釧路町津波避難計画

釧路町津波避難計画
平成27年2月
釧路町防災会議
目
第1章
総
1
目
2
計画の修正
3
用語の意義
次
則・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1
的
第2章 避難計画・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・2
1
津波浸水予想地域
2
津波浸水予測図
3
津波の到達予想時間の設定
4
津波避難計画
第3章 初動体制(職員の参集等)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・13
1
連絡・参集体制
2
配備体制
第4章 津波情報等の収集・伝達・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・15
第5章 避難勧告・指示の発令・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・19
1
避難準備情報の発令
2
釧路東部消防組合による避難準備の広報
3
避難勧告・避難指示の発令基準
4
伝達方法
第6章 津波対策の教育・啓発・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・24
1
町職員に対する教育
2
住民に対する教育と啓発
3
防災上重要な施設管理者に対する教育
4
自動車運転者に対する教育・広報
5
自主防災組織の育成
6
地域別津波避難計画の策定
第7章 津波避難訓練等の実施・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・26
1
津波避難訓練の実施
2
総合防災訓練の内容
3
その他の防災訓練
第8章 要配慮者の避難対策・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・27
1
要配慮者の把握
2
要配慮者への防災意識の普及
3
地域が作成する「要配慮者個別避難支援計画」への支援
4
災害時の安否確認
5
避難誘導・救助
第9章 積雪・寒冷地対策・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・28
1
冬期道路交通確保
2
避難対策、避難生活環境の確保
3
電力の確保
4
緊急通信ネットワ-クの確保
5
救助・救出体制の強化
6
観光客、釣客等の避難対策
第 10 章 計画策定経緯・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 29
関係資料
1 地域別避難計画における各避難場所及び避難路図
第1章 総 則
1 目的
本計画は、釧路地方で発生の切迫度が高いとされている大規模な津波災害に対し、地震・津波発
生直後から津波が収束するまでの概ね2、3日の間、住民等の生命、身体の安全を確保するため
の避難計画である。
2 計画の修正
この計画は毎年検討を加え、必要があると認められるときは、これを修正する。
3 用語の意義
この計画において、使用する用語の意味は次のとおりである。
用
①
語
津波浸水予想地域
用
語
の
定
義
等
想定する津波が陸上に遡上した場合に、浸水する地域の範囲をいう。
津波が発生した場合に避難が必要な地域で、町が指定する地域をい
②
避難対象地域
う。安全性の確保や円滑な避難を考慮し、津波浸水予想地域よりも広
い範囲で指定する。
③
避難路
④
避難経路
避難場所までに安全に到達できる経路で、町が指定する主要道路を
いう。
その他の道路で住民等が指定するものを「避難経路」という。
また、③と④を総称した際も「避難経路」という文言を使用する。
津波の危険から回避するために、避難対象地域の外に町が指定する
⑤
避難場所※
ものをいう。
また、地域住民が一定期間の避難所生活をするための「指定避難所」
とは必ずしも一致しない。
津波の到達時間までに避難対象地域の外、又は避難場所まで避難す
⑥
避難困難地域
⑦
津波避難ビル
ることが困難な地域をいう。
避難困難地域の避難者や逃げ遅れた人が緊急避難する建物で、町又
は自主防災組織等が指定・設定するものをいう。
※ なお、本町において、地域内全域が津波浸水区域となる地域もあり、避難対象地域の外に避難
場所を設定することが困難な地域については、実情を考慮し地域内に避難場所を設定したことか
ら、これら定義とは必ずしも一致しない。
- 1 -
第2章 避難計画
1
津波浸水予想地域
本町では、平成24年6月に北海道が示した「太平洋沿岸の津波浸水予測図」の改定に伴う最
大クラスの津波が発生し、津波が陸上に遡上した場合に浸水が予想される範囲を津波浸水予想地
域として設定する。
津波避難対象地域
地区
世帯数
人口
避難対象地区 (全域又は一部)
セチリ南地区
北見団地、新開、光和、桂、桂木、木場
11,156
セチリ北地区
国誉、若葉、曙、富原、睦、北都、豊美、雁来
セチリ
5,304
