて以下の例に
示すように記述せよ。
例:(問)換地を定めない宅地の施行前地積の合計
(答)A愛M
(イ)
公共減歩率
(ロ)
保留地減歩率
(ハ)
一般宅地の比例係数(比例率)
【表挨】
施行前
宅地の種別
地
積
総評価指数
個
地
積
m2
総評価指数
a 法第 90 条の規定により換地を定めな
い宅地
b 法第 95 条第項の規定により換地を
定めない宅地
c 法第 95 条第項の規定により換地の
地積について特別の考慮をする宅地
M
N
挨
挨
L
U
P
C
d
保留地
挨
挨
R
D
e
上記a、b、c、dに該当しない一般
宅地
K
T
S
E
J
H
G
F
総
計
A
m2
施行後
B
挨
挨
個
注)表中の法とは、土地区画整理法のことをいう。
注)A〜Uの記号には数値の入らない場合もある。
― 1 ―
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【表挨】は、A市が施行するA地区における施行前及び施行後の宅地の地積及び総評価指
◯
数を表したものである。これに関する以下の設問に答えよ。
【表挨】
施行前
地
宅地の総計
(イ)
積
m2
153,000
総評価指数
施行後
地
積
総評価指数
個
m2
99,450,000 123,930
個
111,537,000
A地区における保留地として取り得る最大地積を求めよ。
なお、答えに小数点以下の端数が出る場合は、小数第位を四捨五入して整数で答えよ。
【計算に当たっての前提条件】
・保留地の平均平方メートル当たり価格は、施行後の宅地全体の平均平方メートル当たり
価格と同じである。
・指数個当たりの単価は 150 円である。
(ロ) A地区では、保留地として取り得る最大地積の 80 パーセントを保留地として定める事業
計画とした。その場合のA地区における公共保留地合算減歩率を求めよ。
なお、答えに小数第位以下の端数が出る場合は、小数第位を四捨五入して小数第位
まで答えよ。
(ハ)
A地区における宅地全体の宅地利用増進率を求めよ。
なお、答えに小数第位以下の端数が出る場合は、小数第位を四捨五入して小数第位
まで答えよ。
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B市は密集市街地であるB駅周辺を土地区画整理事業により整備することを計画したが、事業
◯
計画の検討を行ったところ、減価補償金地区となることが見込まれた。
【表挨】は、B駅周辺地区についてB市が検討中の施行前及び施行後の宅地の地積及び総
評価指数を表している。
これに関する以下の設問に答えよ。
【表挨】
施行前
積
総評価指数
地
m2
44,000
個
39,600,000
m2
32,400
地
宅地の総計
施行後
積
総評価指数
*
個
注)表中の*の欄に入れる数値は、出題の趣旨から記入していない。
(イ)
B駅周辺地区が減価補償金地区とならないために必要な増進率を求めよ。
なお、答えに小数第位以下の端数が出る場合は、小数第位を切り上げて小数第位ま
で答えよ。
(ロ) B市は公共施設の整備水準や減歩率等について種々検討を行った結果、(イ)の増進率を
確保しつつ整備を行うことは困難と判断し、減価補償金相当額をもって宅地の先行買収を行
い事業を施行することとした。
B市が減価補償金相当額をもって先行買収できる最大地積を求めよ。
なお、答えに小数点以下の端数が出る場合は、小数第位を四捨五入して整数で答えよ。
【計算に当たっての前提条件】
・宅地全体の宅地利用増進率は 1.24 である。
・先行買収地の平方メートル当たり価格は、施行前の宅地全体の平均平方メートル当たり
価格と同じである。
・指数個当たりの単価は 400 円である。
・先行買収後も施行後の総評価指数は変わらない。
(ハ)
B市は減価補償金相当額の宅地を先行買収しようとしたが、用地買収が難航し事業が長期
化する恐れが生じたため、予定量の 84 パーセントを買収した時点で買収を打ち切り、事業
の早期完成を目指すこととした。
先行買収した宅地を公共用地に充当した後におけるB地区の公共減歩率を求めよ。
なお、答えに小数第位以下の端数が出る場合は、小数第位を四捨五入して小数第位
まで答えよ。
