基礎理論研究部会 2014 年 12 月度例会資料 Dec/20/'14 YAI2P: Yet Another Introduction to Praat 山本勝巳(流通科学大学) 本日の目標 1. Sound オブジェクトの Duration 操作(全体の伸長/短縮・一部の伸長/短縮) 2. Sound オブジェクトの F0 操作 3. Intensity 操作 + α 1. Sound オブジェクトの Duration 操作(全体の伸長/ 短縮・一部の伸長/短縮) 発話速度の変更(ピッチ変化なし): 全体を伸長・短縮 01. Sound フ ァ イ ル を 選 択 し て Convert- - Lengthen (overlap-add)… > Factor を入力します。 発話速度の変更(ピッチ変化なし): 一部を伸長 (lengthen)・短縮 (shorten) 01. Sound フ ァ イ ル を 選 択 し て Dynamic menu か ら Manipulate - > To Manipulation を選択します。 02. Objects ウィンドウに現れた Manipulation オブジェク トを選択して View & Edit。 03. Dur から適当な形で duration point を挿入します。 例: 開始点: 1,元速度で再生する最終点: 1,速度を変化さ 1 m em o 基礎理論研究部会 2014 年 12 月度例会資料 Dec/20/'14 せる時点: 倍率,変化の終了点: 倍率,後続時点: 1,最終 時点: 1 04. ManipulationEditor ウィンドウ上で File – Publish resynthesis。 *でき上がった Sound オブジェクトを選択して View & Edit して作成した音声を波形で確認する方がいいでしょ う。 01'. 現実的にはスクリプトを利用するのがいいと思いま す。 > Praat Manual: Intro 8.2. Manipulation of duration Manipulation of Duration in Praat http://goo.gl/Sxi9o スクリプトの一般化 1: Create DuratonTier... 処理名 開始点 全長(操作する 二つのセグメントを加算) 2: View & Edit 3: Add point... 原点 前半の加工後の長さ/前半の加工前の 長さ 4: Add point... 基準点の前時点 前半の加工後の長さ/前半 の加工前の長さ 5: Add point... 基準点の後時点 後半の加工後の長さ/後半 の加工前の長さ 6: Add point... 音声ファイルの最後の点 後半の加工後の 長さ/後半の加工前の長さ サンプル課題 1: pit_sample の VOT 部分を 10%に短縮す る (前処理: 復習) 01. sample02_words ファイルを開いて pit, bit について segment, word レベルで annotation を行う。 02. p/b の開始点,t の終了点からそれぞれ 50ms ずつ拡張 する。selected という Tier を新しく作成して,拡張した 範囲に pit/bit_sample と annotate。pit/bit_sample を新 2 m em o 基礎理論研究部会 2014 年 12 月度例会資料 Dec/20/'14 m em o 規にオブジェクトとして作成する。 ----03. 「加工前情報」ファイルに情報をまとめる。 04. Sound pit_sample ファイルを選択する。 05. Manipulation オブジェクト上で操作してみる。 05'. pit_sample_shorten.praat を開く。値を編集してから 「Run」->「Run」。 06'. pit_sample ファイルを選択してダイナミックメニュ ーから Manipulate – To Manipulation。 07'. Time step, Minimum pitch, Maximum pitch を必要 にあわせて設定して OK。 *3 行目・4 行目の数字を変えることで短縮率を変更します。 08'. でき上がった DurationTier と Manipulation オブジ ェ ク ト を 選 択 し て ダ イ ナ ミ ッ ク メ ニ ュ ー か ら Replace duration tier。 09'. Manipulation オブジェクトを選択してダイナミック メニューから View & Edit。 10'. ManipulationEditor ウィンドウ上で File – Publish resynthesis。 11'. Sound from ManipulationEditor ができ上がったら念 のため,作成に使った Manipulation オブジェクトと DurationTier オブジェクトを Remove しておきます。 サンプル課題 2: bit_sample の VOT 部分を 200%に伸長す る 04. Sound bit_sample ファイルを選択する。 05. Manipulation オブジェクト上で操作してみる。 05'. bit_sample_lengthen.praat を開く。値を編集してか ら「Run」->「Run」。 06'. bit_sample ファイルを選択してダイナミックメニュ ーから Manipulate – To Manipulation。 07'. Time step, Minimum pitch, Maximum pitch を必要 にあわせて設定して OK。 3 基礎理論研究部会 2014 年 12 月度例会資料 Dec/20/'14 *3 行目・4 行目の数字を変えることで短縮率を変更します。 