遠 矢
1,024
中 央
119
230 中央地区
東
520
1242 東陽地区
陽
昆布森
計
2
(世帯・人口:平成 26 年 3 月末現在)
320
7,287
2,231
遠矢地区
遠矢、河畔、遠矢南、鳥里、よし野、鳥通
天寧
東陽団地、新東陽
昆布森西地区
又飯時、宿徳内、城山、元村、中央、共栄、柳町、東伏古
1,018
西伏古、幌内
昆布森東地区
浦雲泊、跡永賀、老者舞、汐見、知方学、仙鳳趾
15,877
津波浸水予測図
遠矢地区
中央地区
東陽地区
昆布森東地区
セチリ地区
昆布森西地区
- 2 -
3 津波の到達予想時間の設定
本町では、北海道が作成した「太平洋沿岸の津波浸水予測図」の改定結果を勘案し、第1波到
達時間を沿岸部最短で21分、また、釧路川河口付近で32分のシミュレーション結果を踏まえ
セチリ太地区では概ね40分と推定する。
(1)想定地震:東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)クラスの地震(M9)
(2)想定する津波の高さ
地区名
沿岸最大水位
第1波到達時間
備 考
昆布森(昆布森西)
31.5m
24分
北海道防災会議地震専
跡永賀(昆布森東)
27.7m
24分
門委員会WGより
老者舞(昆布森東)
28.4m
21分
仙鳳趾(昆布森東)
19.1m
26分
セチリ太地区
6.0m
40分
推定:セチリ太南地区
※ 津波到達時間は地震の発生場所、規模等により予測時間よりも早く到達することがある。
4 津波避難計画
(1)避難の方法
ア
避難は原則徒歩によるものとする。
イ
避難場所までの距離が相当ある場合や、要配慮者の円滑な避難が非常に困難な場合は自動
車等を使用した避難を可能なものとする。
ウ
自動車等を利用した場合であっても、渋滞や交通事故のおそれがあり、徒歩による避難者
の円滑な避難を妨げることが予想される場合にあっては、その実情に応じた避難方法をあら
かじめ検討しておくものとする。
エ
避難対象地域、避難経路、避難場所、避難困難地域、避難ビル等は次表のとおりとする。
なお、
「避難経路」については、主要道路を含む避難の例として記載する。
- 3 -
(1)セチリ南地区
避難対象地域
(世帯・人口:平成 26 年 3 月末現在)
避難路・避難経路
避難場所
避難困難
地
避難ビル
域
貝塚光和通
北見団地
川北通
557世帯
東光 4 号線
1,056人
東光 3 号線
北見団地全域
東光 37 号線
①
新開
588世帯
貝塚光和通
川北通
①
釧路町コミュニテ
東光 3 号線
ィセンター
東光4号線
(2 階~3 階)
1,134人
特定施設入居者生活介護
カーサクオリス
新開全域
(2 階~3 階)
②
国道 44 号線
川北通
光和
貝塚光和通
②
シティホール釧路北
イオン釧路店屋上
(2 階~3 階)
駐車場
東光 1 号線
670世帯
1,249人
光和全域
東光 2 号線
東光 4 号線
③
マルハン木場店
東光 16 号線
つくし保育所屋上
立体駐車場
(3 階~4 階)
桂 8 号線
桂・桂木・
木場
321世帯
564人
③
国道 44 号線
桂・桂木・木
(横断する地域有)
場全域
桂 8 号線
- 4 -
(2)セチリ北地区
避難対象地域
(世帯・人口:平成 26 年 3 月末現在)
避難路・避難経路
避難場所
避難困難
地
避難ビル
域
富原大通
富原学校通
曙
曙 1 号線
564世帯
1,144人
曙全域
曙 2 号線
曙 3 号線
①
曙 13 号線
富原小学校
(2 階~3 階)
北都
786世帯
富原大通
富原学校通
北都 14 号線
1,723人
曙 3 号線
富原学校通
豊美
豊美 11 号線
537世帯
北都 14 号線
1,264人
曙 3 号線
豊美木場通
①介護付有料老人ホーム
②
北都全域
富原中学校
(2 階~3 階)
(2 階~3 階)
③
②
釧路東高校
介護老人保健施設
(2 階~4 階)
ナーシングホームコスモス
豊美全域
④
釧路町総合体育館
(2 階)
富原学校通
雁来
雁来 1 号線
251世帯
雁来 2 号線
721人
雁来 4 号線
はまなす睦館
雁来全域
豊美木場通
- 5 -
(2 階~3 階)
(2)セチリ北地区
避難対象地域
富原
(世帯・人口:平成 26 年 3 月末現在)
避難路・避難経路
避難場所
地
域
避難ビル
富原大通
11世帯
18人
避難困難
富原全域
―
睦全域
―
若葉全域
―
国誉全域
―
豊美木場通
①
釧路町総合体育館
富原学校通
(2 階)
富原大通
睦
睦 1 号線
563世帯
睦 7 号線
1,265人
睦 10 号線
豊美木場通
②
釧路東高校
(2 階~4 階)
③
若葉
富原大通
260世帯
豊美木場通
555人
若葉 1 号線
富原中学校
(2 階~3 階)
④
富原小学校
(2 階~3 階)
国誉
国道 44 線
196世帯
豊美木場通
463人
富原大通
- 6 -
(3)中央地区
避難対象地域
(世帯・人口:平成 26 年 3 月末現在)
避難路・避難経路
