春節(旧正月)後の中国株式市場について

ベアリング
インベストメント・アップデート
2015 年 2 月 19 日
春節(旧正月)後の中国株式市場について
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中国株式市場は、無リスク・レートと株式リスク・プレミアムの低下を背景に、今後も堅調に推移すると見てい
ます。
原材料価格の下落、金利低下による資金調達コストの低下、企業のコスト管理の強化などを背景に、企業の利益
率には上昇余地があると考えます。
このような良好な環境においては、現在進行中の構造改革や、国内における付加価値の高い商品やサービスを求
める消費動向の恩恵を受ける企業、および生産性の向上に貢献できる企業に注目しています。
強力な潜在性
有望分野の特定
山羊*は非常に頑固ですが、同時に粘り強く、決然と
し、足取りもしっかりしていますが、中国の株式市場
も同様に、今後も堅調に推移すると見ています。(*ヤ
現在の投資環境における最も魅力的な企業は次の三
つのカテゴリー分類することができます。
ギ、2015 年の干支は、国によっては、Year of Goat=
ヤギ年とされています)
第一のカテゴリーは、三中全会(中国共産党第 18 期
中央委員会第 3 回全体会議)で決定されたロードマッ
プに従って当局が進めている構造改革の恩恵を受ける
企業です。
春節(旧正月)後には、市場関係者が、最近の投資
環境の変化を踏まえ、投資モデルを修正することが、
中国株式市場の上昇要因になると見ています。これに
は、特に二つの理由が考えられます。一つは、株式ア
ナリストが金利の自由化と引き下げを反映して、より
低い無リスク・レートを適用することで、将来の企業
利益がより高く評価されることです。もう一つは、レ
バレッジ解消や当局による改革の推進を背景に、株式
リスク・プレミアムの低下が見込まれることです。
以上を踏まえると、中国企業のバリュエーションは、
現状よりも高い水準であって然るべきと考えられます。
株価純資産倍率(PBR)や予想株価収益率(予想 PER)
は、過去平均と比較してかなり低い水準で推移してお
り、今後上昇する余地が十分に残っています。
さらに、原油価格を含めた原材料価格の下落も、中
国企業の利益率拡大に寄与するものと考えています。
また、金利の低下は今後も続く可能性が残っており、
資金調達コストが抑えられていることや、企業のコス
ト管理が改善していることも、企業収益の改善につな
がります。
これには、金融改革の恩恵を受けやすい企業が含ま
れます。例えば、多くのノンバンク金融機関、グリー
ン・イニシアティブ(環境問題への取り組み)に関連
している企業、改革途上にある国営企業が挙げられま
す。このカテゴリーは、投資対象として興味深く、高
い収益が期待できる分野と考えられます。
第二のカテゴリーは、国内で主に事業活動を展開し、
中国の国内消費により高い恩恵を受けることが期待さ
れる企業です。より付加価値の高い商品やサービスが
求められていることは、中国で広がりつつある消費の
傾向であり、その重要性は、今後さらに増すものと考
えています。これらから恩恵を受けることが期待され
る業種には、ヘルスケア、観光、および教育関連が含
まれます。
最後のカテゴリーは、生産性の向上を可能にするビ
ジネス提案ができる企業です。典型的な例として、情
報技術や産業用オートメーションに関連する企業が挙
げられ、これらは長期にわたり成長を遂げる優れた可
能性を秘めていると考えています。
その道のりは若干険しいものになる可能性もありま
すが、上記を背景に、足取りが確かである山羊の如く、
中国株式市場は、堅調に推移するものと見ています。
国内投資家による中国株式への投資額が増加し、中国
株式への投資配分を抑えている海外の機関投資家がこ
れに追随すれば、これらも中国株式市場の上昇を後押
しすると考えます。
ローラ・ルオ
香港・中国株式チーム
ベアリング・アセット・マネジメント(アジア)・リミテッド
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Date Complied(東京): 2015 年 2 月 19 日
Ref No. M20151Q42
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