第1回防災避難訓練 指導、講評 平成 27 年 7 月 1 日 1 日本列島は災害列島であり、災害は身近に起こる。 本日、7月1日は、国民安全の日であり、 「全国安全週間」の初日となっています。 産業災害・交通事故・火災等の災害防止を図るために制定されました。暑さで、気の 弛みから事故が多発する、夏場の一日が選ばれたそうです。 昨年度、高校生2名の命が失われた水難事故がおこっています。考査も終了し、ひ と安堵した気分ですが、十分注意して欲しいと思います。「災いは忘れたころにやっ てくる。 」と言われます。 「想定外は起こりうる。 」と考えなければなりません。 20年前の1997年(平成7年)に起こった阪神淡路大震災の死者は、6,434 人、 4年前の2011年(平成23年)に起こった東日本大震災の死者は 1 万 8,475 人で す。どちらも、記憶に新しいものです。昨年も、8月に広島で死者74名を出した土 砂災害害、死者57名を出した御嶽山の爆発などが発生し、毎年のように災害が起こ っています。日本列島は、災害列島なのです。 本校でも、41年前の1974年(昭和49年)の9月9日、台風18号の襲来に より、床上60センチ浸水、本校の損害額1000万円など、本校開校以来の損害を こうむったとの記録があります。このとき、旧三崎町全体で、被害総額29億324 0万円、被害世帯数711世帯、被災者2502人でありました。これは、本校が、 現在の三崎小学校・中学校の隣に位置していたときではあり、現在は、高度57.8 mの高台に移転したから、床上浸水は起こらないかもしれませんがが、地震や火災の 時には、大きな災害をこうむるものだと考えておく必要があります。 特に、南海トラフで発生する地震は、90~150年間隔で発生しており、前回は、 71年前の1944年(昭和19年)に発生していることから、現在、国や愛媛県、 伊方町で、防災計画が立てられ、避難訓練など様々な対策がなされているところです。 参考までに、伊方町の資料を見ると、この地震が発生した場合の、最高津波水位は、 三崎港で13.7m、名取西海岸で、21.3mとなっています。 もし、このような地震が発生すれば、本校は緊急避難場所となっており、本校には たくさんの避難される方が来られる可能性があります。生徒の皆さんは、先ず、自分 の身の安全が確保されたなら、被災者を救助する役割も果たすことにもなると思いま す。 2 これから社会で生きていくために、いろんなことに「危機管理」意識を持とう。 ① 近所が火事になったらどうするか。 ② 地震が起きたらどうするか。 いろんな危機が、いつどこで起るかもしれません。そのときにどのような行動をと るのか、日頃から考え、実際に準備や訓練をしておく必要があります。 「予測と予防」です。これから大人になるには、指示待ち人間であってはいけませ ん。自ら考え判断し行動できる人間になって下さい。
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