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2
【図挨】は設問
1 とは異なるC土地区画整理組合が施行するC地区における施行前の画地を
示している。
土地評価に関する以下の設問に答えよ。
ただし、C土地区画整理組合は土地評価方法について、以下のように定めて土地評価を行ってい
るので、該当する事項については、この方法によることとする。
また、土地評価に必要な修正率(係数)は【表挨】〜【表挨】のうちから適当な数値を
用いるものとする。
なお、解答に当たっての計算過程の記述は要しない。
【C地区における土地評価の方法】
唖土地評価は路線価式土地評価方法により行う。
唖画地とは、所有権又は借地権等の土地を使用し、又は収益できる権利(自用地を含む)の目
的となる一筆の宅地又はその部分をいう。
唖従前の宅地及び換地は、画地ごとに平方メートル当たり指数を算出する。
平方メートル当たり指数は、画地評価により算出した評価指数を、計算に使用した画地地積
で除し、小数第位を四捨五入して得た整数の数値とする。
唖袋地(旗竿地)の評価は下図のように(a)と(b)の部分に分けて評価する方法によるも
のとする。
唖隣接する数個の画地が、同一の所有権又は借地権等により同一の使用収益が行われていると
認められる場合は、これらの隣接する数個の画地を合わせて一個の画地とみなして、唖の
方法により平方メートル当たり指数を算出する。
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【図挨】
※
【
】の数字は地番、〈
〉の数字は路線価指数を表す。
※
画地及び道路の境界線の交角はすべて直角とする。
※
地番【27挨】は借地権が設定されており、記号《》は借地権が存することを表す。
※
記号は画地の所有権者が同一であることを表す。
※
記号は画地を同一の使用収益のために一体として使用していることを表す。
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【表挨】
奥行
(m)
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
《住宅地における奥行逓減百分率表(%)》
単独奥行 修正奥行
百分率
百分率
80.0
107.2
85.9
106.1
89.5
104.9
92.0
103.8
93.7
102.7
95.0
101.5
96.1
100.4
96.9
99.3
97.6
98.3
98.2
97.2
98.6
96.1
95.1
99.1
94.1
99.4
93.1
99.7
100.0
92.1
91.1
99.5
90.1
98.9
奥行
(m)
18
19
20
21
22
23
24
25
26
27
28
29
30
31
32
33
34
単独奥行
百分率
89.1
88.1
87.2
86.3
85.5
84.8
84.2
83.6
83.0
82.6
82.1
81.7
81.4
81.0
80.7
80.4
80.1
修正奥行
百分率
98.4
97.9
97.4
96.9
96.4
95.9
95.4
95.0
94.5
94.1
93.7
93.3
92.9
92.5
92.1
91.8
91.4
奥行
(m)
35
36
37
38
39
40
41
42
43
44
45
46
47
48
49
50
【表挨】
【表挨】 奥行長大修正係数
単独奥行
百分率
79.9
79.7
79.5
79.3
79.1
78.9
78.7
78.6
78.4
78.3
78.2
78.0
77.9
77.8
77.7
77.6
修正奥行
百分率
91.1
90.8
90.5
90.2
89.9
89.6
89.4
89.1
88.9
88.6
88.4
88.2
88.0
87.8
87.6
87.4
側方加算率表
*
3.0 以上
︱
4.0 未満
4.0 以上
︱
5.0 未満
5.0 以上
︱
6.0 未満
6.0 以上
︱
7.0 未満
路線の
屈曲による
角
地
路線の
交差する
角
地
修正率
0.99
0.98
0.97
0.96
0.25
0.5
注)*は出題の趣旨から記載していない。
【表挨】
袋地修正係数
0.95
