9/28発行

しろうま
ニュース
障害がある人もない人も一緒に登山を楽しむ会
2015 夏山山行
8 月 22 日
(土)〜 24 日
(月)
山梨
山行に行ったら発行
14
vol.
2015.9
金峰山
(標高 2599m)
幹事 高橋正人 ここ数年、しろうまの会もサポートする側もされる側も、体力的にもだんだん厳し
くなり、登れる山も少なくなってきた。
でも夏山といえば、アルペンムードの風景や青い空を思い浮かべる。しろうまの会
・1・
2 階建て「ビューやまなし」で塩山へ
ジャンボタクシーで大弛峠へ向かいます
小屋は1階建ての昔ながらのつくりです
新型の簡易版さっちこキャリー
でも夏山はずっとそんな場所を選んでき
しれない。(1階の方が、違った眺めを
再びタクシーに乗って、車は徐々に坂
小屋で荷物を置いてから、足慣らしに
た。そんな中、今回選んだ山は金峰山。
楽しんでた人もいたようだが・・・)
を登っていき段々と山に入っていく。下
小屋の裏にある「夢の庭園」に行くこと
高さは 2,599 mだが、大弛峠までは車で
電車は思ったより混雑しておらず途中
では晴れていたが、山に入ってからは雲
にする。最初からヘッドランプまで付け
来られてかなりの標高を稼げる。
乗車の参加者も全員座ることが出来た。
がでてきたものの、時々金峰山のシンボ
て備えが万全だった R さん。いざ出か
そんなこともあり、1 泊での参加も可
特急と変わらないくらいの停車駅なの
ルの五丈岩が見える。
けようとしたら小屋の人に「サンダルで
能となり半数は土日での参加となった。
で、2時間半ほどで塩山駅に到着。
車は1時間少々で小屋のある大弛峠に
行っちゃだめだ」と叱られていた。
初日は、JR 新宿駅から「ホリデー快速
到着。駐車場は土曜日ということもあり
ビューやまなしに」乗車。電車は全車両
お昼には少し早いものの、駅前で昼食。
一杯だ。車から荷物を下ろして早速小屋
夢の庭園へは小屋の裏の樹林帯を行く
2階建。土曜日で混雑も予想されるので
山梨名物の「ほうとう」をいただく。昼
へ向かう。小屋は昔ながらの木造1階建
とほどなく整備された木の階段を登る。
乗車車両を前もって決め、階段を使わな
食後は、ジャンボタクシー2台に分乗し
て。土間の両側が寝床になっている。
15 分ほどいくと樹林が切れて夢の庭園
い1階に乗車することにした。
て大弛峠へ向かう。途中コンビニに寄っ
今夜は 20 名ほどが宿泊。布団も一人
に到着。
しかし、乗ってみると1階でも下り階
てもらい夜用のお酒とつまみ、それから
1枚で、夏山にしてはかなり余裕があり
段があり2階の方が景色が良かったかも
明日の行動食などを購入。
ゆっくり寝れそうだ。
お昼は山梨名物のほうとう
小屋へ移動、の前の集合写真
・2・
ここは、樹林が切れて露岩が点在する
日本庭園のようなところ。天気がよけれ
ふとんは1人1枚
しばらく登ると木の階段が出てきます
・3・
夢の庭園到着
サッチコキャリー背負い方確認中
宴会
朝日岳到着
ば、明日登る金峰山や奥秩父の山々、富
小屋の前でちょいと一杯。
だが、次の朝起きると外はガス模様。
と無線が。このまま進むように指示を出
士山まで見える景色のよい場所だ。
夕食はおでんと牛肉とやさいのなべ。
2日目参加の2名も小屋に到着。朝食を
す。朝日岳からは、「せっかく登ったの
残念ながら明日登るコース途中の朝日
勿論、Mさんのお店のおでんの方がおい
終えて出発の準備。当初予定より 30 分
に・・」と思うほどの急な下り。
岳方面が少し見えるくらいだった。少し
しいのは言うまでもありません。
ほど遅れて3班にわかれてスタート。ガ
岩場を慎重に下る。鉄山(くろがねや
休憩をしたあとで、モニターをお願いさ
夕食の後は、再び小屋の前で飲み会。
スから小雨に変わって雨具を着ての出発
ま)へ登るころには薄日が差して来る。
れていた新型サッコキャリーを試す。簡
就寝前には夜空を見上げる。
「流れ星」
となる。峠の道路を横断して朝日岳への
やがて潅木も低くなり、急に森林限界を
易版のキャリーは軽量で携帯もできる
との声が聞こえたが、私には見えず。し
登山道を登る。
過ぎ、ぽっかりと広場のようなところへ
が、緊急用でもあり山で長時間使うには
ばらく見上げるも諦めて、床に着く。
雨でぬれた登山道の岩はすべりやす
出た。視界も利いて頂上までの稜線や金
ちょっと難点もある。
深夜にトイレに起きて、外へ出てみる。
い。小さなアップダウンを繰り返し朝日
峰山荘も見えてきた。