避難場所
避難困難
地
域
避難ビル
①
白梅幼稚園裏山
中央
②
国道 391 号線
天寧神社
119世帯
中央全域
―
床丹 5 号線
230人
③
釧望やすらぎの郷
駐車場
※ 中央1丁目~6丁目:車両による避難を認める。
(4)東陽地区
避難対象地域
(世帯・人口:平成 26 年 3 月末現在)
避難路・避難経路
避難場所
避難困難
地
域
避難ビル
東陽団地
48世帯
国道 44 号線
①
東陽団地全域
―
釧路町保健福祉セ
91人
ンター(2 階)
②
新東陽
472世帯
1,151人
釧路東部消防組合
国道 44 号線
釧路消防署
東陽 5 号線
(2 階~3 階)
- 7 -
新東陽全域
さくら保育園
(屋上)
(5)遠矢地区
避難対象地域
(世帯・人口:平成 26 年 3 月末現在)
避難路・避難経路
避難場所
避難困難
地
域
避難ビル
国道 391 号線
河畔
遠野阿歴内線
河畔 4 号線
386世帯
―
―
―
―
―
―
―
―
―
―
河畔 5 号線
835人
河畔 16 号線
遠矢床丹線
遠矢南
国道 391 号線
①
118世帯
(横断する地域有)
258人
遠野阿歴内線
(2 階)
国道 391 号線
②
鳥里
13世帯
遠矢床丹線
釧路町公民館
遠矢小学校
河畔 16 号線
24人
遠野阿歴内線
③
遠矢中学校
(2 階~3 階)
よし野
139世帯
遠野阿歴内線
327人
遠矢
※
国道 391 号線
220世帯
遠野阿歴内線
472人
遠矢床丹線
遠矢:車両による避難を認める。
- 8 -
(5)遠矢地区
避難対象地域
(世帯・人口:平成 26 年 3 月末現在)
避難路・避難経路
避難場所
避難困難
地
域
避難ビル
①
遠矢中学校
(2 階~3 階)
鳥通
148世帯
国道 391 号線
②
(横断する地域有)
遠野阿歴内線
遠矢小学校
315人
③
釧路町公民館
(2 階)
※ 鳥通:車両による避難を認める。
- 9 -
―
―
(6)昆布森西地区
避難対象地域
(世帯・人口:平成 26 年 3 月末現在)
避難路・避難経路
又飯時
28世帯
又飯時線
避難場所
道 道 又飯 時パ ー
避難困難
地
域
避難ビル
―
―
―
―
―
―
―
―
―
―
キング
92人
宿徳内
宿徳内 1 号線
町 道 宿徳 内線 高
12世帯
42人
城山
宿徳内線
アチョロベツ宿徳内線
所
町 道 西ア チョ ロ
15世帯
37人
西アチョロベツ線
ベツ線高所
①
昆布森小学校裏山
昆布森
チョロベツ 7 号線(旧道)
127世帯
チョロベツ 1 号線
386人
昆布森学校線
②
旧昆布森小グラン
ド高台海産干場
③
昆布森墓地
幌内
3世帯
8人
―
町道幌内線高所
(※2)
※1 沿岸部全域:車両による避難を認める。
※2 地域住民の安否確認場所として設定する。
- 10 -
(7)昆布森東地区
避難対象地域
(世帯・人口:平成 26 年 3 月末現在)
避難路・避難経路
浦雲泊
10世帯
避難場所
避難困難
地
域
避難ビル
浦雲泊会館
―
―
―
―
―
―
―
町道老者舞線高所
―
―
知方学小学校
―
―
海鳴り仙鳳趾館
―
―
(※2)
31人
跡永賀
4世帯
町道跡永賀 2 号
跡永賀 2 号線
線高所
22人
汐見
11世帯
汐見集会所
―
34人
(※2)
老者舞
37世帯
老者舞線
141人
知方学
14世帯
知方学 2 号線
40人
仙鳳趾
52世帯
道道根室浜中釧路線
160人
※1 沿岸部全域:車両による避難を認める。
※2 地域住民の安否確認場所として設定。
- 11 -
5
避難路・避難場所の整備計画
整備計画
避難対象地域
(世帯・人口:平成 26 年 3 月末現在)
整備区分
整備内容
安全性及び機能性を兼ね備えた防災公園
曙・北都・豊美・雁来・
(仮称)
防災公園
富原・睦・若葉・国誉
津波緊急一時
の整備
整備面積:15,000 ㎡
3,168世帯
避難場所
H25 用地取得
7,153人
H26 盛土造成及び設備整備
避難拠点及び収容規模が大きい避難ビル
への円滑なアクセスを可能とする避難路
の整備
北見団地・新開・光和・
(仮称)
木場本通
整備延長:L=574m
木場
1,842世帯
避難路
H25 測量・地質調査、実施設計
用地取得
3,475人
H26 用地取得、地盤改良工
H27 路盤工
L=574m
H28 舗装工
L=574m
多機能型児童福祉施設の新築整備
構造規模:RC 造 2 階建て
北見団地・新開・光和・
つくし保育所
木場
1,842世帯
・避難場所
延床面積 1,899 ㎡
用途:1 階
・津波緊急一時
子育て支援センター
避難場所
3,475人
つくし保育所
2階
発達療育支援センター
避難場所:1 階遊戯室 240 ㎡
津波緊急一時避難場所:屋上 390 ㎡
- 12 -
第3章 初動体制(職員の参集等)
1
連絡・参集体制
地震が発生及び津波注意報等が発令された場合の職員の連絡・参集体制は「釧路町地域防災計
画 災害応急対策計画」に定めるもののほか、次によるものとする。