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地番 27−の宅地の平方メートル当たり指数を求めよ。
◯
◯
地番 27−の宅地の平方メートル当たり指数を求めよ。
◯
地番 27挨の評価方法に関する以下の記述の(イ)〜(ハ)の空欄に適当な説明を記述せよ。
【手順】画地を一体的に使用している場合、(a)と(b)の部分に分割する。
【手順】(a)の部分について、正面路線から正背地として指数を算出する。
【手順】(b)の部分について、
(イ)
として計算したものに
(ハ)
として指数を算出する。
(ロ)
し
て指数を算出する。
【手順】(b)の部分について、
【手順】【手順】愛【手順】と【手順】愛【手順】のそれぞれ算出した指数の合計を
比較し、指数の大きい方を用いて平方メートル当たり指数及び総指数を算定する。
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【表挨】はC地区における一般宅地の施行前及び施行後の宅地の地積及び評価指数を表し
◯
たものの一部であり、地番 27挨の換地は【図挨】に示すとおりである。
地番 27−の算定換地地積を求めよ。
なお、答えに小数第位以下の端数が出る場合は、小数第位を四捨五入して小数第位まで
答えよ。
【表挨】
施
地番
地
積
m2
行
前
指
施
数
地
個
積
行
後
指
m2
数
個
*
*
27挨
*
*
*
*
27挨
*
318,240
*
*
27挨
*
*
*
*
*
*
*
*
*
*
*
*
*
*
総計
*
106,800,000
*
109,470,000
*
*
*
注)表中の*の欄に入れる数値等は、出題の趣旨から記入していない。
【図挨】
※
〈
〉の数字は路線価指数を表す。
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以下の(イ)〜(ニ)の記述について、正しい場合は解答欄に
◯
を、誤っている場合は を記
入せよ。
(イ)
所有権以外の権利が存しない宅地について、所有権者から土地区画整理法第90条に基づく
申出があった場合、宅地の一部について換地を定めないことができる。
(ロ)
複数の登記所の管轄にかかる施行地区においては、従前の宅地を管轄する登記所と異なる
登記所が管轄する位置に換地を定めることはできない。
(ハ)
照応の原則の要素である利用状況
については、従前の宅地の利用状況を確保できるか
否かにより照応を判断するものである。
(ニ)
地目が公衆用道路となっている個人が所有する宅地は換地の対象とはならない。
土地評価方法に関する以下の記述の(イ)、(ロ)の空欄に適当な語句を記述せよ。
◯
今後、大都市の国際競争力の強化や地方都市の再生に向け、細分化された土地の有効利用を
目的として、建物整備事業と一体的に道路の再編により敷地を統合する大街区化の増加が見込ま
れる。
このような比較的限定された区域の中で大街区化を目指す土地区画整理事業では、従来の路線
価式土地評価方法だけでは事業効果が十分に捉えられない場合も考えられることから、路線価式
土地評価方法以外の評価方法として、
(イ)
、
(ロ)
、比準方式による方法などが考え
られる。
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3 土地区画整理事業の清算金等について以下の設問に答えよ。
【表】は、設問()、()とは異なるD市が施行するD地区における清算金及び減価補償金
の関係について表したものである。これに関する以下の設問に答えよ。
ただし、D地区全体の平均減歩率は 27.5 パーセント、宅地利用増進率は 1.32、指数個当たり
の単価は 240 円、符号及び符号の宅地は、土地区画整理法第 90 条の規定により換地を定めな
い宅地である。
また、清算金の算定に当たっては、比例清算方式を用いることとする。
なお、解答に当たっての計算過程の記述は要しない。
【表】
施
行
前
施
行
後
宅 地
比
例
の
平方メートル
平方メートル
権利価額
地
積
地 積
符 号
当たり指数
当たり指数
2
2
個
m
個
m
(イ)
645
720
482
923
法 90 条
*
55
480
処 分
法 90 条
40
475
