事業計画→PDF - 「小さな親切」運動本部

平成27年度事業計画
<要
旨>
鈴木代表就任 2 年目を迎え、いよいよ「日本の美風の『蘇生』と『新生』
」を実現する運動を
始動する。
まずは、運動の原点を見つめ、大切にしてきた事業を蘇生するために、平成 27 年度の重点活
動を「小さな親切」実行章と「小さな親切」作文コンクールとした。また、昨年に引き続き全国
で活動を推進している地域組織の会合に参加して、運動の現状をリサーチするとともに意見、情
報交換をはかる。
これを踏まえ、本年度は次の「運動方針」と「重点活動」を策定した。
1.平成27年度の運動方針
日本の美風の「蘇生」と「新生」
「小さな親切」運動が発足した 1963(昭和 38)年は、翌年にアジア初の東京オリンピックを
控え、オリンピックでは国内外の親切さんに「小さな親切」実行章を贈ろうと呼びかけた。そ
して 2020(平成 20)年、2度目となる東京オリンピックの開催が決定した。まさに「小さな親
切」運動は、オリンピックと同じ時を歩んできた。
1964 年のオリンピックは戦後復興と経済成長をもたらし、日本は先進国の仲間入りを果たし
た。2020 年では民族対立、戦争などが噴出する世界にあって、
「日本人の心」
「親切心」
「思いや
り」「おもてなし」という精神文化を伝えることが大切であり、「小さな親切」運動もその責務
を果たすべく運動を推進していきたい。
刻々と変化する社会で、これからも伝え、守る精神を蘇生し、さらには現代に求められる新
たな運動を新生するべく、運動を推進する。
2.平成27年度重点活動
1)「小さな親切」実行章
◇親切さんを発見し、「小さな親切」実行章を贈呈することで、地域に思いやりの心とあたた
かな話題を提供しようという活動で、運動本部発足と同時に取り組んだ大切な事業である。
個人情報保護法の制定以来、年々「小さな親切」実行章の推薦件数が減少していることから、
重点活動として取り組む。
2)第 40 回「小さな親切」作文コンクール
◇40 回目の節目を迎えることから、今年度は特別に「40 周年記念特別賞」を贈呈するほか、
特別テーマ「私の大切にしている『小さな親切』
」を設ける。
このコンクールは作文の技術を競うものでなく、「私のした、うけた、みた、できなかった
親切」について考えることで、親切をした喜び、親切をうけた感謝、親切をみた感動、親切
ができなかった後悔を思い出す、子どもたちの心を審査するものであることから、小中学生
の豊かな心づくりの一環として取り組みたい。
1
【事 業 活 動 】
公益目的事業 1
[公 1 =「小さな親切」運動を通じて国民の心身の健全な発達と豊かな人間性を涵養]
1.「小さな親切」実行章贈呈事業
○
○
○
○
「小さな親切」誌、ホームページで実行章贈呈者の活動や推薦者の想いを積極的に紹介する
ことで、親切の発見・推薦活動をピーアールする。
昨年度、交番に拾得物を届け出た小学生への実行章贈呈が大きな反響を呼んだことから、県
警本部をはじめ交番、派出所の警察官に親切実行者の推薦を呼びかける。また、「小さな親
切」誌では年間を通じて「警察官」特集を企画し、広報に努める。
運動発足以来、個人実行章贈呈者には実行章バッジを贈呈してきたが、資材高騰及び消費税
増税などにより無料贈呈が困難になったことから、平成 27 年度から希望者には実費で頒布
する。
実行章個人贈呈者用の「額」を作製し実費で頒布してきたが、通信販売サイト等で購入した
方が安価なことから、額の作製を取りやめる。なお、パソコンでの購入が難しい場合は、本
部で手配を代行する。
2.第40回「小さな親切」作文コンクール
○
○
○
40 周年記念として「40 周年記念特別賞」、特別テーマ「私の大切にしている『小さな親切』」
を設ける。
さらに、小中学生の作文には保護者や出会った大人たちの言葉が多く綴られていることから、
ホームページ等で大人を対象とした「おとなの作文」を募集する。テーマ、応募字数、応募
方法は小中学生のコンクールと同じ。「おとなの作文」はコンクールではないので、随時優
秀な作品を紹介していく。
今年度も作文審査は3段階で実施。第一次審査:9 月 28 日(月)~10 月 5 日(月)、第二次
審査:10 月 17 日(土)
、第三次審査=審査会:10 月 30 日(金)
。
〔作文要項〕
後
援
内閣府
文部科学省
NHK
毎日新聞社
協
賛