(1)平常時
勤務時間に災害対策本部が設置された場合、本部長の指示により、総務対策部長は各対策
部長に対し配備体制を指令するものとする。
指令を受けた各対策部長は各班長に、各班長は指令に基づき直ちに配備要員に対し、指揮
監督を行い、災害情報の収集、伝達、調査、その他各所掌の業務分担表に基づき応急措置を
実施する体制を確立する。
本部職員動員伝達系統(電話又は口頭伝達)
災害対策本部長
総務対策部長
(町長)
(総務部長)
各対策部長
(各部長)
災害対策副本部長
(副町長)
各班長
(教育長)
(各課長)
※本部長に事故等がある場合
配備要員
(各関係職員)
(2) 休日又は退庁後における各職員の連絡方法
各班長は、職員を直ちに動員できるよう職員非常召集連絡表を作成し、各担当対策部長
に提示するものとする。
ア 警備員による非常伝達
警備員は、津波のおそれがある情報を得たときは、直ちに防災車両係長、総務班長(総
務課長)に連絡し、総務班長は総務対策部長に連絡のうえ指示を仰ぐ。
以降については、平常時の伝達系統に順ずるものとする。
イ 職員の非常登庁
勤務時間外、又は休日等において登庁の指示を受けたとき、又は災害が発生し若しくは
発生のおそれがある情報を察知したときは、
「釧路町災害時職員初動マニュアル」に基づ
き、所属の長と連絡の上、又は自らの判断により直ちに登庁するものとする。
- 13 -
2
配備体制
津波災害対策のための配備体制は釧路町地域防災計画「地震・津波対策編 第3章 災害応急
対策計画 第1節 初動活動体制」による。なお、配備体制は次のとおりである。
配 備 区 分
警戒体制
配 備 体 制
①震度4の地震が発生したとき
(第1非常配備) ②津波注意報が発表されたとき
災害対策本部
①震度5弱又は5強の地震が発生したとき
(第2非常配備) ②津波警報が発表されたとき
災害対策本部
①震度6弱以上の地震が発生したとき
(第3非常配備) ②大津波警報が発表されたとき
配
置 要 員
各担当班(各課)において防災
活動上必要な職員
各担当班(各課)2名以上の人
員をもって、直ちに災害応急活
動が実施できる体制
災害対策本部の職員
(全職員体制)
※ 非常配備時の配置要員詳細については、
「釧路町災害時初動マニュアル」にて規定する。
- 14 -
第4章 津波情報等の収集・伝達
(1)津波情報等の収集
震度4以上の地震が発生し、又は北海道太平洋沿岸に津波注意報、警報が発表された場合は
警戒体制をとり津波情報を収集する。
札幌管区気象台及び気象庁本庁が発表する津波予報は、次表のとおりで、本町の津波予報区
は、北海道太平洋東部沿岸である。
(2)情報の種類と発表基準
ア 津波警報等の発表基準と津波の高さ予想の区分
発表する津波の高さ
警報・注意報の分類
数値での発表
巨大地震の場合の発表
津波の高さ予想の区分
10m超
大津波警報
(特別警報)
10m~
10m
5m~10m
巨大
5m
3m~5m
津波警報
3m
高い
1m~3m
津波注意報
1m
(表記しない)
0.2m~1m
イ 沿岸で観測された津波の高さの発表内容
発表中の警報・注意報
最大波
第1波
(数値発表基準)
観測値>1m
大津波警報
(特別警報)
津波警報
(基準に満たない場合は「観測中」で発表)
・到達時間
観測値≧0.2m
・押し引き
(基準に満たない場合は「観測中」で発表)
すべて数値で発表
津波注意報
(ごく小さい場合は「微弱」
)
ウ 沖合で観測された津波の高さ、沿岸で推定される津波の高さを数値で発表する基準
発表中の警報・注意報
沖合の観測値、及び沿岸推定値の表現
沿岸の推定値を数値
沿岸の推定値が基準 沿岸の推定値が基準
で発表する基準
に達した場合
大津波警報
(特別警報)
3m<沿岸の推定値
津波警報
1m<沿岸の推定値
津波注意報
すべて数値で発表
に満たない場合
沖合の観測値、沿岸の 沖合の観測値は「観
推定値とも数値で発 測中」
、沿岸の推定値
- 15 -
表
は「推定中」で発表
沖合の観測値、沿岸の推定値とも数値で発表
(3)水面及び海面監視体制
釧路東部消防組合釧路消防署、釧路消防団においては、津波襲来が予想される場合は、安
全が確保できる場所で水面及び海面監視を行うものとし、異常潮位を観測した場合は関係機
関に伝達する。
なお、現地の監視以外にも、気象庁、開発局及び北海道が提供するインターネットによる
河川水位や潮位の観測情報も活用するものとする。
表:水面・海面監視地点等
監視地点(現地)
区
分
釧路川を眺望できる任意の高所
水面監視
昆布森漁港を眺望できる任意の高所
海面監視
老者舞漁港を眺望できる任意の高所
海面監視
仙鳳趾漁港を眺望できる任意の高所
海面監視
実
施 機 関
釧路東部消防組合
釧路消防署
釧路消防団
(4)樋門・樋管監視体制
町は、津波注意報又は津波警報(大津波警報を除く)が発表された時で、速やかな退避が可
能な場合には、樋門等における潮位観測並びに樋門施設の操作を行うものとする。
監視等位置(現地)
アセッツリ川等の各樋門・樋管
区
分
潮位観測及び施設操作