*
処 分
総
清算金
減 価
補償金
(ロ)
*
*
(ハ)
*
*
…
*
*
*
*
*
*
*
n
*
*
*
*
*
*
*
*
*
*
*
*
*
*
計
注)表中の法とは、土地区画整理法のことをいう。
注)表中の*の欄に入れる数値は、出題の趣旨から記入していない。
◯
符号の宅地の比例権利価額(イ)を求めよ。
なお、答えに小数点以下の端数が出る場合は、小数第位を四捨五入して整数で答えよ。
◯
符号の宅地の清算金(ロ)を求めよ。
ただし、清算金を交付する場合は解答欄の(
)
、徴収する場合は解答欄の(
)に
をつけ
よ。
なお、答えに小数点以下の端数が出る場合は、小数第位を四捨五入して整数で答えよ。
◯
符号の宅地の減価補償金(ハ)を求めよ。
なお、答えに小数点以下の端数が出る場合は、小数第位を四捨五入して整数で答えよ。
― 10 ―
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4 土地区画整理事業の権利の申告、仮換地指定、換地処分の効果に関する以下の設問に答えよ。
以下の記述は、権利の申告について記述したものである。
◯
(イ)〜(ニ)の空欄に適当な語句を記述せよ。
施行地区内の宅地について所有権以外の権利で登記のないものを有し、又は有することと
なった者は、当該権利の存する宅地の所有者若しくは当該権利の目的である権利を有する者と
(イ)
し、又は当該権利を証する書類を添えて、国土交通省令で定めるところにより、
(ロ)
をもってその権利の
(ハ)
及び内容を
(ニ)
に申告しなければならない。
施行者が仮換地の指定をしようとする際に、施行者が組合と公共団体の場合について、あらか
◯
じめ行わなければならない手続をそれぞれ記述せよ。
(ホ)〜(ト)について、換地処分の効果を以下の例に示すように記述せよ。
◯
例:(問)換地計画において定められた換地
(答)換地処分の公告があった日の翌日から従前の宅地とみなされる
(ホ)
事業の施行により行使する利益がなくなった地役権以外の地役権
(ヘ)
換地計画において定められた創設換地(法第 95 条第項の宅地)
(ト)
換地計画において換地を定められなかった従前の宅地について存する権利
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問題
土地区画整理事業に関する次の
、
の設問に答えよ。
1 あなたが経験した土地区画整理事業のうちから一つの事業を選び、それに関する以下の設問に答
えよ。
事業地区などを記述せよ。
◯
)事業地区名
)施行地区の所在地(都道府県名、市町村名)
)施行地区のおおむねの面積
)事業施行期間
)施行者種別(個人、組合、地方公共団体など)
施行地区の事業着手前の状況について記述せよ。
◯
ただし、単に公共施設の整備が不十分な地区
等の説明ではなく、広域的にみた立地特性、
土地利用の状況、公共施設種別ごとの状況などについて具体的に記述せよ。
事業の概要を記述せよ。
◯
ただし、単に公共施設の整備
等の説明ではなく、事業の目的(対応を図ろうとした地域の
主な課題)、事業によって目指した市街地の姿、その実現のために公共施設の配置等に当たって
考慮された点などについて具体的に記述せよ。
この事業におけるあなたの立場と、行った業務の内容について具体的に記述せよ。
◯
この事業の円滑な事業実施の妨げとなる課題としてあなたが直面したものと、これに対してあ
◯
なたのとった処置又は対策について具体的に記述せよ。
2
土地区画整理事業手法の長所・特徴をつ、弱点とその弱点を補うための対策をそれぞれつ、
具体的に記述せよ。
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問題から問題までは、選択問題です。
問題のみ解答してください。
あなたが選択した問題の番号を、
解答用紙の表紙の所定の欄に記入してください。
― 13 ―
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問題
1
土地区画整理事業に関する次の
〜
の設問に答えよ。
敷地整序型土地区画整理事業に関する以下の設問に答えよ。
以下の記述は、敷地整序型土地区画整理事業について記述したものである。