もうひとつは、今までのキャリーと形
満天の星空を見上げていると、わずか3
峠着。依然、天気は小雨模様。ここから
ここで休憩をして最後の登りに挑む。
は同じだが、パットなどが通気性の良い
分ほどの間に流れ星が2つも見えた。こ
はまた登りが続きやがて朝日岳に到着。
遠くから眺める稜線は、向こう側に青空
素材になっている。試しに背負ったまま
れも夏山の魅力である。
このあたりで雨が強くなり、先を行く
も夏山そのものだが、頂上が近くなるに
班から「雨が降り出したので引き返そう」
つれ大岩が現れる。
小屋まで下山。夕食まで時間があるので、
夢の庭園
サッチコキャリー
・8・
翌朝は霧雨の中を出発
途中から日が差してきました
・9・
稜線を頂上へ向けて出発
なんとか三角点のある頂上に到着
下山時に再び金峰小屋方面
2日目の観光最初は昇仙峡
自分自身のバランスを取りながらサ
る。
帰りの時間を気にしながら先を急ぎ、
翌日は、レンタカーを借りて昇仙峡へ
ポートするのは大変だ。何とかルートを
岩場を過ぎると先ほどの広場に到着し
やっと大弛峠についたのは3時 45 分。
ドライブ。その後は、信玄餅の工場見学
探りながらみんなで協力して三角点のあ
てホッと一息つく。ここからは樹林帯に
既にタクシーも迎えに来ていて、小屋に
と信玄餅の包装体験と信玄ソフトをいた
る山頂に到着。既先の班は五丈岩の前の
戻りまだぬれた岩場を下っていく。下り
置いた荷物も駐車場に移されていた。
だく。
広場で昼食の準備。ここからも大岩の上
といってもアップダウンを繰り返しとて
休憩もそこそこにタクシーに分乗。帰
最後はぶどうの丘に移動してワイン
を降りて、全員無事到着。
も長く感じる。
宅組と別れて2泊組は石和温泉の宿へ。
カーブでワインの試飲。帰りは台風の影
昼食の後は、青空も広がり五丈岩の前
途中休んでいると「24 時間テレビで
宿は民宿なれど温泉かけ流し。早速、温
響で少し風が強くなったきたものの雨に
すか?」と声をかけられる。こちらは
泉に入って汗を流す。
も降られず大月で車を返して電車で東京
宿の奥さんは車椅子で、いろいろとこ
に戻って解散。3日目も楽しい旅でした。
で集合写真。
「ちゃんと自分たちの足で登ってます」
下りは来た道を戻るのだが大岩は来た
と答えて会の名刺を渡した。
ちらにも気を使ってもらいました。そし
時よりも大変。ちょっとバランスを崩す
思えば夏山は大体、24 時間テレビと
て夕食は庭でバーベキュー。遅くまで盛
今回は、台風も近づくなか微妙な天候
と危ない。こんなところでは、サポート
同じ日程になることが多かった。
り上がりました。
でしたが、少し雨に降られたりもしまし
する側もヘルメットが必要だと痛感す
五丈岩の前で昼食です
たが、夏山特有の青空も見られました。
綺麗な青空も見えてきました
・10・
昨夜より当然、肉は上質
信玄餅をつつむ体験です(有料で 400 円)
・11・
サポートもあまり余裕のない中、男性
陣には年齢の関係ないサポートをお願い
おかげ様で頻繁に交代が出来ました。
女性も男性の荷物を持ってもらったり
少ない人数でのサポートとなりました。
今年の夏山も全員登頂、無事下山できま
した。
みなさんお疲れ様でした。ありがとう
ございました。
i n f o r m a t i o
n
■次回例会 日時・場所:10/24(土)17 時より 飯田橋ボランティアセンター
議題:11 月山行計画ほか
■ 11 月山行のお知らせ:日程:11/8(日)
行先:高川山(山梨県)
変更になる場合もあります。
■夏山の様子をお送りしました。レイアウトをしながら夏山をバーチャル体験して
きました、楽しかった!途中から見事な晴天になりましたね。五丈岩、不思議な景
個人的な話で恐縮ですが、私は夏山の時期に北海道におりました。旭岳、
▲
観です
十勝岳、それから空知の低い丘の数々をひととおりめぐりました。だいたいどこも
車で行けるので楽をしました。歌志内(寂れすぎて人がいません)では雲海をみら
れる場所に車で行けるのですが、私にとっての雲海はしろうまで登った蝶が岳から
みた、あの天国のような光景です。あの風景と会の皆さんとの登山の思い出は私の
一生の宝物だなと、今もあちこちの美しい景色を見るたびに思います(若杉)
しろうまニュース vol.14
2015 年 10 月 1 日発行
障害がある人もない人も一緒に登山を楽しむ会 しろうまの会
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