実
施 機 関
釧路町
(5)避難住民の安否情報
効率的に住民の安否情報を収集するため、避難勧告の発令に伴い自動的に開設する津波緊急
一時避難所に職員を派遣し、備え付けの通信機器や持参した移動系防災無線機等により避難者
数などの情報を町災害対策本部に報告する。
避
難 所 名
備え付けの機器
備
考
移動系防災行政無線
全ての津波緊急一時避難所
NTT回線電話
衛星携帯電話(一部地域)
衛星携帯電話について
は、計画的な整備を図る
(6)津波情報等の伝達
津波注意報等の津波情報を受けたとき又は町長が津波のおそれがあると認めたときは、津波
注意報等の情報を次の方法により、沿岸住民や海岸付近に滞在する観光客、釣り客に対し、迅
速に周知を行なう。
- 16 -
伝達手段
防災行政無線
(同報系)
伝達対象
伝達内容
住民
津波情報
海岸付近滞在者
海面監視の状況
実施担当
総務課
避難勧告・指示の内容
広報車
住民
津波情報
釧路東部消防組合
消防車
海岸付近滞在者
海面監視の状況
釧路消防署
避難勧告・指示の内容
釧路警察署
警察車両
町は、津波に関する情報を伝達するに当たり、次の事項に配慮する。
ア 住民等への情報伝達
津波に関する情報が、地域住民、公私の団体及び観光客等並びに防災関係機関に対し、正確
かつ広範に伝達されること。なお、高齢者や要配慮者への伝達に対しては、多様な伝達手段を
活用し伝達に努めるものする。
イ
船舶に対する津波警報等の伝達
津波に関する情報が、釧路海上保安部及び昆布森漁業協同組合により、漁船等に対し正確
かつ広範に伝達されること。
ウ
漁船等の固定、港外退避などの措置
漁船等に対する安全措置については、昆布森漁業協同組合等により、漁船等に対し正確か
つ広範に伝達されること。
エ
町域内の被害状況の迅速・確実な把握と追加情報の伝達
国、道、町の関係機関の連携・協力により、津波来襲の状況及び町域内の津波による被害
状況等を迅速かつ確実に収集し、避難住民や防災対応に当たる職員に対して追加すべき災害
情報が延滞することなく伝達されること。
- 17 -
(7) 災害情報伝達系統
図:災害情報伝達系統
- 18 -
第5章 避難勧告・指示の発令
避難勧告・指示とは、津波が発生し、又は発生するおそれがある場合において災害から住民を
保護するため、警戒区域の設定等さらには危険区域内の住民を適切に安全地域に避難させ、必要
に応じ避難所に収容し、人命保護と避難者の援護を図ることをいう。
1
避難準備情報の発令
町は、要配慮者等、特に避難行動に時間を要する避難行動要支援者(以下、
「要支援者」とい
う。
)が避難行動を開始しなければならない段階、災害の発生する可能性が高い状況にある場合
は、避難準備情報を発令する。
避難準備情報については、総務省消防庁により運用される自動放送「全国瞬時警報システム」
(J-ALERT)により発令するものとする。
(ア)避難準備情報の発令基準
各発令基準
○
○
○
○
震度5弱以上の地震発生
津波注意報発令
津波警報の発令
大津波警報の発令
住民に求める行動
・要配慮者等、特に要支援者は、指定された避難場所への避難行
動を開始する。
・町内(実践)会、自主防災組織、民生委員・児童委員等の要支援
者等の避難支援を行う者は、支援行動を開始する。
・前記以外の者は、避難準備を開始する。
(イ)全国瞬時警報システム(J-ALERT)の発令内容
各発令基準
発 令 内 容
震度5弱以上の地震発生
(震度5弱の例)
(上りチャイム)
こちらは防災釧路町です。
震度5弱の地震が発生しました。火の始末をしてください。
テレビ・ラジオをつけ、落ち着いて行動してください。
こちらは防災釧路町です。
(下りチャイム)
津波注意報発令
(サイレン かなり長めに2回)
津波注意報が発表されました。
海岸付近の方は注意してください。
こちらは防災釧路町です。
(下りチャイム)
津波警報の発令
(サイレン 長めに2回)
津波警報が発表されました。
海岸付近の方は高台に避難してください。
こちらは防災釧路町です。
(下りチャイム)
- 19 -
各発令基準
大津波警報の発令
発 令 内
容
【東日本大震災クラス】
(サイレン 短めに3回)
大津波警報。大津波警報。
東日本大震災クラスの津波がきます。
ただちに高台に避難してください。
※繰り返し2回
こちらは防災釧路町です。
(下りチャイム)
【東日本大震災クラス以外】
(サイレン 短めに3回)
大津波警報。大津波警報。
ただちに高台に避難してください。
※繰り返し2回
こちらは防災釧路町です。
(下りチャイム)
2
釧路東部消防組合による避難準備の広報
釧路東部消防組合(釧路消防署)は地震及び津波の発生に関する情報を知りえた場合について、町
の勤務時間外においてJ-ALERTによる避難準備情報の発令から災害対策本部の設置等が整う
までの間において「釧路町防災行政無線局(同報系)の運用に係る申し合わせ事項」に従い、釧路町
防災行政無線を使用し、避難準備に関する広報等を行うものとする。
また、町の勤務時間内において広報実施の依頼があった場合も同様の広報等を実施する。