◯
(イ)〜(ホ)の空欄に適当な語句を記述せよ。
●
一定の
(イ)
がなされている既成市街地内の地域で、早急に土地の有効利用を図ること
が必要な地区において、相互に入り込んだ少数の敷地を対象として換地手法によりこれら敷地
の整序を図る敷地整序型土地区画整理事業では、区画道路の幅員の設定、公園の
設定、
●
(ハ)
(ロ)
の
の設定について技術基準の弾力的な運用が図られている。
土地区画整理法第条第項にいう公共施設の新設又は変更には、区画道路の付け替えを伴
うもののほか、土地の入れ替えと併せて道路の
(ニ)
計による公共的空地等の整備と一体となった道路の舗装の
を設けるもの又は地区計画、総合設
(ホ)
・植栽を行うものを含む
と考えられる。
敷地整序型土地区画整理事業の設計においては、住宅地の区画道路の幅員に関する技術的基準
◯
について弾力的な運用を行うことが可能であるが、住宅地の区画道路の幅員に関する原則とその
弾力的な運用を比較して記述せよ。
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v6.20
2 土地区画整理事業に関する以下の設問に答えよ。
以下の記述は、高度利用推進区について記述したものである。
◯
(イ)〜(ニ)の空欄に適当な語句を記述せよ。
●
都市計画に定められた
(イ)
の区域、
(ロ)
の区域又は特定地区計画等の区域をそ
の施行地区に含む土地区画整理事業の事業計画においては、その区域の全部又は一部について、
土地の合理的かつ健全な高度利用の推進を図るべき土地の区域として、高度利用推進区を定め
ることができる。
●
高度利用推進区へ換地の申出をする場合、申出する宅地の地積は、都市計画において定めら
れた建築物の
(ハ)
の最高限度及び建築物の
(ニ)
の最低限度を勘案して施行規程等
で定めた規模以上でなければならない。
◯
土地区画整理法等(注)の規定に基づき、土地区画整理事業の事業計画において対象となる区域
を定め、施行地区内の宅地について所有権(場合によっては借地権)を有する者から一定の条件
の下で換地の申出を受ける制度があるが、その申出対象として事業計画において定める区域の名
称を高度利用推進区以外につ記述せよ。
ここでいう土地区画整理法等
とは、土地区画整理法
、被災市街地復興特別措置法
、
(注)
大都市地域における住宅及び住宅地の供給の促進に関する特別措置法
及び大都市地域にお
ける宅地開発及び鉄道整備の一体的推進に関する特別措置法
とする。
― 15 ―
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3 土地区画整理事業の事業計画に関する以下の設問に答えよ。
以下の表は、ある土地区画整理事業の事業計画書の設計説明書のうち土地の種目別施行前後
◯
対照表
、減歩率計算表
、保留地の予定地積
、資金計画書
の各欄を示したものである。
(イ)〜(ホ)の空欄に適当な数値を記入せよ。
なお、答えに小数点以下の端数が出る場合は、小数第位を四捨五入して整数で答えよ。
〈土地の種目別施行前後対照表〉
種目
施行前地積
施行後地積
公共用地
47,000 m
72,000 m2
宅地
*
保留地
挨
18,000 m2
測量増減
1,000 m2
挨
総計
*
*
2
(イ)
m2
〈減歩率計算表〉
整理前宅地 同更正地積
整理後宅地地積
差引減歩地積
減歩率
面積(台帳
保留地を含 保留地を除 公共減歩地 公共保留地 公共減歩率 公共保留地
地積)
めた宅地地 いた宅地地 積
を合算した
合算減歩率
積
積
減歩地積
202,000
m2
203,000
m2
*
*
(ロ)
*
m2
(ハ)
*
%
〈保留地の予定地積〉
整理前宅地価 整理後宅地価 宅地価格総額 整理後平方 保留地として 保留地の予定
格総額(予想) 格総額(予想) の増加額
メートル当た 取り得る最大 地積
り予定価格 限地積
44,660,000
千円
*
*
300
千円/m2
*
割合
(ニ)
18,000
m
2
%
〈資金計画書〉
区分
金額(百万円)
工事費(補償費含む)
支出
収入
(ホ)
事務費
500
借入金利子
500
計
*
保留地処分金
*
公共施設管理者負担金
700
補助金