カシオ計算機㈱
㈱サクラクレパス
テ ― マ
「小さな親切」-私のした・うけた・みた・できなかった親切-
特別テーマ 私の大切にしている「小さな親切」
応募資格
小学生・中学生(小中学生と同じ学齢のものを含む)
応募字数
400 字詰め原稿用紙3枚(1200 字)以内
賞
130 名
内閣総理大臣賞
1名
文部科学大臣賞
1名
「小さな親切」運動本部賞
2名(小・中各 1名)
特別優秀賞
6名(小・中各 3名)
優秀賞
20 名(小・中各 10 名)
入 選
100 名(小・中各 50 名)
40 周年記念特別賞
団体ほか
副
賞
メダル、デジタルカメラ、電波時計、文房具等
審査員
5 名(内閣府 文部科学省 毎日新聞社ほか)
要項・入賞発表
毎日新聞 5 月 21 日(木)/教育新聞 6 月中旬
毎日新聞 /教育新聞 11 月中旬
締め切り
平成 27 年 9 月 25 日(金)必着
表 彰 式
平成 27 年 11 月 28 日(土) 全国表彰式席上
2
〔作製物〕
※作文コンクール開催地方組織の応募作品は、第二次審査からのエントリー
となる。締め切り後、10 月 14 日(水)までに本部へ送付のこと。
ポスター 6,000 部
要項 9,000 部
3.青少年すこやか育成事業
○
○
<(公財)JKA 補助事業>
東日本大震災発生から4年が経ち、子どもたちの心や環境も変化したことから、
「つなみの
ひ」の続編となる新たな紙芝居を制作し、被災地域外向けの道徳モデル授業の教材とした
い。
被災地域向けには、子どもたちに大変好評だった「工作教室」と「声優による紙芝居上演」
を行う。
1)オリジナル紙芝居の制作
2)被災地域向け
:
①工作教室
講師:有賀 忍(板絵画家)
②声優による紙芝居上演
演者未定
2)被災地域外向け: 新作紙芝居を用いた紙芝居授業の実施
講師:馬場喜久雄(全国小学校道徳教育研究会顧問)
宮島 盛隆(白百合女子大学講師)
3)専用サイトを活用した教育活動
4.みんなつながろ、トモダチ作戦
○
○
○
あいさつ推進グッズ(のぼり、たすき、ポスター2種)及び、のぼり旗に附属するポール
とスタンドの追加作製と提供を行うが、平成 27 年度をもってこれらの無料提供は終了と
し、28 年度以降は、購入いただくことを検討。
あいさつ運動といっても取り組みは様々。地域や学校、団体の特性を生かしたあいさつ運
動の推進を呼びかける。
あいさつ運動の実施事例を収集し、事例集を作成して配布。特に小中学校における活動の
一助にしてもらう。
5.ことばの魔法プロジェクト
1)第31回「小さな親切」はがきキャンペーン
○
○
大人のエッセイコンテストとして周知徹底を図り、誰もが気軽に応募できるよう工夫する。
はがきキャンペーンの応募作品は収益事業につながることから、「あなたへありがとう」
のテーマに特別テーマを加えて、応募者層及び内容の拡大を図りたい。
〔はがきキャンペーン要項〕
後
援
協
賛
テ ― マ
応募資格
応募方法
賞
日本郵便㈱
読売新聞社
㈱河出書房新社
1)あなたへありがとう
2)こんなひとにはなりたくない!(仮)
子ども~大人
・はがきで応募
・専用フォーム、メールで応募
大賞 日本郵便賞
1名
3
〔作製物〕
「小さな親切」運動本部賞
1名
読売新聞社賞
1名
河出書房新社賞
1名
ハートフル賞
1名
入 選
20 名
副賞
上位賞:高級文房具・切手帳・図書カード
入 選:図書カード・書籍
審査員
5 名(日本郵便㈱ 読売新聞社 ㈱河出書房新社ほか)
要項・入賞発表
読売新聞 / 7月中旬 ・ 11 月中旬
締め切り
平成 27 年 9月 25 日(金)当日消印有効
審査会
平成 27 年 10 月 15 日(木)予定
表彰式
平成 27 年 11 月 28 日(土) 全国表彰式席上
要項
7,000 部
6.平成27 年度「小さな親切」運動全国表彰式
○
○
1年の運動を締めくくる表彰式で、全国から約 300 名が参加。親切をキーワードに開催され、
参加者は親切を考え、その重要性を体感する式典となっている。
全国表彰式での表彰候補者(内閣官房長官賞・運動本部賞)の推薦を地方組織に依頼。夏ま
でに推薦を取りまとめ、9月の理事会で内閣官房長官賞候補者及び運動大賞、運動本部賞(団
体・個人の部)受賞者を決定。その後、内閣官房長官賞候補者は内閣府に申請書を提出する。
なお、内閣官房長官賞の決定通知は内閣府より 10 月下旬を予定。