3
避難勧告・指示の発令基準
町は、津波が発生し、又は発生するおそれがあり避難が必要と認める場合には、避難対象地域の
居住者、滞在者、その他の者に対して避難勧告及び避難指示を発令する。
種
別
発
1
避難勧告
令 時 の 基 準
通常の避難行動ができる者が避難行動を開始しなければならない段階であ
り、人的被害の発生する可能性が明らかに高まった状況
1
前兆現象の発生や、現在の切迫した状況から、人的被害が発生する危険性が
非常に高いと判断された状況
避難指示
2
堤防の隣接地帯、地域の特性等から人的被害の発生する危険性が非常に高い
と判断された状況
3
人的被害の発生した状況
- 20 -
4
伝達方法
(1) 発令時期、避難勧告・指示の発令手順
ア 町長
避難が必要と認める地域の居住者、滞在者、その他の者に対して避難のための立ち退きを勧
告し、又は急を要する場合は立ち退きを指示する。災害対策本部が設置された場合は、原則と
して事前に本部会議の審議を経て行う。
イ 知事
災害の発生により、町がその全部又は大部分の事務を行うことができなくなったときは、
避難のための立ち退きの勧告及び指示に関し、町長に代わって実施しなければならない。
この場合、代行を開始、終了したときは、その旨公示しなければならない。
ウ 警察官、海上保安官
現地において著しい危険が切迫している場合であって町長から要求があったときは、警
察官又は海上保安官が直接住民に対しての避難のための立ち退きを指示することができる。
この場合においては、立ち退きを指示後、直ちに町長に通知しなければならない。
なお、法令に定める特別の場合は、避難勧告及び指示を町長以外の者が実施する。
発令実施者及び根拠法令等
区
分
避難勧告
避難指示
実施者
災害の種類
根
拠 法 令
備
考
-
町長
災害全般
災害対策基本法第 60 条
知事
災害対策基本法第 61 条
警察官
警察官職務執行法第 4 条
町長がその事務を行う
ことができなくなった
ときの事務の代行
避難指示
海上保安官
災害全般
災害対策基本法第 61 条
災害派遣を命
ぜられた部隊
警察官がその場にいな
自衛隊法第 94 条
いとき。
の自衛官
(2) 伝達の系統・方法
ア 住民及び旅行者等対しての避難勧告・指示は、防災行政無線(固定系)
、町広報車、サイ
レン、消防広報車(必要に応じてその他の車両等)を活用するとともに、可能な方法により
周知徹底を図る。
また、避難勧告・指示した時間が夜間であり、周知徹底させることが困難な場合は、消防
- 21 -
職団員による個別訪問等により伝達するものとする。
イ
要配慮者に対しては、多様な伝達手段を活用した伝達に努めるものとする。
ウ
現実に災害が発生し、又は危険が切迫している場合においては、釧路消防署及び消防団の
サイレンを吹鳴し、併せて広報車の巡回を行う。
エ
町長は、広域にわたって避難の勧告及び指示の伝達を行う必要があるとき、又は他の方法
によっては伝達が困難な場合には、テレビ、ラジオ放送により避難の勧告・指示の周知を図
るため、放送機関に対し協力を要請する。
オ 津波警報等発令に伴う避難勧告・指示発令の周知内容
防災行政無線による周知内容
避難勧告等
周
知
内
容
文
こちらは防災釧路町です。北海道太平洋東部沿岸に○○○○警報が発表
避難勧告
されました。
○時○分に○○地区に対して避難勧告を出しました。直ちに○○○○へ
避難してください。
こちらは防災釧路町です。北海道太平洋東部沿岸に○○○○警報が発表
されました。
避難指示
大変危険な状況です。
避難中の方は、直ちに○○○○へ避難してください。また、避難するの
に時間がない方は、近くの安全な建物に避難してください。
カ
関係機関相互の通知及び連絡
避難の勧告又は指示を行ったときは、次の系統により関係機関に通知又は報告する。
報告
知事
通知
警察官
町長
海上保安官
災害派遣時の自衛官
キ 避難勧告等発令・解除における報告項目
町長が避難勧告、若しくは避難指示をしたとき又は他の責任者が避難の指示をした旨の
通知をうけたときは、速やかにその旨を知事に報告する。
また、避難勧告等を解除した場合も同様とし、その場合の報告事項は、おおむね次のと
おりとする。
- 22 -
発
令
項
目
報
告
事
項
・災害等の規模及び状況
・避難勧告又は指示をした日時
避難勧告等を発令した場合
・勧告又は指示をした地域
・対象世帯数及び人員
・避難所開設場所及び予定箇所数
避難勧告等を解除した場合
発
令
項
・避難勧告又は指示を解除した日時
目
報
告
事
項
・警察官又は海上保安官が避難の指示をしたとき
は、直ちにその旨を町長に通知する。
他の責任者が発令・解除を行った ・水防管理者が避難の指示をしたときは、その旨を
場合
釧路警察署長に通知する。
・知事又はその命を受けた職員が避難の指示をした
ときは、直ちにその旨を釧路警察署長に通知する。
ク 避難の勧告又は指示を行ったときは、他の関係機関と相互に連絡をとり協力する。
(3) 避難勧告・指示の解除時期