1,100
計
*
注)表中の*に入れる数値は、出題の趣旨から記入していない。
注)保留地処分金単価は施行後平方メートル当たり予定価格と同額に設定している。
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公共施設管理者負担金を見込む場合、施行者がとるべき必要な処置を記述せよ。
◯
土地区画整理法の規定により事業計画に定める設計説明書に記載しなければならない事項を、
◯
以下の例以外につ記述せよ。
≪例≫
・施行後宅地地籍の合計の施行前宅地地籍の合計に対する割合
・保留地の予定地籍
4
組合施行の土地区画整理事業に関する以下の設問に答えよ。
以下の記述は、組合施行の土地区画整理事業について記述したものである。
◯
(イ)〜(ニ)の空欄に適当な語句又は数値を記述せよ。
●
組合を設立しようとする者は、事業計画の決定に先立って組合を設立する必要があると認め
る場合においては、
(イ)
人以上が共同して、
(ロ)
及び事業基本方針を定め、その
組合の設立について都道府県知事の認可を受けることができる。
●
組合施行の実施に当たり、組合に資金力や
(ハ)
が不足している場合は、独立行政法人
都市再生機構、地方住宅供給公社等の参加による参加組合員制度や、土地区画整理事業の施行
に関する業務の相当部分を民間企業が代行する
(ニ)
を採用することが可能である。
既に事業着手している組合施行の土地区画整理事業が、経済情勢の変化により経営が悪化した
◯
場合、施行者として経営改善のために考えられる方策を、以下の例以外につ記述せよ。
≪例≫
・賦課金として金銭を賦課徴収する。
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問題
土地区画整理事業に関する次の
〜
の設問に答えよ。
1 土地区画整理事業における建築物等の移転又は除却に関する以下の記述の(イ)〜(リ)の空欄
に適当な語句を記述せよ。
施行者は、土地区画整理法第 77 条第項の規定により建築物等の移転又は除却をしようとす
●
る場合に、
(イ)
なくして当該建築物等の
第項の通知及び照会をしないで、また、
(ロ)
(イ)
を確知することができないときは同条
なくして
(ハ)
を確知することができ
ないときは同条第項の通知をしないで、当該建築物等の移転又は除却をすることができる。こ
の場合、相当の期限を定め、その期限後は当該建築物等の移転又は除却をする旨の
(ニ)
を
しなければならない。
施行者は、土地区画整理法第 77 条第項の規定により建築物等の移転又は除却をしようとす
●
る場合に、当該建築物等の
の
(ハ)
(ロ)
が同条第項の通知及び照会に係る書類の、当該建築物等
が同条第項の通知に係る書類の
て当該建築物等の
(ロ)
・
(ハ)
(ホ)
を拒んだとき、又は
(イ)
なくし
の住所、居所その他これらの書類を
(へ)
すべき
場所を確知することができないときは、当該書類の内容を
の
●
(へ)
(ニ)
することをもって当該書類
にかえることができる。
施行者は、土地区画整理法第 77 条第項の規定により建築物の直接施行を行う場合に、当該
建築物を仮換地に
(チ)
(ト)
することが物理的・技術的に不可能なとき、又は当該建築物を
し仮換地に従前どおり
(リ)
することができないときは、必要最小限の工事とし
て当該建築物を全部除却し、これによって生じた損失を当該建築物の
(ロ)
に補償すること
が考えられる。
2 土地区画整理法で規定する損失補償のうち、法第 78 条及び法第 101 条に関する損失補償の内容
について、以下の例にならってそれぞれ具体的に記述せよ。
≪例≫
・法第 73 条に関する損失補償
内容
測量又は調査のために行った土地の立入りに伴う植物又はかき、さく等の伐除に
より生じた損失の補償。
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3 土地区画整理事業における建築物の移転に伴う損失補償に関する以下の設問に答えよ。
以下の曳家工法による場合の補償額を求める算定式について、
(イ)、(ロ)の空欄に適当な語
◯
句を記述せよ。
・補償額
穐
(イ)
愛
(ロ)
再築工法による場合の補償額を、以下の与えられた条件により、種類の算定式を記述したう