08'. でき上がった DurationTier と Manipulation オブジ ェ ク ト を 選 択 し て ダ イ ナ ミ ッ ク メ ニ ュ ー か ら Replace duration tier。 09'. Manipulation オブジェクトを選択してダイナミック メニューから View & Edit。 10'. ManipulationEditor ウィンドウ上で File – Publish resynthesis。 11. Sound from ManipulationEditor ができ上がったらの ため,作成に使った Manipulation オブジェクトと DurationTier オブジェクトを Remove しておきます。 2. Sound オブジェクトの F0 操作 F0 操作: SoundEditor W indow から 01. Sound フ ァ イ ル を 選 択 し て Dynamic menu か ら Manipulate - > To Manipulation を選択します。 02. Objects ウィンドウに現れた Manipulation オブジェク トを選択して View & Edit。 03. まず Pitch > Stylize pitch (2 st)で変化点を抽出して おきます。 04. Pitch - Set pitch dragging strategy...と進むとドット 操作に制限をかけることができます。 05. SoundEditor Window では緑色のドットを操作するこ とが可能です。処理後,SoundEditor の File メニューか ら Publish resynthesis を選ぶと Sound で始まる加工され たファイルができあがります。 06. Pitch - Shift pitch frequencies… / Multiply pitch frequencies…として明示的に数値を変更することも可能 です。 F0操作: 書き出したPitch情報を利用 4 m em o 基礎理論研究部会 2014 年 12 月度例会資料 Dec/20/'14 01. Pitch > Stylize pitch (2 st)した場合,File > Extract pitch tierしてPitchTier オブジェクトを作成して,それを spreadsheet形式で保存します。 02. 保存したPitchTierオブジェクトを外部の適当なエデ ィタから開きます。 03. 4行目からの範囲で変更が必要な基本周波数を選択し て変更して保存。 (01 ~ 03の手順は環境によって適宜修正の必要があるかも しれません。修正したファイルが次のステップで PitchTierオブジェクトとして認識されるように外部プロ グラムで処理します) 04. Praat に戻って Open -> Read from file...で保存した PitchTier オブジェクトを指定して開く。 05. Sound オブジェクトを選択して,Dynamic Menu か ら To Manipulation。でき上がった Manipulation オブジ ェ ク ト と PitchTier オ ブ ジ ェ ク ト を 選 択 し て Replace pitch tier。 06. でき上がった Manipulation オブジェクトを選択して View & Edit で希望の基本周波数値になっていることを確 認したら File -> Publish resynthesis。 サンプル課題 3: sample_eng.wav を疑問文イントネーシ ョンにしてみる(SoundEditor Window から) サンプル課題 4: sample_jpn.wav のイントネーションを平 坦にしてみる(書き出した Pitch 情報を利用) intensity 操作 Sound オブジェクトを選択して Dynamic menu から Modify - > Scale peak...を選択します。 +α 1. 音声波形の選択範囲だけを切り出す 5 m em o 基礎理論研究部会 2014 年 12 月度例会資料 Dec/20/'14 01. Sound オブジェクトを選択して View & Edit。Select -> Select...。 02. Start of slection, End of selection にそれぞれ適切な 値を入力する。 03. Select -> Move cursor to the end of selection。 04. Select -> Move cursor to nearest zero crossing。 05. 改めて Select -> Select...。End of selection にカーソ ル位置の値が入力されているので,Start of selection のみ 再入力。 06. File -> Extract/Save selected sound。 2. TextGrid boundaries to DurationTier points Praat Users Group - Yahoo Groups http://goo.gl/56NJ79 3. www.ling.ohio-state.edu/~kyoon/scripts/praatScript/pra at-DIPHONE/01.duration-pitch-swap.praat http://goo.gl/7efHqY Source-filter synthesis 3. The ba-da continuum http://goo.gl/yEGt8l 6 m em o
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