避難勧告・指示の解除については、原則として気象庁の注意報・警報の解除の発表に基
づいて行う。
- 23 -
第6章 津波対策の教育・啓発
町は、津波防災啓発において防災関係機関、地域の自主防災組織等と協力して、印刷物やビ
デオ等を活用した地震・津波の防災上必要な防災教育及び避難意識向上のための啓発を行い、津
波に対する防災意識の向上を図る。
1
町職員に対する教育
地震災害応急対策業務に従事する職員を中心に、地震・津波が発生した場合の災害対策本部の
運営や地震災害応急対策の円滑な実施を行うための必要な知識を備えるため、外部の研修機関等
を活用した研修を実施する。また、一般職員に対しても町職員としての備えておくべき防災知識
や心構えなどを習得させるため、各種の研修等を通じて計画的に防災教育を行っていく。
2
住民に対する教育と啓発
(1) 家庭、地域(自主防災組織、町内会、消防団、女性団体、事業所等)を対象とした普及
啓発を行い、地域防災・減災力の向上に努める。
(2) 地域における防災・減災力の向上には、津波を始めとした防災知識を有した者の活用が
重要であることから、地域防災マスター等、地域の防災リーダーの養成に努める。
(3) 小・中学生が津波に対する知識と備えを身につけるため、教育委員会及び防災関係機関
等の協力を得て、効果的な防災教育事業を推進する。
(4) 津波災害時には、直ちに高台もしくは町が指定する津波緊急一時避難所に避難するとい
う町民一人ひとりの意識が強く根付くよう、町内会単位を基本に多様な機会を通じて防災
啓発事業を推進する。
(5) 平常時における津波災害に対する防災意識の向上を図るため、主要避難路に海抜表示や
避難場所標識、避難誘導標識等を計画的に設置する。
3
防災上重要な施設管理者に対する教育
防災教育上重要な施設の管理者には、防災パンフレット、リ-フレット及び津波ハザ-ドマ
ップ等を配布するとともに、町が実施する防災講座等に参加するよう努める。
4
自動車運転者に対する教育・広報
町は、道及び北海道警察と連携し、運転免許更新時の講習や広報誌等により地震発生時に
おける自動車運転者が処置すべき事項に係る教育及び災害発生時の交通規制等について広報に
努める。
- 24 -
5
自主防災組織の育成
町は、町内(実践)会等の地域ごとに自主防災組織の結成を促進するため、防災危機管理対策専
門員等を活用し、自主防災組織規約等の作成・指導等、組織化に向けた支援を積極的に行うもの
とする。
また、男女双方の視点に配慮した防災行政を進めるため、組織化に向けては、女性の参画拡大
につながるよう努めるものとする。
6
地域別津波避難計画の策定
地域別津波避難計画の作成に際しては、地域住民が主体となってワ-クショップや防災研修会
等の開催を行い、地域の実態に即した避難場所や避難経路を選定し計画を作成するものとする。
- 25 -
第7章 津波避難訓練等の実施
円滑な避難と津波対策の問題点の検証を行うために、毎年1回以上の津波避難訓練を含めた防災訓
練を実施し、特に、避難行動に支障をきたすと考えられる冬期の実施にも配慮する。
また、避難訓練は地域住民が参加しやすい時間に設定するとともに、訓練参加者には、津波に関す
る啓発についても実施し、訓練終了後には、訓練内容、方法・問題点等の検証を行う。
1
津波避難訓練の実施
(1) 町及び防災関係機関は、津波避難計画の熟知、関係機関及び住民の自主防災体制との協調体
制の強化を目的として、大規模な地震・津波を想定した防災訓練を年1回以上実施するように
努める。
(2) 津波避難訓練の実施に当たっては、第6章第6項による地域別津波避難訓練計画に基づき、
毎年、訓練地区と実施場所を変えながら開催する。
2
総合防災訓練の内容
総合防災訓練は、地震発生から津波襲来までの円滑な津波避難のための災害応急対策を中心に
行い、町は防災関係機関及び自主防災組織等、地域住民の参加を得て行う総合防災訓練及び北海
道や管内市町村、防災関係機関と連携して行う地震・津波情報収集伝達訓練などの中で、次のよう
なより具体的かつ実践的な訓練を行う。
(1)要員参集訓練及び本部運営訓練
(2)要配慮者等に対する避難誘導訓練
(3)津波警報等の伝達及び被害情報収集訓練
(4) 防災機関が連携した避難誘導訓練
(5)災害の発生状況、避難勧告・指示、自主避難による各避難場所等への避難者の人数等につい
て、迅速かつ的確に道及び防災関係機関に伝達する訓練
3
その他の防災訓練
医療機関や各種ライフライン関係の事業者などが自主的に行う防災訓練についても、他の防災
関係機関への情報提供などを行い、情報の共有化と連携強化を図っていく。
- 26 -
第8章 要配慮者の避難対策
避難対象地域内における在宅の要支援者の現状把握に努めるとともに、地域と共同して避難行
動の援助について定める。
1 要支援者の把握
障がい者や要介護者等の避難行動要支援者名簿を作成するとともに、要支援者の生活状況・
避難環境等を、町内会、民生委員、地域住民の協力のもと把握し、日頃の見守りや声かけのも
と災害に備えるよう努める。