◯
えで求めよ。
ただし、消費税及び地方消費税相当額は含めないものとする。
なお、種類の算定式から求められる補償額は同額である。
(条件)建築物
:木造階建て専用住宅
延床面積
:200 平方メートル
耐用年数
:48 年
経過年数
:20 年
推定再建築費
:150,000 円/平方メートル
建築物の現在価値
:100,000 円/平方メートル
建築物の運用益損失額
: 17,000 円/平方メートル
取り壊し工事費
: 10,000 円/平方メートル
発生材価額
:
1,000 円/平方メートル
再築補償率表
n
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
Hn
99.2
98.3
97.4
96.5
95.6
94.6
93.7
92.6
91.6
90.5
n
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
Hn
89.4
88.3
87.1
85.9
84.7
83.4
82.1
80.8
79.4
78.0
n
21
22
23
24
25
26
27
28
29
30
Hn
76.6
75.1
73.6
72.0
70.4
68.8
67.1
65.4
63.6
61.8
n
31
32
33
34
35
36
37
38
39
40
Hn
59.9
58.0
56.0
55.5
55.0
54.5
54.0
53.4
52.9
52.4
n
41
42
43
44
45
46
47
48
Hn
51.9
51.3
50.8
50.2
49.7
49.1
48.6
48.0
※n:経過年数(年)
Hn:再築補償率(%)
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4 土地区画整理事業における移転・補償に関する以下の設問に答えよ。
中断移転について、権利者に対しどのように説明したら良いか、
仮換地という語句を用い
◯
て簡潔に記述せよ。
仮換地に建築物を移転する場合、建築基準法その他の法令の規定に基づき必要とされる施設の
◯
改善に要する費用(法令改善費)の補償について、補償するもの補償しないものをそれぞ
れ簡潔に記述せよ。
以下の損失補償金の算定式について、(イ)〜(ト)の空欄に適当な語句又は数値を記述せよ。
◯
●
借家人に対する家賃差補償額
穐(
●
(イ)
(月額)挨
(ロ)
(月額))姶
(月額)姶(
(ハ)
挨
12
姶
補償年数
家賃減収補償額
穐
(ロ)
(ニ)
)姶
補償期間(月)
愛得られることが見込まれる
●
(ホ)
相当額
庭木移転料(移植による補償額)
穐
移植費用
愛(
(へ)
姶
(ト)
)
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問題
土地区画整理事業に関する次の
〜
の設問に答えよ。
1 市町村が施行する土地区画整理事業の事業計画に関する以下の設問に答えよ。
以下の記述は、市町村が施行する土地区画整理事業の事業計画の決定手続について記述したも
◯
のである。
(イ)〜(ニ)の空欄に適当な語句又は数値を記述せよ。
市町村が事業計画を定めようとする場合においては、市町村長は、事業計画を
(イ)
週
間公衆の縦覧に供しなければならない。この場合においては、市町村長は、あらかじめ、その事
業計画を都道府県知事に送付しなければならない。利害関係者は、縦覧に供された事業計画につ
いて意見がある場合においては、
(ロ)
の日の翌日から起算して
(ハ)
週間を経過する
日までに、都道府県知事に意見書を提出することができる。ただし、
(ニ)
において定めら
れた事項については、この限りでない。都道府県知事は、意見書の提出があった場合においては、
これを都道府県都市計画審議会に付議しなければならない。
上記◯
の記述の下線部について、都道府県都市計画審議会が意見書に係る意見を採択すべきで
◯
あると議決した場合と、意見書に係る意見を採択すべきでないと議決した場合における都道府県
知事として取るべき対応をそれぞれ簡潔に記述せよ。
2 土地区画整理審議会に関する以下の記述について、(イ)〜(ヘ)の空欄に適当な語句又は数値