〔全国表彰式要項〕
後援
内閣府 文部科学省 NHK
日時
平成 27 年 11 月 28 日(土) 12:30~15:00
会場
東京・霞が関ビル 35 階 東海大学校友会館
プログラム
司会:NHK アナウンサーを予定
主催者あいさつ
来賓あいさつ
表 彰
内閣官房長官賞
「小さな親切」運動大賞
「小さな親切」運動賞(団体の部・個人の部)
第 31 回はがきキャンペーン
第 40 回作文コンクール
作文朗読
大臣賞2作品
賛助出演
難波圭一氏ほか (有)ケッケコーポレーション所属声優を予定
閉会あいさつ
7.「小さな親切」誌の刊行
○
○
<(一財)日本宝くじ協会助成事業>
印刷用紙の値上がりや消費増税等の影響を受け、制作及び発送コストが上昇した結果、やむ
なく本文を4頁削減して 16 頁に削減するが、情報誌としての役割を鑑み、内容のより一層
の充実と読みやすい紙面づくりに努める。
昨年度の反省を踏まえ、ホームページ、Facebook との連動を図り、多くの読者にタイムリ
ーな情報を提供する。
〔季刊発行〕 年4回(春号5月・夏号8月・秋号 10 月・新春号1月)
〔発行部数〕 年間延べ 140,000 部
4
8.その他
各地域の親切運動支援
○
不特定かつ多数の者の利益の増進に寄与するため、各地域の親切運動と協力して全国運動を
展開していることから、公益目的事業の推進を対象に地方活動助成費を交付したり、会議を
開催し基本方針や新事業を説明したり、講師派遣等を行う。
1)地方活動助成の交付
/6月交付予定
2)全国地方本部事務局長会議
日時:平成 28 年2月 19 日(金)予定
会場:東京・ベルサール飯田橋2階会議室
3)地域組織の各種会合への講師派遣、会議出席等
各種パンフレット、ポスター等の作製
1)基本資料
基本パンフレット
三つ折りパンフレット
2)作品集(第 40 回作文コンクール・第 31 回はがきキャンペーン合併版)
3)グッズ
文房具
クリアファイル
4)個人・団体・学校会員証、会員バッジほか
4,500 部
公益目的事業 2
[公2 =高齢者及び障害者の福祉の増進を目的とする事業]
1.地域の輪・和・環プロジェクト
○
○
○
○
今年度の寄贈台数は 100 台。
公益認定等委員会からの指摘を受け、理事会で再度事業の継続について検討。その結果、中
央本部事業としては、段階的に終了したいと考える。
平成 28 年度以降は順次寄贈台数を削減し、平成 28 年度 68 台、平成 29 年度 35 台、平成 30
年度には運動本部としての車いす寄贈運動を終了する。なお、地域組織で独自に取り組みを
継続することは可。
自主事業として継続する地域組織には、低価格での購入先の案内、必要であればオリジナル
プレートの斡旋などでサポートしていくことを検討していく。
公益目的事業 3
[公3 =地域環境の保全又は自然環境の保護及び整備を目的とする事業]
1.日本列島クリーン大作戦(33 回目)
○
○
日本たばこ産業㈱(以下 JT)からのごみ袋の提供数は 210,000 部(30ℓ可燃用 30,000 部・
30ℓ不燃用 50,000 部・12ℓ手提げ型 130,000 部)で、大幅削減となった。日本列島クリーン
大作戦を継続する地域組織には、ごみ袋の各自持ち寄り、ごみ袋購入費の予算化などへの取
り組みを今年度より開始していただくようお願いしたい。
平成 26 年度から活動報告書の書式を変更したため、実施内容をデータ分析できるようにな
った。細かい数字やグラフを用いた実施報告は、協賛企業である JT から特に好評で、改め
て本事業の意義を理解していただくことができた。こうした反応から、ごみ袋提供について
5
は、すぐに大幅削減されない可能性がある。今後、引き続き支援いただくためにも、活動を
行う際には JT 協賛事業であるという告知と、報告書の提出をお願いしていきたい。
〔日本列島クリーン大作戦要項〕
後 援
内閣府、文部科学省、農林水産省、国土交通省、経済産業省、
総務省、環境省、警察庁
協 賛
日本たばこ産業株式会社、スチール缶リサイクル協会、コカ・コーラ協会、
日本石鹸洗剤工業会、
(公社)食品容器環境美化協会、
(公財)日本環境協会
スローガン 美しい日本、美しい心
ごみ袋
210,000 部 <協力:日本たばこ産業株式会社>
活動報告
クリーン大作戦の成果(たばこの吸殻を含めたごみの量の変化)、
