研究開発部門

■ 塗布流動解析事業について
三菱製紙グループの事業展開
研究開発部門
MPM数値解析センター株式会社( 2011 年 4 月設立)
は、数値解析技術を用いたコンサルティングおよび受託研
三菱製紙グループは、創立以来、信頼と実績に基づく技術力を駆使して時代に見合った商品をお届けし、社会に
究を行っており、連成解析技術や高速解析システムによっ
貢献してまいりました。
てユーザーニーズに応えるサービスを提供しています。
常に技術の先端を行く企業グループとして、研究開発が企業価値向上のための重要な基盤であると考え、今後さ
高い技術力を背景に、永年に亘り基材に液体を塗るとい
らに技術の研鑽を積み、世界市場でお客さまの信頼に応える企業グループとなるように努力してまいります。
う塗布を科学的に解明することに取り組み、その最適化の
ための「数値解析(コンピューター・シュミレーション)
技術」を確立しました。
■ 商品開発、技術開発の基盤
近年では、紙・パルプ業界のみならず、電子材料等の先
進分野においても、この数値解析技術が注目されており、
つくば R&D センター
数多くの受託研究の要望が寄せられています。
三菱製紙グループの事業展開
不織布を基材とする水処理膜支持体、バッテリーセパ
レータといった既存商品の技術分野以外に、
「ナノセルロー
スを用いた機能性微多孔の開発」など、次世代の商品開発
を行っています。
製品品質の更なる向上のために、日進月歩の分析技術に
対応した分析を行っています。
■ 知的財産の蓄積
事業を発展させていく上で、知的財産は重要な資産の一つです。
特に特許は、新規商品の競争力を確保、維持、強化するもので
あり、国内外で年間 200件前後の特許出願を行っています。従来
京都 R&D センター
環境に配慮した印刷製版材料の商品開発を行っていま
す。
特許 保有件数
(国内)690 件
は、日米欧を中心に特許出願し、特許を取得してまいりましたが、
(海外)258 件
最近では中国・韓国などのアジア地域への出願を増やしています。
(グループ企業)198 件
また、商標も、新規商品の信用の向上に向けて、積極的に出願
し登録に努めています。
2015 年 3 月末 時点
タッチパネルに用いられる透明電極、複雑化するプリン
ト基板構造に対応したレジストシステム、プリンティッド
エレクトロニクスに応用される銀ナノインクと回路基材と
いったエレクトロニクス分野で活躍する商品の開発にも注
力しています。
色素増感型太陽電池では、世界最高の変換効率を誇る増
感色素を開発しました。
生産技術センター
「印刷技能士」の資格をもつスタッフがお客さまの技術
相談にお応えするとともに、新技術の提案などを通じた開
発品の迅速な立ち上げに努めています。
抄紙機・コーターなどのテストプラント、お客さまと同
水準の製版・印刷機を運用し、市場性調査のための製品試
作や品質評価、さらには当社製品の特徴、魅力をわかり易
くお伝えする製品見本の作製、新規用途の開発なども行っ
ています。
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三菱製紙コーポレートレポート 2015 三菱製紙グループの事業展開
KJ 特殊紙株式会社:「CNT(カーボンナノチューブ)水分散液」のご紹介
独自の分散技術により、さまざまな形状、
特性の CNT を高濃度かつ低粘度で均質な水
分散液にして提供しています。均質に分散さ
れた CNT は、凝集状態では得られない優れ
た性能(導電性・熱伝導性・電磁波遮蔽性、
引張強度等)を発揮し、導電性フィルム、発
熱シート、電磁波シールド材、導電性塗料、
帯電防止塗料などへの応用展開が期待されま
す。
三菱製紙コーポレートレポート 2015 三菱製紙グループの事業展開
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