を記述せよ。
都道府県又は市町村が施行する土地区画整理事業ごとに設置される土地区画整理審議会は、
(イ)
、
(ロ)
及び
(ハ)
に関する事項について土地区画整理法に定める権限を行う。
審議会の委員は施行地区内の宅地の所有者及び施行地区内の宅地について借地権を有する者が、そ
れぞれのうちから各別に選挙する。ただし、都道府県知事又は市町村長は、土地区画整理事業の施
行のため必要があると認める場合においては、
(ホ)
(ニ)
で定めるところにより、委員の定数の
を超えない範囲内において、土地区画整理事業について学識経験を有する者のうちから
委員を選任することができる。委員の任期は、
(ヘ)
年を超えない範囲内において
(ニ)
で定める。
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3 土地区画整理組合に関する以下の設問に答えよ。
(ⅰ)
土地区画整理法第 76 条の規定による建築行為等の制限について以下の設問に答えよ。
以下の記述は、土地区画整理組合(以下組合
という。
)が施行する土地区画整理事業
◯
における土地区画整理法第 76 条の規定による建築行為等の制限について記述したものであ
る。(イ)、(ロ)の空欄に適当な語句を記述せよ。
組合設立についての認可の公告の日又は施行地区の変更を含む事業計画の変更について
の認可の公告の日から
(イ)
の公告がある日までは、施行地区内において、土地区画整
理事業の施行の障害となるおそれがある土地の形質の変更又は建築物その他の工作物の新築、
改築若しくは増築を行おうとする者は、都道府県知事等(以下許可権者
という。)の許
可を受けなければならない。なお、許可権者は許可をしようとするときは、
(ロ)
の意
見を聴かなければならない。
上記◯
の記述の下線部について、建築行為等の許可を受けずに土地区画整理事業の施行の
◯
障害となるおそれがある建築物が新築され、当該建築物が売却された場合、当該建築物を購
入した者に対し、許可権者が講ずることができる措置を記述せよ。
(ⅱ)
以下の記述は、土地区画整理組合が施行する土地区画整理事業の換地処分に伴う公共施設の
帰属について記述したものである。(ハ)〜(ホ)の空欄に適当な語句を記述せよ。
土地区画整理事業の施行により公共施設が設置された場合においては、その公共施設は、
換地処分の公告があった日の翌日において、その公共施設の所在する
るものとする。ただし管理すべき者について、他の
(ホ)
(ニ)
(ハ)
の管理に属す
又は規準、規約、定款若しくは
に別段の定めがある場合においては、この限りでない。
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4 土地区画整理組合の賦課金及び解散に関する以下の設問に答えよ。
以下の記述は、土地区画整理組合(以下組合
という。
)が施行する土地区画整理事業の経
◯
費の賦課徴収について記述したものである。(イ)〜(ニ)の空欄に適当な語句又は数値を記述
せよ。
組合は、土地区画整理事業に要する経費に充てるため、賦課金として
(イ)
以外の組合
員に対して金銭を賦課徴収することができる。
また、その賦課金を滞納する者がある場合においては、督促状を発して督促し、その者がその
督促状において指定した期限までに納付しないときは、市町村長に対し、その徴収を申請するこ
とができる。申請を受けた市町村長は、地方税の滞納処分の例により、滞納処分をするが、市町
村長が申請を受けた日から
(ロ)
日以内に滞納処分に着手せず、又は
れを終了しない場合においては、組合の理事は、
(ニ)
(ハ)
日以内にこ
の認可を受けて、地方税の滞納処分
の例により、滞納処分をすることができる。
◯
組合の解散事由をつ記述せよ。
◯
以下の記述は、組合の解散に伴い清算人が行わなければならない清算事務について記述したも
のである。
(ホ)、(ヘ)の空欄に適当な語句を記述せよ。
清算人は、就職の後、遅滞なく、組合の財産の現況を調査し、
(ヘ)
を定め、
(ホ)
及び
(ヘ)
(ホ)
を作成し、及び
について総会の承認を求めなければならない。
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