2
要配慮者への防災意識の普及
要配慮者向けのパンフレットやリーフレット等により防災知識の普及に努めるとともに、災
害時における避難支援の必要性や役割、支援方法について地域住民、町内会、民生委員等への
普及・啓発に努める。
3
地域が作成する「個別避難支援計画」への支援
災害時に声かけや安否確認、避難支援を行う地域支援者や、避難時に携行する薬品及び避難
時の注意点等を明記した「個別避難支援計画」の作成について、町内会・民生委員への支援に
努める。
4
災害時の安否確認
災害時における要支援者の安否や所在の確認について、地域住民や町内会、自主防災組織、
民生委員、福祉関係団体、災害ボランティア等の協力のもと、速やかに行うよう努める。
5
避難誘導・救助
要支援者の避難支援に当たっては、津波到達時間内の災害対応を厳守しながら、避難支援を
行う者本人又はその家族等の生命及び身体の安全を守ることが大前提であることから、町内会、
自主防災組織等の避難支援関係者等が、地域の実情や災害の状況に応じて可能な範囲で避難支援
等が行えるよう、避難支援者の安全確保に十分に配慮した共助体制の構築に努める。
- 27 -
第9章 積雪・寒冷地対策等
当町は積雪寒冷地に位置しているため、積雪による交通障害や寒さによる過酷な避難所生活な
ど地域特性に配慮した避難対策を検討する。
1
冬期道路交通確保
(1) 各防災機関等が所管する緊急輸送道路や避難所のアクセス道路について、積雪や凍結による
寸断のため、物資供給等が滞ることのないよう、路線の確保を図る。
(2) 一般道路についても、厳冬期については凍結路面が発生し、徒歩避難や車椅子による避難が
著しく困難となるため、住民自らが自宅前の歩道除雪や結氷の除去などに努める。
2
避難対策、避難生活環境の確保
積雪等による孤立集落の把握、避難所の暖房設備及び暖房用燃料の備蓄の配備に努める。
3
電力の確保
地震や津波による浸水などで電力の供給機能が停止した場合に備え、早期に復旧できるような体
制確保に向け、関係機関との連携を図る。
4
緊急通信ネットワ-クの確保
停電による通信機器の停止や、地震や津波による被災で機器が故障した場合に備えて、住民への
多様な緊急情報の伝達手段の確保に努める。
5
救助・救出体制の強化
冬期間の降雪時に災害が発生した場合の救助、救出を想定し、除雪機械の緊急出動の要請手順
など道路管理者との緊急時の対応について連携を図る。
6
観光客、釣客等の避難対策
津波浸水予測地域内に居合わせた観光客や釣客などの避難対策として、防災行政無線、広報車、
サイレン、警鐘等により迅速かつ確実な周知徹底を図る。
また、セチリ太地区の津波浸水予測地域内にいる観光客等に対しては、3階以上のビルを避難ビ
ルに指定し、津波緊急一時避難所として協力を依頼するとともに、避難勧告・指示の発令時には避
難できる体制を構築する。
- 28 -
第10章 計画策定経緯
本計画の策定に当たっては、町内で開催される防災ワ-クショップ等を通じて、地域住民の参画を
得ながら策定作業を進め、今後も適宜見直しを図っていくものとする。
開 催 地 区 名
開 催 日 時
H24 年 8 月 1 日
中央地区ワ-クショップ
〃
〃
H25 年 2 月 17 日
津波避難(地域)計画現地最終確認
昆布森西地区
〃
〃
〃
及び津波避難計画策定説明会
図上訓練(DIG)による避難プラン検討
H24 年 11 月 30 日
津波避難(地域)計画現地最終確認
太平洋沿岸の津波浸水予測図改定
及び津波避難計画策定説明会
H24 年 9 月 19 日
図上訓練(DIG)による避難プラン検討
H25 年 1 月 31 日
津波避難(地域)計画現地最終確認
太平洋沿岸の津波浸水予測図改定
及び津波避難計画策定説明会
H24 年 11 月 6 日
図上訓練(DIG)による避難プラン検討
H24 年 11 月 20 日
津波避難(地域)計画現地最終確認
H24 年 8 月 25 日
H24 年 10 月 23 日
昆布森東地区
太平洋沿岸の津波浸水予測図改定
H24 年 9 月 27 日
H24 年 9 月 20 日
遠矢地区
及び津波避難計画策定説明会
図上訓練(DIG)による避難プラン検討
H24 年 8 月 23 日
東陽地区
太平洋沿岸の津波浸水予測図改定
H24 年 9 月 5 日
H24 年 8 月 2 日
セチリ地区
主 な 内 容
H24 年 9 月 28 日
H24 年 10 月 23 日
- 29 -
太平洋沿岸の津波浸水予測図改定
及び津波避難計画策定説明会
津波避難訓練地域説明会にて最終確認
太平洋沿岸の津波浸水予測図改定
及び津波避難計画策定説明会
津波避難訓練地域説明会にて最終確認
釧 路 町 津 波 避 難 計 画
発行日:平成27年2月
発 行:釧路町防災会議
編 集:釧路町 総務部総務課
〒088-0692
北海道釧路郡釧路町別保1丁目1番地
℡ 0154-62-2111 FAX 0154-62-2713
HP http://www.town.kushiro.lg.jp/
- 1 -