日本たばこ産業関係者の参加状況や参加者の意識等を調査し、日
本たばこ産業㈱に報告。
〔作製物〕
ポスター
1,700 部
2.エコキャップ収集運動(7 年目)
○
○
「NPO 法人エコキャップ推進協会」と「認定 NPO 法人世界の子どもにワクチンを 日本委員
会」の間に生じた問題(9ページ参照)を総合的に判断した結果、公益目的事業としてエコ
キャップ収集運動を全国展開することは困難なため、今年度は積極的な推進は控える(送料
負担は行わない)。
並行して、内閣府へ公益目的事業を取りやめる手続きを進める。
地域組織においては、運動を継続するか否か、自主的に判断していただけるよう呼びかけて
いく。
3.日本列島コスモス作戦(27 回目) <協力:㈱サカタのタネ>
運動のシンボルフラワー「コスモス」を栽培し、環境美化と地域の連帯を深めようと活動し
ているが、運動本部は地方組織がサカタのタネより購入する「コスモス種子袋(オリジナルデ
ザイン)」及び「種子(ℓ・dl)」の斡旋を行う。
○ これまで希望日に応じて種子袋及び種子を発送してきたが、今年度より4月中旬の一括発送
とし、また、5月末日までに代金を振り込むことに変更する。
○
〔日本列島コスモス作戦要項〕
アンケート
コスモス種子袋及び種子の購入希望数をアンケート。回答締切
日は平成 27 年 2 月 27 日(金)
。なお、種子袋の余白印刷申込
についても同時に確認。
発 注
希望数を集計し、運動本部よりサカタのタネに発注。今年度
のオリジナルデザイン種子袋は、1袋 10.3 円(税別)。
発 送
4月中旬にサカタのタネより一斉発送
代金請求と入金
運動本部から5月中旬請求。5月末日までに入金。
4.使用済み切手・プリペイドカード・未使用はがき寄贈
○
○
運動本部に送付してもらったものを取りまとめ年数回海外支援団体に送っているが、送料
が二重に発生することから、平成 27 年度より海外支援団体に直接送付してもらう。
協力者氏名は従来通り運動本部にお知らせいただき、随時ホームページに掲載する。
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〔寄贈先〕 (公財)ジョイセフ
(公社)日本キリスト教医療協力会
(公財)緑の地球防衛協会
/使用済み切手
/使用済み切手
/使用済みプリペイドカード
公益目的事業 4
[公4 =国際相互理解と友好の促進事業]
1.心の国際交流
世界親切運動(World Kindness Movement)の代表・事務局長がシンガポールからオースト
ラリアに交代した結果、シンガポールが世界親切運動を脱退。内部に不協和音が生じたこ
とから、日本は静観の立場をとっている。よって、この2年ほど活動が停滞しており、公
益目的事業にそぐわないとの指摘を公益認定等委員会より受ける。
○ 今後も改善の見込みがないことから、平成 28 年度にむけて、公益認定等委員会に事業の変
更認定申請の手続きを行いたい。なお、意欲的に親切運動を推進しているシンガポールと
の関係は、今後も深めていきたいと考えている。
○ 地域での心の国際交流活動については、可能な範囲で支援を行っていきたい。
○
【収 益 事 業 】
1.はがきキャンペーン作品の書籍化
はがきキャンペーンのテーマを変えて応募者層・応募総数を拡大し、
「涙が出るほどいい
話」
(河出書房新社発行)等単行本の発行へ題材提供を行い、印税収入をはかる。
○ 運動本部の収益事業は、
定款第4条第5項を変更して幅広く事業推進に必要なグッズを販
売したいと考えている。
○
【その他事業】
1.総会・役員会
1)第5回社員総会
と き 平成 27 年6月 18 日(木)14:00~16:00
ところ ベルサール飯田橋駅前2階会議室
2)理事会
5回開催予定 /平成 27 年5月・6月・9月・平成 28 年2月・3月
2.「小さな親切」運動本部特任推進委員の委嘱
○
特任推進委員の拡大をはかる
【広 報 活 動 】
1)WEB サイトによる情報発信
WEB サイトを通じた運動の情報発信
/
2)メディアへの情報提供
①メディアへの情報発信
7
Facebook
YouTube
②番組制作会社や地域組織等との連絡調整
【寄
附】
○
ホームページ、
「小さな親切」誌を通じて、積極的に寄附を呼びかける。
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